幻想水滸伝 カードストーリーズ

Last Update 2019/11/23 文責：ＤＯＰ

ゲーム概要

● ゲームタイプ
　2人対戦によるポイント獲得戦。プレイヤーは幻想世界の総大将となり、仲間を率いて世界の覇を握る。

● 原作
　コンシューマーゲーム『幻想水滸伝』シリーズ。

● 世界設定
　いつの世も戦いは続いていた。だが戦乱を沈め平和をもたらす108の仲間たちが存在するのである。

● 本ゲームについて
　中国の小説『水滸伝』をイメージソースとするファンタジーRPGのTCGです。
自分や相手が出したミッションをこなしていくことで勝利を目指します。

基本構成

勝利条件

• 獲得した VP の値が 5ポイント以上になる。
• 相手のデッキが尽きる（引くべき時に引けない）。

事前準備

● デッキ（1人分のゲームカード）

• デッキ枚数： 50枚ちょうど。
• 構築条件：
  　総大将カード以外のカードであること。
  　同名カードはデッキに 4枚まで（ペアになっているキャラクターは、片側の名前ごとに“同名カードの1枚分”として計算する）。
  　自分の総大将カードと同名のキャラクターカードは入れることができない。
  　総大将カードを使用する場合は、総大将と異なる陣営のカードを入れることができない（無所属のカードは投入可能）。

● その他準備
○ 総大将カード： 任意で1枚。
○ ゲーム間交換カード： 無し。

ゲーム開始時基本設定

● 開始時基本設定

• 勝利ポイント（VP： ビクトリーポイント）： 0ポイント。以後蓄積する。
• 開始手札： 6枚。上限も6枚（各ターンごとに調整有り）。
• マリガン： 任意で1回。3枚以下の任意数をデッキに戻し、シャッフルして6枚になるよう補充。
• ファーストドロー制限： 無し（先攻は1ターン目からカードを補充する）。

その他構成

● 基本構成細則

• カードの行動表現： 無し。
• ディスカード： 有り（枚数調整を行う）。
• ライブラリアウト： 有り（勝利条件に関係）。
• 3人以上でのプレイ： 未想定。
• 召喚酔い： 無し。
• 手番を跨ぐカード外コスト蓄積： 無し。
• 手番を跨ぐカードダメージ蓄積： 無し。
• ユニーク処理： キャラクター。両軍でユニーク、先出し生存。
• 各ミッション（および施設）のクリア手段としてバトルが存在する。
• バトルの内容はミッションごとに異なるが、基本的にはそれぞれが派遣したキャラクター間で行われる。

ゲームの流れ

開始準備

○ 準備フェイズ

• 先攻・後攻を決定する。
• 総大将カードを使用するならば、それぞれ場に表向きで配置する。
• それぞれのデッキをシャッフルする。
• それぞれ自分のデッキから手札としてカードを 6枚引く。
• 必要に応じてマリガン処理を行う。

全体の基本進行

　互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。

1ゲーム終了時の処理

　特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。

ルール細則

基本ルール細則

● 陣営について

• キャラクターカードには属性概念として陣営が存在し、さまざまな場面で使用される。
• 陣営は原作における国家などで、15種類ほど存在する。
• キャラクターカードの中でフリーと職人のカードは、いずれの陣営にも属さない無所属の扱いとなる。
• 総大将カードを使用する場合、（無所属を除き）総大将と異なる陣営のキャラクターはデッキに投入できない。

● リンクについて

• ミッションや施設をクリアするためには、キャラクターを派遣（配置）する必要がある。その時に配置条件としてリンクという概念が存在する。
• リンクは連絡網のような概念である。キャラクターを派遣する際に、最初に派遣したキャラクター（リーダー）を起点としてリンクを通じて繋がっている必要がある。
  ※とにかく経路が繋がっていればよいので、キャラクターの実際の並び順（による断線）などは考慮されない。
• リンクは各ミッションおよび施設ごとにプレイヤー単位で形成される。キャラクターを追加派遣する際には、リンクが成立するキャラクターのみが使用できる。
• リンクは A ～ I のアルファベットの形で存在し、各キャラクターカードにアルファベットのいずれか（大抵は複数個）が記載されている。
• キャラクターを追加で派遣する場合、そのリンクがすでに派遣されている自分ののキャラクターたちが持つリンクのいずれかと1つでも一致れば成立した扱いとなる。
• 自身のキャラクターが派遣されていない状態のミッション＆施設には、当然ながらまだリンクが存在しない。
  まずはキャラクターカードのリーダーを派遣することで、最初のリンクを作る必要がある。
  ※リーダーは一律で、リンクが存在しなくても派遣できる能力を持っている（最初のリンクを形成する）。
  ※リーダーを追加で派遣する（2体目以上を配置する）場合は、リーダーであっても既存のリンクに従わなければならない。
• サポートキャラクターはリンクの対象外となる（派遣キャラクターとは独立した存在となる）。
• 解決途中でリーダーがいなくなった時は、残ったメンバーで残ったリンクを継続する。
  ※既に出ている分は経路的にリンクが途切れていても問題なく存在できる。
  ※派遣キャラクターが全員いなくなった場合は、リーダーの派遣からやりなおす必要がある。

