アルカナ・ストライクス カードゲーム

Last Update 2020/12/19 文責：ＤＯＰ

ゲーム概要

● ゲームタイプ
　2人対戦によるライフ破壊戦。プレイヤーはアルカナをも支配する魔導士となり、召喚魔法で呼び出した部下を率いて相手プレイヤーを打ち倒す。

● 原作
　コンシューマーゲーム（セガサターン用）『アルカナ・ストライクス』。

● 世界設定
この世界ではアルカナという世界を統べる律が存在し、ごく一部の魔導士たちは、特殊なカードを使うことでその律を操ることができるのだ。

● 本ゲームについて
　華麗なイラストで名を馳せたサターンの同名ゲームのTCGです。世界の法則を魔法が支配するアルカナワールドで、魔導士たちが火花を散らします。
コンシューマーゲーム出身ならではの手札オープンやラインなどのユニークなシステムを持ち、著名なゲストによるイラストも健在です。

基本構成

勝利条件

• 相手の HPを 0にする。
• 相手にアルカナ以外で使用できるカードが存在しない。

事前準備

● デッキ （1人分のゲームカード）

• デッキ枚数： 40枚以上（大会では 40 ～ 50枚）。
• 構築条件：
  　アルカナカード以外で構成されていること。
  　同一カード制限は存在しない。

● アルカナデッキ （1人分の補助デッキ）

• デッキ枚数： 0 ～ 22枚（使用しなくてもよい）。
• 構築条件：
  　アルカナカードのみで構成されていること。
  　同一カードは 1枚のみ。

● その他準備

○ ゲーム間交換カード （リザーブ）： 10枚以下。大会時に使用。
※交換後の枚数は変化してもかまわないが、必ず 10枚以下を維持すること。
※アルカナカードはリザーブには含まれず、ゲーム間での交換は自由に行ってよい（交換後もアルカナの構築条件は満たされていること）。

ゲーム開始時基本設定

● 開始時基本設定

• プレイヤーライフ （HP）： 20ポイント。上限も同じ。
• 開始手札： 4枚。上限も同じ（自ターン内に調整有り）。
  ※手札はお互い隠すことなく、常にオープンの状態でゲームを行う。
• マリガン： 無し（プレゼントアルカナの効果が期待できるため）。
• ファーストドロー制限： 以下の類似概念が存在。
  ※カードについては、先攻は 1ターン目からカードを引く。
  • プレゼントアルカナ： 後攻は開始前に任意に 1枚アルカナを引く（自分・相手どちらのアルカナでも可）。
  • 先攻は 1ターン目にモンスターを覚醒出現させることができない（大会ルール）。
  • 先攻は 1ターン目にマイトカードで攻撃することができない（大会ルール）。

その他構成

● カードの行動表現

• カード縦： 覚醒状態。
• カード横： 寝ている状態。

● 基本構成細則

• ディスカード： 有り。
• ライブラリアウト： 無し（そのまま続行）。
• 3人以上でのプレイ： 未想定。
• 召喚酔い： 有り。
• 手番を跨ぐカード外コスト蓄積： 無し。
• 手番を跨ぐカードダメージ蓄積： 無し。
• ユニーク処理：
  アルカナカード、両軍でユニーク、後出し生存。
  地形・地形プラス、ぞれぞれ両軍で場に 1枚、後出し生存。
• モンスターの攻撃は同一ライン上の相手モンスターに対して行われ、相手がいない時は相手プレイヤーへの攻撃となる。

ゲームの流れ

開始準備

• 先攻・後攻を決定する。
• それぞれのデッキとアルカナデッキをシャッフルする。
• 後攻は任意でプレゼントアルカナとして、任意でいずれかのアルカナデッキからカードを 1枚引く。
• 先攻は自分のデッキより手札を 4枚引いて、表向きで場に提示する。
  ※後攻は自分の最初のターン開始時に、自分のデッキより手札を 4枚引いて場に提示する。

全体の基本進行

　互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。

1ゲーム終了時の処理

　相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
　通常の大会では 3ゲームマッチで、1ゲームごとにデッキとリザーブのカード交換、アルカナの交換を行う。

