ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『ブルードラゴン』のルール解説。
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ブルードラゴン ロールプレイングカードゲーム
Last Update 2009/4/3 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるライフ破壊戦。プレイヤーは影の使い手(シャドーマスター)となり、己に潜む影や仲間たちを率いて相手を粉砕する。
● 原作
コンシューマーゲーム『ブルードラゴン』シリーズ。
TVアニメ『ブルードラゴン』シリーズ。
※複数ある漫画版(集英社刊)は、原作は同じであるものの直接の関係はない。
● 世界設定
古代文明の崩壊後、人々が小さな集落で細々と生活しているファンタジー世界。
そんな中、一部の人々は“影”という存在を自身の体に秘めていた。
影とは実体が無く独自意思を持った存在だが、意思の力により実体化させることで強大な武器とすることができるのだ。
● 本ゲームについて
Xbox360のゲームとしては現状最も知名度があるであろうRPGを原作とするTCGです。
手軽にRPG感覚を味わえるようにと、非常に安い値段でのパック販売で提供されています。
ただし低価格化に徹するあまり、初期付属のルールカードだけではゲームが成立しない
(オフィシャルサイトの閲覧や、後日発売された構築済みデッキの購入が必須)など弊害が出ている部分も存在します。
基本構成
勝利条件
- 相手のLP(ライフポイント)を0にする。
- 相手のデッキが尽きる(引くべき時に引けない)。
事前準備
● デッキ(1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 40枚以上。
- 構築条件:
同一カードはデッキに3枚まで。
影カードはデッキに全部で15枚まで。
初期配置用に、レベル1の影カードが必ず1枚以上投入されていること。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ(LP): 20ポイント。上限は無し。
- 開始手札: 5枚。上限は6枚(自ターン内に調整有り)。
- マリガン: 任意で1回。
- ファーストドロー制限: 類似条件が有り(先攻は1ターン目に影を表にしない)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード表: 通常状態。
- カード裏: セットカードおよび(相手ターンで)行動休止中の影カード。
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(EXP置き場のカードとしてのみ存在)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: グループアイコンを持たない(通常の)パートナーカード、自軍ユニーク、先出し生存。
- 攻撃は常に相手プレイヤーを対象とし、防御側は場のパートナーカードすべてで防御を行う。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれレベル1の影カードを、自分の影として裏向きに場の影置き場に配置する。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ自分のデッキより手札としてカードを5枚引く。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ ドローフェイズ
- 場に裏向きになっている影カードを表向きにする。
- デッキからカードを1枚引き手札に加える。
○ コマンドフェイズ 1
ゲームのほとんどの基本行動が任意で行える。実行できるのは以下のとおり。
- 手札のパートナーカードを場のパートナー置き場に配置する(1ターンにつき1回のみ)。
- 場の影のレベルアップ(再配置を含む)/変身を行う(1ターンにつき、いずれか1つを1回のみ)。
- 手札のセットカード(セットアイコンを持つカード)を場に配置する。
- 手札のコマンドカード(セットカードを含む)を使用する。
- 手札の影カードをEXP置き場へ送る。
- 場の影・パートナーの効果を使用する。
- 場の合体カードを合体させる。
○ バトルフェイズ
- 場の影・パートナーカードで攻撃を行う(後述)。
※各カードはそれぞれ1回ずつ任意で攻撃を行うことができる。
各攻撃の処理
- 今回攻撃を行う場のカードを1枚選択する。
- 攻撃側から順に、任意で交互にスキルカード(セットカードを含む)を使用する。
- 今回の攻撃力・守備力を決定する。計算方法は以下のとおり。
- 攻撃力(ターンプレイヤー側の戦闘力): 今回攻撃を行うカードの攻撃力に各種修正を加えたもの。
- 守備力(相手プレイヤー側の戦闘力): 相手の場に存在するすべてのパートナーカードの守備力の合計値に各種修正を加えたもの。
- 今回の攻撃力と守備力を比較し、以下の結果に基づきダメージ(LPの減少)を与える。
この際ダメージを受ける側は任意でパートナーを盾にしてダメージを軽減することができる
(場のパートナーカードをEXP置き場へ送るごとに、LPの減少を枚数分だけ減らす)。
- 攻撃力 > 守備力: 攻撃側勝利。攻撃力と守備力の差分の値だけ、相手LPを減らす。
- 攻撃力 = 守備力: 引き分け。ダメージ等は無し。
- 攻撃力 < 守備力: 守備側勝利。攻撃力と守備力の差分の値だけ、ターンプレイヤーのLPを減らす。
- 今回それぞれが使用したスキルカードをすべてEXP置き場へ送る。
