ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『カードヒーローTCG』のルール解説。
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トレード&バトル カードヒーロー トレーディングカードゲーム
Last Update 2016/12/8 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるライフ破壊戦。プレイヤーはバトラーと呼ばれるゲームプレイヤーとしてマスター(魔法使い)を演じ、華麗なカードテクニックで相手を打ち負かす。
● 原作
コンシューマーゲーム(GB用)『カードヒーロー』。
● 世界設定
テレビの人気ヒーロー、門マサルが使ってるすごいカードがついに近所のマルヒゲ屋にも入荷した。この人気ぶり老若男女を問わずカードゲームに熱中、誰もがプレイに引き込まれていくのである。
● 本ゲームについて
ゲームボーイの同名作品を原作に持つTCGです。ゲームボーイ版が架空のTCGを再現していたのをそのままの内容で現実世界に持ち込んだという、なんともややこしい経歴を持っています。
ただしゲームボーイ版での楽しさを追求しすぎたせいで、現実のTCGとしてはマーカーの種類が異様に多かったりしてちょっと面倒。理想と現実の両立ってなかなか難しいですね。
複数のルールが存在しますが、ここでは“ジュニアルール”を紹介します。
基本構成
勝利条件
事前準備
● デッキ(山札: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 20枚ちょうど。
- 構築条件: マスターカード以外のカードで構成されていること。
● その他準備
○ マスターカード: 各1枚。
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ ストーン: 適当数(30個程度)。
○ 6面ダイス: 適当数。
○ モンスター用カードシート: 4枚。HP管理さえできれば無くても問題ない(スタートセットに付属)。
○ 各種表示用マーキングチップ: それぞれを適当数(基本分はスタートセットに付属)。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ(HP): 5個。上限も同じ。
- 開始手札: 5枚。上限も同じ(自ターン内に調整有り)。
- マリガン(ドローチャンス): 任意で1回(シャッフルして引き直し)。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻は1ターン目にはカードを引かない)。※GB版とは異なる。
その他構成
● カードの行動表現
- カード表: 未行動状態
- カード表 + 行動済みマーカー: 行動済み状態
- カード裏: 準備中
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 事前に対応を決めておく。基本的にはそのまま続行。
- 3人以上でのプレイ: 不可。
- 召喚酔い: 無し(配置時に準備中状態)。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 有り(コストはカードではなくストーンの形で存在)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 有り。
- ユニーク処理: 無し。
- クリーチャーの攻撃は、相手マスターかモンスターを対象とし、攻撃側が射程の範囲内で任意に選択する。
ゲームの流れ
開始準備
- レギュレーションなどの項目を事前に確認しておく。
- それぞれの「よろしくお願いします!」と叫び、相手と握手する。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれマスターカードを場にマスターとして配置する。
- それぞれマスターのHPとしてのストーンを場に配置する。
- それぞれ自分のデッキから手札としてカードを5枚引く。
- 先攻・後攻を決定する。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ プリフェーズ
- デッキからカードを1枚引き手札に加える。
- 自分のストーン置き場からストーン3個を獲得する。
- 自分の準備中のモンスターを通常状態(表向き)にする(HP表示マーカーも同時に配置する)。
- スライド(前衛が空の時に隣接する後衛のモンスターが無行動で強制移動される)が行われる。
○ アクションフェーズ
場のマスターやモンスターによる行動を行う。主な行動は以下の通り。
- モンスターが通常攻撃や特技を使用する(行動済み状態となる)。
- マスターが手札のモンスターカードをモンスターとして配置する(裏向き配置)。
- マスターが手札のマジックカードを使用する。
- マスターがフェーズの終了を宣言する(特技名としては“ターンエンド”)。
○ ターンエンドフェーズ
- 以下のエンドチェックを行う。
- モンスターの“気合だめ”などの処理を行う。
- モンスターの行動済み状態を元に戻す(行動済みマーカーをすべて外す)。
- 手札が上限を超えている場合、上限に収まるようにカードを捨てる。
- 「ターンエンドします」と終了を宣言する。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードやマーカーが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● ストーンについて
- 本ゲームでは、ストーンというおはじき状の汎用カウンターを使用する。
- 通常のストーンは1つ1つがすべて同等の存在であり、その個数のみが評価される。
- ストーンは、システム上はゲーム外のストーン置き場という空間に無尽蔵に存在する。
- 自分のマスターのHPに一定数のストーンを蓄積した状態でゲームを始める。
- マスターのHPに存在するストーンは、ダメージを受けるたびに手持ちストーン置き場に送られる。
- 手持ちストーン置き場に存在するストーンはカード・特技のコスト支払いやモンスターのレベルアップ(副次的にレベル表示)に使用される。
- プレイヤーは毎自ターンごとにストーン置き場から手持ちストーン置き場に、3個が蓄積される。
● マーキングチップについて
原作でCPUが処理していた行為をすべて手作業で行うため、本ゲームでは状態表示用のマーキングチップを大量に必要とする。スタートセットで用意されている分は以下の通り。
