ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『戦国大戦』のルール解説。
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戦国大戦 双 トレーディングカードゲーム
Last Update 2020/3/21 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるライフ破壊戦。プレイヤーは東アジアにおけるさまざまな時代での城の責任者となり、部下である武将たちを率いて相手の城を攻め落とす。
● 原作
アーケードカードゲーム『戦国大戦』ほか。
● 世界設定
室町幕府の衰退により、日本は地域それぞれの武将による群雄割拠の世となった。
● 本ゲームについて
戦国時代をテーマとするアーケードカードゲームを再現したTCGです。
姉妹作である三国志大戦のキャラクターも加えて、リニューアルしました。
基本構成
勝利条件
- 相手の城壁をすべて除去した状態で、迎撃無しの城への攻撃を成功させる。
- 相手のデッキが尽きる(相手ドローフェイズ時)。
- 特定カードに記載された勝利条件(または相手の敗北条件)を満たす。
- 相手が投了する。
事前準備
● デッキ (山札: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 50枚以上。
- 構築条件:
デッキに投入できるカードのみ(奥義や召喚兵以外)で構成されていること。
同一番号カードはデッキに 4枚まで。
● その他準備
○ 奥義カード: 任意の1枚。
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ 各種表示用カウンター: 召喚兵などを適当数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ (城壁): 8枚。上限は無し。
※直接のライフ概念ではなく、城壁となったカード + 無防備の 1回がライフに相当。
- 開始手札: 5枚。上限は 7枚(自ターン内に調整有り)。
- マリガン: 後攻のみが任意で1回。手札すべてをデッキの底に送り、シャッフルせずに引きなおす。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻は1ターン目にはカードを引かない)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦: 待機状態。
- カード横: 疲弊状態。
- カード裏向き: 色無しでの国力の配置(裏向きでの待機・疲弊状態を持つ)。
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 可能(旧シリーズにおいて専用ルールが存在)。
- 召喚酔い: 無し。ただし配置ターンには攻撃制限があり原則不可(疾風怒濤などの効果で攻撃可能可能)。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(常にカードの形で存在)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 武将カード。名称単位で自陣ユニーク。
- 武将の攻撃は、相手城壁か相手の疲弊状態の武将のいずれかを対象とし、迎撃する武将の指定は防御側が任意に選択する。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれ自分の奥義カードを、場の奥義置き場に裏向きに配置する。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ自分のデッキから手札としてカードを 5枚引く。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
- それぞれの城壁として、自分のデッキから裏向きのままでカードを引き 8枚配置する。
※デザイン上は、裏向きかつ横向きで、半分ずらした形で右から左へ積み上げていく。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ 開始フェイズ
○ ドローフェイズ
○ 国力フェイズ
- 任意で手札を国力として配置する。なお配置の裏表によりそれぞれ以下の処理が追加で行われる。
※ここで国力として配置できるのは1ターンに付き1枚のみ、かつ自分の国力が合計 10枚までに限られる。
- 表向きで配置: 特になし。
- 裏向きで配置: ボーナスとしてデッキからカードを 1枚引き、手札に加える。
○ メインフェイズ
以下の行動を任意で実行する。
※本ゲームにおける戦闘フェイズは、メインフェイズ内の一処理として扱われる。
※戦闘フェイズは武将単位で行われる。ただし通常はこのターン開始時から自陣に存在する待機状態の武将のみ行うことができる。
※無双連撃を除き、1武将につき戦闘フェイズは1ターン1回のみ行うことができる。
- 手札の武将カードを場の自陣に配置する。
- 手札の武将カードを配置した際に、任意で同一番号の手札 1枚を捨てることで疾風怒涛を発動する(1ターンに1回のみ)。
疾風怒涛が発動した武将は、そのターン中は以下の効果を受ける。
- 攻撃制限を受けない。
※配置した武将を疲弊状態とする事で、攻撃宣言を行うことができる。
- 敵の待機状態の武将を攻撃対象に選ぶことができる。
- 敵の城壁を攻撃できない。
- 手札のメインフェイズ用の計略カードを使用する。
