ジャガーノーツのTCGカタログ
スポーツトレーディングカードゲーム『K-1グランプリ』のルール解説。
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K-1 GRAND PRIX カードゲーム
Last Update 2002/12/29 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるライフ破壊戦。プレイヤーは格闘技イベントのプロモーターとなり、相手を選手ともども叩きのめす。
● 原作
立ち技系格闘技イベント『K-1』。
● 世界設定
総合格闘技。それは数多く存在する格闘技の選手の中から、ルールの垣根を超えて最強を競う格闘技。
日本でもかつて一大ブームを巻き起こし、その中でも最も人気を誇っていたのが『K-1』であったのだ。
● 本ゲームについて
人気を博した総合格闘技のTCGです。シンプルなルールで戦うことができます。
基本構成
勝利条件
- 相手のスタミナ(プレイヤーライフ)を0にする。
- 相手のデッキが尽きる(引くべき時に引けない)。
- 相手がコスト補充時に、デッキもコストも共に尽きている。
- 特定カードに記載された勝利条件を満たす(技カード《一撃必殺》の判定に成功する)。
事前準備
● デッキ(1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 40枚ちょうど。
- 構築条件:
同一番号カードはデッキに3枚まで。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ(スタミナ): 8000。上限は無し。
- 開始手札: 5枚。上限も5枚(自ターン終了時に補充)。
- マリガン: 手札に出撃可能な戦士カードが無い時。戻してシャッフル後引き直し。
- ファーストドロー制限: 無し。ただし類似概念が存在(先攻は1ターン目には攻撃を行うことができない)。
その他構成
● カードの状態表現
- カード縦: 攻撃表示。
- カード横: 守備表示。
- カード裏: 守備表示(配置直後のみ任意で)。
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定(実質不可)。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(常にカードの形で存在)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 大会カード。両軍でユニーク、後出し生存。
- 戦士の攻撃は相手戦士を対象とし、相手戦士がいない場合にのみプレイヤーを対象とできる。対象戦士の指定は攻撃側が任意に選択する。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ自分のデッキから手札としてカードを5枚引く。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ メインフェイズ
以下の行動を任意で行う。
- 手札から戦士カードを戦士として、リングに任意の状態で配置する。
※配置時のみ、裏向き守備表示を行うことができる。
- 手札から技カードを使用する。
- 手札から大会カードを使用する。
- リング上の戦士の状態を変更する。
- ファイトフェイズを行う(1ターン1回のみ)。
- 相手プレイヤーが、手札からカウンターカードを使用する。
○ ファイトフェイズ
ファイトフェイズは、メインフェイズの1行動として1度だけ以下の手順で行うことができる。
▽ スタートステップ
▽ ファイト&ダメージステップ
リング上の攻撃表示の戦士単位(1ターンに1回ずつ)で、任意に以下の攻撃を行う。
- ファイトステップ部分: 以下の処理を順に行う。
- 攻撃を行う自分の攻撃表示の戦士1体を選ぶ。
- 攻撃対象を選ぶ。相手に戦士がいる場合はその中のいずれか1体、いない場合は相手プレイヤーが対象となる。
※対象戦士が裏側守備状態の場合、表向きの守備状態となる。
- 相手プレイヤーは任意でカウンターカードの効果を発動する。
- 任意で技・大会カードなどの効果を発動する。
- ダメージステップ部分: 攻撃した戦士と攻撃対象とにおけるファイト結果を、以下のように判定する。
ダメージ処理により K.O. された戦士は、リングサイドに送られる。
攻撃対象が攻撃表示の戦士の場合: それぞれの攻撃力を比較し、値の大小で以下の処理を行う。
- 攻撃側の攻撃力 > 相手側の攻撃力: 相手戦士を K.O. する。さらに差分値だけ相手プレイヤーにダメージを与える(スタミナを減らす)。
- 攻撃側の攻撃力 = 相手側の攻撃力: 双方の戦士とも K.O. される。
- 攻撃側の攻撃力 < 相手側の攻撃力: 自身の戦士が K.O. される。さらに差分値だけプレイヤー自身にダメージが与えられる。
攻撃対象が守備表示の戦士の場合: こちらの攻撃力と相手の守備力を比較し、値の大小で以下の処理を行う。
- 攻撃側の攻撃力 > 相手側の守備力: 相手戦士を K.O. する。
- 攻撃側の攻撃力 = 相手側の守備力: 何もなし。
- 攻撃側の攻撃力 < 相手側の守備力: 差分値だけプレイヤー自身にダメージが与えられる。
攻撃対象が相手プレイヤーの場合: 攻撃力の値分だけ、相手プレイヤーにダメージを与える。
▽ エンドステップ
○ エンドフェイズ
- 手札の任意のカードを破棄する。
ただし手札が6枚を超えている場合は、必ず5枚以下になるよう破棄すること。
