ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『ワンダー・ライヴズ』のルール解説。
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ワンダー・ライヴズ
Last Update 2015/10/5 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるライフ破壊戦。プレイヤーは生態系構築の担い手となり、配下の生物を率いて相手を撃破する。
● 原作
オリジナル作品。
● 世界設定
現代の地球生物そのものです。ただし生物の組合わせは捕食込みで自由なので、実験用スフィアとか未来のスペースコロニーのような疑似環境なのかもしれません。
● 本ゲームについて
実在の生物による生態系をテーマとするTCGです。地域的な縛りは無く、地球全体から生物が収録されています。
基本構成
勝利条件
- 相手のライフを0にする。
- 千日手となった時に相手よりライフが多い。
事前準備
● デッキ(1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 30~50枚。
- 構築条件:
同一カードはデッキに3枚まで。ただし“みなもとカード”は無制限に投入可能。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ 各種表示カウンター: ライフカウンターなどを適当数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ: 30。上限も同じ。
- 開始手札: 5枚。上限は無し(ただし補充時の上限は5枚)。
- マリガン: 任意で1回。
- ファーストドロー制限: 両プレイヤーともに存在(それぞれの1ターン目は回復・ドローフェイズを行わない)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦: 生物の能力未使用
- カード横: 生物の能力使用後
● 基本構成細則
- ディスカード: 無し(ただし任意破棄が可能)。
- ライブラリアウト: 無し。そのまま続行。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 有り(配置ターンは能力使用はできるが攻撃できない)。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(常にカードの形で存在)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 無し。
- 生物の攻撃は、常に相手プレイヤーを対象とし、防御生物の指定は防御側が任意に選択する。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキから手札としてカードを5枚引く。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
- 先攻・後攻を決定する。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ 回復フェイズ
- 自分の使用後エリアのみなもとをすべて使用前エリアに移動する。
- 自分の狩場の生物をすべて生息地に移動する。
- 共生を行っている場合、共生コストとして指定分のみなもとを使用後エリア内の共生コスト欄に移動する。
○ ドローフェイズ
- 手札が5枚になるまで、デッキからカードを引き手札に加える。
○ 生息フェイズ
以下の行動を任意で実行する。
- 手札のみなもとカードをみなもととして使用前エリアに配置する(1ターンに1回のみ)。
- 手札の生物カードを生物としていずれかの空の生息地に配置する。
- 手札の生物カードで共生を行う(グループとしていずれかの生物がいる生息地に配置する)。
- 場の生物の記載能力を使用する。
※ターンプレイヤーが能力を使用した場合、相手も対応措置として能力を使用できる。
○ 狩りフェイズ
生息地の生物(グループ)単位で、任意で以下の狩り(攻撃)を行う。
各狩りの処理
▽ 攻撃宣言
- ターンプレイヤーは攻撃側として、攻撃を宣言する。
同時に自分の任意の生息地の中から攻撃を行う生物(グループ)を選択し、狩場に移動させる。
※生息地に生物(グループ)がいなければ、攻撃は宣言できない。
▽ 防御宣言
- 相手プレイヤーは防御側として、防御をするかどうか選択する。
防御を行う場合は、宣言とともに自分の任意の生息地のいずれか1つから防御を行う生物(グループ)を選択し、狩場に移動させる。
※生息地に生物(グループ)がいなければ、防御は選択できない。なお狩場が攻撃側と対面していなくても問題ない
- 今回の狩りにおいて戦闘を行う生物(グループ)が決定される(防御しない場合は攻撃側の生物のみとなる)。
▽ 能力使用
- 攻撃側から順に、任意で今回戦闘を行う生物の能力を使用する。
▽ 勝ち負け
- それぞれ各種修正を加え、今回の戦闘における最終的な攻撃力/防御力を決定する。
- 攻撃側の攻撃力と防御側の防御力による、数値比較を行う。
防御を行わないなど生物(グループ)がいないプレイヤー側は、値0で比較を行う。
- 比較の結果値が大きい側が今回の狩りに勝利する。
- 負けた側のプレイヤーは、今回戦闘を行った生物(グループ)をすべて捨て場に送る。
さらに比較を行った際の数値差の値分だけ、負けた側のプレイヤーのライフを減らす。
※攻撃側が負けてライフを減らす場合もある。
- 引き分け(あいうち)の場合、双方が戦闘を行った生物(グループ)をすべて捨て場に送る(ライフは変化しない)。
