ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『The Eye of Judgment』のルール解説。
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THE EYE OF JUDGMENT
アイ・オブ・ジャッジメント
Last Update 2008/10/21 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦による陣地争奪戦。プレイヤーは魔導師となり、部下であるクリーチャーを率いてより多くの土地の支配権を得る。
● 原作
オリジナル作品。
● 世界設定
かつて機械文明が栄えていた世界。
ただしそれは遠い昔で、現在は中世文明レベルの4つの部族が、残忍ながらも牧歌的な武器を用いて互いに覇を競っていた。
しかし突然機械兵器がよみがえり、世界は壊滅的な状況に陥る。この状況を打破するため、人々はすべての文明の始まりの地へと向かうのであった。
● 本ゲームについて
PS3用の専用ソフトです。
かつてのEYE Toyの機能を推し進めて、現実のカードをカメラで撮影すると、TVに映した映像内ではカードの上にモンスターが鎮座している といったすごい技術を使っています。
ただし「はじめに技術ありき」であることは否めません。
本作ではコントローラーである実際の盤面にマス目が採用されているため、かなり慣れなければTV画面だけでの盤上操作(いわゆるブラインドデュエル)は難しく、
2つの盤面(および手札や操作カード)を交互に視点移動する必要があるなどの問題も存在します。
斬新ではあるけど、同種ソフトでの今後の課題も浮き彫りにした作品といえるかもしれません。
基本構成
勝利条件
- 5つ以上のフィールドを支配する(いずれかのターン終了時)。
- 相手のデッキが尽きる(引くべき時に引けない)。
- 相手が3回以上タイムアウトする(オンライン対戦時のみ)。
- 相手側の通信が切断される(オンライン対戦時のみ)。
- 相手が投了する。
事前準備
● デッキ(山札: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 30枚ちょうど。
- 構築条件:
同一番号カードはデッキに3枚まで。ただし一部特殊制限を持つカードが有り、同一カードで制限枚数がある者や同一種族で制限を持つ者が存在する。またマナスペルは合わせて3枚まで。
クリーチャーカード、スペルカードのみで構成されていること。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ 操作カード: ゲーム機に指示を送るための専用カード。各適当数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 勝利ポイント(場の支配フィールドが勝利ポイントに相当する): 0箇所。
- 支払い用蓄積コスト(マナ): 0点。以後増減する。
- 開始手札: 5枚。上限は7枚(自ターン内に調整有り)。
- マリガン: 任意で1回。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻は1ターン目にはカードを引かない)。
その他構成
● カードの行動表現
- カードの上面方向: クリーチャーの前面方向。
※行動済みなどの判断については、内部処理で行われている。
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 不可。
- 召喚酔い: 無し(ただし特殊召喚の場合は独自制限有り)。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 有り。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 有り(ダメージでは無く体力値の増減で表示される)。
- ユニーク処理: 無し。
- クリーチャーの攻撃は、攻撃発動時に攻撃範囲内にいるクリーチャーに対して自動的に行われる。
※状況によっては味方に攻撃してしまう場合もあるので注意すること。
ゲームの流れ
開始準備
- カメラなどを含めたゲーム機本体の環境を整える。
- 今回プレイするフィールドや、各種レギュレーションなどを決定する。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキより手札としてカードを5枚引く。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ ターン開始
- デッキからカードを1枚引き手札に加える。
- マナを2点獲得する。
○ メインフェイズ
ゲームの基本的な行動を行う。実行できるのは以下のとおり。
- 手札のスペルカードを使用する。
- 場のクリーチャーの再行動(クリーチャーごとに攻撃と回転を1回ずつのみ)を行う。
再行動で攻撃を選択することで、攻撃(後述)が行われる。
各攻撃の処理
▽ バトル開始
- 攻撃対象を選択する必要がある場合、攻撃対象を選択する。
※選択する必要がない場合、自動的に攻撃となる。
- 攻撃・防御側の各クリーチャーの、今回の攻撃力や反撃の有無などが確定する。