○ コマンドフェイズ 2
コマンドフェイズ 1 と同様の行動を行える(ただし、同一ターン内での行動上限は守ること)。
○ ターン終了
- 場に表向きになっている影カードを裏向きにする。
- 手札が上限を超えている場合、上限に収まるようにカードをEXP置き場に送る。
1ゲーム終了時の処理
特になし。
ルール細則
基本ルール細則
● 属性とカテゴリーについて
- 影カードとパートナーカードには属性が存在し、さまざまな場面で影響を与える。
- 特に影カードは、同一の属性の影にしかレベルアップすることができない。
- コマンドカードやスキルカードには9種類のカテゴリーが存在し、さまざまな場面で影響を与える。
● EXP(経験値)について
- ほとんどのカードは配置・使用コストとしてEXPを消費する。
- EXPは場のEXP置き場にあるカードをトラッシュへ送ることで支払われる。
- それぞれのカードにはEXPの値が記載されており、トラッシュへ送ったカードのEXP値分のEXPが支払われることになる。
- 影カード以外のカードを使用する際には、そのカードに記載された使用EXPの値分のEXPをコストとして支払う必要がある。
- また影カード以外のカードには、コストとは別に配置条件として条件EXPの項目が存在する。
- 条件EXPが記載されたカードは、自分の現在のEXP(EXP置き場にあるカードのEXP値の合計値)がこのカードの条件EXP値以上の場合にのみ使用できる。
● 影のレベルアップと変身について
- 場の影は条件を満たすことで、レベルアップや変身を行うことができる。
- 1ターンに付き、レベルアップ(再配置を含む)か変身のいずれかしか行うことができない。
- レベルアップや変身を行った場合、元の影カードはEXP置き場へ送られる。
- レベルアップとは、影の性能をより能力の高い影へ強化するために、手札の影カードと交換する行為を指す。
- 影はゲーム開始時にはレベル1であるが、条件を満たすことでより高いレベルの影カードにレベルアップすることができる。
この際レベルを下げることはできないが、上げる分には間のレベルを飛ばして上げてもかまわない。
- 自分の現在のEXP(EXP置き場にあるカードのEXP値の合計値)が、
交換する(レベルアップ後の)影カードに記載されたレベルアップの数値分以上の場合、レベルアップが行われる。
- レベルアップする場合、現在の影カードとレベルアップ後の影カードの属性が一致している必要がある。
- 特殊なレベルアップとして、場に影がいない場合に、手札から影カードの再配置を行うことができる。
再配置は0レベル・属性不問・元の影カード無しの状態に対してのレベルアップとして行われる。
- 変身とは、レベルはそのままで影の属性を変化させるために、手札の影カードと交換する行為を指す。
- 現在の影カードに記載された変身EXPの数値分だけEXP置き場のEXPをコストとして支払うことで、変身が行われる
(レベルアップとは参照するカードが異なることに注意)。
- 変身する場合、現在の影カードと変身後の影カードのレベルが一致している必要がある。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ 影カード (配置条件かコストのいずれかが必要)
- プレイヤーに取りついている憑依霊のような物。物理攻撃ができる。
- アニメ版などを見る限り影とプレイヤーは物理的に繋がっているものの、それぞれが独立した戦闘員としてそれぞれ別個の相手と戦うこともできるらしい。
ただし本ゲームでは影はプレイヤーの分身であり、文字通り一身同体となって戦うことになる。
- 場に影として1枚のみ存在できる。
- 原作ではプレイヤーと影の結合関係は固定されており、他のメンバーの影と入れ替えることは無い。
ただし本ゲームでは、(ゲームテーマの目的上)単一のプレイヤーが複数種類の影を逐次交換して使用することとなる。
- 基本的に影はゲーム中は場に存在し続けるのだが、状況によっては場から消える場合がある。
ちなみに影がいなくても、ゲームはそのまま続行される。
- 攻撃力/守備力を持ち、プレイヤーの武器となる。
- 相手ターン中は裏向きになっており、基本的に守備に参加することはできない。
- 場に影がいない場合に限り、手札から影カードを再配置することができる。
- レベルアップや変身によって、強化(より強い影カードと交換)することができる。
- 1ターンにつき任意で1回、レベルアップ(再配置を含む)か変身のいずれかを行うことができる。
- バトル自体で破壊されることは無い。
- 手札に有る場合、意図的にEXP置き場へ直接送ることができる。
○ パートナーカード (配置条件とコスト必要)
- プレイヤーの仲間たち。場にパートナーとして配置される。
- 攻撃力/守備力を持ち、プレイヤーの武器/盾となる。
- 場に最大3枚まで配置できる。
過剰配置する際に限り、従来から存在する任意の1枚をEXP置き場へ破棄することが可能となる。
- 1ターンにつき1枚だけ配置できる。
- 自分の場に同名のパートナーを複数配置することはできない。ただしグループアイコンを持つカードに限り、複数配置することができる。
※なお同名の存在であっても、影とパートナーは別概念なので同時に存在することが可能である。
これは本ゲームにおける影カード(プレイヤーの影)が、存在の前提としてTV版のヒポポタマスのような他者への変身能力(の強化版)を駆使しているためだと思われる。
- バトル自体で破壊されることは無いが、プレイヤーの盾となる(EXP置き場へ1枚送ることで、LP減少を1抑える)ことができる。
※ 合体カード
- パートナーカードのバリエーション。2枚1組で1体のパートナーとして使用できる。
