ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『ウルトラマン』のルール解説。
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ウルトラマン カードゲーム
Last Update 2025/1/25 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦による戦況制圧戦。プレイヤーは宇宙警備隊および類似組織の部隊長となり、部下となるキャラクターを率いて相手を圧倒する。
● 原作
特撮ドラマ『ウルトラマン』シリーズ。
● 世界設定
宇宙には数多くの知的生命体が存在する。中には星間航行能力を持つ者もおり、宇宙の片隅で異なる種族が出会うこともある。
だが異星間の接触は、必ずしも友好的な結果になるとは限らない。時には星間戦争や侵略行為に発展するケースもあった。
そのような状況に対して理性的な宇宙人たちが団結し、銀河連邦や宇宙警備隊といった平和維持組織が各地で生まれていくのであった。
● 本ゲームについて
今や世界中で親しまれているウルトラマンのTCGです。版元である円谷自らが陣頭指揮を執っています。
システム的には相手の直接撃破ではなく、盤面を制圧することが目的となっています。
基本構成
勝利条件
- 同時に 3か所以上のバトルで勝っている(バトルエリアごとのバトルが 3か所以上で勝ち状態。双方 3勝以上なら勝ち数の多い側)。
- 相手がキャラクターカードセットフェイズに、手札からカードを配置できない(新規バトルエリアにカードを出せない)。
事前準備
● デッキ (山札: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 50枚ちょうど。
- 構築条件: 同一ナンバーカードはデッキに 4枚まで。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 勝利ポイント(自分が勝っているバトルの数): 0か所。以降増減する。
- ラウンド数(バトルエリアの数): 0。以降増加する。
- 開始手札: 6枚。上限は無し。
- マリガン: 任意で 1回。すべて戻してシャッフル後に引きなおす。
- ファーストドロー制限: 有り(双方ともに 1ターン目にはカードを引かない)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦: 通常配置時・その時点でバトルに勝っている状態。
- カード横: その時点でバトルに負けている状態。
- カード裏向き: カードを配置した直後の状態。
● 基本構成細則
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 無し。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 無し。
- バトルは対面するキャラクター同士によって行われ、各バトルごとに勝利(その時点での優劣)判定が行われる。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- (1ターン目の)先手・後手を決定する。
- それぞれ自分のデッキから、手札としてカードを 6枚引く。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、いずれかが勝利条件を満たした時にゲーム終了。
※双方が同一ターンで処理を行うため、先手・後手は存在するもののターンプレイヤーの概念は存在しない。
ターン(1回の手番)の進行
○ スタート フェイズ
- 先手・後手の再確認を行う。
最新の(直前ターンに増えた)バトルエリアで勝った側が、新たな先手となる(引き分け時や 1ターン目はそのまま)。
○ ドロー フェイズ
- それぞれ自分のデッキからカードを 1枚引き、手札に加える。
○ 先手シーンカードセット フェイズ
- 先手プレイヤーが、任意で手札からシーンカードをシーンとして条件の範囲内で配置する。
シーンカードを配置した場合、先手は任意で自分のデッキからカードを 1枚引いて手札に加える。
○ キャラクターカードセット フェイズ
● 先手キャラクターカードセット ステップ
- 先手が任意で手札からキャラクターカード 1枚を、自分の場にキャラクターとして裏向きに配置する。
新たに配置する分は、配置は従来分と合わせて横一列に並んだ端の部分に追加する形での配置となる。
● 後手キャラクターカードセット ステップ
- 後手が任意で手札からキャラクターカード 1枚を、自分の場にキャラクターとして裏向きで配置する。
新たに配置する分は、相手の(まだこちら側の対面要員がいない)キャラクターと対面する形での追加配置となる。
○ レベルアップ フェイズ
● 先手レベルアップ ステップ
- 先手が任意で、自分の場のキャラクターのレベルアップを行う(後述)。
● 後手レベルアップ ステップ
- 後手が任意で、自分の場のキャラクターのレベルアップを行う。
○ オープン フェイズ
● 先手登場時効果 ステップ
- お互いに場に裏向きで存在するカードを、すべて表向きにする。
- 今回裏向きから表向きになった中で、先手のカードのこのタイミングで発動する記載効果を適用する。
● 後手登場時効果 ステップ
- 今回裏向きから表向きになった中で、後手のカードのこのタイミングで発動する記載効果を適用する。
○ 効果起動 フェイズ
● 先手効果起動 ステップ
- 先手が任意で、場のカードの起動などの効果を使用する。
● 後手効果起動 ステップ
- 後手が任意で、場のカードの起動などの効果を使用する。
○ 勝敗判定 フェイズ
- それぞれの対面するキャラクター単位で、今回のバトルエリアが構成される。
※つまり先手のキャラクター 1体とそれに対面する後手のキャラクター 1体により、1つのバトルエリア(ラウンド)となる。
- それぞれのバトルエリア単位で、以下のバトル判定(そのバトルエリアではどちらが優勢かの判定)が行われる。
- 3か所以上のバトルエリアでバトルに勝っている場合、ゲームに勝利となる。
各バトルの判定処理
- 今回判定を行うバトルエリア 1つを選択する。
