ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『天元突破グレンラガン』のルール解説。
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天元突破グレンラガン
ドリル銀河大戦カードゲーム
Last Update 2008/9/13 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるダメージ押し付け戦。プレイヤーは荒野の住人となり、仲間たちを率いて相手をぶちのめす。
● 原作
TVアニメ『天元突破グレンラガン』。
● 世界設定
人類は長きにわたって地下に閉じ込められ、細々とした生活を送っていた。地上は獣人の支配下にあり、ガンメンという人形兵器を駆使して地上に出てくる人間を駆逐している。
しかし獣人たちの長である螺旋王は、別に人類の抹殺を目論んでいたわけではない。実は彼はある事情から、人類を地下に押し込めていたのであった。
● 本ゲームについて
“ゴッコ バトル システム(GBS)”という、汎用化を意識したシステムを採用したゲームです。フィギュアとカードを併用するというシステムになっています。
ただグレンラガンという作品は、とにかく展開が速く敵の種類も戦闘規模も一定ではないため、ストーリー全体を再現するバトルゲームの作成には非常に向かない作品でした。
さらに本ゲームは番組放送中に販売するタイアップ商品であり、番組のネタばれをする訳にもいかないという事情もありました。
よってやむをえない措置として、本ゲームでは原作の再現ではなく原作のイメージで楽しむという割り切りを行っています。
基本構成
勝利条件
- 相手に 5点のダメージを与える。
※本ゲームではダメージを与える際に獲得するダメージポイントの概念も存在する。
ただしこれはダメージに関する表記統一ができていないだけと考えられるため、本ページでは付与ダメージのみで説明を行うこととする。
- どちらかのデッキが尽きた時点で、より多くのダメージを与えている(同値の時はデッキが残っている側が勝利)。
事前準備
● カードデッキ (山札: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 30枚ちょうど。
- 構築条件:
同名カードはデッキに 3枚まで。
GBSキャラおよびアイテムカードについては、以下の条件が存在する。
- ゲームで使用するためには、対応する名称のカードがストックデッキに投入されていること。
- “合体”など特殊条件でのみ場に配置可能なカードをゲームで使用するためには、カードデッキ・ストックデッキに配置条件が正しく投入されていること。
- 記載されている台座形の合計個数&形が、2*3の計 6コマ(3部隊で計 18コマ)以下に収まっていること。
ただし例外として《グレンラガン》のみ計算には含めず、合体前の《ラガン》・《グレン》で計算を行う。
なお、同名で台座形が同一のカードに対しては、複数でも 1枚分の存在として扱われる。
また、台座形は6コマ分のどの位置に対応させてもかまわないが、分割および向きの変更はできない。
● ストックデッキ (ストック: 1人分の補助デッキ)
※説明の都合上、カードデッキのカードと区別する(および従来のフィギュアとの統一性)ため、
本ページのルール説明においては、ストックから駒として使用されるカードを一律“フィギュア”として扱います。
- デッキ枚数: 任意数。
- 構築条件:
GBSキャラカードとアイテムカードの2種類で構成されるが、GBSキャラカードの代わりにキャラフィギュア、アイテムカードの代わりにアイテムフィギュアを使用することもできる。
各カードともゲームで使用するためには、カードに対応するカードがカードデッキに投入されている必要がある。
同名カードはデッキに 1体のみ(本デッキは駒としての存在のため名称以外の項目は参照されない。
よってカードデッキに同名異能力のカードが複数存在しても、ストックデッキでは 1枚のみの投入となる)。
※カードが混じるため、それぞれ異なる柄のスリーブを使用することが望ましい。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ (ダメージ許容量): 5。上限も同じ。
- 開始手札: 6枚。上限も 6枚(自ターン内に調整有り)。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻 1ターン目においては、カードを引かない上にメインフェイズに 2体のキャラフィギュアまでしか出陣できない)。
その他構成
● フィギュア (ストックのカード)の行動表現
※本ゲームでは行動状態の具体的な表現までは明確化されていないので、事前に協議して決めておくこと。
- 未行動状態: 今ターンにおける行動が可能。
- 行動完了状態: 今ターンにおいての行動終了。
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: ゲームの終了条件となる(間接的に勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 有り(配置時に行動完了状態)。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(コスト概念が存在しない)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: スキルカード以外の各カード、自軍ユニーク、先出し生存。
