ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『ベルセルクTCG』のルール解説。
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ベルセルク トレーディングカードゲーム
Last Update 2005/03/18 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦による陣地獲得戦。プレイヤーは王位継承権を持つ領主となり、領民や傭兵を率いて王都を手中に収める。
● 原作
コミック『ベルセルク』(白泉社刊)。
TVアニメ『ベルセルク』 ※ただしカードイラストにアニメ画像は使用されていない。
● 世界設定
チューダーとミッドランドの戦いは100年の長きに渡って続いていた。
加えて周辺諸国でもさまざまな部族が戦いに明け暮れていた。人々は疲弊し、ただ生きるだけで精一杯の毎日を過ごしていた。
そんな人々の中を『ベヘリット』と呼ばれるお守りがやり取りされていった。それは本来の持ち主の元へわたるべく、人知を超えた運命にしたがって。
そう、人知を超えて……
● 本ゲームについて
ダークファンタジーとして、日本はおろか全世界的に根強い人気を誇るベルセルクのTCGです。
原作は魔物と戦い続ける主人公ガッツを中心に進展していきますが、本作はその舞台背景となる暗黒世界での国家間や王位継承権などをめぐる戦争をテーマとしています。
※ロシア製の同名TCGとは別物です。
基本構成
勝利条件
- 王都を占領し、なおかつ王都以外の都市を2つ以上占領する。
- 相手のデッキが尽きる。
事前準備
● デッキ(メインデッキ: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 45枚以上。
- 構築条件:
キャラクターカードとエフェクトカードで構成されていること。
同一番号カードはデッキに3枚まで(キャラクターカード《傭兵》のみ無制限に投入可能)。
《傭兵》が必ず10枚以上投入されていること。
● 都市カード(2人で共用する補助デッキ)
- デッキ枚数: 5枚ちょうど。
- 構築条件:
都市カードのみで構成されていること。
都市カード《王都》が1枚だけ入っていること。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 使用しないか10枚ちょうどのどちらか。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ: 考慮不要。
- 開始手札: 7枚。上限も7枚(自ターン内に調整有り)。
- マリガン: 任意で実行可能。1回実行するごとに開始手札枚数が1ずつ減少する(1回目の実行で枚数が6枚、3回目では4枚となる)。。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻は1ターン目にはカードを引かない)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード裏(セットカード): カード配置時。
- カード縦(アンロック状態): 通常状態、占領中の都市。
- カード横(ロック状態): 消耗状態、中立の都市。
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 構造的に不可。
- 召喚酔い: 無し(ただし配置時はセットカード状態なので、制限は事実上存在する)。
- 手番を跨ぐコスト蓄積: 無し(コストは手札からその都度支払う)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: “Unique”両軍でユニーク、先出し生存。
- 戦闘は常に都市単位で行う。
ゲームの流れ
開始準備
都市カードをよくシャッフルし、裏向きに(中立状態で)横一列に並べる。
先攻・後攻を決定する。
それぞれ自分のデッキより手札としてカードを7枚引く。
必要に応じてマリガン処理を行う。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ 回復フェイズ
- 全てのロック状態の自分のカードをアンロック状態にする。
○ ドローフェイズ
○ オープンフェイズ
- 自分のセットカードのうち任意の1枚をオープンする。
○ メインフェイズ
以下の行動を任意で行う。
- アンロック状態のキャラクターを移動範囲内の都市に移動させる(移動後ロック状態にする)。
- 手札のカードを任意の都市に裏向きに配置する。
- 特殊能力を使用する。
- 自分が占領していない都市に対して戦闘フェイズを行う(後述、各都市ごとに1ターンにつき1回のみ)。
戦闘フェイズの処理
▽ 先陣キャラクター指定ステップ
- 戦闘を行うプレイヤーは攻撃側となり、先陣としてその都市にいるキャラクターを1枚ロック状態にすることで戦闘宣言とする。
- 戦闘宣言を行わない場合、その時点で戦闘終了となる。
- この時点で対象の都市に相手(防御側)のキャラクターが存在しない場合は、直接戦闘終了ステップへ進む(無血戦闘となる)。
▽ 戦闘オープンステップ
- 防御側プレイヤーから順に、それぞれ1枚だけ任意にその都市のセットカードをオープンする。
▽ 戦闘キャラクター指定ステップ
- 攻撃側プレイヤーから順に、都市にいるキャラクターを交互に1体ずつ任意で
ロック状態にすることで戦闘に参加させるキャラクターとする。
(先陣のキャラクターも戦闘参加キャラクターとして扱われる)。
- ただし対象となる都市を防御側が占領している場合は、その都市にいる防御側のキャラクターは自動的に戦闘参加となる。
▽ ダメージ応酬ステップ
- 戦闘に参加した射程の値の高いキャラクターから順にパワー値分のダメージを、
戦闘に参加した相手キャラクターのHPに任意に割り振ってダメージを与える。
- 射程が同じキャラクター同士のダメージは、割り振りのみ攻撃側から行い、同時に解決する。
▽ 戦闘終了ステップ
- 戦闘結果を適用する
- 占領(戦闘に参加した攻撃側キャラクターのみが生き残る): 攻撃側はその都市を占領する。
- 撃退(戦闘に参加した防御側キャラクターのみが生き残る): 都市の占領・中立状態は変化しない。
- 引き分け(戦闘に参加した双方のキャラクターが生き残る): 都市の占領・中立状態は変化しない。