- 自陣の武将のメインフェイズ用の効果を発動する。
- 自陣の待機状態の武将1体を疲弊状態にすることで攻撃宣言を行い、戦闘フェイズを実行する(後述)。
- 自陣の奥義カードを表向きにして効果を発動する(ゲーム中に1回のみ)。
- 自陣の疲弊状態の武将1体に無双連撃を発動させる(1ターンに1回のみ)。
無双連撃は、対象の武将と同一番号の手札 1枚を捨てるか他のカードによる効果によって発動する。
対象の武将は、そのターン中は以下の効果を受ける。
- 待機状態になる。
- 疲弊状態とする事で、(既に攻撃を行っていてももう一度)攻撃宣言を行うことができる。
- このターンに受けたダメージが全回復する。
各戦闘フェイズの処理
▽ 攻撃指定ステップ
- ターンプレイヤーが攻撃側となり、攻撃を宣言した武将による攻撃を行うことになる。
- 攻撃対象として、相手の城壁か相手の疲弊状態の武将1体のいずれかを決定する。
※“疾風怒濤”による攻撃時は、相手の武将1体を状態に関わらず攻撃対象にできる。しかし城壁は攻撃対象にできない。
▽ 迎撃指定ステップ
- 相手プレイヤーは防御側となり、任意で武将による迎撃を行うかどうかを決定する。
- 迎撃を行えるのは防御側の陣の待機状態の任意の武将1体であり、迎撃を宣言することで、実際に迎撃を行う武将が決定され、その武将は疲弊状態となる。
迎撃を行うことで、攻撃対象が迎撃を行う武将へと強制的に変更される。
- 攻撃対象が(迎撃されていない)相手の城壁の場合、“戦闘確定ステップ”をとばして“ダメージ解決ステップ”へ進む。
▽ 戦闘確定ステップ
▽ 計略ステップ
- 攻撃側から交互に、双方がパスするまで任意で戦闘フェイズ用の効果や計略カードを使用する。
▽ ダメージ解決ステップ
- それぞれ各種修正を加えた今回の兵力や攻城力が決定される。
- 攻撃対象により、以下の処理を行う。
対象が武将の場合
- 攻撃する武将と攻撃対象の武将のそれぞれが、自分の兵力の値分の戦闘ダメージを相手武将に与える。
- それぞれ受けたダメージ分だけ兵力を減らし、兵力が0以下になった武将は撤退する(破壊される)。
対象が城壁の場合
- まず防御側に城壁が存在しない状態でこの処理に来た場合、攻城力に関わらず攻撃側がゲームに勝利する。
- 攻撃する武将の攻城力の値分の攻城ダメージを防御側の城に与える。
防御側は攻城ダメージの値分だけの枚数の城壁を上から順に破棄していく。
この際に破棄する城壁に反撃計略の効果が記載されていた場合、その効果が発動する。
- 戦闘フェイズが終了する。
○ 終了フェイズ
- 手札が上限を超えている場合、上限に収まるようにカードを捨てる。
- すべての武将の兵力が元の値に戻る(ダメージが初期化される)。
1ゲーム終了時の処理
特に無し。
ルール細則
基本ルール細則
● 旧シリーズのカード使用について
- 本作においては、旧シリーズのカードも使用する事ができる。
ただし一部の用語が変更されていため、混ぜて使用する場合は用語の読み替えが必要となる。
- 用語の変更点は以下の通り。
- 武力: 記載値を、現行ルールでの“兵力”の値として使用する。
- 特技: 現行ルールにおける“能力”として扱う。
- 兵種: 以下の種類について、それぞれ読み替えを行う(同一兵種として扱う)。
- 鉄砲隊: 鉄砲兵。
- 騎馬隊: 騎兵。
- 槍足軽: 槍兵。
- 弓足軽: 弓兵。
- 足軽: 歩兵。
- レギュレーションによっては、旧シリーズのカード使用に制限がかかることもある。
- ルールについては最新シリーズ準拠とする。
● 勢力と色について
- それぞれのカードには勢力の概念が存在し、さまざまな場面で用いられる。
勢力は簡易化のため対応する色が決められており、コスト支払いなどは色で表されている。
- 色は 蒼(中部日本・呉)・紅(西日本・魏)・翠(東日本・蜀)・黄・黒 および無色に相当する他が存在する。
● コストについて
- カードを本来の目的で配置・使用使用したり特定効果を発動する際には、記載のコストを支払う必要がある。
- コストは待機状態の国力(後述)を疲弊状態にすることで支払われ、国力1枚で 1コストが支払われる。
- コストには色が指定されている場合がある。色つきのコストは表向き配置の国力でのみ支払うことができ、国力の記載勢力に対応する色のコストが発生する。
- コストアイコンの白色部分は無色の(色が指定されていない)要求コストであり、いずれの国力でもコストを支払うことができる。
- コストは本来の目的での使用時に必要となる。国力・城壁配置や反撃計略の発動にはコストは不要である。
● 国力について
- デッキのすべてのカードは、本来の役割とは別に国力として用いられる。
- 国力はカード使用時などのコスト支払いに用いられる。
- 手札からカードを自国力に配置することで国力となる。
- 国力は自分の国力フェイズ1回につき1枚だけ配置することができる。
- 国力フェイズに配置できるのはそれぞれ 10枚まで。
- 国力を配置する際に、配置の向きを表か裏かその都度選ぶことになる。
表向き配置には以下の特徴がある。
- 配置条件があり、計略カードは表向き配置ができない。
※三国志大戦とは異なり、武将カードは同名カードの有無に関わらず表向きで配置できる。
- コスト発生時、カードの勢力に対応した色の1国力となる。
- 布陣カードの場合、記載効果が使用できる。
裏向き配置には以下の特徴がある。
- 配置条件を持たず、手札のすべてのカードを国力として配置できる。
- 配置時にボーナスとして、デッキからカードを 1枚引き手札に加える。
- コスト発生時、無色の1国力となる。
