ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『スカイガレオン』のルール解説。
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スカイガレオン トレーディングカードゲーム
Last Update 2013/9/15 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦による兵力殲滅戦。プレイヤーは部隊司令官となり、部下であるキャラを率いて相手勢力を一掃する。
● 原作
携帯端末用ソーシャルゲーム『スカイガレオン』シリーズ。
● 世界設定
いくつかの浮遊大陸が存在する世界。各大陸はそれぞれ独自の文明を維持していた。
しかしとある大陸で大型の飛行船が開発されたことにより、大陸間の交流が始まるとともに覇権争いも激化していった。
● 本ゲームについて
ソーシャルゲームのTCGです。
オリジナルゲーム自体がカードゲームであり、おそらくは企画段階から両者がセットで開発された作品だと思われます。
なおプレイヤー自身は近代的な飛行船を駆使する立場でありますが、使用キャラは古代神話メインです。
基本構成
勝利条件
- 相手のフィールド上にキャラが存在しない(ゲーム開始時を除き、キャラ数が0になる)。
- 相手の特技ゲージを 7枚以上にする。
- 相手のデッキが尽きる(引くべき時に引けない)。
- 相手がルール上の禁止行為を犯す(フィールドコストを超えるキャラ配置など)。
事前準備
● デッキ (1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 60枚ちょうど。
- 構築条件:
同一識別子カードはデッキに 4枚まで。
※識別子の判別はカード番号で行う。ただしプロモカードなどは番号が異なっていても本来のカードと同一扱いとする。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ 各種表示用カウンター: キャラカードの HP表示用など。相当数が必要となる。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 敗北ポイント (特技ゲージが兼任): 0枚。以後蓄積する。
- キャラクターの配置上限 (フィールドコスト): 27コスト分。
- 開始手札: 9枚。上限は 7枚(各ターン終了時に調整有り)。
- マリガン: 任意で 1回。不要分をデッキの底に送り、送った枚数分だけカードを引く。
- ファーストドロー制限: 無し(ただし 1ターン目のスタートフェイズは、双方ともに存在しない)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦: 未行動・未使用状態。
- カード横: 行動済み・使用済み状態。
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定(実質不可)。
- 召喚酔い: 無し(未行動状態で配置)。ただし特技など一部の制限が存在。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(その都度消滅)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 有り。
- ユニーク処理: キャラ、識別子単位で自軍ユニーク。
- 攻撃は各キャラごとの個別行動として行われ、攻撃対象は各能力ごとに異なる。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ自分のデッキから手札としてカードを 9枚引く。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
全体の基本進行
ターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
※先攻・後攻ともに、同一ターン内にてそれぞれの行動が行われる。
※先・後攻はゲーム終了まで変化しない。ただしゲーム内処理は各キャラ単位での素早さが重視され、先・後攻による有利不利の差は小さく抑えられている。
ターン(1回の手番)の進行
○ スタートフェイズ
- ウェイクアップ: それぞれ自分のキャラ・コストを未行動・未使用状態にする。
- ウォームアップ: それぞれデッキからカードを 2枚引き手札に加える。
○ セットフェイズ
- キャラの配置:
先攻から交互に、自分のフィールドに手札からキャラを配置する。配置方法・条件は以下のとおり。
- 1度に 1体ずつ、交互に配置する。
- 自分のフィールドの空いているマスに配置する。
- 双方がパスをするまで、配置できる限りは何体でも配置できる。
- まずは裏向きに配置し、双方が配置し終えた時点ですべてを表向きにする。
