ジャガーノーツのTCGカタログ
メイドさんトレーディングカードゲーム『プライマリーハウスキーパー』のルール解説。
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Primary House Keeper
Last Update 2001/9/8 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
複数(2 ~ 4人程度)対戦によるカード獲得戦。
プレイヤーは近世ヨーロッパの特定の家主に仕える執事(というよりはメイド長)となり、自分が育てたメイドに指示を与えて、相手が管理するメイド以上の仕事を果たす。
● 原作
PC用ゲーム『殻の中の小鳥』及び『雛鳥の囀』。
● 世界設定
それは産業革命が進展し、急激な所得格差の発生により中流階層でもステータスとして使用人を雇うようになった数世紀前のイギリスのお話。
裕福な家庭ではステータスの誇示も兼ねてメイドを大量に雇用し、また都市部での職を求めて多くの女性がメイドとして働いていたのだ。
本来メイドたちは屋敷の女主人の管轄であるのだが、この屋敷では執事であるあなたをはじめとする男性使用人の何人かにメイドの管理が任されていた。
当然ながらメイドの仕事ぶりは主人たる家主の厳しい目でチェックされ、それはすなわち管理者たるあなた自身の評価と直結しているのであった。
● 本ゲームについて
『殻の中の小鳥』とその続編『雛鳥の囀』の世界設定を使用したメイドTCGです。
原作と異なり本ゲームでは館の設定は無くなっているようで、より一般的なメイドの日常業務を中心とした健全? なゲームになっています。
尚、本ゲームにはベーシックルールとカスタムルールが存在しますが、ここでは基本となるベーシックルールの説明をいたします。
基本構成
勝利条件
- 命令カードを、事前に決定したオーダー数の数値以上獲得する。
- 命令山が尽きた時、命令カードの獲得枚数が最も多い。
- 自分を除く全員が脱落する。脱落の条件は以下のとおり。
- デッキが尽きた状況下で、ターン終了時にメイドカードが手札に存在しない。
- 手札から伏せカードを 1枚も出せない。
事前準備
● デッキ (1人分のゲームカード)
※オーダー数(獲得するべき命令カードの数値)を事前に決定しておくこと(基本は 6オーダー)。
- デッキ枚数: 6オーダーでは 40枚、10オーダーでは 60枚。
- 構築条件:
メイド・アイテム・イベントカードのいずれかであること。
同一カードはデッキに 4枚まで。
● 命令山 (全員で共有する補助デッキ)
- デッキ枚数: プレイヤー人数 * 12枚。
- 構築条件:
命令カードであること。
同一カードは 2枚まで。
ゲーム後の混乱を避けるため、いずれかのプレイヤー1人の所有カードを使用する
(ただし、命令山の構築は全員で行うべきである)。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ: 考慮不要。
- 獲得命令カード: 0枚。以後蓄積する。
- 開始手札: 5枚 上限は 9枚(ターン終了時に調整有り)。
- マリガン: 手札にメイドカードが無い時、本人のみ。
- ファーストドロー制限: 考慮不要(先攻・後攻が存在しないので)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦: 通常状態
- カード横: 解雇(メイドのみ)
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に間接的に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 可能(2 ~ 4人用)。
- 召喚酔い: 考慮不要。
- 手番を跨ぐコスト蓄積: 無し(その都度必要数だけ使用すること)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 考慮不要。
- ユニーク処理: メイドカード、自場でユニーク先出し生存。
- 本ゲームにおいては戦闘は発生しない。任務達成競争のみである。
ゲームの流れ
開始準備
- 事前にオーダー数を決定しておく。この値がゲームの勝利条件を決定する。
- それぞれ自分のデッキより手札を 5枚引く。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
全体の基本進行
ターンと呼ばれる手順を繰り返し、いずれかが勝利条件を満たした時ゲーム終了。
※同一手順内で全員が同時に処理を行うため、ターンプレイヤーの概念は無い。
ターン(1回の手番)の進行
○ 命令カードをめくる
○ 伏せカード(メイド)を出す
- 今回の命令を達成するためのメイドをおよびアイテムを、最大 3枚まで自場に裏向きに配置する。
※この時 1枚もカードが出せなければ、ゲームから脱落する。
※「要予約」と記載されたアイテムは、ここで出しておかなければ使用できない。
○ カードのオープン
- 裏向きに配置したカードを表向きにする。
