ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『央華封神TCG』のルール解説。

央華封神 トレーディングカードゲーム

Last Update 2019/8/31 文責:DOP


ゲーム概要

● ゲームタイプ
 2人対戦による物語構築。プレイヤーは語り部となって、相手以上の素晴らしい物語を仕立てあげて、後々の世まで伝えていく。

● 原作
 TRPG『央華封神』シリーズ。

● 世界設定
 悠久にして牧歌的、まるで古代中国のようなファンタジー世界“央華”。この世界には、仙人と呼ばれる不思議な術を極めし者が存在した。
そんなある日、修行中の仙人のひとりが師匠の使命を帯び下界に降り立った。
仲間を得て、邑(むら)の人々を脅かす邪悪な存在を打ち負かし、この世の秩序を正すために…

● 本ゲームについて
 同名のファンタジー小説及びテーブルトークRPGのTCG化です。カードをTRPGのキャラクターイメージのベースとすることも考慮されているようです。
他の原作付きTCGの多くが物語の戦闘部分をテーマとして作られている中、本ゲームはTRPGの戦闘以外の部分、すなわちストーリーの進行をテーマとしてます。
本作での目的は「物語を作る」ことなのです。そのため他のTCGとはシステムが大幅に異なりますので、慣れるまでは大変かもしれません。


基本構成

勝利条件

事前準備

● デッキ (デック・山札: 1人分のゲームカード)

● その他準備
○ 主人公カード: 任意の主人公カード 一組。
○ 使命カード: 任意の使命カード 2枚(別々のカードであること)。
○ 代役用のカード: 採用分とは別の主人公カード 一組と、デッキ再構築用のキャラクターカードを適当数。
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ 各種表示用カウンター: 得点表示カウンターなどを適当数。
○ 6面ダイス: 通常のサイコロ(裏面との合計値がすべて 7になるもの)を適当数。

ゲーム開始時基本設定

● 開始時基本設定

その他構成

● カードの行動表現

● 基本構成細則


ゲームの流れ

開始準備

全体の基本進行

 以下のラウンドの処理を3回行う。
※ 1ラウンド目が“発端ラウンド”、2ラウンド目が“進展ラウンド”、3ラウンド目が“結末ラウンド”となる。
※ラウンドはいずれかがクライマックスカードを使用することで終了する。どちらも使用しなければ同じラウンドが続くことになる。
※ゲームの終了条件(デッキ切れなど)を満たした場合、何ラウンド目であってもゲーム終了となる。

1回のラウンドの進行

● 手番の進行

 いずれかがクライマックスカードを出す(あるいはゲームが終了する)まで、互いに手番と呼ばれる手順を繰り返す。
※クライマックスカードが(条件を満たした上で)出された時点で、その手番は終了する。
※同一タイミングに複数のクライマックスカードを出すことができる(何枚出してもラウンドとしてのカウントは 1回分)。

1回の自分手番の進行

○ 1. 手番開始フェイズ

○ 2. 仙人登場フェイズ

○ 3. 物語進行フェイズ

各物語判定の処理

▽ 1. 宣言ステップ

  • 手番プレイヤー側が、手札のアクシデント以外のストーリーカード1枚を使用し、ストーリーラインに物語として出すことを宣言する。
    出したストーリーカードに使用条件がある場合は、条件となるキーワードをいずれかの物語から指定する。
    出したストーリーカードに判定必要な(目標値が存在する)場合で、指定能力が「任意」ならば今回使用する能力値を決定する。
    ※能力値が指定されている時は、その項目が使用される。

▽ 2. リアクションステップ

    相手プレイヤーが任意で以下のいずれかの行動を行う。
    • アクシデントを出す
      出されたストーリーカードが“判定なし”以外の場合に限り、アクシデントのストーリーカード 1枚を使用する。
      ※伏線を使用することで、同時に複数のアクシデントを出すこともできる。
    • 物語を大きくする
      以下の条件でストーリーカード 1枚を使用することで、手番側の目標値にこちらのカードの目標値を追加する。
      ※追加されるのは値だけであり、能力値などは従来の項目をそのまま使用する。
      • 手番側に出されたストーリーカードが“判定なし”以外であること。
      • 相手側に空いているストーリーラインのスロットが存在すること。
      • 相手側が出すのがアクシデント以外のストーリーカードであること。
      • 手札・伏線を合わせて、出すことができるのは 1枚だけ。
      • 場に同じカードが存在しないこと。
    • 何もしない: 何もしない(“判定なし”のストーリーカードを出された時など)。

▽ 3. 判定前ステップ

  • それぞれ任意で、使用タイミングが“判定前”のキャラクターの特殊能力を使用する。

▽ 4. 判定ステップ

  • ストーリーカードが“判定なし”以外の場合、手番側が以下の処理を行う。
    • サイコロを 1つ振る。
    • サイコロの目に今回判定で使用する主人公の能力(および各種修正値)を加え、今回の物語の判定値とする。
    • 判定値が目標値以上であれば、判定が成功する。

▽ 5. 判定後ステップ

  • それぞれ任意で、使用タイミングが“判定後”のキャラクターの特殊能力を使用する。
  • 手番側は任意で“裏成功”を行うことでサイコロの目を操作し、判定結果を変えることができる。

▽ 6. 結果適用ステップ

  • 判定の結果により、それぞれ以下の処理を行う。
    • “判定なし”の場合: 手番側のストーリーカードが物語として配置される。
    • 判定成功の場合: 以下の処理が行われる。
      • 手番側のストーリーカードが物語として配置される。
        この時に相手の物語を使用条件としていた場合、条件とした相手の物語一式が破棄される。
        ※配置されることで、ストーリーカードの記載効果が発動する。
      • 手札から使用したキャラクターカードがすべて破棄される。
      • 相手側が使用したアクシデントがすべて破棄される。
      • 相手側が物語を大きくするために使用したストーリーカードが、相手側の物語として配置される。
    • 判定失敗の場合: 以下の処理が行われる。
      • 手番側のストーリーカードが破棄される。
      • 手札から使用したキャラクターカードがすべて破棄される。
      • 相手側が使用したアクシデントを、相手側の物語として任意に配置する。
        ※物語として配置することも、破棄することもできる。
        ※物語として配置する場合は、ユニーク処理が適用される。
        ※複数使用時は別々の物語としてもいいし、まとめて1つの物語とすることもできる。
      • 相手側が物語を大きくするために使用したストーリーカードが破棄される。

○ 4. 伏線フェイズ

○ 5. 手番終了フェイズ

● ラウンドの終了処理

1ゲーム終了時の処理


ルール細則

基本ルール細則

● 洞統について

● 仙人の引き抜きについて

● 裏成功について

カード構成

● 永続的に場に残るカード

○ 主人公カード (コスト不要)

○ 使命カード (コスト不要)

● 永続・一時的に場に残るカード

○ キャラクターカード (使用条件が存在)

○ ストーリーカード (使用条件が存在)

○ クライマックスカード (使用条件が存在)

場の構成

CCCCC敵陣キャラクターライン
SSSSSストーリーライン
SSSSS自陣ストーリーライン
CCCCCキャラクターライン

商品情報

● メーカー: メディアワークス
○ 発売開始: 1998年9月

○ ラインナップ
名称 発売時期 種類数 発売形式 (封入枚数/価格)
基本セット 1998/9 281 スターター(61/1300)、ブースター(14/400)
覇王の進撃 1999/3 175 ブースター(14/400)
五王列記 1999/12 5種 構築済みスターター(59/2000)

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