- 右側用カードと左側用カードの2種類が存在する。
- 単体でも通常のパートナーカードとして使用できる。
- 場に同一属性の左右のカードがそれぞれ存在するときに、コマンドフェイズに“合体”として1組にすることができる。
- 属性さえ同一であれば、原作のコンビと異なる組み合わせでも合体できる。
- 合体してもカード枚数自体は変化しないため、通常は配置上限により1組しか合体できない。
- 合体時には、攻撃力・防御力は(合体時の)中央部分の数値を使用する。
能力値に関しては、従来の双方の能力をそのまま引き継ぐ。
- 基本的に合体後に分離することはない。カード破棄なども1組単位で行われる。
特にプレイヤーの盾となる時も、1組単位であることに注意すること(LP減少抑制は2となる)。
- 合体の場合に限り、体裁を整えるためにパートナーカードの配置位置の順序を入れ替えることができる(通常は変更できない)。
- 合体により、パートナー名称は《左側のカード名 & 右側のカード名》となる。
この名称変更により効果対象などが変化する場合がある
。
● 永続・瞬間的に使用するカード
○ コマンドカード (使用条件とコスト必要)
- プレイヤーが用意した道具や作戦指示など。効果はさまざま。
- セットアイコンを持たない場合は、自分のコマンドフェイズにのみ使用できる。
- セット・アクセサリー・スーパーコマンドのいずれかのアイコンを持たない場合は、すべて瞬間使用である。
- バトルフィールドに出して使用され、使用後はEXP置き場に送られる。
※ スーパーコマンド
- コマンドカードの中の特殊な位置づけのカードで、スーパーコマンドアイコンを持つカードのこと。
- 場に永続配置する。
※ アクセサリー
- コマンドカードの中の特殊な位置づけのカードで、アクセサリーアイコンを持つカードのこと。
- 場の影・パートナーに付ける形で場に永続配置する。
- 付ける対象や枚数制限などは、各カードごとに異なる。
※ セットカード
- コマンドカードやスキルカードの中の特殊な位置づけのカードで、セットアイコンを持つカードのこと。
- いったん自分の場に配置してからでなければ効果を発揮できない。
- 自分のコマンドフェイズに裏向きに永続配置され、規定タイミングに表向きにして使用することができる。
- 相手ターンにも使用することができる。
- 配置したターンには使用できない。
- 効果を発揮した後はEXP置き場に送られる。
- セットアイコンを持たないカードも、一応セットカードのように裏向きに場に配置することができる。
ただしこの場合は従来どおり自分のターンにしか使用することができない。
○ スキルカード (使用条件とコスト必要)
- 場の影やパートナーの使用する攻撃技能。基本的に戦闘専門のカード。
- バトルフィールドに出して使用され、、使用後はEXP置き場に送られる。
- セットアイコンを持たないかぎり、瞬間的に使用される。
- 相手ターンを含むバトルフェイズにのみ使用できる。
場の構成
Battle field | 敵軍 バトルフィールド |
パ | パ | パ | 影 | 敵軍 パートナー&影 |
|
影 | パ | パ | パ | 自軍 影&パートナー |
Battle field | 自軍 バトルフィールド |
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- それぞれの場は、影置き場・パートナー置き場・バトルフィールドに大別される(上図は場の構成図)。
- 通常時のカードの使用後などは、EXP置き場という空間に集められる。
- 特殊効果などでカードを意図的に破棄したり、EXP置き場のカードをコストとして使用した時は、トラッシュという空間に集められる。
- EXP置き場とトラッシュは似ているが、両者は明確に区別される。
商品情報
● メーカー: コナミ
○ 発売開始: 2007年4月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
第1弾
| 2007/4
| 50
| パック販売(4/105)
|
第2弾
| 2007/4
| 50
| パック販売(4/105)
|
ジブラルの聖戦
| 2007/6
| 50
| パック販売(4/105)
|
天空の守護者
| 2007/7
| 50
| パック販売(4/105)
|
光の戦士たち
| 2007/9
| 50
| パック販売(4/105)
|
旅立ちの書
| 2007/9
|
| 構築済みスターター(40/945)
|
遥かなる大地
| 2007/11
| 50
| パック販売(4/105)
|
エレメントの奇跡
| 2008/1
| 50
| パック販売(4/105)
|
集いし影使いたち
| 2008/3
| 50
| パック販売(4/105)
|
世界のはじまり
| 2008/5
| 50
| パック販売(4/105)
|
マスターデッキ
| 2008/6
|
| 構築済みスターター(40/1575)
|
新たなる脅威
| 2008/7
| 50
| パック販売(4/105)
|
カオティックワールド
| 2008/11
| 50
| パック販売(4/105)
|
ディスティニーデイズ
| 2009/3
| 50
| パック販売(4/105)
|
(参考)海外版
| 2008/11 ~
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Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
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