ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『けむりちゅーどく』のルール解説。
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カードでおきゅいん! けむりちゅーどく
Last Update 2025/3/1 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるポイント獲得戦。プレイヤーはコンカフェ系列店のリーダー店員となり、店舗を繁盛させる。
● 原作
オリジナル(実在の店舗)。
● 世界設定
たばことは同名の植物による嗜好品で、乾燥した葉を噛んだり燃やした煙を吸うことなどで快楽を得る。
ただし人体に有害な成分や中毒物質も含まれるので、日本ではその危険性を理解したうえでの成人に限り摂取が許されている。
● 本ゲームについて
秋葉原にある水たばこ屋の店舗紹介TCGです。カードには実際の店員たちの写真が使用されています。
※ここではデッキを構築して対戦する、“増量レギュレーション”について説明します。
基本構成
勝利条件
- 自分の席数(客席ゾーンにあるカードの記載レベル合計値)が 16以上となった時に、クローズ処理を行う。
事前準備
● デッキ (1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 指定無し(スタートデッキの 30枚が基準値となる)。
- 構築条件:
リーダーカード以外のカードで構成されていること。
同一カードはデッキに 4枚まで。ただしイベントカードはそれぞれデッキに現状 1枚まで。
トラブルカードは、デッキに合計で 2枚まで。
“レベル 3”のカードは、デッキに合計で 6枚まで。
● その他準備
○ リーダーカード: それぞれ任意の 1枚。
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ 各種表示用マーカー: 適当数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 勝利ポイント (席数): 0ポイント。以降蓄積する。
※ポイントを貯めるだけでは勝利にならず、蓄積した上でクローズ処理を行う必要がある。
- 開始手札: 5枚。上限は無し。
- マリガン: 任意で 1回。任意枚数を破棄し、その枚数分だけカードを引く。
- ファーストドロー制限: 類似概念が存在。
※先攻 1ターン目にカードは引けるが、炭替えフェーズ無し&おまじない効果使用不可&お給仕がキャスト 1体しか行えない。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦: アクティブ状態。
- カード横: ロック状態。
● 基本構成細則
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 無し。
※枯渇時はリフレッシュとしてバックヤードを再使用。ただしリフレッシュ 1回につき相手が呼び込みを 1回行う。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: イベントカード、両軍でユニーク、後出し生存。
- キャストのお給仕は基本的に相手キャストとの 1 対 1で行われ、連動して呼び込みが行われる。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のリーダーカードを、リーダーとして場に配置する。
- それぞれ自分のお席マーカーを場に配置する。
- それぞれ自分のデッキから、内容を確認せずに手札としてカードを 5枚引く。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ自分の手札を確認する。
- 先攻から順に、それぞれ任意でマリガン処理を行う。
- 先攻が「けむりちゅーどく オープンします!」の掛け声とともに、ゲーム開始を宣言する。
- それぞれが「よろしくおねがいします」の掛け声とともに、挨拶を交わす。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を先攻から順に繰り返し、いずれかが勝利条件を満たした時にゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ ドローフェーズ
- 自分のリーダーを、アクティブ状態にする。
- デッキからカードを 1枚引き、手札に加える。
○ 炭替えフェーズ
- 任意で炭替え(自分の客席ゾーンにあるカードと手札の入れ替え)を行うかどうかを宣言する。
行わない(行えない)ときは、以降の処理を飛ばし次の“オペレーションフェーズ”に進む。
- 炭替えを行う場合は以下の条件で、自分の客席ゾーンにあるカードと手札の入れ替えを行う。
- 1回の入れ替えは、客席ゾーンのカード 1枚単位で行われる(それを望む回数だけ行える)。