- 全滅(戦闘に参加した双方のキャラクターが全滅する): 都市は中立となる。
○ 終了フェイズ
- キャラクターのダメージが0に戻る。
- 手札が上限を超えている場合、上限に収まるようにカードを捨てる。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● 属性について
- 都市カード以外のカードには4種類(黒・緑・赤・白)の属性が存在し、さまざまな場面で影響を及ぼす。
- 特にカードの使用時には指定された分の属性の適応したコストが必要である。
● コストについて
- 本ゲームのコストは、指定された属性のカードを手札から捨てることで支払われる。
- コストのうち属性の後の数字は特に属性の指定の無いコストで、指定枚数だけ任意のカードを捨てることで支払われる。
● 特殊効果について
- カード記載の特殊効果は、大別してコストの有るものと無いものに分けられ、されにコストの有る特殊効果は、通常の効果と“Quick”に分けられる。
- コストの無い効果は、カードを使用(オープン)した瞬間から常時発動する。
- コストの有る効果は、コストを使用した時点で効果が発動する。
また、通常の効果は自分のメインフェイズのみしか使用できないが、“Quick”は任意のタイミングで使用できる。
● 都市の占領について
- 都市は最初はすべて中立の状態であり、戦闘を行うことで占領することができる。
- 都市は、戦闘によって攻撃側が防御側キャラクターを全滅した場合のみ占領することができる。
相手がいない都市についてはも戦闘宣言は行うこと(無血占領となる)。
- 都市は中立の時点ではプレイヤーに対して横向きに配置されているが、
占領した時点でカードの上面を占領したプレイヤー側に向けることで、占領状態を表示する。
- 占領した都市には、必ず駐留軍としてキャラクターを残しておくこと。
占領した都市に自軍キャラクターがいなくなった場合、即座に都市は中立に戻る。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ 都市カード (ゲーム中、常に永続配置)
- 支配権をめぐって争われている城塞都市。
- 基本的には国家の中枢を担う《王都》と、それ以外の都市で構成されている。
- 都市カードはゲーム開始時は裏向きだが、その都市に表向きのカードが配置されている間は表向きになる。
移動や戦闘などで都市に配置されている表向きのカードが0枚になれば、都市カードはまた裏向きになる。
- 表向きになっている都市カードの枚数が、ゲーム内の“都市レベル”であり、この都市レベルがゲームで使用するカードの使用基準となる。
- 都市カードは1つの都市を表しており、それぞれ移動力1分の距離でつながっている。
なお最端部の都市は本当に辺境部にあり、端同士がつながってる訳ではない。
端から端へ1ターン内に移動するには、移動力が5必要となる。
- 《王都》以外の都市カードは現在《地方都市》のみだが、今後登場する予定の都市カードは全て《地方都市》と同じ能力を持つ(との談。イベント会場にてスタッフに確認)。
ゲーム的な影響は全く無いが、好みの問題としてどのカードを使用するかは事前に協議しておくこと。
○ キャラクターカード (コスト・使用レベル必要)
- この世界の人間や魔物たち。
- 大別すると、ユニークカード・傭兵・その他に分類される。
- カードを使用する際は、手札から指定されたコストを支払うとともに、カードのレベルが現在の都市レベル以下である必要がある。
- パワー/HPを持ち、プレイヤーの武器/盾となる。
- HPを超えるダメージを受けた場合捨て札となる。なおダメージはターン終了時に初期化される。
- 戦闘の際に行動順番を決定する射程(Range)を持つ。
- 都市間を移動するための移動力(Move)を持ち、現在いる都市から移動力の範囲内の任意の都市に移動することができる
- キャラクターカードのコスト支払いやレベル判定は、セットカードからオープンされた時点に行われる。レベルが足りなかった場合は再びセットカードに戻すこと。
- セットカードの状態では、キャラクターとは見なされないので注意すること。
● 永続・瞬間的に使用するカード
○ エフェクトカード (コスト・使用レベル必要)
- この世界でおこるさまざまな出来事や作戦命令など。
- カードを使用する際は、手札から指定されたコストを支払うとともに、カードのレベルが現在の都市レベル以下である必要がある。
- 場に永続する“エターナルエフェクト”と使用後は捨て札となる“ノーマルエフェクト”に大別される。
場の構成
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- 場には都市カードで表される5箇所の都市が存在し、戦闘などは都市単位で行われる(上図は場の構成図)。
- 都市のうち、都市カード《王都》が配置された都市を本ゲームにおける王都とする。
- 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後はトラッシュという空間に集められる。
商品情報
● メーカー: コナミ
○ 発売開始: 2003年11月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
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基本セット
| 2003/11
| 160
| スターター(60/1400)、ブースター(10/300)
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ブースター VOL. 2
| 2004/3
| 84
| ブースター(10/300)
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ブースター VOL. 3
| 2004/7
| 84
| ブースター(10/315)
|
ブースター VOL. 4
| 2004/11
| 108
| ブースター(10/315)、カードガチャ(6/200)
|
ブースター VOL. 5
| 2005/3
| 108
| ブースター(10/315)、カードガチャ(6/200)
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