ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『マジカパーティ』のルール解説。
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マジカ パーティ マジカード コレクション
Last Update 2022/1/1 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦による勝ち抜き戦。プレイヤーは魔法使いとなり、部下であるマジンを率いて相手を粉砕する。
● 原作
オリジナル作品。
※TVアニメは本作とのタイアップ作品となる。
● 世界設定
新たに発売されたカードゲームは、瞬く間に大ブームを巻き起こした。
ただしそれは表向きの話。実は魔法使いが世界救済に用いるマジン使役用の道具であったのだ。
● 本ゲームについて
スクラッチカードのシステムを取り入れたカードゲームです。
スクラッチ自体はTCG黎明期から採用されていますが、カードが使いきりとなるのであまり普及していませんでした。
本作では削る要素の大半をゲームから切り離すことで、使いきりのデメリットを最小限に抑えています。
基本構成
勝利条件
- 相手のマジンをすべてダウンさせる。
- 相手が DJバトルを行うことができない(DJPが尽きる)。
事前準備
● デッキ (1人分のゲームカード)
デッキのカードはリフィルに入れた上で、“マジカブック”という専用バインダーに綴じられて 1冊の本の形で使用される。
デッキは本の中で“パーティ”と“DJP(ドリームジャンケンページ)”の 2項目に、栞によって分割される。
※仮想的な書籍の体裁をとることで、マジカブックを使用しなくても対戦は可能。その場合はスリーブなどで裏面を統一しておくことが望ましい。
- デッキ枚数: 12 ~ 20枚。
- 構築条件:
カードのスクラッチ部分の中で、DJマーク・リミット・パワーの各項目がすべて表示されていること。
※?マークの部分はすべて削っておく。最初から表示されているならば、スクラッチ部を削らずに使用してももよい。
DJマークが星マークのカードは、合計で 2枚まで。
DJマークがドクロマークのカードは、合計で 2枚まで。
パーティに使用するカードの記載リミットの合計値が、7ちょうどになること。
- マジカブックの構築:
- 付属するリフィル 1枚ごとに、デッキのカードを 1枚ずつ挿入していく。
- デッキを封入したリフィルをパーティと DJPに分割し、左綴じでパーティから順に本体バインダーに綴じる。
※パーティと DJPは明確に区別されるが、パーティ内や DJP内でのカードの順番は任意となる。
- リミット項目が“F”のカード(F進化・LF進化)は、一律で DJP側に入れられる。
- パーティと DJPの境となる部分に栞(となるページ)を挟むことで、両者が混じらないようにする。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ 栞: それぞれ 1ページ分(マジカブック使用時のみ)。
○ マジカギア: 適当数(削るための専用ペン。プラスチック定規やフリクション筆記具などで代用可能)。
○ 冷却器具: 必要に応じて。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ: デッキのパーティ部分が、プレイヤーライフに相当する。
- 開始手札: デッキの DJP部分が、そのまま手札として扱われる。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 無し。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦: アップ状態。
- カード横: ダウン状態。
● 基本構成細則
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 考慮不要(一括で手札扱いとなる)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 無し。
- バトルはお互いのマジン同士による 1 対 1で行われる。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれ自分のマジカブックを構築する。
※上記参照。マジカブック未使用時はデッキをパーティと DJPに分ける。
- それぞれマジカブックを装備する。
※マジカブック未使用時はパーティを脇に纏めて置き、DJPを手札として使用する。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時にゲーム終了。
※同一ターンの中で、双方が同時に処理を行う。
ターン(一回の手番)の進行
○ マジンの召喚
- それぞれ自分の場にマジンがいない場合、以下の処理を行う。
- 自分のパーティから任意のカード 1枚を、マジンとして抜き出す。
- 「レッツ マジカパーティ!」の掛け声とともに、抜き出したマジンを場のバトルステージにアップ状態で配置する。
○ DJタイム
- 以下の手順でDJバトル(ドリームジャンケン)を行い、DJバトルでの勝敗を決する。
※決着がつかない場合は、勝敗がつくまで対決を繰り返す。
- それぞれ自分の DJPから任意のカード 1枚を、DJバトル用のカードとして抜き出す。
- それぞれ「レッツ パーティ!」の掛け声とともに、抜き出したカードを場のDJブースに配置する。
- それぞれが DJブースに出したカードによって、DJバトル(後述)を行う。