- バトルは移動の一環として行われ、同一マスに存在するフィギュア(あるいは部隊)単位で行われる。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれ自分のカードデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のストックデッキのフィギュアを、ストック(一時的な置き場)にまとめて置いておく。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ自分のデッキより手札としてカードを 6枚引く。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たすか、どちらかのデッキが尽きた時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ ターン開始
- すべての自軍キャラフィギュアを未行動状態にする。
- スキル置き場にあるスキルカードをすべて捨て札にする。
○ ドローフェイズ
○ メインフェイズ
ゲームのほとんどの基本行動がとれる。実行できるのは以下のとおり。
- 出陣: 手札から GBSキャラカードを場に出すと共に、ストックからキャラフィギュアを出陣ゾーンに配置する。
- 援護: 手札のキャラカードを、場の GBSキャラカードの下に配置する。
- 装備: 手札からアイテムカードを場の GBSキャラカードの下に配置し、ストックからアイテムフィギュアをフィールドのキャラフィギュアに装備する。
- スキル: 手札から(使用タイミングが【メイン】または【罠】の)スキルカードを使用・セットする。
- 移動: フィールドにあるキャラフィギュアを移動させる。
※各フィギュアはそれぞれ2移動力を持つ(通常は2マス先まで移動できる)。
※移動先のマスには、2 * 3 の計 6コマ分までのキャラフィギュアが同時に存在できる(装備アイテムと、相手分のフィギュアは考慮の対象外)。
※この移動の中の一処理としてバトル(後述)や相手へのダメージ行動が行われる。
※相手の(通常)出陣ゾーンに侵入した場合 1ダメージ、本陣に侵入した場合 2ダメージを与える。
- 効果: フィールドにあるキャラフィギュアの効果を使用する。
各バトルの処理
▽ バトル開始
- 移動先のマスに相手キャラフィギュアが存在する場合にバトルが発生し、移動したキャラフィギュアが攻撃側、相手側キャラフィギュアが防御側となり、そのキャラフィギュア同士によりバトルが行われる。
※複数のキャラフィギュアの場合、一組の部隊(デッキ構築時の部隊とは別概念)として一まとめで処理を行う。
- バトル開始時に発生する、各種能力を発動する。
▽ スキル使用ステップ
- 攻撃側から順に、任意で手札から(使用タイミングが【戦闘】の)スキルカードを使用する。
※使用条件が、バトルをしているキャラフィギュア(部隊に属するキャラフィギュアすべて)の場合のみ使用可能。
※部隊の場合、部隊の先頭に位置するキャラフィギュアおよび援護を行っているキャラカードのみが、相手スキルの対象となる。
▽ バトル解決
- それぞれバトルをしているキャラフィギュア(部隊に属するキャラフィギュアすべて)の(各種修正を加えた)パワーの合計値を算出し、今回のバトルのパワーとする。
- それぞれのパワーを比較し、値が低いほうがバトルに敗北する(同値の場合は双方とも敗北)。
- それぞれバトルの勝敗により、以下の処理を行う。
- 攻撃側がバトルに勝利: 移動が完了する。
- 防御側がバトルに勝利: 何もしない(防衛に成功する)。
- バトルに敗北: バトルを行ったキャラフィギュア(装備アイテム含む)をストックに戻し、付いているカードを含め対応するカードをすべて捨札とする。
▽ バトル終了
○ ターン終了
- すべての自軍キャラフィギュアを行動完了状態にする。
- スキル置き場にあるスキルカードをすべて捨て札にする。
- 手札が上限を超えている場合、上限に収まるようにカードを捨てる。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードやフィギュアが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
フィギュアの構成
○ キャラフィギュア (対応カードが必要)
- 実際に行動するキャラクター。盤上での行動位置を表示する。
- 当初はフィギュアのみ使用されたが、後のルール改正により GBSキャラカードで代用できるようになった。
- 特定の GBSキャラカードと対応しており、対応するカードを場に配置することでフィールドの出陣エリアに配置(出陣)することができる。
- 配置後も、対応するGBSキャラフィギュアに記載されている台座形にしたがって、台座の形を維持する必要がある。
- 1つのマスにつき、2 * 3 の計 6コマ分のフィギュアが同時に存在できる(ただし台座がコマの制限からはみ出ないこと)。
- 同一マスに存在する複数のキャラフィギュアは、バトルなどにおいては単一の部隊(デッキ構築時の部隊とは別概念)として機能する。
その場合は自分から見て一番左上の位置を占めるフィギュアが先頭となる。
- それぞれ 2移動力を持ち、通常は 1ターンに付きそれぞれ 2マスの範囲内で任意に移動できる。
- 配置前と破壊された場合は、ストックに集められる。
○ アイテムフィギュア (対応カードが必要)
- キャラクターが装備する武器や道具。
- 当初はフィギュアのみ使用されたが、後のルール改正によりアイテムカードで代用できるようになった。
- フィールド上のキャラフィギュアが装備・使用するという位置付けになっており、装備するキャラフィギュアに連結する形で配置する。
- 特定のアイテムカードと対応しており、対応するカードを場に配置することでフィールド上のキャラフィギュアに配置(装備)することができる。
- 盤上においては、各マスのコマ数制限には含まれない(デッキ構築時とは異なり、キャラクターのみが制限の考慮対象となる)。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ GBSキャラカード (対応フィギュアが必要)
- キャラフィギュアのデータカード。
- 特定のキャラフィギュアと対応しており、キャラフィギュアの能力値表示に用いられる。
- 対応するキャラフィギュアが出陣とセットで、場に配置する。
- パワーとスキルの値を持ち、プレイヤーの武器/盾となる。
