ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『ライブオン』のルール解説。
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ライブバトルカード ライブオン
Last Update 2010/2/17 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるデッキ消耗戦。プレイヤーはカードライバーと呼ばれる獣使いとなり、部下であるモンスターを率いて相手を駆逐する。
● 原作
コミック『ライブオン カードライバー翔』(ポプラ社刊)。
TVアニメーション『ライブオン カードライバー翔』。
● 世界設定
我々の世界とほとんど同じでありながら、モンスターと呼ばれる存在がごく普通に存在する世界。
モンスターは元来野生生物でかなりの大型種も存在するが、一般的にはすべて愛玩動物と捉えられている。
さらにカード内部に封入することで、必要時だけ実体化させることができる玩具として流通しているのだ。
このカード封入したモンスターたちを、一定のルール下で戦わせる競技こそがライブオンなのである。
● 本ゲームについて
TCG漫画の劇中TCGを再現した作品です。
オーソドックスで堅実なシステムになっていますが、“仲間の援護”までゲームで再現してしまったせいで、若干ではありますが原作とは違いが生じています。
基本構成
勝利条件
事前準備
● デッキ(山札: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 41枚ちょうど(ただし21枚ちょうどのレギュレーションも存在する)。
- 構築条件:
同名カードはデッキに4枚まで(21枚デッキの場合2枚まで)。
カードライバーカードが、初期配置用に最低1枚は入っていること。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ: 残りデッキ枚数がライフを兼ねる。
- 開始手札: 6枚。上限は無し。
- マリガン: 基本的に無し。ただし大会によっては任意で1回。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻は1ターン目にはカードを引かない)。
その他構成
● カードの行動表現
● 基本構成細則
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 別途専用レギュレーション(4人用のタッグバトル)が存在。
- 召喚酔い: 有り(ただし配置時にBライン)。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(コスト概念が存在しない)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: “★”マークの付いたカード。自軍ユニーク、先出し生存。
- モンスター・カードライバーのアタックは、相手のデッキかAラインのモンスター・カードライバーに対して行われる。
防御側はデッキをアタックされた場合に防御することができ、防御役は防御側が任意に選択する。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれ自分のデッキからカードライバーカードを1枚取り出し、場のBラインに伏せて配置する。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ自分のデッキより手札としてカードを6枚引く。
- それぞれ「ライブオン!」と叫ぶ。
- それぞれ配置してあるカードライバーカードを表向きにする。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ 開始フェイズ
- 自分の場のモンスター・カードライバーをすべてスタンド状態にする。
- デッキからカードを1枚引き手札に加える。
○ 移動フェイズ
- 自分の場のモンスター・カードライバーについて、AラインとBラインの間で任意に移動を行う。
- お互いが任意でカード能力を使用する。
○ ライブフェイズ
- 手札から任意でモンスター・カードライバーカードをBラインに配置する(1ターンに付き2枚まで)。
- お互いが任意でカード能力を使用する。
○ アタックフェイズ
- Aラインにいるスタンド状態のモンスター・カードライバーを用いて、任意でアタックを行う(後述)。
※ターンプレイヤーが攻撃側・相手プレイヤーが防御側となる。
※アタックを行える状態カードがない場合は、アタック自体を行うことができない。
- (アタックとは別に)お互いが任意でワザカードを使用する。
- (アタックとは別に)お互いが任意でカード能力を使用する。
各アタックの処理
▽ 攻撃宣言
- アタックを行うモンスター・カードライバー1体をダウン状態にし、アタックを宣言する。
- 攻撃側がアタック対象として、相手のデッキ・相手Aラインのモンスター1体・相手Aラインのカードライバー1体のいずれか1つを選択する。
▽ 防御宣言
- 防御側はデッキに対してのアタックを受ける場合、
任意で自分のAラインに存在するスタンド状態のモンスター・カードライバー1体で防御することができる。
防御側が防御を宣言することにより、今回のアタック対象が防御を行うモンスター・カードライバーに変更される。
※“ディフェンダー”の能力を持つモンスター・カードライバーは、
デッキだけでなく他のモンスター・カードライバーがアタック対象となる場合に対しても防御することができる。
- この時点でアタック対象がモンスター・カードライバーの場合、(防御かどうかに関わらず)それがダウン状態となる。
▽ ワザカード・カード能力の使用
- 攻撃側から任意で、ワザカードおよび場のカードの能力の使用を宣言する。
- すべての使用宣言が終わったら、最後に宣言したものから順に効果を適用する。
▽ 戦闘判定
防御側のモンスター・カードライバーへのアタックとなる場合は以下の“1対1の戦闘”の処理を、
防御側のデッキへのアタックとなる場合は“バースト”の処理を実行する。
1対1の戦闘
- それぞれの戦闘を行うモンスター・カードライバーのキャラのPow値に各種修正を加え、今回の戦闘におけるPow値を決定する。
- 攻撃側と防御側のそれぞれが、相手に対してPow値分のダメージを与える。
- ダメージ(の合計値)がPow値以上となった場合、そのモンスター・カードライバーは破壊される。
※つまり双方のPow値が同じ場合、どちらも破壊される。
- アタックが終了する(以後の処理を行わず、アタックの処理を抜ける)。
バースト
- 防御側のデッキのカードを上から順に捨て札とする(バーストする)。
特に能力指定などが無い限りは、1体のモンスター・カードライバーのアタックにつき1枚のバーストとなる。
※バーストされるカードに“リアクション”の能力がある場合は、その効果が発動する。
- アタックが終了する。
○ 終了フェイズ
- モンスター・カードライバーのダメージが消滅する
