ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『クイーンズブレイド』・『デュエルシステム』のルール解説。
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クイーンズブレイド ザ デュエル
デュエルシステムTCG
Last Update 2011/2/28 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるライフ破壊戦。プレイヤーはファンタジー世界の女戦士となり、己の剣技や魔法を駆使して相手戦士を打ち倒す。
● 原作
ブックゲーム『クイーンズブレイド』シリーズ。
ブックゲーム『クイーンズゲート』シリーズ。
※『クイーンズブレイド』の原作として『LOST WORLDS』シリーズが存在する。
● 世界設定
剣と魔法が支配する、とある王国。この国は代々女王が国を治めているが、世襲制ではない。“クイーンズブレイド”と名づけられた闘技会での勝者こそが、国を治める女王となるのだ。
強い女性でさえあれば、国籍はおろか種族すら関係なく女王の座を狙うことができるのである。
● 本ゲームについて
対戦型のブックゲームであるクイーンズブレイドのTCGです。
おおもとの作品であるロストワールドの登場からはや幾年、ファンタジー戦士が美少女になっただけで、よもやこれほどの支持を得ようとは。
そんな人気作であるクイーンズブレイドの関連作品として、本作も登場しました。
本作はブックゲームである原作とテーマ的には同一の存在ですが、それゆえに違いを楽しめるといえるのかもしれません。
基本構成
勝利条件
- 相手のプレイヤーライフを 0にする(ライフ置き場のカードが 0枚になる)。
- 相手のデッキが尽きる(相手ディスカードフェイズ時)。
- 相手が投了する。
事前準備
● デッキ(1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 30 ~ 60枚。ただし大会では 40 ~ 60枚のレギュレーションが存在。
- 構築条件:
同一カードはデッキに 3枚まで。
シリーズごとに裏面が異なるため、混ぜて使用する場合は裏面が不透明なスリーブの使用が必要となる。
● ライフ(1人分の補助デッキ兼ライフカウンター)
- デッキ枚数: 5枚ちょうど。
- 構築条件:
同一キャラで構成されていること。
記載のライフ値の 1 ~ 5の各値のカードが、各1枚ずつ投入されていること。
※ライフに使用するキャラが、各プレイヤーの分身である“マスターキャラ”となる。
※通常はデッキとライフの構築条件自体は独立しているため、デッキに 3枚投入したカードをライフに使用しても問題ない。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ(ライフ置き場のカード): 5。上限も同じ。
- 開始手札: 5枚。上限も 5枚(自ターン内に調整有り)。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 無し。ただし類似制限が存在(先攻は 1ターン目にはアタックを行えない)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦: アクティブ状態
- カード横: ロール状態
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し(新規配置時にアクティブ状態)。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(コスト概念が存在しない)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し(ダメージは即時解決)。
- ユニーク処理: 無し(ただし自分の場のカードは、キャラ単位で統合される)。
- キャラの攻撃は、常に相手プレイヤー(ライフ)を対象とし、ガードキャラの指定は防御側が任意に選択する。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のライフを上から降順に並べ、表向きでライフ置き場に配置する。
- それぞれ自分のデッキより手札としてカードを 5枚引く。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