表向きにした時点でそれぞれフィールドのキャラの使用コスト合計を算出し、合計がフィールドコストを超えていないかの判定を行う。
- それぞれのキャラのフィールド制限を満たすように配置する(必ず前中後列の配置可能な位置に配置する)。
- 中・後列に配置する際は、(縦の列単位で前列から見て)その列に空きがないように詰めて配置する。
※空きがあるためにフィールド制限にひっかかる場合、今回は配置できないことになる。
- 自分のフィールド上には、同じ識別子のキャラはそれぞれ1体ずつしか存在できない。
- コストの配置:
それぞれ今回配置したキャラ数を上限として、任意でコスト用のカードを配置する。配置方法は以下のとおり。
- キャラ 1体につき、自分のデッキの一番上のカード 1枚を配置できる。
- コスト置き場に、表向きの未使用状態で配置する。
○ スペルフェイズ
- 先攻・後攻の順で、任意にスペルカードを使用する(それぞれ 1ターンに 1回のみ)
○ バトルフェイズ
- 双方のフィールドに存在するキャラ全体について、AG値の高い順でそれぞれの行動順番を決定する。
※AG値が同じ値の場合、単一プレイヤー内での同値キャラの順番はそのプレイヤーが任意で決める。
双方に同値キャラがいる場合は、同値の中で先攻側から交互に 1体ずつ順番をまわしていく。
- 行動順番に従って、すべてのキャラがそれぞれ順番に 1回ずつ行動を行う。
それぞれのキャラが行える行動は以下のとおり。
- 現在の存在位置に応じた記載能力を発揮する。
- 条件を満たす場合に特技を使用する(各プレイヤーごとに1ターンにつき1回)。
- 何もしない(という行動を行う)。
行動を行ったキャラは、それぞれ行動済み状態となる。
※コスト状況やキャラの存在位置によって、必然的に“何もしない”しか選べない場合もある。
※特定行動により AG値が変化する場合、未行動のキャラの中でその都度順番決定が行われる。
※途中HPが 0になったキャラは特技ゲージに送られる(破壊される)。当然ながら順番前に破壊されれば、そのキャラは何も行動できずに終わる。
○ エンドフェイズ
- 効果に期限が存在する各種効果の経過ターンを 1ターン分経過させる。
- それぞれのフィールドにおいて、縦列で見て前(前列側)のマスに空きがあるキャラを隙間無く前詰めに移動させる。
- それぞれ手札が上限を超えている場合、上限に収まるようにカードを捨てる。
1ゲーム終了時の処理
特に無し。
ルール細則
基本ルール細則
● 属性とコストについて
- カードには属性の概念が存在し、さまざまな場面で使用される。
- 属性は 赤・黒・青・緑 の 4種類と、無属性に相当する 白の計 5種類が存在する。
- カードや能力にはコストの概念が存在し、キャラの能力やスペルカードの使用時には指定値分のコストを支払う必要がある。
- コストは手札のカードを捨て札に送るか、コスト置き場の未使用状態のカードを使用済みにすることで支払うことができる。
- 手札のカードを捨て札に 1枚送るごとに、カードの記載属性のコストが 2だけ発生する。
- コスト置き場の未使用状態のカードを 1枚使用済みにするごとに、カードの記載属性のコストが 1だけ発生する。
- コスト使用の際に、過剰分のコストはその都度消滅する。
- 属性が白のコスト支払いについては、いずれの属性のコストでも支払うことができる。
- 要求コストが記載されていない能力も存在する。これはコスト概念が無いのではなくコストの現在値が 0という扱いであり、コスト増減の効果の影響を受ける。
- すべてのカードは本来の使用目的とは別に、コスト置き場でコスト発生源として使用することができる。
コスト置き場には主にセットアップフェイズに指定条件に基づいてカードが配置される。
- 名前は似ているが、フィールドコストやキャラカードの使用コストなどは別の概念であり、コストとはまったく関係ない。
● 特技ゲージと特技について
- フィールド上のキャラのHPが0になった場合、そのキャラは捨て札ではなく特技ゲージに送られる。
- 特技ゲージはキャラの特技の発動条件であるとともに、プレイヤーの敗北条件でもあるので注意すること。
- 一部のキャラは特技の項目を持ち、フィールド上においてその効果を発揮することができる。
- 各プレイヤーとも 1ターンに付き 1回だけ特技を使用させることができる。
- 各キャラの特技は、各キャラごとにそれぞれゲーム中に 1回だけ使用することができる。
- 各キャラの特技は、そのキャラが配置されたターンには使用できない。
- 特技ゲージの値が特技の使用条件のゲージ値以上である場合、その特技をコストを支払って使用することができる。
● 効果・対象範囲について
- キャラの能力や特技は、それぞれが個別の効果・対象の範囲を持っており、その範囲内で効果を発揮する。
- それぞれの範囲は以下のとおり。
- マス目がオレンジ色: 自分フィールドの着色位置が対象(上マスが味方前列)。
