エレメンタルジェレイド バトルカードゲーム
エレメンタルフロント

Last Update 2019/8/17 文責：ＤＯＰ

ゲーム概要

● ゲームタイプ
　2人対戦によるリーダー討伐戦。プレイヤーはキャラクターのいずれか1人となり、仲間を率いて相手コマンダーを懲らしめる。

● 原作
　コミック『エレメンタルジェレイド』（マッグガーデン）。

● 世界設定
　多くの浮遊島が存在し、飛行艇が主要な交通手段となる世界ガーディア。
この世界には空の海賊ともいえる空賊が跋扈し、島々の交易は常に危険と隣り合わせであった。

● 本ゲームについて
　コミック連載時からのタイアップ企画であり、単行本の付録として登場したゲームです。室内などの狭い環境での白兵戦をテーマとしています。

基本構成

勝利条件

• 相手のコマンダーを捨て山に送る。

※なお、本ゲームには勝利条件によるゲーム終了の他に、引き分けでゲーム終了となる場合がある。引き分けになる条件は以下のとおりである。

• 双方のコマンダーが同時に捨て山に送られる。
• 時間切れ（ゲーム開始より30分が経過する）。
• 双方が“休戦（引き分けによる試合放棄）”に合意する。

事前準備

● デッキ（デック： 1人分のゲームカード）

• デッキ枚数： 基本は40枚ちょうど（使用レギュレーションで異なるが、プレミアムスターターのみならば29枚）。
• 構築条件：
  　枚数や構築方法などが、レギュレーションで指定された内容であること。
  　コマンダーカード以外のカードで構成されていること。
  　使用するコマンダーカードと同名のファイターカードが入っていないこと。
  　同一カードはデッキに3枚まで。
  ※カードが混じるため、プレイヤーごとに異なる柄のスリーブを使用することが望ましい。

● その他準備
○ コマンダーカード： 任意の1枚。
○ ゲーム間交換カード： 無し

ゲーム開始時基本設定

● 開始時基本設定

• プレイヤーライフ： コマンダーの存在がプレイヤーライフに相当する。
• 開始手札： 6枚。上限も6枚（自ターン内に調整有り）。
• マリガン： 任意で2回まで。すべて戻してから直前より1枚少ない枚数だけ引く。
• ファーストドロー制限： 有り（先攻は1ターン目にはドローフェイズ無し。またそれぞれの第1ターンは移動フェイズ無し）。

その他構成

● カードの行動表現

• カード正位置： 自分のカード。
• カード逆位置： 相手のカード。
  ※つまりカードの向きで敵味方を区別しており、途中で変化したりはしない。
• カード裏向き： 初期配置時のコマンダーおよびウエポン（行動した時点で表向きとなる）。

● 基本構成細則

• ディスカード： 有り。
• ライブラリアウト： 未想定。
• 3人以上でのプレイ： 未想定。
• 召喚酔い： 有り（配置ターンは移動不可）。
• 手番を跨ぐカード外コスト蓄積： 無し（コスト概念が存在しない）。
• 手番を跨ぐカードダメージ蓄積： 無し（各戦闘ごとに初期化）。
• ユニーク処理： （一般を持たない）ユニット。自軍ユニーク。先出し生存。
• ユニットの攻撃は、射程内の相手ユニット1体を対象とする。
• 集中攻撃により、複数のユニットで1体のユニットへ攻撃できる。

ゲームの流れ

開始準備

• それぞれの今回のレギュレーション（デッキの構築方法や姉妹作との対戦など）を確認する。
• それぞれが使用するコマンダーカードを、それぞれのコマンダースタンバイヘックスに裏向きでコマンダーとして配置する。
• それぞれのデッキをシャッフルする。
• 先攻・後攻を決定する。
• それぞれ自分のデッキから手札としてカードを6枚引く。
• 必要に応じてマリガン処理を行う。

全体の基本進行

　互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
※各ターンごとにターンプレイヤーが“オフェンスプレイヤー”、相手が“ディフェンスプレイヤー”となる。