- 今回使用された DJバトル用のカードすべてが、それぞれのトラッシュフロアに送られる。
※カードによっては、フィーバー進化が行われる(破棄されずに場に残る)場合がある。
○ スキルの発動
- 以下の順番で、それぞれが任意でスキルを発動する。
- DJバトルに勝った側の、マジンの記載スキル。
- DJバトルに勝った側の、マジンの記載ワンチャンスキル。
※最後のマジン(自分のBSとDFのカードのリミット合計がちょうど 7)の時に、該当欄を擦る/削ることで発動できる。
- DJバトルに負けた側の、マジンの記載スキル。
- それぞれのマジカブックに記載されたブックスキル。
○ バトルの判定
- それぞれのマジンのパワーに各種修正を加え、今回のバトルにおけるパワーを算出する。
- それぞれのパワーを比較し、値が高い側がバトルに勝利する(同値は双方敗北)。
- バトルに敗北した側のマジンは、ダウン状態で持ち主のダウンフロアに送られる。
1ゲーム終了時の処理
特に無し。
ルール細則
基本ルール細則
● ドリームジャンケン(DJ)と DJバトルについて
- カードにはドリームジャンケンのマークが存在し、DJタイムにおける DJバトルで使用される。
- それぞれ自分の DJPからカードを 1枚選んで場のDJブースに配置し、カードの DJマークを比較することでDJバトルが行われる。
- DJバトルはいわゆる先攻・後攻を決める行為であり、DJバトル後にマジンによるバトルが行われる。
- DJマークはいわゆるジャンケンマークであり、グー・チョキ・パー と 星・ドクロ の5種類が存在する。
各カードには、それぞれ DJマークが 1つずつ記載されている。
- DJバトルの勝敗判定は通常のジャンケンに準ずるが、星とドクロのマークが存在するので最終的に以下の組み合わせとなる。
- グー・チョキ・パー: グー・チョキ・パー が相手の時は通常のジャンケンと同じ。星マークには負け、ドクロマークには勝つ。
- 星マーク: グー・チョキ・パー にはすべて勝ち、ドクロマークには負ける。
- ドクロマーク: グー・チョキ・パー にはすべて負け、星マークには勝つ。
- 双方が同じ DJマークを出した場合はあいことなり、勝敗が決するまで DJバトルが繰り返される。
- DJバトルで勝敗が決した後は、それぞれが使用した使用したカードがすべて自分のトラッシュフロアに送られる(フィーバー進化時を除く)。
- DJPのカードが尽きて DJバトルを行えないプレイヤーは、その時点でゲームに敗北する。
● スキルについて
- カードにはスキルの項目が記載されており、マジンとして使用する場合に記載スキルを使用することができる。
- スキルには通常のスキルとワンチャンスキルの 2種類が存在する。
通常のスキルは、各バトルごとに任意で使用することができる。
- ワンチャンスキルはごく一部のマジンが持つ特殊スキルである(持っていなくても枠自体は設けられている)。
使用条件が存在し、ゲーム最後のマジン(BSとDFのカードのリミット合計が 7)の状態で DJバトルで勝った場合にのみ使用できる。
- ワンチャンスキルには以下の種類が存在し、それぞれで使用方法が異なる。
- 回数制限の無いワンチャンスキル:
温度変化インクにより普段は内容が隠されているスキル。
使用時はマジカギアの必殺技モード(またはフリクション筆記具の文字消去ラバー)で、スキル欄を擦る(温める)ことで効果が表示される。
※続けて使用する場合は、冷やして表示をリセットすることが望ましい(表示されたままでも効果は使用できる)。
- 回数制限があるワンチャンスキル:
スクラッチ方式により、カードの生涯で使用できる回数が決まっているスキル。
スキル欄に同一効果が複数記載されており、削ると使用済みを示す×マークが表示される。
使用時はマジカギアの召喚モード(またはスクラッチを削るための定規)で、スキルの中の 1つを削って消費する。
- フィーバー進化用のワンチャンスキル:
回数制限の無いワンチャンスキルの一種で、フィーバー進化中に使用できる。
● ブックスキルとコストについて
- カードのスキルとは別に、それぞれが使用するマジカブックに記載されたブックスキルが存在する。
- 1冊のマジカブックには複数のブックスキルが存在し、効果使用時は任意でいずれか 1つのスキルを使用する。
- ブックスキルを使用する場合、指定値分のコストが必要となる。コストはダウンフロアのカードによって支払われる。
- ダウンフロアにあるダウン状態のカード 1枚をアップ状態にすることで、コストが 1だけ支払われる。
- 一部のブックスキルは温度変化インクで記載されているため、普段は効果が隠されている。
使用時はマジカギアの必殺技モードで、スキル欄を擦ることで効果が表示される。
● フィーバー進化・レジェンドフィーバー進化について
- 一部のマジンはフィーバー進化・レジェンドフィーバー進化として、ゲーム内で自身の能力を強化することができる。
- 進化の組み合わせはカードごとに決まっており、それぞれ進化元の対象にできるカードが指定されている。
- フィーバー進化は F進化マジンカード(能力欄に“F進化”と記載されたマジンカード)によって行われる。
レジェンドフィーバー進化は LF進化マジンカード(能力欄に“LF進化”と記載されたマジンカード)によって行われる。
- F進化・LF進化のマジンカードはリミット項目に“F”と記載されており、デッキ構築時に DJPとして投入される。
- レジェンドフィーバー進化はフィーバー進化の変種であり、進化条件として別カードが必要な以外はほぼ同じ存在である。
ニュアンスとしては多重進化ではなく、別方向への進化といった扱いとなる。
- フィーバー進化は DJタイムにおいて、以下の手順で行われる。