- マス目がオレンジ色かつ1マスに“●”が存在:
“●”がそのキャラの位置とみなしての、自分フィールドの相対的な着色位置が対象。
※“●”が黒色の場合はそのキャラ自身は対象に含まず、オレンジ色の場合は対象に含む。
- マス目が青色: 相手フィールドの着色位置が対象(下マスが味方前列)。
- マス目が“●”状態の青色:
そのキャラ自身の前面の相手マスが対象。自身が前列のとき限定の範囲で、直接指定位置と隣接正対している必要がある。
- マス目が青色と緑色:
基本的には青部分の相手フィールドの着色位置が対象だが、任意で緑色部分の着色位置(相対範囲)にずらして発動することができる。
- マス目が赤色: 双方すべてのフィールドの着色位置が対象。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ キャラカード (配置条件が存在)
- プレイヤーの部下たち。場にキャラとして配置される。
- HP・AT(攻撃力)・AG(素早さ)の値を持ち、プレイヤーの武器・楯となる。
- 自分のフィールドの各マスにそれぞれ 1体ずつ(合計 9体)配置できる。
ただしフィールドコスト制限が存在し、自分のフィールド上には使用コストの合計値が 27までのキャラしか配置できない。
- 可能であれば 1ターンに何枚でも配置可能である。
- 配置は縦の列単位で前列から前詰めになるように配置される。
※例えば直前の前・中列位置のマスが埋まっていれば、隣縦列の空き具合にかかわらずその縦列の後列マスに配置できる。
- 一部のキャラは配置制限が存在し、指定された位置にしか配置できない。
ただし配置制限は配置時のみの制限で、その後の移動(前詰め)については問題なく行える。
- 基本的には配置位置から前詰めされるだけで、特殊能力などを除けば自力での後退や横移動はできない。
- ほとんどのキャラは前・中・後列の各存在箇所に応じた固有の行動能力を持つ。なお各能力ごとに内容・範囲や必要コストは異なる。
- 代表的な能力として他のキャラへの攻撃が含まれる。
攻撃はその時点の AT値分のダメージを対象キャラへ一方的に与える(対象の HPを減らす)形で行われる。
- 多くのキャラは特技という能力を持つ。特技はキャラごとにそれぞれゲーム中 1回だけ使用することができる。
- 一部のキャラは状況に応じて発動する特殊能力を持つ。
- 効果などで AT・AGの値が変化することがあるが、それぞれ値が 0より小さくはならない。
- ダメージなどを受けることでHPが減少する。
HPの値の変化はフィールドにいる限り継続し、HPが 0になった時点でそのキャラは特技ゲージに送られる(破壊される)。
なお HPは回復もできるが、原点(記載値)以上にはならない。
- キャラカードとキャラは別概念である。フィールド上のキャラを何らかの手段で再配置した場合、
そのキャラは以前のキャラとは別存在であり、HPや特技の使用有無などはリセットされる。
- 原作の都合により同系のキャライラストの識別が非常に難しい。使用する際はそれぞれを間違えないように注意すること。
● 瞬間的に使用するカード
○ スペルカード (コスト必要)
- プレイヤーが唱える呪文。効果はさまざま。
- スペルフェイズに先攻から順に使用できる。ただし使用できるのはそれぞれ1ターンに付き1枚のみ。
場の構成
後 | 後 | 後 | 敵陣後列 敵陣中列 敵陣前列 |
中 | 中 | 中 |
前 | 前 | 前 |
|
前 | 前 | 前 | 自陣前列 自陣中列 自陣後列 |
中 | 中 | 中 |
後 | 後 | 後 |
- 永続カードは、フィールドという空間に存在する。
- フィールドはそれぞれ 3 * 3の 9マスで構成され、各マスは相手に面した部分から順に前・中・後列を形成する(上図はフィールドの構成図)。
- フィールドの各マスには、それぞれ縦の列単位でキャラが前列から前詰めで配置される。
- フィールドのほかに、コスト置き場などの各種空間が存在する。
- カードの使用後やコスト支払い時などは捨て札という空間に集められる。
- フィールド上のキャラのHPが0になった時は、特技ゲージ置き場という空間に集められる。
- 捨て札と特技ゲージ置き場は似ているが、両者は明確に区別される。
商品情報
● メーカー: シルバーブリッツ
○ 発売開始: 2013年2月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
Version 1.0
| 2013/2
| 142
| ブースター(7/3470)
|
Version 2.0
| 2013/5
| 142
| ブースター(7/3470)
|
Version 3.0
| 2013/9
| 142
| ブースター(7/3470)
|
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