ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『流星のロックマン』のルール解説。
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流星のロックマン ウェーブバトルカードゲーム
Last Update 2007/3/14 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるダメージ蓄積戦。プレイヤーは電波戦士(一時的に無線電脳空間における電子情報と化した人間や宇宙人)となり、さまざまな技を駆使して相手を撃退する。
● 原作
コンシューマーゲーム『流星のロックマン』シリーズ。
TVアニメ『流星のロックマン』。
● 世界設定
人類が電脳化社会を迎えてから約200年、通信技術も大幅に進歩していた。
通信インフラは3機の人工衛星によって完全に無線化されるとともに、デジタル変換技術の向上によって、事実上のテレポートともいうべきレベルの物質転送を可能としていた。
だが、あまりの技術進歩は地球外の文明に脅威と映ってしまうこととなる。特に電波生命体であるエフエム星人にとって、人類は早急に抹殺すべき対象となってしまったのだ。
● 本ゲームについて
ニンテンドーDS用ゲームソフト『流星のロックマン』のTCGです。
別売りの携帯ゲームであるウェーブスキャナーと対応しており、一人でも二人でも遊ぶことができるようになっております。
ただしこのゲーム部分は言わば追加要素にあたるもので、本来の趣旨からすればロックマンシリーズではおなじみのゲームデータのカスタマイズ用カード
(ウエーブスキャナーがバーコードリーダーの機能を果たす)がメイン部分となります。
基本構成
勝利条件
- 相手にHP(ヒットポイント)以上のダメージを与える。
- ゲーム終了時(双方が手札を使い切った時点)に、相手よりも受けたダメージが少ない。
事前準備
● デッキ(山札: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 20枚ちょうど。
- 構築条件:
初期配置用に、配置制限が存在しないキャラクターカードが必ず1枚投入されていること。
同一カードはデッキに3枚まで。
キャラクターカードはデッキに全部で3枚まで。
ギガクラス(カード色が赤)のカードはデッキに1枚まで。
メガクラス(カード色が青)のカードはデッキに全部で3枚まで。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ 各種表示用カウンター: 適当数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ(ヒットポイント): キャラクターカードの記載HP。この値がダメージ許容範囲となる。
- ダメージ: 0ダメージ。以後蓄積する。
- 開始手札: 6枚。上限は無いが、原則的に6枚を超えることは無い。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 無し(先攻は1ターン目から補充を行う)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦(バトルカードのみ): クリティカルダメージ
- カード横: 通常状態
● 基本構成細則
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: そのまま続行(山札、手札ともに尽きた場合に終了条件となる)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定だが実質不可。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(コスト概念が存在しない)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 存在はするが特に考慮は不要(キャラクターHP=プレイヤーHPなので)。
- ユニーク処理: 特に無し(それぞれキャラクタカードが1枚存在するだけ)。
- 攻撃は、常にキャラクター同士による1対1で行われる。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれ自分のデッキから初期配置用のキャラクターカードを1枚選択し、それぞれのフィールドの中央のマスに配置する。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ自分のデッキより手札としてカードを6枚引く。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たすか、双方が手札を使い切った時点でゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ キャラクターカードの交換