※使用時には相手と混じらないように、相手モンスターが対象のマーカーは相手側が用意すべきである。
- HPマーカー: モンスターのHP表示。
- 行動済みマーカー: モンスターの行動済み表示。
- 気合いだめ マーカー: モンスターの気合いだめ表示。
- ハードシールド マーカー: 同名マジックカードの効果対象。
- パワーダウン マーカー: 同名マジックカードの効果対象。
- とくぎ封じ マーカー: 同名マジックカードの効果対象。
- パワー2 マーカー: 同名マジックカードの効果対象。
- ぶよシールド マーカー: 同名マジックカードの効果対象。
- あっかんべー マーカー: 使用者と対象相手それぞれの指定用。
- おまもり マーカー: 同名マジックカードの効果対象。
- ジアーゲン マーカー: 同名マジックカードの効果対象。
- かげぬい マーカー: 同名マジックカードの効果対象。
- バイコストーン マーカー: 同名マジックカードの効果対象。
- バウンシールド マーカー: 同名マジックカードの効果対象。
- みがわり マーカー: 同名マジックカードの効果対象。
- へんしんミラー マーカー: 使用者と対象相手それぞれの指定用。
- ダメージ呪い マーカー: 特技の効果対象。
- ストーン呪い マーカー: 特技の効果対象。
- かなしばり マーカー: 特技の効果対象。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ マスターカード (コスト不要)
- プレイヤーの分身。場にマスターとして配置される。
- ゲーム開始時に場に1枚だけ配置され、ゲーム終了まで除去されることなく存在する。
- ゲーム開始時にHP表示用に一定数のストーンが供給され、0になることでゲームに敗北する。このストーンは減らされた時に手持ちストーンとなる。
- 基本能力として一律で「マスターシールド/ 受けるパワーを「2」へらす。」・「手札を使う」・「ターンエンド」を持つ。
- 一部のカードは複数の特技を持ち、相手への攻撃も行える。
- ジュニアルールでは、全員が一律で基本能力のみの《マスター》を使用する。
シニア・プロルールでは、特技を持つカードの中から任意の1枚を使用する。
○ モンスターカード (コスト必要)
- プレイヤーの部下たち。場にモンスターとして配置される。
- 場のモンスター置き場4か所それぞれに1体ずつ配置される。
- 通常攻撃技を持ちプレイヤーの武器となる。加えてさまざまな特技を持つ場合もある。
なおモンスターはマスターと異なり、1ターン中に行える行動回数が決められている(通常1回)。
- 配置時にはストーン1個を添えて場に裏向きで配置され、次の自ターンに表向きとなる。
※配置の際にカードシートを併用すると数値管理が楽になる。
- それぞれレベルを持ち、ストーンによって値が表示される。なお配置時は一律レベル1で、上限はそれぞれ異なる。
※モンスターが持つストーンがレベル数となる。なおレベル1のストーンは配置時に使用した1個をそのまま使用する。
- それぞれHPを持ち、表向きになった時点でHPマーカーなどを使用して値を表示する。
※マスターとはHPの処理が異なることに注意。なお記載値がHPの初期値と上限値を兼ねるが、レベルによりその値は変化する。
- 基本的には自分のターンにそれぞれ1回ずつ行動できる。何らかの行動をしたら行動済みマーカーを配置する。
- モンスターにより相手モンスターを倒した時に1レベルにつきストーン1個を追加配置することで、倒した相手のレベル分だけレベルアップができる。
またレベルが変化した時はHPが上限値まで回復する。
- 攻撃を受けることなどでHPの値が変動し、0になった時に破壊される。破壊時はレベル表示用ストーンがすべて手持ちストーンとなる。
○ スーパーカード (配置条件が存在)
- いわゆる進化モンスター。場にモンスターとして配置される。
- それぞれ個別に進化元となるモンスターと必要レベルが記載されている。
- 場の進化元がレベルアップする時に、手札のスーパーカードを重ねることで配置できる。配置後は合わせて1体のモンスターとなり、スーパーカード側の記載項目を使用する。
※レベルアップ処理の一環で配置されるため、結果的に進化元より1レベル高くなる。
● 永続・瞬間的に使用するカード
○ マジックカード (コスト必要)
場の構成
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- それぞれの場はマスターの置き場1か所とモンスターの置き場4か所による空間に大別される(上図は場の構成図)。
- モンスターの置き場には前衛と後衛があり、モンスターは“いどう”により自分の置き場内を任意に移動することができる。
- それぞれの置き場は相手の分も合わせてマス目として隣接しており(斜めも隣接扱い)、それぞれ指定範囲に攻撃を行える。
- 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後は捨札置き場という空間に集められる。
- ストーンは当初ストーン置き場というゲーム外空間に無尽蔵に存在する。そしてゲーム開始時にマスターのHP、以後は手持ちストーン置き場に一定数ずつ供給される。
- マスターのHPに存在するコアはプレイヤーライフを表す。基本的に手持ちストーン置き場への一方通行である。
- 手持ちストーン置き場に存在するストーンは蓄積エネルギーを表しており、コスト支払いなどに使用される。
- 他にもマーキングチップの置き場などが存在する。
商品情報
● メーカー: 任天堂
○ 発売開始: 2000年2月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
モンスター&マジック
| 2000/2
| 33
| ブースター(5/120)
|
マジカル・ハイパーワールド
| 2000/4
| 30
| ブースター(5/120)
|
スタートセット
| 2000/8
|
| 構築済みスターター(20/1400)
|
ストレンジ・カインド
| 2000/8
| 35
| ブースター(5/120)
|
スーパーインクルージョン
| 2000/12
| 29
| ブースター(5/120)
|
マスターセレクション
| 2001/8
| 180
| ブースター(5/120)
|
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