ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『巫』のルール解説。
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巫 カードゲーム
Last Update 2025/3/29 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるライフ破壊戦。プレイヤーは不運な一般人となり、場所自体を使役して相手を撃退する。
● 原作
オリジナル作品。
● 世界設定
気づくと異界に引き込まれていた。現世に戻るには、他の巫候補者ををすべて倒さねばならない。
● 本ゲームについて
怪談モチーフのTCGです。当初は構築デッキのみでしたが、後日ブースターが登場しました。
基本構成
勝利条件
- 相手のプレイヤーライフを 0にする。
- 相手のデッキが尽きる(引くべき時に引けない)。
- 相手が投了する。
事前準備
● デッキ (山札: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 40枚以上。
- 構築条件:
同一カードはデッキに 4枚まで。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ 各種表示用マーカー: 適当数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ: 30。上限は無し。
- 開始手札: 8枚。上限も 8枚(自ターン内に調整有り)。
- マリガン (零探し): 任意で 1回。任意枚数を公開後にデッキ底に戻し、同数引きなおす。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻は 1ターン目にはカードを引かない)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦: 起き状態。
- カード横: 伏せ状態。
- カード逆位置: 魂への配置。
- カード裏向き: 怪異札の初期配置。
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 有り(配置時に伏せ状態)。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 有り(ただし自ターンターン開始時に消滅)。
- ユニーク処理:
“神”属性、自軍ユニーク、いずれか 1枚のみ有効。
季節札、自軍ユニーク、後出し生存。
- 場所の攻撃は相手プレイヤーを対象とし、防御行動は防御側が任意に選択する。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキから、手札としてカードを 8枚引く。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ必要に応じてマリガン処理を行う。
- それぞれ挨拶を交わす。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、いずれかが勝利条件を満たした時にゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ スタートフェイズ
- 自分の場所札が受けているダメージを、すべて取り除く。
- 自分の場や魂にある伏せ状態のカードを、すべて起き状態にする。
○ ドローフェイズ
○ メインフェイズ
- 以下の処理を、それぞれ任意で 1回行う。
- 【場所札】召喚フェイズ: 手札の場所札 1枚を、場所として場に伏せ状態で配置する。
- 【季節札】召喚フェイズ: 手札の季節札 1枚を、季節として場に起き状態で配置する。
- 【怪異札】憑依フェイズ: 手札の怪異札 1枚を、怪異として場所の下側に付ける形で裏向き配置する。
- 【場所札】攻撃フェイズ: 場の起き状態の場所札 1枚により、以下の攻撃を行う。
各攻撃の処理
- ターンプレイヤーが攻撃側、相手が防御側となる。
- 攻撃側が攻撃を宣言し、攻撃に使用する起き状態の場所札 1枚を指定する。
- 防御側が任意で、手札から道具札を使用する。
- 攻撃側が攻撃に用いる場所札に裏向きの怪異がある場合、配置した順にすべて表向きにする。
表向きにしたカードのコストが攻撃側の魂の値以下である場合、順番に記載効果が発動する。
- 攻撃側が攻撃に用いる場所札が効果を持つ場合、記載効果が発動する。
- 攻撃側が、攻撃に用いる場所札の力に各種修正(場所へのダメージによる減少など)を加え、今回のダメージ値を算出する。
- 攻撃側が、防御側プレイヤーにダメージを与える(防御側のライフをダメージ分だけ減らす)。
この際に防御側は、任意で防御(任意数の魂を除外することで、除外分だけダメージを減らす)を行える。
- 攻撃側が、攻撃に用いた場所札と怪異札をすべて自分の魂に送る。
○ エンドフェイズ
- 手札が上限を超えている場合、上限に収まるようにカードを捨てる。
- ターンの終了を宣言する。
