コロッケ! バンカーカードゲーム

Last Update 2019/3/9 文責：ＤＯＰ

ゲーム概要

● ゲームタイプ
　2人対戦によるライフ破壊戦。プレイヤーはバンカーのマネージャーとなり、仲間にしているバンカーの力で相手バンカー集団を蹴散らす。

● 原作
　コミック『コロッケ!』（小学館刊）。
※本ゲームはコミック版の TCGであり、TVアニメとは同格の立場であると思われる。

● 世界設定
　“バンカー”と呼ばれる、世界中に散らばる“禁貨”を集めて旅する冒険者が存在する。
彼らが集めている禁貨は、一定の枚数を集めることで何でも願いを叶えてくれる不思議なコインなのである。
今日もバンカーは禁貨を求めて旅を続けたり、おのれの禁貨を賭けてバンカー同士で戦ったりしているのだ。

● 本ゲームについて
　コロコロコミックの人気漫画の TCGです。カードに専用のシールを貼ることで、カードの能力が変化するという特徴をもっています。

基本構成

勝利条件

• 相手のバンクエリアのカードが 0枚になる（最後のカードの記載処理を行った後で勝利判定が行われる）。
• 相手のデッキが尽きる（その瞬間）。

※双方が同時に勝利条件を満たす場合は、引き分けとなる。

事前準備

● デッキ （山札： 1人分のゲームカード）

• デッキ枚数： 40枚ちょうど。
• 構築条件：
  　同名カードはデッキに 4枚まで。
  ※シールを貼り付けたカードの扱いについては、大会主催者の指示に従うこと（通常は問題なく使用できる）。

● その他準備
○ ゲーム間交換カード： 無し。
○ 判定用コイン： 適当数。 ※コインは禁貨側（丸地にバツ印）が表となる。

ゲーム開始時基本設定

● 開始時基本設定

• プレイヤーライフ （バンクエリアのカード）： 10枚。上限は無し。
• 開始手札： 5枚。上限は無し。
• マリガン： 無し。
• ファーストドロー制限： 有り（先攻は 1ターン目にはドローフェイズを飛ばす）。

その他構成

● カードの行動表現

• カード表向き： 通常状態。
• カード裏向き： バンクエリアに配置状態。

● 基本構成細則

• ディスカード： 無し。
• ライブラリアウト： 有り（勝利条件に関係）。
• 3人以上でのプレイ： 未想定。
• 召喚酔い： 無し。
• 手番を跨ぐカード外コスト蓄積： 無し（コスト概念が存在しない）。
• 手番を跨ぐカードダメージ蓄積： 無し。
• ユニーク処理： バトルフィールドカード。両軍ユニーク、後出し生存。
• バンカーの攻撃は、場の表向きのバンカーにより 1ターンにつき 1体のみが行うことができる（1体が複数回攻撃できる場合もある）。
  攻撃自体は、相手のバンクエリアのガードされていないカードのいずれか 1枚が対象となる。

ゲームの流れ

開始準備

• 先攻・後攻を決定する。
• それぞれのデッキをシャッフルする。
• それぞれ自分のデッキからカードを内容を確認せずに 10枚引き、自身のバンクエリアに裏向きに配置する。
  ※バンクエリアには相手から見てピラミッド状になるように配置する（後述）。
• それぞれ自分のデッキから手札としてカードを 5枚引く。

全体の基本進行

　互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時にゲーム終了。

1ゲーム終了時の処理

　特に無し。

ルール細則

基本ルール細則

● バンクエリアとガードについて

• プレイヤーライフに相当する概念として、バンクエリア（いわゆる禁貨）が存在する。
• すべてのカードは本来の役割とは別に、バンクエリアのカードとして使用される。
• バンクエリアの配置については独自ルールが存在する。配置の詳細については“場の構成”を参照すること。
• バンクエリアのカードには“ガード”の概念が存在し、相手はガードされていないカードのみを攻撃することができる。
  ガードの有無はカードの積み重ねにより判定される。
  カードの上に他のカードが載っているカードが“ガードされている状態”となり、載っていなければ“ガードされていない状態”となる。
  ※要するに“ソリティアゲームのピラミッドで表向きになるカード”がガードされていない状態である（なお本ゲームでの表向きはガードとは別概念）。
• 攻撃された場合裏向きのカードが表向きになる。この時に“オープン”時用の効果を使用することができる。
• 表向きになった後のカードは基本的には手札に戻る。ただしバンカーは配置場所でそのまま行動できるようになる。