- 先攻・後攻を決定する(原則として、現在ライフのカードの攻撃力の値が高いほうが選択権を持つ)。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ アクティブフェイズ
○ ドローフェイズ
○ メインフェイズ
以下の行動を任意で行う。
- マスターキャラを出す
手札のマスターキャラ(ライフに使用したキャラと同一のキャラ)のカード 1枚を、エリアに配置する。
1ターンに何枚でも配置可能である。
- マスターキャラ以外のキャラを出す
手札のマスターキャラ以外のキャラのカード 1枚を、エリアに配置する。
各キャラごとに 1ターン 1枚のみ可能となる。
- アタックを行う
アクティブ状態のキャラにより、後述のアタック処理を行う。
- 移動を行う
スタミナ(重ねたカード)を1消費することで、エリアの近距離・遠距離の配置位置を変える。
各キャラごとに 1ターン 1枚のみ可能で、移動しても状態はアクティブ状態のまま変化しない。
- テキストを使用する
場にいるキャラの能力を使用する。
各アタックの処理
▽ アタック宣言
- アタックを行うアクティブ状態のキャラを選択し、ロール状態にする。
- アタックの宣言を行う。
※アタックにおいてマスターキャラか否かは、さほど重要ではない。ただマスターキャラの方がより多くの回数アタックできる可能性があるというだけである。
※本作にはキャラをアクティブ状態にするカードが大量に存在する。よって 1ターンごとのアタック回数はかなり多く、逆に防御が不十分ならば瞬殺されることもあるので注意すること。
▽ ガード宣言
- 相手側プレイヤーは、自分のアクティブ状態のキャラを用いて任意でガードを行う。
- ガードを行う場合、相手側プレイヤーはガードを行うアクティブ状態のキャラを選択し、ガードの宣言を行う。
※ガードしても状態はアクティブ状態のまま変化しない。
※ガードにおいてマスターキャラか否かは、まったく意味を持たない。単純にガードすればエリアのキャラが、ガードしなければライフでアタックを受けるだけである。
▽ バトル・ライフへのダメージ
相手側プレイヤーがガードする場合は以下の“バトル”の処理を、しない場合は“ライフへのダメージ”の処理を実行する。
バトル
- アタックを行うのキャラの攻撃力に各種修正を加え、今回のアタックにおけるダメージを決定する。
- ガードを行うキャラの防御力に各種修正を加え、今回のアタックにおける防御力を決定する。
- アタック側のダメージとガード側の防御力を比較する。
- 比較の結果、ダメージが防御力以上である場合、ガードしたキャラの一番上のカードが捨て札置き場に送られる。
※ダメージ量にかかわらず破棄されるカードは 1枚のみ、またダメージはアタックごとに初期化される。
- アタックが終了する(以後の処理を行わず、アタックの処理を抜ける)。
ライフへのダメージ
- アタックを行うキャラの攻撃力に各種修正を加え、今回のアタックにおけるダメージを決定する。
- 相手側プレイヤーの現在のライフの防御力に各種修正を加え、今回のアタックにおける相手ライフの防御力を決定する。
- アタック側のダメージと相手プレイヤーのライフの防御力を比較する。
- 比較の結果、ダメージが防御力以上である場合、相手ライフの一番上のカードがダメージ置き場に送られる(ライフが 1減少する)。
※ダメージ量にかかわらず減少するは 1のみ、またダメージはアタックごとに初期化される。
- アタックが終了する。
○ ディスカードフェイズ
- 手札が上限を超えている場合、上限に収まるようにカードを捨てる。
○ エンドフェイズ
1ゲーム終了時の処理
特に無し。
ルール細則
基本ルール細則
● アビリティについて
- 各カードにはアビリティの項目が存在し、カード配置などに影響を与える。
- アビリティには バランス・パワー・スピード・スキル・ゲイト・リベリオン の 6種類が存在する。
- それぞれのカードにはアビリティのいずれかが一定数記載されており、ライフ・キャラとなった際に、プレイヤー自身のアビリティの算出に用いられる。
- それぞれのカードには必要アビリティが一定数記載されており、そのカードの配置条件となる。
- それぞれのカードを配置する際に、各プレイヤーごとのアビリティが参照される。
プレイヤーのアビリティは現在の自分のライフとエリアに存在する各キャラの各アビリティを合計したものであり、
各アビリティの種類とそれぞれの個数が使用カードの必要アビリティの値以上である場合、そのカードを使用条件が満たされたことになる。