1ゲーム終了時の処理
特に無し。
ルール細則
基本ルール細則
● 季節について
- カードにはそれぞれ季節が記載されており、さまざまな場面で使用される。
- 名称こそ同じであるが、季節札のそれとは別概念となる。
- 記載季節は 春・夏・秋・冬 の 4種類、および 無が存在する。
● 魂について
- 破棄したり使用したことで捨て札となったカードは、魂という空間に送られる。
- 本作の魂は、捨て札置き場であるとともにコストの発生源としても使用される。
- 魂に送られたカードは、表向き逆位置で横一列に並べて配置されていく。
配置は道具札のみ伏せ状態、それ以外は起き状態で配置される。
- 魂にあるカードは、プレイヤーダメージの防御にも使用できる。
ダメージを受ける際に防御を宣言して魂から任意枚数のカードを除外することで、除外分のダメージを軽減できる。
● コストについて
- カードにはコストの概念が存在し、カードの使用・配置には指定値分のコストが存在する必要がある。
- コストを持たない(零コスト)のカードも存在し、ゲーム開始時には必須の存在となる。
- コストは消費概念では無く、使用や配置するための条件の一つとなる。
- 自分の魂に存在するカード枚数が、カードの記載コスト値以上であれば使用や配置が可能となる。
そして対象カードがコストと季節の両方を持つならば、魂にあるカードの少なくとも 1枚と記載季節が一致している必要がある。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ 場所札 (コスト必要)
- プレイヤーが文字通りの意味で戦いに用いる場所。場に場所として配置される。
- 配置は 1ターンにつき 1枚までだが、場に任意の数を配置できる。
- 基本的には場にそれぞれ独立して配置される。ただし自分の季節札の上に配置することもできる。
- “力”の値を持ち、プレイヤーの武器となる。この値は攻撃力と体力の両方の役割を持つ。
- 攻撃に使用した後は、魂に送られる。
- 効果などで力以上のダメージを受けた場合も魂に送られる。このダメージは自ターン開始時に初期化される。
○ 怪異札 (コスト必要)
- 場所に生息する生物のような何か。場に怪異として配置される。
- 場の場所札に付ける形で場に配置する。配置時は、場所札の下側に裏向きで配置される。
- 配置は 1ターンにつき 1枚までだが、1つの場所に複数の怪異札を配置できる。
- コストの値は配置条件ではなく、効果の発動条件となる(配置時はコスト不要)。
攻撃などで表向きになった際にコストが満たされていれば、記載効果が発動する。
- 付けた対象が場を離れる際に、一緒に魂に送られる。
○ 季節札 (コスト必要)
- 戦いが行われる環境。場に季節として配置される。
- 配置されることで、記載効果を発揮する。
- それぞれ場に 1枚だけ配置できる。
- 季節札の上には、1枚だけ場所札を配置できる(それにより発揮される効果も存在する)。
● 一時的に使用するカード
○ 道具札 (コスト必要)
- プレイヤーが使用する道具。効果はさまざま。
- 使い捨てのカードであり、相手ターンを含めた任意のタイミングに使用できる。
ただし使用できるのは、自ターン開始から相手ターン終了までの一巡の間に 1枚までとなる。
- 使用後は魂に送られるが、起き状態ではなく伏せ状態で配置される。
場の構成
- 永続カードは、それぞれの場という空間に存在する。
- 場の他に、手札公開場などの空間が存在する。
手札公開場は、カード公開などで手札(の一部)を相手に提示し続ける時に用いられる。
※配置された分の手札は、使用するまで公開され続ける。ただし後から引いた分は、ここには置かれずに通常の手札となる。
- 効果を使用し捨て札となるカードは、魂という空間に集められる。
魂に送られたカードは、カードのコスト支払いにも使用される。
- カードが除外させられた時は、除外という空間に集められる。
- 魂と除外は似ているが、両者は明確に区別される。
商品情報
● メーカー: 巫
○ 発売開始: 2023年9月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
夏対冬 バトルセット
| 2023/9
|
| 構築済みデッキ(90/3300込)
|
新季の到来
| 2024/2
| 90
| ブースター(17/550込)
|
百鬼夜行
| 2024/7
| 92
| ブースター(10/275込)
|
コンセプトデッキ(夏冬)
| 2024/8
|
| 構築済みデッキ(80/1100込)
|
コンセプトデッキ(春秋)
| 2024/10
|
| 構築済みデッキ(80/1300込)
|
れもんちゃんデッキ
| 2024/11
|
| 構築済みデッキ(80/2500込)
|
怪談師
| 2024/12
| 90
| ブースター(10/300込)
|
学校の怪談
| 2025/3
| 30
| ブースター(10/300込)
|
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