真・女神転生 カードゲーム

Last Update 2006/10/28 文責：ＤＯＰ

ゲーム概要

● ゲームタイプ
　2人対戦によるポイント獲得戦。プレイヤーは悪魔の力を持つ人間“魔身”となり、仲魔を率いて相手を粉砕する。

● 原作
　コンシューマーゲーム『真・女神転生』シリーズ。

● 世界設定
　時は21世紀、神の千年王国はまだ先の話。多くの人は気づかないながらも、世は悪魔で満ち溢れていた。そして悪魔を手なずけ、その力を利用する存在も、暗躍しているのであった。

● 本ゲームについて
　世紀末を乗り越えても女神転生は続きます。でも既に『デジタルデビルストリーズ』とは何の関係もないのですね。 まあそれはさておき従来のアスキー／エンターブレイン版から一新、最近のPS用メガテンを中心とした内容で女神転生のTCGが帰ってきました。従来の“悪魔合体”に加えて、カグツチなどの新要素も登場しています。

基本構成

勝利条件

• マガツヒ（勝利ポイント）を20獲得する（同時に獲得した場合はターンプレイヤーが勝利）。
• 相手のデッキが尽きる（引くべきときに引けない時）。

事前準備

● デッキ（1人分のゲームカード）

• デッキ枚数： 50枚以上。
• 構築条件：
  　同一カードはデッキに4枚まで。ただし魔源カードは無制限に投入可能。
  　初期配置用魔身カードや各種表示用カードはデッキに入れないこと。

● その他準備
○ 初期配置用魔身カード： それぞれ任意の1枚。
○ ゲーム間交換カード： 無し。
○ 6面ダイス： 適当数。
○ “マガツヒ”表示用のカウンターなど： 各1組。
○ “カグツチ”表示用のカウンターなど： 全員で1組。
○ ダメージ表示用カウンター： 適当数。
○ 交渉した仲魔判別用のマーカー： 適当数。

ゲーム開始時基本設定

● 開始時基本設定

• 勝利ポイント（得点）： 0点。以後蓄積する。
• カグツチ： SILENT状態。
• 開始手札： 7枚。上限は無し。
• マリガン： 手札に魔源カードが無い時、本人のみ任意で1回。
• ファーストドロー制限： 有り（先攻は1ターン目には“ターンの初め”の処理を飛ばす）。

その他構成

● カードの行動表現

• 魔源カードが魔力場の上位置： 魔力保有状態
• 魔源カードが魔力場の下位置： 魔力消耗状態
• 仲魔カード上向き： 正常状態
• 仲魔カード横向き： 消耗状態
• 仲魔カード下向き： 眠っている状態

● 基本構成細則

• ディスカード： 無し。
• ライブラリアウト： 有り（勝利条件に関係）。
• 3人以上でのプレイ： 未想定。
• 召喚酔い： 無し。
• 手番を跨ぐコスト蓄積： 無し（その都度消滅）。
• 手番を跨ぐカードダメージ蓄積： 有り。
• ユニーク処理： 封魔カード、自軍ユニーク、後出し生存。
• 魔身・仲魔の攻撃は、原則として相手のバトルサークルにいる物を対象とする。

ゲームの流れ

開始準備

• それぞれ自分の初期配置用の魔身カードをバトルサークルに配置する。
• カグツチの現在の状態を“SILENT”とする。
• それぞれのデッキをシャッフルする。
• それぞれ自分のデッキより手札を7枚引く。
• 必要に応じてマリガン処理を行う。
• 先攻・後攻を決定する。

全体の基本進行

　互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。

1ゲーム終了時の処理

　特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。

ルール細則

基本ルール細則

● 属性・コトワリと魔力

• 仲魔は LIGHT・NEUTRAL・DARK の属性を持ち、カードの特殊効果などに影響を与える。
• 魔身と仲魔は属性とは異なるが属性に準じるコトワリの概念を持つ。
  コトワリは ヨスガ・シジマ・ムスビ・“…” の4種が存在し、カードの特殊効果などに影響を与える。
• 魔力は 緑（宝石）・黄色（マッカ）・青（魔石）・白（属性無し） の4種類が有り、仲魔の配置コストなどに影響を与える。

● 進化

• 魔身が新たな力を獲得する処理。
• 場の魔身と対応する手札の進化系魔身カードを入れ替えることで行われる。

● レベルアップ

• 1体の仲魔に同一種の仲魔の力を合わせて強化させる処理。
• 現在場に存在する仲魔と同名の仲魔カードが手札に存在する場合、
  手札の仲魔の召喚コスト（属性は順守する）に、場に現在いる対象の仲魔の枚数分の白コスト（仲魔カード1枚につき白1）を足して支払う。
  次に場の仲魔の上に今回出した仲魔を重ねることで、1組（1体）のレベルアップした仲魔が完成する。
• レベルアップは2回（3枚1組）まで行うことができ、レベルアップした結果、アタック、ＨＰ、ポイントの値がそれぞれのカードの値の合計値となる。
• さらに“御霊合体”として、種族が御霊の仲魔をレベルアップにおける同一種と見なして、他の種族とのレベルアップに使用することができる。 ただしレベルアップ後の仲魔のカード名や能力は御霊以外の仲魔のデータが優先される（御霊を下側に重ねる）。