- 入れ替える際は、客席ゾーンのカードと入れ替える手札とで記載レベルの合計値が同じであること。
- 入れ替えをすべて終えた時点で、フェーズの終了を宣言する。
○ オペレーションフェーズ
- 以下の行動を、任意で行う。
- アクティブ状態のリーダーをロック状態にすることで、デッキからカードを 1枚引き手札に加える。
※この時自分のフロアにリーダーカードに記載されている人物のキャストが存在する場合、加えて呼び込み 1回が行われる。
- 手札のキャストカードを、キャストとして場のフロアに配置する。
- 手札のイベントカードを、イベントとして場に配置する(1ターンに 1回まで)。
- 手札のサポートカードを使用する(1ターンに 1回まで)。
- “味クロス”(フロアのキャストによる一時的な合体)を行う。
- 場のカードの記載効果を使用する。
○ お給仕フェーズ
- 相手プレイヤーが任意で、手札からトラブルカードを使用する(1ターンに 1回まで)。
- 自分のフロアにいるキャストにより、任意でお給仕を行う(後述)。
各お給仕の処理
▽ お給仕の宣言
- ターンプレイヤーが、今回のお給仕をする側となる。
- お給仕する側が今回のお給仕を行うキャストを、自分のフロアにいて今ターンまだ行っていない中から任意の 1体を指定する。
※味クロス中のキャストは、全体で 1体として扱われる。
- 相手フロアにキャストがいる場合、その中からお給仕を受けるキャスト 1体を指定する。
▽ CPくらべ
- 相手側にお給仕を受けるキャストがいる場合、以下の処理を行う。
- 相手側が、自分の手札からお給仕されているキャストの勤務時間に対応するヘルプ能力を持つカードを任意で使用する。
この“ヘルプ出勤”を行ったカードの CP強化値分だけ、お給仕されているキャストのCP値が強化される。
- 今回のお給仕に関わるキャストの CP値に各種修正を加え、それぞれ今回の CP値を算出する。
- それぞれのキャストの CP値を比較する。
比較の結果、値が大きい側が今回のお給仕に勝利する(同値はお給仕する側の勝利)。
▽ 呼び込み
- 相手側にお給仕を受けるキャストがいない場合、“イケイケお給仕”としてお給仕をする側のキャストの呼び込み回数が +1される。
- お給仕する側が、お給仕を行うキャストに記載された呼び込み回数の値分だけ以下の処理を行う。
- 自分のデッキからカードを 1枚引く。
- 引いたカードがトリガーを持つ場合、記載効果を適用する。
トリガーを持たない場合は、そのカードを客として自分の客席ゾーンに配置する。
▽ お給仕の終了
- CP値の比較を行った場合、敗北した側のキャストがバックヤードに送られる。
- 今回のお給仕で使用されたカード(ヘルプ出勤など)が、すべてバックヤードに送られる。
- 今回のお給仕が終了する。
○ エンドフェーズ
- 自分の席数が 16以上になっている場合に、リーダーによるクローズ処理を行うことでゲームに勝利する。
- ターンの終了を宣言する。
1ゲーム終了時の処理
特に無し。
ルール細則
基本ルール細則
● 客席ゾーンについて
- デッキに入るカードは本来の役割とは別に、客として客席ゾーンに配置される。
- 客席ゾーンへの配置は、自分のキャストなどによる呼び込み処理によって行われる。
呼び込み処理は、基本的にはお給仕の中の一処理として行われる。
- 客席ゾーンにあるカードは、勝利条件やコスト支払いのために用いられる。
- 客席ゾーンにある間は、レベルの値以外のカード情報がすべて無効となる。
そして客席ゾーンにあるカードの記載レベルの合計値が、プレイヤーの“席数”となる。
- 客席ゾーンにあるカードを破棄することで、カードのコスト支払いを行うことができる。
● コストについて
- カードにはコストの概念が存在し、カードを本来の目的で使用・配置するには指定値分のコストを支払う必要がある。
- コストは自分の客席ゾーンにあるカードを破棄する(バックヤードに送る)ことで支払うことができる。
- 1枚のカードを破棄するごとに、記載レベル値分のコストが支払われる。
● 味クロスについて
- 自分のフロアにいるキャストは、味クロスを行うことで一時的に能力を強化する事ができる。
- 味クロスとは要するに一時的な合体であり、最大 3体までのキャストで行うことができる。
- 味クロスを行うキャストは全体で 1体扱いとなり、一時的に任意の順番で積み重ねられる。
その際に CPは全体の合算値となるが、それ以外の能力は一番上のカードの情報のみが有効となる。
- 味クロスはそのターンのお給仕フェーズ終了時に解除され、それぞれが元のフロアに戻される。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ リーダーカード (コスト不要)
- プレイヤーの分身。場にリーダー(リーダーキャスト)として配置される。
※プレイヤーは経営者では無く、営業中の責任者という意味での店長にあたる人物となる。
- デッキとは別にそれぞれが 1枚ずつ用意する。