- 手札枚数が5枚になるように、デッキからカードを補充する。
- デッキからカードを1枚引き、コスト置き場に裏向きに重ねて配置する。
※ここでデッキが無い場合はペナルティとして、コスト置き場のカード1枚を手札に加える(デッキもコストも無い場合はゲームに敗北)。
- ターンを終了する。
1ゲーム(1ラウンド)終了時の処理
基本的には3ラウンドによるマッチ戦である為、1ラウンドごとに対戦の準備を行う。
今回のラウンドの敗者が、次のラウンドにおける先攻・後攻を決定する。
ルール細則
基本ルール細則
● コストについて
- カードは本来の役割とは別に、コストとしての役割を持つ。
- コストはデッキからコスト置き場に、自ターンのエンドフェイズに1枚ずつ上に積む形で蓄積される。
- カードを本来の目的で使用する場合、指定値分のコストを支払う必要がある。
- コストの支払いは、コスト置き場のカードを上から順に破棄することで行われる。
- 1枚破棄することで、コスト1つ分の支払いが行われる。
- 戦士カードの配置コストは、記載された気合数によって決められている。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ 戦士カード(コスト必要)
- 実在する格闘家たち。場に戦士として出撃する(配置される)。
- 攻撃力/守備力の値を持ち、プレイヤーの武器および盾となる。
- 配置コストとして気合数が存在する。気合数と支払うコストの関係は以下のとおり。
- 気合数 2 ~ 4: コスト消費無し。
- 気合数 5 ~ 6: 5コスト。
- 気合数 7 ~ 8: 6コスト。
- ファイティングスタイルや出場大会などの項目を持ち、他のカードの効果で参照される。
- それぞれリングに5体までの戦士を配置できる。
加えてそれぞれのリング上の戦士の気合数の合計値が、12以下でなければならない。
- 配置する際には、攻撃表示と守備表示のいずれかを選んで配置する。配置は途中で変更することもできる。
※配置する瞬間に限り、裏向きの守備表示にすることもできる。裏向きの戦士は何らかの対象となった時点で表向きとなる。
- ファイトに敗れ K.O. された時に破壊される。
○ 大会カード(コスト必要)
- 今回行われている大会。
- 出場大会部分が同名である場の戦士に対して、能力値上昇などの効果をもたらす。
- 両軍を通じて場にユニークであり、新たに配置されると従来のカードは破棄される。
● 瞬間・永続的に使用するカード
○ 技カード(コスト必要)
- 戦士が使用するさまざまな技など。通常は戦士の能力値上昇に用いられる。
- 原則として自分のメインフェイズに使用される。
- 使用ターンのみ効果を発動するカード・リングに数ターン永続するカード・場の戦士に装備する(永続して付ける)カードの3種類が存在する。
- リング上で永続するカードは、それぞれ永続ターン数が決められている。効果は配置中のみ発揮されターン経過後は破棄される。
- 戦士に装備するカードは、1体の戦士に付き1枚だけ付けることができる。
- 戦士に装備するカードの中には“ブースト攻撃”の効果を持つカードが存在し、本来の使い方とは別に瞬間的な効果を発動することができる。
ブースト攻撃を使用する場合の使用方法は以下のとおり。
- 装備する瞬間に、ブースト攻撃を使用することを宣言する(ここで宣言しなければ、以降は通常の装備カードとなる)。
- お互いにデッキからカードを1枚めくり、そのカードの種類を確認する。
- めくったカードの内容により、効果の発動が以下のように決定される。
- 使用者側が戦士カード以外: 自動的に失敗。なにも起こらない。
- 使用者側のみが戦士カード: 自動的に成功。記載のブースト攻撃の効果が発動する。
- 双方とも戦士カード: めくったカードの攻撃力を比較し、使用者側の値が相手より大きい場合のみ効果が発動する。
- 効果の発動に関わらず、めくったカードとブースト攻撃を行ったカードがそれぞれのリングサイドに送られる。
○ カウンターカード(コスト必要)
- 相手に対する反撃技など。効果はさまざま。
- 相手ののメインフェイズに使用される。
- 使用ターンのみ効果を発動するカード・場の戦士に装備するカードの2種類が存在する。
- 使用タイミングが異なる以外は、ほぼ技カードと同一の存在である。
場の構成
- 永続カードは、K-1のリングという空間に存在する。
- それぞれのリングには5体までの戦士が配置できる。
- リングほ他にも(リングに配置する)技カードなどの置き場や共用の大会カード置き場などが存在する。
- 場のほかに、コスト置き場などの空間が存在する。
- 戦士カードが K.O. された時や、技・カウンター・大会カードの使用後はリングサイドという空間に集められる。
商品情報
● メーカー: コナミ
○ 発売開始: 2002年8月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
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基本セット
| 2002/8
| 202
| 構築済みスターター(50/1000)、ブースター(5/200)
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Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
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