1ゲーム終了時の処理

　特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。

ルール細則

基本ルール細則

● 陣営について

• 多くのカードには属性概念として陣営が存在し、さまざまな場面で使用される。
• 陣営は 赤・青・灰・緑 などの種類が存在する。
  ※姉妹作品である『コミックブレイド グラディエイターズ』には 薔薇色・紫・黒 などが存在する。
• 汎用のウエポンカードやサポーターカードは陣営を持たない（カード色として黄や白などが割り振られている）。

● 姉妹作品との相違点について

• 本作は『コミックブレイド グラディエイターズ』の姉妹作品である。
  ルールについては共用部分が多く、双方の合意と一部補正があれば対戦およびカードの混合も可能である。
• 両作品の相違点は以下の通り。
  • カードの裏面が異なるため、混合する場合は裏面が不透明のスリーブを使用する必要がある。
  • 『エレメンタルフロント』はカード種類が コマンダー・ファイター・サポーター とそれぞれ独立している。
    対して『コミックブレイド グラディエイターズ』はすべてファイターカードで統一され、必要に応じてよって使い分ける。
  • 『エレメンタルフロント』には ウエポンカードが存在する。
    『コミックブレイド グラディエイターズ』にウエポンカードは存在しないが、装備の値はあるのでカードを混合すれば使用できる。
  • ウエポンカードの関連項目として、『エレメンタルフロント』にのみ装着フェイズが存在する。
  • 『エレメンタルフロント』にのみ一般ユニットが存在する。
  • デッキの推奨枚数が異なる（どちらも40枚レギュレーションが存在するので、枚数を合わせることは可能）。
  • 初期手札枚数が異なる（『エレメンタルフロント』は6枚、『コミックブレイド グラディエイターズ』は5枚）。

カード構成

● 永続的に配置されるカード

○ コマンダーカード（コスト不要）

• プレイヤーの分身。場にユニットの一種であるコマンダーとして配置される。
• 本作においては独立したカード種類であるが、姉妹作品である『コミックブレイド グラディエイターズ』ではファイターカードの補助能力として存在する。
• ゲーム開始前からデッキとは別に1枚だけ用意する。そしてゲーム開始時に場に配置して終了まで永続する。
  なおゲーム開始時には裏向きに配置されるが、何らかの行動を行ったり対象となった時点で表向きとなる。
• 戦闘などで場から取り除かれた場合、相手がゲームに勝利する。
• 攻撃力／耐久力／装備の値を持ち、戦闘において攻撃力の値で攻撃を行うことができる。
• ウエポンを装備するための条件として装備の値が使用される。
• 移動アイコンを持ち、指定方向の隣接ヘックスに任意で移動することができる。
  ※それぞれのアイコンごとに、移動可能方向が個別に記載されている。
• エスケープヘックスへ進入することができない（倒されない限り場を離れることは無い）。
• 一部のカードはユニット特性やスキルの能力を持ち、場において独自の能力を発揮する。
  各ユニットともスキルを使用できるのは1ターンにつき1回で、同一ターンに攻撃・反撃との併用はできない。
  またスキルの中には“遠距離攻撃”など射程に関する能力も存在し、戦闘において隣接ヘックス以外への攻撃が可能となる。
• 耐久力以上のダメージを受けた場合破壊される。このダメージは戦闘終了時に初期化される。