- ターン終了時までの効果が終了する。
- 自動的に終了を迎える。
1ゲーム終了時の処理
特に無し。
ルール細則
基本ルール細則
● 色(系統)について
- カードにはそれぞれの属性を意味する色が存在する。
- それぞれの色は対応する系統を持ち、ゲーム中は色と系統は同じものとして扱われる。
- 色は 赤(大地系統)・白(大空系統)・青(大海系統)・黒(大冥界系統) の4色が存在する。
● トルクについて
- カードの配置・使用時には、場に指定された分のトルクが必要とされる。
- トルクは消費されるものではない。場に指定された分のトルクが存在しているだけで条件が満たされる。
- トルクは自分のBラインに存在するモンスター・カードライバーに記載されているトルクアイコンの数だけ各色ごとの“発生トルク”として存在する。
配置・使用するカードに記載された各色ごとのトルクが“必要トルク”となり、発生トルクが必要トルクの値以上である場合にカードの配置・使用条件が満たされる。
- トルクには数字のみの無色のトルクもある。これは必要トルクとしては参照されるが、発生トルクとしては無視される(需要のみで供給には用いられない)存在である。
無色のトルクは色に関係なく数値の数だけの発生トルクが、色がある必要トルクの分とは別に存在していれば条件が満たされる。
- カード自身の色とトルクは必ずしも一致しているわけではない。単一色カードで複数色トルクを持つ場合も存在する。
- 例外処理として、トルクアイコンが有色の1つのみのカードは、一律で必要トルク0として扱われる。
- プレイングによっては、発生トルク無しの状況がいとも簡単に起こってしまうので充分に注意すること。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ モンスターカード(配置条件が存在)
- プレイヤーの部下となる獣たち。場にモンスターとして配置される。
- Pow(パワー)を持ち、プレイヤーの武器/盾となる。
- ライブフェイズにおいてBラインの位置に配置する。
- Pow値以上のダメージを受けた場合破壊される。このダメージはターン終了時に初期化される。
○ カードライバーカード(配置条件が存在)
- プレイヤーの仲間である人間たち。場にカードライバーとして配置される。
- 原作には存在しないカードである。
- 本来はプレイヤーの分身を示すべき存在である。
しかしシステム上は初期配置カードとなる以外にプレイヤー自身らしき機能が無いうえに、複数人物が配置可能だったり破壊時に特別なペナルティが無いなど、
プレイヤー本人でななく仲間を表すカード(『M: TG』におけるプレインズウォーカーカード的存在)だと考えたほうが妥当である。
つまりこのカードの存在により、原作上のライブオンとは別のシステムとなってしまっている。
- 人間である(ライブチェンジの変身元となる)ほかは、モンスターカードと同等の存在である。
※ ライブチェンジカード
- 人間がモンスターに変身するためのカード。
- 原作においては非常に貴重で特殊なカードである。
しかし本ゲームでは別途カードライバーカードが存在するために、単なる進化カード以上の価値は無い。
- 実は本ゲームには直接“ライブチェンジカード”というカード種類は存在しないが、便宜上“ライブチェンジ”の能力を持つモンスターカードがライブチェンジカードであるとみなされる。
- 原則としてモンスターカードであるが、カードライバーとしても扱われる。ただし初期配置用のカードライバーとして用いることはできない。
- ライブチェンジにより、変身元となるカードライバーの上に重ねて配置する。
以降は重ねた一組で1体として扱い、一番上のカードの能力値のみが参照される。
- 破壊される場合、重ねた一組すべてが破壊扱いとなる。
- 基本的に特定人物からしかライブチェンジできない(変身元の名称が個別指定されている)。
- ライブチェンジの際に変身元のカードライバー名称も引き継ぐ。よってライブチェンジ中のカードライバーが別のライブチェンジを行うことも可能である。
- 通常のライブチェンジとは別に、“クロスチェンジ”という能力も存在する。
この能力は変身元にカードライバーではなくモンスター名(原則ライブチェンジモンスター)が指定されており、変身元がBラインに存在する場合に行うことができる。
- クロスチェンジはライブチェンジの一種として扱われる。ただし変身元のモンスター名は引き継がない
(カードライバー名は大抵引き継ぐ)。
● 瞬間的に使用するカード
○ ワザカード(使用条件が存在)
- プレイヤーが唱える呪文など。効果はさまざま。
- 相手ターンを含むアタックフェイズにのみ使用可能である。
場の構成
B | B | B | B | B | 敵軍Bライン |
A | A | A | A | A | 敵軍Aライン |
|
A | A | A | A | A | 自軍Aライン |
B | B | B | B | B | 自軍Bライン |
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- 場は、A(アタック)ラインとB(バック)ラインという空間に大別される(上図は場の構成図)。
- それぞれのラインにはカードを5枚まで配置できる。つまり自分の場にはAラインとBラインで計10枚のカードが配置できる。
- 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後は捨て山という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: ポプラ社
○ 発売開始: 2008年10月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
基本セット
| 2008/10
| 112
| 構築済みスターター(42/1344)、ブースター(5/158)
|
種族の絆
| 2009/1
| 60
| ブースター(5/158)
|
冥界の呪縛
| 2009/2
|
| 構築済みスターター(41/1344)
|
紅蓮の咆哮
| 2009/3
|
| 構築済みスターター(41/1344)
|
彩光の竜
| 2009/4
| 60
| ブースター(5/158)
|
華麗なる輪舞
| 2009/5
|
| 構築済みスターター(41/1344)
|
暁の双翼
| 2009/6
|
| 構築済みスターター(41/1344)
|
黄金の煌
| 2009/7
| 60
| ブースター(5/158)
|
アニメ スペシャル
| 2009/8
| 42
| ブースター(4/315)
|
アニメ スペシャル 2
| 2009/11
| 50
| ブースター(5/315)
|
ライブオン ZX
| 2010/1
| 92
| ブースター(6/210)
|
Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
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