※ライフ・各キャラとも、それぞれの一番上のカードのアビリティの値で計算を行うこと。
※ライフとマスターキャラは、それぞれ別の存在として扱われる(どちらも計算に加える)。
- 1枚で複数種類のアビリティや必要アビリティを持つカード(デュアルカード)も存在する。
● ライフについて
- キャラカードは、本来の使用方法とは別にプレイヤーのライフカウンターとして使用される。
- ライフとして使用するための専用項目として、ライフの値が存在する。
ライフの値は 1 ~ 5までの 5つの値が存在し、これを上から降順に並べてライフ置き場に配置することで、残りライフを示すカウンターとして機能する。
- ライフでありながら防御力・アビリティなどの諸項目が存在し、現在ライフ(一番上に存在するカード)の情報のみが適用される。
- ライフにおいては、必要アビリティの項目およびスタミナは一切無視される。
- 一部の能力は、ライフとして使用される場合でも効果を発揮する。
※ライフ時に使用できるかどうかの明確な基準は存在しないので、それぞれの記載文章から判断すること。
- 防御力以上のダメージを受けた場合、ライフが1減少する(一番上のカード1枚分がダメージ置き場に送られる)。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ キャラカード(使用条件が存在)
- プレイヤーの分身および仲間となる女戦士たち。エリアにキャラとして配置される。
- 攻撃力/防御力を持ち、プレイヤーの武器/盾となる。
- カード名称部分にはそれぞれ個別のキャラ名が含まれており、さまざまな場面での個別キャラ特定に用いられる。
- アビリティの項目を持ち、プレイヤー自身のアビリティの糧となる。
- 一部のカードには固有の能力が記載されている。
- 必要アビリティの項目を持ち、現在のプレイヤーのアビリティがこの値を満たしている場合にカードを使用(配置)することができる。
- 配置されたカードは、各プレイヤーごとのキャラ単位で 1つのキャラとしてまとめられる。
当初自分のエリアに存在しないキャラを出す場合はキャラの新規配置となるが、以降同一キャラを手札から出していく(追加配置の)際には、
現在のキャラの上に後から出したカードを順番に積んでいく形で配置することになる。
- 自分と相手プレイヤーが同一のキャラを使用していても、両者は別人として扱われる。
よってそれぞれの効果などは、相手キャラに対して一切影響をおよぼさない。
- 一部のカードには、カード名称に“2Pカラー”の記述が含まれているカードが存在する。
これは“本来のキャラ名 + 2Pカラー”でひとつのキャラ名称であり、通常の同名キャラ(いわゆる 1Pカラー)とは別人として扱われる。
- カードを配置するエリアには近距離・遠距離の 2つの位置があり、新規配置時には任意の位置で配置する。
追加配置時には、現在そのキャラが存在する位置にそのまま追加する。
※ただし一部カードは出せる位置が限定されており、キャラがその位置にいる時(または新規配置時にその位置)にのみ出すことができる。
- キャラを新規配置する場合は、アクティブ状態で配置する。
追加配置時には、現在のキャラの状態そのままで配置するる。
- エリアにいるキャラが防御力以上のダメージを受けた場合、一番上のカード 1枚分が破棄される。このダメージはアタックごとに初期化される。
- キャラ本来の使用目的とは別に、ライフとしても使用される。
- カードにはライフの項目も存在するが、これはライフとして使用する場合にのみ参照される項目である。
※ マスターキャラ
- ゲーム開始時にライフとして選択したキャラは、そのプレイヤーの分身たるマスターキャラとなる。
- ライフはプレイヤーの精神面、マスターキャラはプレイヤーの肉体面を再現したものであり、両者はあくまで同一人物であるものの、扱いはそれぞれ異なる。
- マスターキャラは、いくつかの点で他のキャラとは区別される。
特に配置の際にマスターキャラは手札からエリアヘ 1ターン中に何枚でも配置できるのに対し、それ以外のキャラについては 1ターンにつき 1枚のみが配置できるのみとなる。
- マスターキャラ・ライフの記載情報は、それぞれ双方に対して影響を与える。
※マスターキャラ・ライフとも、それぞれ一番上のカード情報のみが参照される。
※当然ながらエリアでのみ意味を成す効果はマスターキャラのみが、ライフに対しての効果はライフのみが効果を受けることになる。