● バトルの判定について

• バトル行った場合、バトルを行ったそれぞれのバンカーと必殺技カードの内容により勝敗の判定が行われる。
• まずバンカーに記載されている必殺技名と使用した必殺技のカード名が一致するかどうかで、必殺技の使用者が決定される。
  一致していれば“自分の必殺技”、一致しなければ“他人の必殺技”となる。
• 攻撃側・防御側それぞれの必殺技の内容により、バトルの勝敗が以下の表のとおりに決定される。
  ※基本的に 自分の必殺技 ＞ 他人の必殺技 ＞ 必殺技を使用しない の順で強弱が決められ、同一の場合は防御側が勝利する。
• 双方が必殺技を使用していない場合は、バンカーの記載パワー値の大小比較で勝敗が決定される。
  ここで値が同じ場合は、引き分け（双方敗北）となる。

カード構成

● 永続的に場に残るカード

○ バンカーカード （コスト不要）

• この世界の冒険者たち。場にバンカーとして配置される。
• 手札から配置する場合は、自分のアタックエリアに表向きで配置される（1ターンに 1体のみ）。
  この方法で配置したバンカーは一時的な存在であり、バトル終了時に捨札となる。
• アタックエリアとは別に、相手の攻撃によりバンクエリアで表向きとなることでもバンカーとして存在できる。
  バンクエリアにいる場合は、バトルで敗北しない限りは場に永続する。
• パワーの値を持ち、プレイヤーの武器となる。
• 通常はいずれかの必殺技の名称が記載されている。
• バトルに敗北した場合、捨て札となる。

○ バトルフィールドカード （コスト不要）

• 戦いの舞台となる場所。場にバトルフィールドとして配置される。
• バトルフィールドは両軍を通じて場に 1枚しか存在できない。
  いずれかの場に他のバトルフィールドがある場合、最後に配置した 1枚以外はすべて捨札となる。
• 自分のアタックエリアに表向きで配置することで、永続して効果を発動する。

● 瞬間的に使用されるカード

○ 必殺技カード （コスト不要）

• バンカーが戦闘で使用するさまざまな攻撃技。
• バトルの際に手札から使用する。
• 場のバンカーが使用する扱いとなる。
  そのためカード名が、使用するバンカーに記載されている必殺技名と一致するかどうかで扱いが変化する。
  名称が一致した時は“自分の必殺技”となり、一致しなければ“他人の必殺技”として扱われる。

○ イベントカード （コスト不要）

• ゲーム中に起きるさまざまな出来事。
• カードごとに個別でプレイタイミングが指定されている。

● その他のカード

○ 専用シール台紙カード

• シールの台紙。これ自身はゲームに使用しない。
• ゲーム用カードに貼り付けるための複数のシールが付けられており、任意カードの該当項目に貼り付けることができる。
• シールをゲーム用カードに貼ることで、カードの必殺技名や能力などが上書きされる。
  ※シールを貼る位置は明確に決められているので、それぞれ正しい位置に貼りつけること。

場の構成

• 永続カードは、場という空間に存在する。
• それぞれの場は、アタックエリアとバンクエリアという空間に大別される（上図はゲーム開始時点での場の構成図）。
• アタックエリアにはバトルフィールドや（一時的に配置された）バンカーが配置される。
• それぞれのバンクエリアは、プレイヤーライフとして 10枚のカードが裏向きに配置される。
  カードはトランプのソリティアゲームの『ピラミッド』に準じた形で配置される（相手から見た自分のバンクエリアが、まさにピラミッドの形となる）。
  具体的には手前の 1枚目が起点となり逆三角形状にずらしながら小口積みに重ねて配置することで、相手から見て 4段 10枚となるピラミッド状のエリアを形成する。
• バンクエリアには、カード効果などで後からカードを追加することもできる。
  その際には相手に面しているカードの角部分にずらして重ねていく（つまり初期配置の積み方を踏襲していく）こと。
  ※段数が 5段を超えるなど、追加によって形がいびつになっても構わない。
• 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後は捨札置場という空間に集められる。

商品情報

● メーカー： コナミ
○ 発売開始： 2003年6月

○ ラインナップ

名称	発売時期	種類数	発売形式 （封入枚数／価格）
基本セット	2003/6	90	スターター（40/1200）、ブースター（7/200）
ブースター VOL. 2	2003/9	69	ブースター（7/200）
ブースター VOL. 3	2003/12	69	ブースター（7/200）
ブースター VOL. 4	2004/3	69	ブースター（7/200）
謎のバンクハンター	2004/7	60	ブースター（7/210）

※Vol. 2 ～ 4 は一定の確率で専用シールが封入。

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