○ ファイターカード（コスト不要）

• プレイヤーの部下たち。場にユニットの一種であるファイターとして配置される。
• 自分のターンに任意で1枚、手札から自分の他のカードが存在しないスタンバイヘックスのいずれか一か所に配置できる。
• 場に配置されるときはカード上面が前方となり、常に相手方向を向く形で配置される。
  なお移動する場合もカードは回転（方向転換）しないので、配置向きで敵味方の識別をすることができる。
• 場にそれぞれ6体まで配置できる。
• 自軍ユニークであり、場に同名のユニットを複数配置することはできない。
  ※ただしユニット特性として“一般”を持つユニットは、複数配置できる。
• 耐久力以上のダメージを受けた場合破壊される。このダメージは戦闘終了時に初期化される。
• 攻撃力／耐久力／装備の値を持ち、プレイヤーの武器／盾となる。
• 戦闘において、攻撃力の値で攻撃を行うことができる。
• ウエポンを装備するための条件として装備の値が使用される。
• 移動アイコンを持ち、指定方向の隣接ヘックスに任意で移動することができる。
• ファイターとして使用する場合、移動によってエスケープヘックス（場外）に移動することで、手札に戻すことができる。
• 一部のカードはユニット特性やスキルの能力を持ち、場において独自の能力を発揮する。
• 耐久力以上のダメージを受けた場合破壊される。このダメージは戦闘終了時に初期化される。

○ ウエポンカード（配置条件が存在）

• ユニットが使用する個人用の武器や乗り物など。場にウエポンとして配置される。
• 装備として、場のユニットに付ける形で場に配置される。
  なお配置時は裏向きで装備されるが、効果参照やスキル使用時などに表向きとなる。
• 配置条件としてウエポンウエイトの値を持ち、この値の合計が対象ユニットの装備の値を越えない範囲で付けることができる。
  ※可能であれば1体のユニットに対して複数のウエポンを装備することもできる。
• 以下の種類が存在する。
  • エディルレイド： 武器に変化することができる人型の種族。以下の特徴を持つ。
    • 同陣営のユニットにのみ付けることができる。
    • 自軍ユニークである。
    • 任意破棄はできない。
  • 剣： ウエポンの基本形。おもに攻撃力を強化する。
  • 銃： 射撃武器。一律でユニットに“遠距離攻撃”のスキルを追加する。
  • 鎧： 防具一般。おもに耐久力を強化する。
  • 乗り物： 個人用の乗り物。移動に関する効果を持つ。
  • 他： 装身具など。効果はさまざま。
• 攻撃力修正と耐久力修正の値を持ち、ユニットの攻撃力・耐久力の値を強化する。
• 一部のウエポンはウエポン特性や（ユニットに追加する）スキルを持ち、ユニットの能力を強化する。
• エディルレイド以外のウエポンは、任意で破棄することができる。
• 付けたユニットが移動する場合、ウエポンもユニットに付いたまま移動する。
• 付けたユニットが場を離れる場合、ウエポンも同じ場所に送られる。

● 瞬間的に使用されるカード

○ サポーターカード（コスト不要）

• 一般人による支援など。手札からサポーターとして瞬間的に使用する。
• 本作においては独立したカード種類であるが、姉妹作品である『コミックブレイド グラディエイターズ』ではファイターカードの補助能力として存在する。
• 手札においてそれぞれ指定されたタイミングでのみ使用でき、効果発揮後はそのまま捨て札となる。

場の構成

• 永続カードは、タクティカルバトルマップ（場）という空間に存在する。
• タクティカルバトルマップは双方の共用空間であり、46マスのバトルヘックスという空間（マス）に分割される（上図は場の構成図）。
• バトルヘクスの中で一番手前の部分が、それぞれのスタンバイヘックスとなる。
  スタンバイヘックスの中で中心部分の1マスが、それぞれのコマンダースタンバイヘックスとなる。
• バトルヘックスはそれぞれ繋がっており、カードは任意に隣接ヘックスに移動する事ができる。
• それぞれのユニットはいずれか1つのバトルヘックス上に配置される。
  ユニットの移動の一環として、同一ヘックス上に敵味方のユニットが存在する事で戦闘が行われる。
• タクティカルバトルマップの外周部は一律でエスケイプヘックスとなっており、ファイターを移動させることで手札に戻すことができる。
• 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後はジャンクスペース（捨て山）という空間に集められる。

商品情報

● メーカー： マッグガーデン
○ 発売開始： 2002年9月（ベータ版発売時期）

○ ラインナップ

名称	発売時期	種類数	発売形式 （封入枚数／価格）
プレミアムスターター	2002/9	60	原作単行本初回特典（60/1886）

◆ Back ◆