ルール細則

基本ルール細則

● 属性と系統について

• モンスターには 8種類の属性と 7種類の系統が存在し、いろいろな場面で影響を及ぼす。
• 属性は アグア・フレイ・エア・グラン・イン・ギア・メタ と、無属性にあたる ニュートラル が存在する。
• 系統は Fight・Curse・Holy・Hard・Beast・Wonder・Human が存在する。
• 特に属性のうち 4種（アグア・フレイ・エア・グラン）は、それぞれ相克関係を持っていて、戦闘時などに影響を及ぼす。
  ※サターン版と異なり、上位属性（イン・メタ）の相克は存在しない。

カード構成

● 永続カード

○ モンスターカード

• プレイヤーが使役する生物たち。場にモンスターとして配置される。
• 召喚として寝ている状態で配置される。またリムーブとして任意に破棄することもできる。
• 場のそれぞれのライン 1か所につき 1体が存在でき、空きがある時にのみ配置できる。
• AT（攻撃）/ DF（防御）の値を持ち、プレイヤーの武器／盾となる。
• DF値以上のダメージを受けた（DF = 0となった）場合に破壊される。ダメージは清算フェイズに初期化される。
• カードによっては本来の役割とは別にスキルやアイテムカードとしても使用でき、いずれか一つを選択して使用する。

○ 地形カード

• 戦場とする場所。場に地形として配置され、全体に効果を及ぼす。
• 通常の地形カードと、地形プラスカードに大別されるる。
• 場に両軍でユニークであり、最後に配置された 1枚のみが場に存在できる。

※ 地形プラスカード

• 地形カードの特殊なタイプで、他の地形カードに追加配置される。
• 地形プラスカード単独では場に存在できない。
  場の地形カードに付ける形で配置され、元々の地形の一部として能力追加を行う。
• 地形プラスカード単位で場に両軍でユニークである。最新の 1枚のみが場に存在できる。
  ※つまり通常の地形カードと地形プラスカードの計 2枚までが場に存在できる。
• 付いている地形カードが場を離れる時は、地形プラスカードも同時に場を離れる。

● 永続／瞬間使用カード

○ アルカナカード

• アルカナフェイズに使用。この世界を支配する戒律で他のカードとは独立している。
• 効果は全てに優先し、場にさまざまな効果を及ぼす。
• 永続する物は、次にいずれかのアルカナカードが引かれるまで効果を発揮する。
• 使用後はアルカナ捨て場に送られる。

○ アイテムカード

• 魔法の道具。効果はさまざまで、永続する物は場にアイテムとして配置される。
• 基本的には場のモンスターに付ける形で配置される。
• 種類の概念が存在し、同一種類のアイテムは 1体のモンスターにつき 1枚だけ付けることができる。

● 瞬間使用カード

○ マイトカード

• プレイヤーが使用する攻撃呪文。自ターンに使用し、効果はさまざま。
• 通常は威力（基本攻撃力）の値を持ち、相手モンスターか相手プレイヤーのいずれかを指定してダメージを与える。
  ※相手モンスターかいる時でもプレイヤーを指定できるが、その場合は与えるダメージが半分になる。
• 一部のカードは複数を同時に使用することで、効果を増大することができる。

○ スキルカード

• 場のモンスターが使用する攻撃能力。自ターンに使用し、効果はさまざま。
  ※スキルカードの扱いは、サターン版とは異なる。
• 覚醒しているモンスターが使用する。これによりモンスターはスキル使用と通常攻撃を同時に行うことになる。
  ※一部のスキルは、眠っている状態のモンスターも使用できる。

場の構成

• 永続カードは、場という空間に存在する。
• それぞれの場は 2か所のラインという空間に大別される（上図は場の構成図）。
  個々のラインは相手のラインと対面しており、戦闘などは対面するラインのモンスター間で行われる。
• それぞれのライン（の召喚ポイント部分）に各 1体のモンスターが存在できる。なおラインは増減することがある。
  ※それぞれのモンスターはプレイヤーに対しての前衛にいる扱いであり、攻撃や魔法を防ぐ役割を持つ。
• 地形カードは、地形置き場という空間に存在する。
• 永続するアルカナカードは、アルカナ置き場という空間に存在する。
• 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後はディスカードパイルという空間に集められる。
• アルカナカードの使用後は、アルカナ捨て場という空間に集められる。

商品情報

● メーカー： タカラ ※開発はREDカンパニー
○ 発売開始： 1998年5月

○ ラインナップ

名称	発売時期	種類数	発売形式 （封入枚数／価格）
アルカナ・ストライクス	1998/5	245	スターター（50/1470）、ブースター（10/368）
セガサターン版			※関連商品（原作コンシューマーゲーム）。

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