- 表向きになったアイテムは、それぞれ対象のメイドに付ける。使用条件などが満たされないアイテムは即座に破棄される。
- この段階で、イベントカードやアイテム(通常使用の場合)の使用、キャラクターの特殊能力の適用などを行う。
○ 命令達成の判定
- この時点で、最も命令カードの要求条件を満たしているメイドが命令を達成した(仕事をした)と見なされ、
そのメイドを管理しているプレイヤーが今回の命令カードを獲得する。
※解雇状態であっても、命令達成の対象としては扱われることに注意。
※場に複数のメイドを出している場合、特に命令カードで指定されていない限りは、
それぞれのメイドが個別に命令達成のために行動しているものとして扱うこと。
※要求条件がメイドではなくプレイヤーに対しての場合もあるが、その場合でも対象はメイドであることに注意
(つまりメイドが場にいなければ、命令カード獲得の戦列に加われない)。
※最大命令達成度が複数プレイヤー間で同一(つまり引き分け)の場合、今回の命令カードは破棄される。
○ メイドの解雇・再雇用とカード補充
- 場のイベント・アイテムは全て破棄される。
- それぞれ場に解雇状態になっていない自分のメイドの中から、任意で 1枚だけ手札に戻すことができる。
※解雇状態でなくても、手札に戻せないメイドが存在することに注意すること。
- それぞれ今回メイドを手札に戻した場合は 1枚、それ以外の場合は 3枚、自分のデッキからカードを手札に加える。
※デッキからカードを規定枚数引けなくても、単に新たなカードが引けないだけでゲーム自体は続行する。
ただし、デッキが尽きた状況下で手札にメイドが 1枚も確保できない場合にはゲームから脱落する。
- この時点で場に残っているメイドは全て解雇(破棄)される。
○ ターンの終了
- 手札が 9枚を超えている時、9枚になるようにカードを捨てる。
- 自動的に終了を迎える。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
カード構成
● ある程度永続的に場に残るカード
○ メイドカード (コスト不要)
- プレイヤーが管理を任されている屋敷の使用人たち。
- 3種類の能力を駆使して主人の命令を忠実に実行する。
- 自分の場には最大 3枚まで配置可能だが、同一のメイドカードを複数配置することはできない。
- ゲーム中任意に仕事に就かせたり、手札に戻して休ませたりできるが、破棄(解雇されて屋敷を追い出される)されることもあるので要注意。
- メイドが解雇される場合、そのターン中はカードを横にして解雇状態を表示し、ターン終了時に破棄される(手札には戻れない)。
なおターン中においては、解雇状態はプレイに影響を与えない。
○ アイテムカード (コスト不要)
- メイドの能力を強化するための便利な道具たち。他プレイヤーのメイドにも使用可能。
- 各アイテムは、個別のメイドに付けることで効果を発揮する。
- 特に記述が無い限り、1枚のメイドカードに 2枚まで使用可能である。
- 特に記述が無い限り、1枚のメイドカードに同一ナンバーのアイテムを付けることはできない。
- 「要予約」表示がある場合、予約としてメイドと一緒に場に伏せて出しておかなければ使用できない。
○ 命令カード (コスト不要)
- 主人がメイドたちに行わせる日常雑務。
- このカードを指定数獲得することが本ゲームの主目的となる。
- それぞれ要求する能力などが記載され、最も条件を満たしたメイドの管理者がこのカードを獲得する。
○ イベントカード (コスト必要)
- 館に起きる事件や、メイドに降りかかる事件など。
- 特に記述が無い限り、効果は瞬間的に使用される。
- 使用する際には、指定されたコストの枚数だけ手札を破棄する必要がある。
場の構成
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- 場は命令カードを中心に全員で共有し、特に自分のカードを置く場所は自場として区別する。
- カードが破壊・使用された後は捨て札の空間(名称未定)に集められる。
商品情報
● メーカー: STUDIO B-ROOM
○ 発売開始: 2000年8月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 発売形式
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Series:1 THE BIRD
| 2000/8
| パック販売
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Series:2 LITTLE WING
| 2001/8
| パック販売
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Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
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