- 任意で場と手札のキャラクターカードを交換する。
ただし交換した場合、以後の処理を飛ばして直接“ターン終了”へ進むこと。
※この際「スターブレイク!」と叫ぶこと。
○ バトルカードの配置
- 手札から任意枚数のバトルカードを以下の条件で裏向きにセットする。
- スタンダード(白)のカードを除き、同時には1つの色しか配置できない。
- スタンダード(白)のカードを除き、記載されているリンクバーがすべて繋がっていなければならない。
- スタンダード(白)のカード自体は、他と独立しているため何枚でも(別個に)配置できる。
※手札に現状では意味の無いカードしかない場合、その旨を相手に伝えて破棄することもできる。
※手札が存在する限り、最低1枚は配置(破棄)を行うこと。
※手札が尽きている場合のみ、何もせず終了する。
- 手札の配置(破棄なども含む)がすべて終わった時点で「ライドオン!」と叫ぶこと。
○ 相手キャラクターの移動
- 相手側プレイヤーが、(相手側が使用している)キャラクターカードを“移動範囲”のいずれかのマスに移動させる。
※この際「シフト!」と叫ぶこと。
※完全に移動できない場合を除いて、必ず現在のマスから移動させること。
※“移動範囲”とは、キャラクターカードに記載された項目の青色のマスに対応する自分のフィールド上のマスのこと。
※移動はマスからマスへ直接移動するため、移動経路の途中状態(進入禁止エリアなど)は一切無視される。
○ バトルカードの適用
- 配置したバトルカードを配置順に表にする。
※この際「オン・エア!」と叫ぶこと。
※スタンダード(白)のカードは、裏向きのままでかまわない(相手にその旨を伝えておくこと)。
- 表にしたバトルカードごとに、攻撃(後述)を行う。
※一部のカードは攻撃以外の効果を持つ。その場合はカードの指示に従うこと。
各攻撃の処理
▽ 命中判定
- 攻撃が命中したかどうかを判定する。
自分から見た相手フィールドにおける相手位置が、バトルカードの記載攻撃範囲(オレンジ色の部分)の場合に命中したとする。
- 攻撃が外れた場合、このカードによる攻撃がここで終了する(カードは捨て札となる)。
▽ 属性効果の発動
- バトルカードの属性効果が発動するかどうかを判定する。発動条件は以下のとおり。
- 相手キャラクターが無属性以外の場合に、その属性に強い属性のカードで攻撃する(自分のキャラクターの属性は問わない)。
- 自分のキャラクターが無属性以外の場合に、その属性と同一の属性のカードで攻撃する(相手キャラクターの属性は問わない)。
- カード効果で相手キャラクターが現在存在するマスに属性が付加されている場合に、その属性に強い属性のカードで攻撃する(双方のキャラクターの属性は問わない)。
- 一部カードに記載された、特殊な発動条件を満たす。
▽ ダメージ適用
- 属性効果が発動する場合はバトルカードのCPの値、発動しない場合はAPの値のダメージを相手に与える。
※CPが存在しないカードの場合は、たとえ属性効果が発動したとしてもAPの値が使用される。
- ダメージを与えたカードは“ダメージカード”へ送られる。
その際これまで与えたダメージの合計が確認できるようにする。
つまり右上部分に与えたダメージの値の項目がくるようにする
(APダメージの場合はカード横、CPダメージの場合はカード縦にする)とともに、従来のダメージの値を隠さないように各カードをずらして配置すること。
- 今回の攻撃により勝利条件を満たす(HP以上のダメージを与える)場合、
「《相手キャラクター名》 デリート!」と叫ぶこと。
○ ターン終了
- 手札が6枚になるように、デッキからカードを補充する。
※デッキ枚数が足りない(尽きてしまった)場合は引けるだけ引いて終わり。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● 属性について
- それぞれのカードには属性が存在し、戦闘でさまざまな影響を与える。
- 属性は 炎・水・木・電気 と無属性の5種類が存在する。
- 無属性以外の属性には、以下のような循環する強弱の関係が存在する。
- 炎: 木に強く、水に弱い。
- 水: 炎に強く、電気に弱い。
- 電気: 水に強く、木に弱い。
- 木: 電気に強く、炎に弱い。
- 攻撃時に相手属性に強い属性で攻撃するか、自分の属性を重ねた属性で攻撃した場合に属性効果が発動する。
属性効果が発動した場合、ダメージの値においてAPではなくCPの値が適用される。
● キャラクターカードの交換について
- 場のキャラクターは、任意で手札のキャラクターカードと入れ替えることができる。
- キャラクターカードを交換する際には必ず「スターブレイク!」と叫ばなければならない。