- 台座の占有状態の項目を持ち、フィギュアの部隊編成やフィールド上の各マスに存在する際の判断基準となる。
- 自分の場に同名カードは 1枚のみ配置できる。
- バトルにおいて敗北した場合に、キャラフィギュアともども破壊される。
- 対応するキャラフィギュアが除去される場合、同時に破棄される。
- 1種類のキャラフィギュアに付き複数種類のカードが存在し、デッキにそれぞれ複数枚投入することができる。
これらはストック&山札に存在する間は互いに対応する存在ではないが、フィールド&場に配置した時点で 1 対 1の対応が確立される。
- 後のルール改正により、キャラフィギュアの代用として使用できるようになった。
この場合駒として代用する側のカードは、名称以外の情報についは一切使用されない。
○ キャラカード (配置対象が必要)
- いわゆる助っ人キャラクター。
- 対応するフィギュアを持たず、フィールド上のキャラフィギュアに対する援護キャラとして存在する。
- キャラクターと同行するという位置付けで、場の GBSキャラカードに付ける形で場に配置する。
- 付いている GBSキャラカードの能力を強化する。
- 1枚の GBSキャラカードに対して、何枚でも配置可能である。
- 自分の場に同名カードは 1枚のみ配置できる。
- このカードが付いている GBSキャラカードが破棄される場合、ともに破棄される。
○ アイテムカード (対応フィギュアと配置対象が必要)
- アイテムフィギュアのデータカード。
- 特定のアイテムフィギュアと対応しており、アイテムの能力値表示に用いられる。
- キャラクターが装備するという位置付けで、場の GBSキャラカードに付ける形で場に配置する。
- 台座の占有状態の項目を持ち、フィギュアの部隊編成する際の構築基準となる。
ただしフィールド上での制限の際には一切参照されない。
- 付いている GBSキャラカードの能力を強化する。
- 通常は、配置できるキャラクターが指定されている。
- 1枚のGBSキャラカードに対して、1枚のみ配置可能である。
- 自分の場に同名カードは 1枚のみ配置できる。
- このカードが付いている GBSキャラカードが破棄される場合、ともに破棄される。
- 1種類のアイテムフィギュアに付き数種のカードが存在し、デッキにそれぞれ複数枚投入することができる。
これらはストック&山札に存在する間は互いに対応する存在ではないが、フィールド&場に配置した時点で 1 対 1の対応が確立される。
- 後のルール改正により、アイテムフィギュアの代用として使用できるようになった。
この場合駒として代用する側のカードは、名称以外の情報については一切使用されない。
● 瞬間的に使用するカード
○ スキルカード (使用条件が存在)
- 場のキャラが使用するさまざまな行動。
- 対象となるキャラが場に存在する場合に、そのキャラのスキルの値以下のスキル条件のカードが使用できる。
場の構成
出 | 出 | 敵 | 出 | 出 | 敵軍出陣ゾーン & 本陣 |
■ | ■ | ■ | ■ | ■ | 敵陣 |
■ | ■ | ■ | ■ | ■ |
■ | ■ | ■ | ■ | ■ | 自陣 |
■ | ■ | ■ | ■ | ■ |
出 | 出 | 自 | 出 | 出 | 自軍出陣ゾーン & 本陣 |
- 本ゲームには、カードを配置する場とフィギュアを配置する共用のフィールドという 2つの空間概念が存在する。
- ゲーム内の空間とは別に、まだ未使用状態のカードやフィギュアがそれぞれ山札やストックという空間に蓄積される。
- フィールドは 5 * 6 の 30マスで構成される(上図がフィールドの概略図)。
- フィールド中央より手前側が自陣、向こう側が敵陣となる。またそれぞれの陣の一番端の 1列が、それぞれの出陣ゾーンとなる。
- それぞれの出陣ゾーンの中央部(上図で“自/敵”と記載された部分)が、それぞれの本陣となる。
- キャラフィギュアはフィールドの各マス上にのみ存在し、陣営を越えてマスを移動できる。
- フィールドの各マスには、1マスにつき 2 * 3 の 6コマ分までのキャラフィギュアが同時に存在できる。
- 自分の相手とキャラフィギュアは、同一のマスに同居できない。移動などで同一マスに双方のフィギュアが集まった場合、バトルによりどちらかのフィギュアを排除する。
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- 場とは別に、スキルカードを配置するスキル置き場が存在する。使用できるスキルカードは、原則として 1ターンにつき 3枚まで。
- 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後は捨札という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: コナミ
○ 発売開始: 2007年7月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
兄弟合体編
| 2007/7
| 63
| 構築済みスターター(21/1260)、ブースター(6/210)
|
兄弟合体編 フィギュアパック第1弾
| 2007/7
| 9
| ブースター(3/525)
|
兄弟合体編 フィギュアパック第2弾
| 2007/8
| 9
| ブースター(3/525)
|
超絶合体編
| 2007/11
| 99
| ブースター(6/210)
|
超絶合体編 フィギュアパック第1弾
| 2007/11
| 9
| ブースター(3/525)
|
超絶合体編 フィギュアパック第2弾
| 2007/12
| 9
| ブースター(3/525)
|
新世界編
| 2008/4
| 63
| 構築済みスターター(37/1260)、ブースター(6/210)
|
天元突破編
| 2008/9
| 63
| ブースター(6/210)
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