● ランプアップ

• 場に存在する仲魔を進化させる処理。
• 手札のランクアップの能力を持つ仲魔カードが有り、場にランクアップの条件となる仲魔が存在する場合に使用できる。
• 場に存在する条件となる仲魔を破棄することで、ランクアップの仲魔を手札からコスト無しで配置できる。
• ランクアップに成功した場合、成功特典として追加で1枚デッキからカードを引くことができる。
• ランクアップ前の仲魔に付いていた魔装カードなどは破棄される。

● 合体

• 場に存在する複数の仲魔を融合させて、1体の強力な仲魔を合成する処理。
• 《邪教の館》カードを使用をするとともに、場の任意の仲魔2体を破棄することで行われる。
• 破棄したカードのコスト（の数値）の合計に2を加えた値までのコスト（コストの属性は無視する）の仲魔を手札から配置できる。
• 合体前に付いていた魔装カードはそのまま引き継ぐ。
• さらにカグツチの状態がFULLの場合、“三体合体”として自分の仲魔を3体破棄することにより好きな召喚コストの仲魔を出すことができる。
• さらに“精霊合体”として、種族が精霊の仲魔1体を破棄して合体する場合、通常より1コスト多い仲魔を出すことができる。

● 交渉

• 相手の仲魔を自分の陣営に引き入れること。
• 自分の場に魔身・仲魔が3体以下である場合に、相手側の仲魔カードを対象として魔身・仲魔の交渉能力を使用する。
• 交渉の能力値に従ってダイスで交渉判定を行い、交渉が成功した場合には、コストを支払うことで対象とした仲魔カードを自分の陣営に持ってくることができる。
• 交渉で獲得した仲魔のダメージなどは、獲得した時点の状態を引き継ぐ。
• 交渉で獲得した仲魔は、倒されない限り1ゲームの間中自分の陣営に存在しつづける。
• ゲーム終了時にカードが混ざらないよう、交渉で獲得した仲魔には目印となるマーカーを乗せておくこと。

カード構成

● 永続的に場に残るカード

○ 魔源カード（コスト不要）

• 仲魔を呼び出したり魔法を使用するためのエネルギー源。
• 1ターンに1枚まで配置でき、魔力場の上側に配置する。

○ 魔身カード（コスト不要）

• プレイヤーの分身。
• アタック（攻撃力）や交渉能力値などを持ち、直接最前線で戦うことになる。
• ポイントの値を持ち、戦闘における獲得得点に影響を与える。
• 横向き・下向き（寝ている）状態の場合には、攻撃や交渉・進化ができない。
• 進化することでその能力（カード）を変えることができる。
• 直接破壊されることは無く永続するが、攻撃を受けることで相手に得点であるマガツヒを与えてしまう。
• ゲーム開始時に配置される初期配置用魔身カードと、進化に使用する進化系魔身カードに大別される。

○ 仲魔カード（コスト必要）

• プレイヤーの仲間となった悪魔。
• アタック（攻撃力）／HP（防御力）を持ち、プレイヤーの武器／楯となる。
• HP以上のダメージを受けた場合破壊される。このダメージは蓄積する。
• ポイントの値を持ち、戦闘における獲得得点に影響を与える。
• 特定のカードは魔法などの特殊能力を持ち、使用すると横向き状態となる。
• 横向き・下向き（寝ている）状態の場合には、攻撃や交渉ができない（合体・ランクアップは可能）。

○ 魔装カード（コスト必要）

• 魔身・仲魔の能力を強化する武器など。
• 魔身・仲魔に付けることで効果を発揮する。
• それぞれ配置対象が決まっており、“マガタマ”は魔身に、“仲魔”は仲魔に付けることができる。
• 魔身には1枚だけ、1体の仲魔には何枚でも付けることができる。

○ 封魔カード（コスト不要だが魔力源の破棄が必要）

• 相手の行動を想定して準備した罠など。
• 自分の場に裏向きに配置しておき、相手のターンなどに表向きにして使用する。
• 通常のコストの代わりに、場に配置した魔源カードを1枚捨て札にすることで配置できる。
• 自分の場に1枚しか配置できず、新しい封魔カードを配置したら前の封魔カードは捨て札となる。
• 使用後は捨て札となる。

● 瞬間的に使用するカード

○ 降魔カード（コスト必要）

• プレイヤーが唱える呪文など。

● その他のカード

○ “マガツヒ”表示用カード

• 獲得ポイントであるマガツヒ表示用のカウンター。

○ “カグツチ”表示用カード

• カグツチの状態表示用のカウンター。
• SILENT → HALF(1) → FULL → HALF(2)の4つの循環状態を表示する。

場の構成

• 永続カードは、場という空間に存在する。
• 場は大きくバトルサークル、ベンチ、封魔置き場、魔力場（魔力の有無を示す上下有り）などに区別される。
• バトルサークルには1体、ベンチに3体の魔身・仲魔が配置できる。
• 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後はショールという空間に集められる。
• ショールとは別に、ゲーム中は使用できないカードを集めるミデンという空間が存在する。

商品情報

● メーカー： メディアファクトリー
○ 発売開始； 2003年7月

○ ラインナップ

名称	発売時期	種類数	発売形式 （封入枚数／価格）
NOCTURNE ver. 第1弾	2003/7	222	スターター（60/1500）、ブースター（10/350） フィギュア付きスターター（60/2000）
NOCTURNE ver. 第2弾	2004/1	140	ブースター（10/350） フィギュア付きブースター（50/2800）
デビルサマナーワールド Act. 1	2004/10	108	ブースター（10/367）、スペシャルパック（25/1050）

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