- キャラクタカードーを交換した時点で、以後の処理は行われずターン終了となる。
- 交換したキャラクターは交換前にいたマスに配置される。
- これまでに受けたダメージは引き継がれるが、HPや属性・属性効果などは新規のカードの値となる。
- 一部のキャラクターカードには配置(交換)条件が存在し、その条件を満たしてる場合のみ交換が可能となる。
- キャラクターカードの交換は、ニュアンス的には“同一人物の変身”を再現している。
しかし別に“タッグ戦でのメンバー交代”を禁止しているわけではないので、交換条件に問題がなければ(原作における)別キャラクターとの交換を行ってもかまわない。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ キャラクターカード(コスト不要)
- 電波世界における戦士。プレイヤーの分身となる。
- 常に自分のフィールド上に1枚だけ存在する。
- 記載HP以上のダメージを受けた時点で、ゲーム終了となる。
- 手札にキャラクターカードがある場合、場と手札のキャラクターを入れ替えることができる。
- 記載された移動範囲の中を常に移動し続けている。この移動は戦場を駆け回っているというよりも、相手の攻撃を避けるために同一箇所で細かくステップを踏み続けているというニュアンスの動作である。
- 一部のキャラクターには配置条件が存在し、キャラクターの交換でしか場に配置できない。
● 永続・瞬間的に使用するカード
○ バトルカード(コスト不要)
- キャラクターが使用するさまざまな戦闘技。味方の援護を含む。
- キャラクターの戦闘で使用される通常攻撃力(AP)とクリティカルな攻撃力(CP)、攻撃範囲とその属性、さらに同時攻撃の相性を表すリンクバーの項目を持つ。
- 自分のターンに裏向きに配置し、相手の移動後に(一部を除き)表向きにして使用する。
- 基本的に使い捨てだが、一部のカードはフィールドなどに永続する。
- 相手にダメージを与えたカードはダメージカードへ、それ以外のカードの使用後は捨て札へ送られる。
- その効果により、ギガ・メガ・スタンダードの3クラス(4色)に区別される。それぞれの内容は以下のとおり。
- ギガ(カード色が赤): いわゆる必殺技。デッキに1枚しか入れられないので、常に単独で使用される。
- メガ(青): 仲間の援護攻撃など。
- スタンダード(黄): 通常の攻撃。ただし攻撃に組み込まれた回復技なども存在する。
- スタンダード(白): 攻撃以外の特殊技。リンクバーを持たず他のバトルカードとは独立した状態で配置され、使用タイミングが来るまでその場で永続する。
- スタンダード(白)カードを除き、1回のターンには同一色かつ同一リンクバーのカードしか出すことができない。
- カウンターカードなど一部のカードは、記載された特定のタイミングで効果を発動する。
※そのカードがカウンターカードの場合に限り、「カウンター・アタック!」と叫ぶこと。
場の構成
■ | ■ | ■ | 敵陣 |
■ | ■ | ■ |
■ | ■ | ■ |
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■ | ■ | ■ | 自陣 |
■ | ■ | ■ |
■ | ■ | ■ |
- キャラクターカードは、フィールドという空間に存在する。
- それぞれのフィールドは 3 * 3 の計9個のマスに分割される(上図はフィールドの構成図)。
- 特に設定されているわけではないが、フィールドとは別にそれぞれがセットしたバトルカードを配置する空間が存在する。
- 相手にダメージを与えたバトルカードは、ダメージカードという空間に集められる。
- 交換したキャラクターカードやダメージを与えていないバトルカードの使用後は、捨て場という空間に集められる。
- ダメージカードと捨て札は似ているが、両者は明確に区別される。
※本来のルールではダメージの表示手段が複数存在することになるため、それぞれが正確に連動するよう注意すること。むしろダメージカードの存在を廃して表示手段を集約すべきかもしれない。
商品情報
● メーカー: タカラトミー
○ 発売開始: 2007年2月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
ウェーブバトルスターター
| 2007/2
| 2種
| 構築済みスターター(20/1050)
|
ライジングスター
| 2007/2
| 29
| ブースター(4/189)
|
ロックマン・ファイアレオ
| 2007/6
| 49
| ブースター(4/180)
|
ロックマン・グリーンドラゴン
| 2007/6
| 49
| ブースター(4/180)
|
ウェーブスキャナー
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