▽ 攻撃側の攻撃
- 攻撃側(攻撃を仕掛けた)クリーチャーの攻撃が行われる。
各種修正後の攻撃力分だけ、ダメージとして防御側(攻撃対象)クリーチャーの体力が減少する。
▽ 防御側の反撃
- 防御側クリーチャーの反撃が可能な場合、反撃が行われる。
各種修正後の攻撃力分だけ、ダメージとして攻撃側クリーチャーの体力が減少する。
※味方からの反撃は、原則として発生しない。
○ アクションフェイズ 2
- 任意で空きフィールドにクリーチャーを任意の向きで配置する(1ターンに付き1回)。
配置したクリーチャーの攻撃範囲に攻撃対象が存在する場合、自動的に攻撃(前述)が行われる。
※原則として、味方に隣接したフィールドに配置する。
○ ターン終了
- 各種効果の清算(クリーチャーの破棄や効果の終了など)を行う。
- 手札が上限を超えている場合、上限に収まるようにカードを捨てる。
- 勝利条件を満たしているかの確認を行う。
※自分のクリーチャーが存在するフィールドが、自分の支配フィールドとなる。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● 属性について
- それぞれのカードやフィールドには属性が存在し、さまざまな場面で影響を与える。
- 属性は 火・水・土・木・機巧 の5種類あり、属性を持たない無属性も存在する。
- 一部の属性は他の属性と同盟・対立状態にあり、さまざまな場面で影響を与える。
- 同一属性のフィールドにいるクリーチャーは体力に +2の修正を受け、
対立属性のフィールドにいるクリーチャーは体力に -2の修正を受ける。
● コストについて
- カードを使用する場合、使用コストとしてマナを支払う必要がある。
- マナは各ターンごとに一定量提供される。
- 場のクリーチャーが破壊された場合、マナが1点供給される。
- カードの配置・使用の他、クリーチャーの再行動でもコストが必要となる。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ クリーチャーカード(コスト必要)
- プレイヤーの部下たち。場にクリーチャーとして配置される。
- 攻撃力/体力の値を持ち、プレイヤーの武器となる。
- 配置時用のマナコストの他に、再行動時のための再行動コストが存在する。
また一部カードには召喚制限が存在し、フィールドのクリーチャー数が4体未満の場合には同一属性のフィールドにしか配置できない。
- 1ターンに付き1体のみ配置できる。
- 場に味方クリーチャーがいない場合は任意の空きフィールドに配置できるが、味方が1体以上いる場合はいずれかの味方クリーチャーに隣接する空きフィールドにしか配置できない。
- 体力が0となると破壊される(ダメージが蓄積する)。なお体力の上限は存在しない。
- 体力が0となることで破壊される場合、プレイヤーに1点のマナが供給される。
● 瞬間的に使用するカード
○ スペルカード(コスト必要)
- プレイヤーが唱える呪文。効果はさまざま。
- 一部カードにはキャスト制限が存在し、フィールドのクリーチャー数が4体未満の場合には使用できない。
● その他のカード
○ 操作カード
- ゲームプレイにおいて、特定の動作を指示するための各種専用カード。
- 位置づけとしてはゲームコントローラーの延長であり、ゲーム内のカードとは別の存在である。
- 現在はアクション・ステータス・キャンセル・ターンエンドの4種類が存在する。
場の構成
- 永続カードは、共用の場という空間に存在する。
- 場は、3 * 3の計9マスのフィールドという空間に大別される。
- 各フィールドには個別の属性が存在する。
フィールドの属性の組み合わせはあらかじめ数パターンが用意されており、ゲーム開始時に選択する(上図はパターンの1例)。
各フィールドには表面と裏面が存在し、裏向けることで属性が変化する。
他にもカード効果などで属性が変化する場合もある。
- 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後は墓地という空間に集められる。
- 内部システム上、フィールドには処理順序が存在する(上段右から解決)。
商品情報
● メーカー: ソニー コンピュータ エンターテイメント(カード製作はWotC、カード販売はタカラトミー)
○ 発売開始: 2007年10月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
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機神の叛乱 Set. 1
| 2007/10
| 110
| PS3用ゲームソフト(30/9980)、 構築済みスターター(30/1575)、ブースター(8/399)
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機神の叛乱 Set. 2
| 2008/3
| 110
| 構築済みスターター(30/1575)、ブースター(8/399)
|
機神の叛乱 Set. 3
| 2008/10
| 100
| ブースター(8/399)
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