- カード効果やユニーク処理を除いては、途中で国力を破棄したり裏表を変更したりはできない。
● 城壁について
- デッキのすべてのカードは、本来の役割とは別に城壁として用いられる。
- 城壁はプレイヤーライフの変種的存在で、すべて失われ迎撃もできない状態で城への攻撃を受けた時点でゲームに敗北する。
- ゲーム開始時に、それぞれデッキから 8枚ずつ配置される。
- 城壁は裏向きで配置され、特殊効果以外の方法で城壁のカード内容を確認したり順番を変えることはできない。
- 城壁には配置の順番(積み上げる形で配置)があり、破壊の際には上から順に処理される。
- カード効果によってのみ城壁を追加補充することができる。
- 相手の攻城攻撃が成功した際に、攻撃側の攻城力の値分の枚数だけ城壁が破壊される。
この時破壊された城壁に反撃計略が記載されている(つまり計略カードの)場合、反撃計略の効果が発動する。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ 武将カード (コスト必要)
- 戦国時代に存在したとされる人物たち。場の自陣に武将として配置される。
- デッキに投入して使用する。
- 通常は兵力の値を持ち、プレイヤーの武器となる。
- 種別および種別アイコンを持ち、兵種(騎兵や歩兵など)が決められている。
- 一部は攻城力の値を持ち、相手の攻城(城壁の破壊)に用いられる。
- 通常は配置時には攻撃できない。
ただし手札から同一番号カードを 1枚捨てることで、“疾風怒濤”として攻撃を行うことができる。
- 通常は1体の武将に付き1ターンに1回しか攻撃できない。
ただし手札から同一番号カードを 1枚捨てることで、“無双連撃”としてもう一度攻撃を行うことができる。
- ダメージを受け兵力の値が0以下になる場合破壊される。兵力はターン終了時に初期化される。
- 武将カードは自陣において名称単位で自軍ユニークであり、自陣に表向きの同名カードがある場合は自陣に配置できない。
○ 布陣カード (コスト不要)
- 城や屋敷といった建造物。
- デッキに投入して使用する。
- 国力など指定空間に配置された際に効果を発揮するカードで、対象箇所配置時にのみ使用できる効果が記載されている。
- 国力としての配置が基本であるため、大抵は配置コストを持っていない。
- 名前などは似ているが、城壁とは直接の関係は無い。
○ 奥義カード (発動条件が存在)
- 先祖代々伝わる家宝や秘伝など。
- デッキとは別に用意され、ゲーム開始時に1枚を裏向きで配置する。
- ゲーム中に1度だけ、自ターンに条件を満たしていれば表向きにすることができ、記載効果を発動する。
- 発動条件として国力の存在が必要となる。
国力は指定値分の枚数が存在することで条件が満たされ、消費したり色指定したりすることはない。
- ちなみに姉妹作である『三国志大戦TCG』にも奥義カードは存在するが、名前が同じというだけで別概念の存在である。
● 永続・瞬間的に使用するカード
○ 計略カード (コスト必要)
- プレイヤーが発動させる作戦など。効果はさまざま。
- デッキに投入して使用する。
- 基本的には瞬間使用だが、永続するカードも存在する。
- 種別および種別アイコンを持ち、使用可能タイミング(自ターンメインフェイズ/自分・相手ターンの戦闘フェイズなど)が決められている。
- 本来の効果とは別に反撃計略の効果が記載されており、城壁として使用された(その上で破壊された)場合に記載効果を発動する。
- 国力として配置する場合、常に裏向きで配置される。
● その他のカード
○ 召喚兵カード
- いわゆるトークン。他のカードの効果によって場に配置され、武将のように戦闘を行う召喚兵として使用できる。
- 召喚兵の性能は呼び出す側のカードによりまちまちなので、カードの情報欄はすべて未記載状態である。
- 召喚兵を表示する手段が別にあるのならば、このカード以外の物を使ってもよい。
場の構成
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- それぞれの場は陣・城壁・国力や奥義置き場に大別される。
- 自陣と敵陣を合わせて、一つの戦場を形成している。
- 城壁は自分の城(プレイヤー自身)を守るための存在で、城壁としてのカードが配置される。
- 国力は戦いの資金を調達するための空間で、コスト発生のための国力のカードが通常 10枚まで配置される。
- 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後は捨札という空間に集められる。
- 除外されたカードは除外という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: セガ
○ 発売開始: 2016年2月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
スターターデッキ(蒼・紅・翠)
| 2019/6
| 3種
| 構築済みスターター(52/1300+税)
|
第一弾
| 2019/6
| 84
| ブースター(8/300+税)
|
スターターデッキ(黒)
| 2019/9
|
| 構築済みスターター(52/1300+税)
|
第二弾
| 2019/9
| 90
| ブースター(8/300+税)
|
第三弾
| 2019/12
| 81
| ブースター(8/300+税)
|
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