- 自分のバトルステージに対象となる進化元がいる時の DJバトルにおいて、DJPから対応する F進化マジンカードを使用する。
- DJバトルで勝利した場合に、F進化マジンカードを破棄せずにバトルステージのマジンの上に重ねる。
- フィーバー進化として、進化元と F進化マジンカードが 1体のマジンとなる。
- レジェンドフィーバー進化は DJタイムにおいて、以下の手順で行われる。
- あらかじめ自身と進化元の他に、使用条件として指定されたカード(それぞれと対応する 7マジン)が DJPに投入されている必要がある。
- 自分のバトルステージに対象となる進化元がいる時の DJバトルにおいて、DJPから対応する LF進化マジンカードを使用する。
- DJバトルで勝利した場合に、DJPから指定されたカードをトラッシュフロアに送る。
そのうえで LF進化マジンカードを破棄せずにバトルステージのマジンの上に重ねる。
- レジェンドフィーバー進化として、進化元と LF進化マジンカードが 1体のマジンとなる。
- 進化時は場にある限り 2枚で 1体のマジンとして運用され、項目は進化マジンカード側の内容が用いられる。
カード構成
● 永続・一時的に使用するカード
○ マジンカード (コスト不要)
- プレイヤーの部下たち。場にマジンとして配置される。
- 場に配置するマジンと、DJバトルに用いるドリームジャンケンの 2種類の使用法が存在する。
どちらの目的で使用するかは、デッキ構築の時点で決定される。
- ゲームに用いるのは表側のみであり、裏面にはストーリー上でのマジンとしての能力などが記載されている。
- 表面はスクラッチカードとなっており、削る前と後で内容が変化する。
“ワンチャンスキル”以外の項目はゲーム中には削らないので、そのまま使うか削っておくかは先に決めておくこと。
※削る前の見た目がすべて同じでも、削った後の内容がそれぞれで異なるカードも存在する。
- それぞれの表面は、以下の項目で構成される。
- DJマーク: スキルの発動順を決めるためのマーク。?で隠されている場合は、あらかじめ削っておくこと。
- リミット: デッキ構築条件などで用いられる。隠されている時はあらかじめ削っておくこと。
- パワー: バトルで使用する戦闘用の値。隠されている時はあらかじめ削っておくこと。
- カード名称: 名称が変化する場合がある。ゲームでは基本的に使用しない。
- マジンイラスト: マジンの容姿。削ることで姿が変わることもある。
- マジン紹介: いわゆるフレーバーテキスト。姿が変わるマジンの際に伏せられていることもある。
- スキル: マジンとしての能力。削ることで内容が変化する場合があるので、削るかどうかはゲーム開始前に選んでおく。
- ワンチャンスキル: ゲーム最終局面でのみ使用できるスキル。必要に応じてゲーム中に削る。
- デッキ構築時にマジカブック(魔導書)に封入され、必要に応じて抜き出して使用される。
※デッキ構築時にマジンとしてのパーティか、ドリームジャンケンとしての DJPのどちらで使用するかを選択する。
※マジカブック未使用時はパーティは場の脇に纏められ、DJPが手札となる。
- それぞれ常時 1体のマジンが、場のバトルステージに配置される。
パーティが尽きてマジンを配置できなくなった場合は、ゲーム敗北となる。
- バトルに敗北したマジンは、ダウン状態でダウンフロアに送られる。
場の構成
- カードはそれぞれの場という空間に存在する。
- それぞれの場は、バトルステージ(BS)とDJブースいう空間で構成される。
- それぞれのバトルステージには、バトルを行うマジンが 1体配置される。
- それぞれのDJブースには、DJバトルの際に DJPのカードが一時的に配置される。
- DJバトルで使用したカードは、トラッシュフロア(TF)という空間に集められる。
- バトルで敗北(ダウン)したマジンの使用後は、ダウンフロア(DF)という空間に集められる。
- トラッシュフロアとダウンフロアは似ているが、両者は明確に区別される。
商品情報
● メーカー: タカラトミー
○ 発売開始: 2021年4月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
エントリー版
| 2021/4
| 18体以上
| エントリーセット(13/450+税)、ブースター(3/90+税)
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スタートセット(ケズル/クラっち)
| 2021/4
| 2種
| 構築済みセット(12/3000+税)
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エピソード1R
| 2021/4
| 18体以上
| ブースター(3/200+税)
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エピソード1L
| 2021/6
| 18体以上
| ブースター(3/200+税)
|
スタートセット(シルヴァー)
| 2021/7
|
| 構築済みセット(12/3000+税)
|
エピソード2L/ 2R
| 2021/7
| 18体以上
| ブースター 2種(3/200+税)
|
エピソード3L/ 3R
| 2021/10
| 18体以上
| ブースター 2種(3/200+税)
|
エピソード4L/ 4R
| 2021/12
| 20体以上
| ブースター 2種(3/200+税)
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