- マスターキャラとライフは戦闘においては別個の概念である。特にダメージを受ける際の処理で混同しないよう注意すること。
- マスターキャラがエリアにいなくても、それ自体は特に問題は無い(単に不利な状態であるというだけである)。
※ エリアのキャラのスタミナ
- エリアにいるキャラはキャラ単位で複数のカードがひとまとめにして重ねられるが、このまとめたカードが各キャラのスタミナという項目になる。
- 移動やパーソナルスキルなどの行動を行う際に、コストとしてそのキャラのスタミナを指定値分だけ消費する。
移動(エリアにいるキャラが遠近の位置を変更する)の場合は、1回につきスタミナを1消費することになる。
- スタミナとなっているカード 1枚を破棄することで、スタミナが1だけ支払われる。
- スタミナを支払う際には、必ず重ねられている一番下のカードから順に破棄していくこと。
- 一番上のカードはスタミナには含まれない(キャラ本体の扱いとなる)。2枚目以降がスタミナとなる。
- カード 1枚だけのキャラは“スタミナが無い”状態として扱われ、スタミナを消費する行動が行えない。
- スタミナである間は、カードの記載情報が一切無視される。
※攻撃力・防御力・アビリティ・能力などの諸項目は、(スタミナでは無い)一番上のカード情報のみが適用される。
- バトルによるダメージを受けることで、現在スタミナであるカードがキャラ本体に戻る場合もある(ダメージは上から処理されるため)。
場の構成
遠距離 | 敵陣 遠距離 |
近距離 | 敵陣 近距離 |
|
近距離 | 自陣 近距離 |
遠距離 | 自陣 遠距離 |
- 永続カードであるキャラは、エリアという空間に存在する。
- それぞれのエリアには、遠距離と近距離の概念が存在する(上手はエリアの構成図)。
ただしこれは間合いなどのキャラの状況を指し示す概念であり、物理的な距離とは別概念といえる。
武器の到達範囲があったり戦線があったりするわけではないので注意すること。
- キャラが破棄された時は捨て札置き場という空間に集められる。
- エリアとは別にプレイヤーのライフが存在する。
- ライフはライフ置き場に置かれ、ダメージを受けた際にダメージ置き場に集められる。
- 捨て札置き場とダメージ置き場は似ているが、両者は明確に区別される。
商品情報
● メーカー: メガハウス
○ 発売開始: 2008年9月
- ○ ラインナップ: クイーンズブレイド
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
基本セット
| 2008/9
| 120
| 構築済みデッキ(35/1575)、ブースター(6/262)
|
神の威光 編
| 2009/1
| 120
| 構築済みデッキ(35/1575)、ブースター(6/262)
|
美闘士集結 編
| 2009/5
| 160
| 構築済みデッキ(45/1575)、ブースター(6/262)
|
ヴァンス家三姉妹 構築済みデッキ
| 2009/6
|
| 構築済みデッキ(45/1575)
|
牙の暗殺団 構築済みデッキ
| 2009/7
|
| 構築済みデッキ(45/1575)
|
プレミアデッキ 戦闘教官アレイン
| 2009/10
|
| 構築済みデッキ(45/2100)
|
師弟の絆 編
| 2009/10
| 100
| ブースター(10/420)
|
プレミアデッキ 逢魔の女王アルドラ
| 2009/11
|
| 構築済みデッキ(45/2100)
|
逢魔の女王 編
| 2009/12
| 100
| ブースター(10/420)
|
開幕! 闘技会編 編
| 2010/3
| 100
| ブースター(10/420)
|
- ○ ラインナップ: デュエルシステム
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
クイーンズゲイト Vol.1
| 2010/9
| 120
| 構築済みデッキ(35/1575)、ブースター(7/367)
|
クイーンズブレイド リベリオン 叛乱の騎士姫編
| 2011/2
| 120
| 構築済みデッキ(35/1575)、ブースター(7/378)
|
Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
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