これにより今回バトルを行うそれぞれのキャラクターが決定される。
- それぞれのバトルを行うキャラクターの BP値を算出する。
算出する BP値は、そのキャラクターの現在状況(基本は構成カード枚数)に対応した値に各種修正を加えた物となる。
- それぞれの BP値を比較し、値が大きい側がバトルに勝つ(同値は引き分けだが、実質負け扱い)。
- バトルの勝ち負けにより、それぞれキャラクターの状態を以下のように変更する。
- バトルで勝ち: 縦向きにする。
- バトルで負け・引き分け: 横向きにする。
○ エンド フェイズ
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● タイプについて
- ほとんどのカードには属性概念としてタイプ(TYPE)が存在し、さまざまな場面で使用される。
- タイプは“基本”をはじめとして、敏速や邪悪などいくつかの種類が存在する。
● レベルアップについて
- 場のキャラクターは、レベルアップフェイズにレベルアップを行うことで自身を強化することができる。
- レベルアップは場のバトルエリア単位で行われ、それぞれで 1ターンにつき 1回まで行うことができる。
- レベルアップは、場のキャラクター 1体および手札の同名キャラクターカード 1枚の組み合わせによって行われる。
ただし手札のカードの記載レベルが、場の対象キャラクターより 1だけ大きい必要がある。
※必ず 1ずつの上昇であり、値を飛ばしたり同レベルや小さくすることはできない。
※いわゆるフォームチェンジや武器装備(した姿)も、1レベルごとのレベルアップという形で行われる。
- レベルアップは、以下の内容で行われる。
- レベルアップの対象として、場のいずれかのキャラクター 1体を選ぶ。
- レベルアップ用のカードとして、手札の対象と同キャラクター名かつレベルが 1つだけ大きいキャラクターカード 1枚を選ぶ。
- 対象にレベルアップ用カードを裏向きに出すことで、レベルアップが行われる。
- レベルアップで配置したカードは、オープンフェイズに表向きになり対象キャラクターの一番上に少しだけずらして重ねられる。
- レベルアップしたカード群は全部で 1体のキャラクターとして扱われ、能力値は一番上(最大レベル)のカード内容が用いられる。
ただし重ねたことによる全体枚数は能力値に反映され、枚数によってそのキャラクターの BP値が変化する。
- レベルアップに頼らず高レベルのカードを最初から場に出すこともできる。その場合はシングル部分の BP値で戦うことになる。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ キャラクターカード (コスト不要)
- ウルトラ戦士や怪獣など。場にキャラクターとして配置される。
- 1ターンに 1体ずつ追加で配置でき、場に望むだけの数を配置できる。
なお新規に配置する際は、先手が自分の場で横方向に一直線に伸びる形で配置し、後手は先手の新規配置分に対面する形で横一列に配置していく。
最終的に 1 対 1で対面するキャラクター同士の組み合わせが、場に横一列に並ぶ形となる。
※後に行われるバトルは、それぞれこの 1 対 1の組み合わせ単位で行われる。
- キャラクター名とレベルの値を持ち、レベルアップを行う際に参照される。
- バトルポイント(BP)の値が記載された表をそれぞれ持っており、プレイヤーの武器となる。
各表はキャラクターの構成カード枚数(シングルやダブルなど)で区切られており、その時点で対応している項目の BP値が使用される。
※指定条件を満たした時に使用される“Extra”の項目を持つ場合もある。
- 本作におけるキャラクターは、基本的には場を離れない。バトルでも破壊されずに、ターンを跨いで戦い続けることになる。
○ シーンカード (配置条件が存在)
- 戦う場所の状況。横向きのカードであり、場にシーンとして配置される。
- それぞれの場の境界線上にある、シーンエリアに配置される。
- 条件を満たす場合、先手のみ 1ターンにつき 1枚まで配置できる。
- 配置条件として、ラウンド数の概念が存在する。
ラウンド数とは、場に存在するバトルエリアの数を指している。
- それぞれがラウンドの値をアイコンの形で持ち、配置条件として使用される。
シーンエリアに配置できるカードの上限は、ラウンド値の合計値が現在の場のラウンド数を超えない範囲までとなる。
- すでにシーンが存在することでラウンド数的に配置できない場合、場の従来カードと張り替え(置き換えて)て配置することもできる。
張り替えは、新たなカードのラウンド値が張り替える従来分の値以上の時にのみ行うことができる。
※張り替え時も、場のラウンド数を超えない範囲で行われる。
- 配置した際のボーナス要素として、配置するごとに任意でデッキからカードを 1枚引くことができる。
場の構成
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- 場はそれぞれの場と、共用のシーンエリアに大別される。
- キャラクターはそれぞれの場に並んでいるが、その状態でそれぞれ相手の場のいずれかのキャラクターと対面する関係になっている。
そして対面する 1 対 1のキャラクター単位でバトルエリアが構成され、それぞれでバトルが行われる。
- 場を離れたカードの使用後は、それぞれの捨て札エリアという空間に集められる。
商品情報
● メーカー: 円谷プロダクション
○ 発売開始: 2024年10月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
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スターターデッキ
| 2024/10
| 2種
| 構築済みデッキ(56/990込)
|
地球の守護者たち
| 2024/11
| 110
| ブースター(6/198込)
|
エクストラデッキ
| 2025/1
|
| 構築済みデッキ(56/990込)
|
吹き荒れる紅と蒼
| 2025/1
| 110
| ブースター(6/198込)
|
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