○ エンドフェイズ
- 任意で好きな枚数だけ手札を破棄する。
- ターンの終了を宣言する。
1ゲーム終了時の処理
特に無し。
ルール細則
基本ルール細則
● 属性について
- ほとんどのカードには属性の概念が存在し、さまざまな場面で使用される。
- 属性は陸・海・川およびエネルギーの4種類が存在する。
なおエネルギーは他とは異なり生物の属性としては存在しない。
● コストについて
- 生物カードにはコストの概念が存在し、指定値分の生息コスト(配置時)や能力コスト(能力使用時)、
共生コスト(維持コスト)を支払う必要がある。
- コストはみなもとを使用することで支払うことができる。
1枚のみなもとを使用前エリアから使用後エリアに移動するごとに、対応する属性のコストが1だけ発生する。
- コストを支払う際には指定された数値分を支払うとともに、指定された属性がコストの中に1つ以上存在する必要がある。
※生息・共生コストでは属性として陸・海・川のいずれか1つが、能力コストではエネルギーが指定されている。
- 他とは異なり、共生コストは成立時ではなく維持コストとして支払われる。
共生を行っている場合、自身の回復フェイズごとに共生した(共生の一番下以外の上に乗っている)分の生物と
同数で属性が完全一致する分のみなもとを、使用前エリアから使用後エリア内の共生コスト欄に移動する必要がある。
※支払えない場合は、対象内から不足分だけの生物を選んで破棄する。
● 共生について
- 生物は共生として、一箇所の生息地に複数配置することで一組の生物群(グループ)として扱うことができる。
- ある種の進化概念であり、生物としての力を強化することができる。
- 共生中のグループは、戦闘などでは群体で1体の生物として扱われる。
- 共生中のグループの攻撃力/防御力は、それぞれ一緒に配置されているすべての生物の攻撃力/防御力の合算値となる。
- 記載能力など攻撃/防御力以外の基本情報は、一番最後に配置した生物のものに上書きされる。
※共生したターンにそのグループは攻撃できない。
※横向き状態であっても、新たな共生によりすべて初期化され縦向きに戻る。
※一番上のカードが除去された場合、次の一番上のカード情報が使用される。
- 配置条件として、一組の共生のカード群の生態系ランクがすべて異なっている必要がある。
※生態系ランクは5種類なので、最大5枚のカードによる共生が可能。
- 配置時にはすべてのカードの攻撃力/防御力が見えるように、少しずらした状態で重ねて配置する。
- 共生においても配置コストは普通に支払う。
それとは別に維持コストとして、共生コストを自分の回復フェイズに支払う必要がある。
- 名前こそ共生であるが、これって食物連鎖なんじゃ……(間違っているわけではないのだが)。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ みなもとカード (コスト不要)
- 生物の生息環境や活力源。場にみなもととして配置される。
- 使用前エリアに配置され使用後エリアに移動させることで、コスト支払いに使用される。
- 1ターンに1枚だけ配置できる。
○ 生物カード (コスト必要)
- プレイヤーの部下たち。場に生物として配置される。
- 攻撃力/防御力を持ち、プレイヤーの武器/盾となる。
狩りにおいて攻撃時は攻撃力、防御時は防御力で戦闘を行う。
- 一部のカードは独自の能力を持つ。能力は原則として各生物ごとにゲーム中1回のみ使用できる。
能力使用時にカードは横向きとなり、基本的にはゲーム終了まで縦向きには戻らない。
※横向きとなっても能力が使えないだけで、狩りは普通に行うことができる。
- 1 ~ 5 のいずれかの生態系ランクを持ち、共生の際に使用される。
- 場の生息地に望むだけの数を配置できる。
※ただし各生息地には1体(共生の場合は1組)の生物のみが配置できる。
- 戦闘において相手に数値比較で負けた場合破壊される。
場の構成
生 | | 生 | | 生 | 相手の生息地 |
狩 | | 狩 | | 狩 | 相手の狩場 |
| | | | |
狩 | | 狩 | | 狩 | 自分の狩場 |
生 | | 生 | | 生 | 自分の生息地 |
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- それぞれの場は3組ずつある生息地と狩場という空間に大別される(上図は場の構成図)。
- 生息地と狩場のほかに、みなもとカードを配置する使用前エリアや使用後エリアという空間が存在する。
- 使用後エリアの中に、共生コストの置き場が存在する。
- 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後は捨て場という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: マイアース・プロジェクト/ 丸善
○ 発売開始: 2015年7月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
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自然界の能力者たち
| 2015/7
| 90
| 構築済みデッキ(60/1600+税)、ブースター(15/350+税)
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Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
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