- ゲーム開始時に場のリーダーキャスト部分に配置され、以降は終了まで場に永続する。
- “リーダーキャスト”と名がついているが、後述のキャストとは別概念である。
同一人物のリーダーとキャストが同時に場にあっても問題は無い(複数業務を同時にこなしているということらしい)。
- それぞれドロー能力を持ち、自分のオペレーションフェーズにロック状態にすることでデッキからカードを 1枚引くことができる。
この時に自分のフロアにリーダーと同一人物のキャストカードがある場合、ドローに加えて呼び込みが 1回行われる。
※店舗の最前線で活発に立ち回ることが、店により多くの活気を与えているらしい。
- それぞれ個別のおまじない効果を持ち、ゲーム中に 1回限定で指定タイミングにロック状態にすることで効果を発動できる。
- それぞれ勝利条件となるクローズ処理能力を持ち、すべての条件を満たしたタイミングでロック状態にすることによりゲームに勝利する。
- 通常カードの代わりに実店舗で購入したインスタント写真と専用シールの組み合わせを、オリジナルのリーダーカードとして使用できる。
○ キャストカード (コスト必要)
- プレイヤーの店舗の店員たち。場にキャストとして配置される。
- デッキに入れて使用される。
- 場のフロアに、合計 3体まで配置できる。なお同一人物が場に複数並んでも特に問題は無い。
- 属性にあたる概念として、早番と遅番の 2種類の勤務時間が存在する。この項目はヘルプ出勤などで参照される。
- キャストポイント(CP)の値を持ち、お給仕における CPくらべで使用される。
- 呼び込み回数の値をアイコンの形で持ち、お給仕における呼び込み処理で使用される。
- CP比べで相手より値が低かった場合に破壊される。
- 一部のカードはヘルプ出勤の能力を持ち、本来の使い方とは別にお給仕におけるヘルプ出勤を行うことができる。
ヘルプ出勤はお給仕された際に行うことができ、手札から使い捨てで場のキャストの CP値を強化する。
○ イベントカード (現状はコスト不要)
- ゲーム中に起きる一大イベント。場にイベントとして配置される。
- デッキに入れて使用される。
- 自ターンのオペレーションフェーズに 1枚まで配置できる。
- 両軍ユニークであり、新たなイベントカードが配置されると従来カードは破棄される。
- 配置されることで場に永続し、すべてのプレイヤーに対して記載効果を発揮する。
- 撤去コストの値を持ち、コストを払うことにより任意で破棄することができる。
● 一時的に使用するカード
○ サポートカード (現状はコスト不要)
- 関連スタッフによる一時的な手助け。効果はさまざま。
- デッキに入れたうえで、手札から使用される。
- 自ターンのオペレーションフェーズに 1枚まで使用できる。
- 使い捨てのカードであり、使用後はバックヤードに送られる。
○ トラブルカード (現状はコスト不要)
- 突発的なトラブル、相手がこちらの妨害目的で使用する。
- デッキに入れたうえで、手札から使用される。
- 相手ターンのお給仕フェーズ開始時に 1枚まで使用できる。
- 使い捨てのカードであり、使用後はバックヤードに送られる。
● その他のカード
○ お席マーカー
- 客席ゾーンの混雑状況を表示するためのマーカー。ゲーム用カードとは別扱いとなる。
場の構成
- 永続カードは、それぞれの場という空間に存在する。
- それぞれの場は、リーダーキャスト・イベントゾーン・3か所のフロアなどの空間に大別される。
それに加えて、それぞれの客席ゾーンが存在する。
- 永続カードが破壊された時や使い捨てカードの使用後は、バックヤードという空間に集められる。
商品情報
● メーカー: けむりちゅーどく
○ 発売開始: 2024年8月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
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スタートデッキ(早番、遅番)
| 2024/8
| 2種
| 構築済みデッキ(32/2000込)
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生誕祭 2024
| 2024/8
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| 構築セット(16/2000込)
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失われたサドル
| 2024/10
| 26
| ブースター(8/500込)
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スタートデッキ(ハロウィン、クリスマス)
| 2025/2
| 2種
| 構築済みデッキ(31/2000込)
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