● バトルについて

• 本ゲームではミッション（および施設）のクリア手段として、バトルが行われる。
• バトルには複数の種類があり、各ミッションごとにいずれか1つのクリア条件が指定されている。
• それぞれのバトルのクリア方法は以下の通り。

クリア条件が“攻撃”・“兵力”のミッション ＆ 施設 のバトル

クリア条件が“一騎打ち”のミッションのバトル

カード構成

● 場に配置されるカード

○ キャラクターカード （配置条件が存在）

• プレイヤーの部下たち。場にキャラクターとして配置される。
• 基本的には場に配置されたミッションを解決するために、派遣という形で使用される。
• 以下の種類が存在する。
  • 総大将： プレイヤーの分身で、他とは扱いが異なる。
  • リーダー： 軍の指揮官などで、いずれかの陣営に所属している。リンクが存在していないミッションに派遣することができる。
  • 一般： キャラクターの基本形。いずれかの陣営に所属している。
  • フリー： いわゆる傭兵。陣営に所属していない。
  • 職人： 文字通りの職人で、陣営に所属していない。ルール的にはフリーとほぼ同じ扱いとなる。
• 一部のキャラクターは紋章を持ち、さまざまな場面で参照される。
• 攻撃力・兵力・建設力の値を持ち、バトル（ミッションや施設のクリアなど）において使用される。
• それぞれのミッション（および施設）クリア時に、駐留する1体を除いて派遣分がすべて破棄される。

※ 総大将カード

• プレイヤーの分身。分類上はキャラクターカードであるが、他とはまったく異なる存在である。
• デッキに入れることもないし、ミッションクリアにも使用できない。
• ゲーム開始時に総大将として1体だけ場に配置され、以降ゲーム終了まで存在し続ける。
• 通常はいずれかの陣営に所属しており、デッキの構築条件として使用される。
  ※デッキに同名キャラクターや異なる陣営のキャラクターを投入できない。
• 総大将もキャラクターカードのユニーク制限に含まれるが、例外的にそれぞれが同名の総大将を使用できる。

※ ペアになっているキャラクター

• 一部のキャラクターカードはペアになっており、1枚で2人分のキャラクターが記載されている。
  ※カード名が 2体のキャラクターを“＆”で繋いだ名称となっている。
• 1枚で2体両方のキャラクターとして扱われ、デッキ構築やユニーク制限などで両方のキャラクターとして扱われる。
  ※協力特性のみ例外で、指定名称がペアキャラクターの時にかぎり対象となる（指定名が片方だけの場合は対象にならない）。
• ペアとなっているキャラクターは、駐留キャラクターとして指定できない。

※ サポート キャラクター

• 一部のキャラクターカードはサポートの特性を持ち、本来の役割とは別にサポートキャラクターとして使用される。
• 手札からミッション（および施設）を配置する際に同時に出し、ミッションの下にずらして配置することでサポートキャラクターとなる。
• クリア方法が一騎打ちのミッションでは、サポートキャラクターを出すことができない。
• ミッション1枚に対して、1体のサポートキャラクターを出すことができる。
• サポートキャラクターとして配置されている間は、それぞれ個別の記載効果が発動する。
  また攻撃力・兵力・建設力の値が、配置されている間は一律で 0となる。
• サポートキャラクターもユニーク制限に含まれる。
• 派遣キャラクターとは異なる存在である。リンクの対象にはならず、ミッション解決には別途リーダーが必要となる。
  ただし同一ミッション内であれば、派遣キャラクターへと配置しなおすこともできる。
• 対象ミッションのクリア時に、派遣キャラクターともども破棄される。

○ ミッションカード （コスト不要）

• キャラクターが解決すべき任務など。場にミッションとして配置される。
• クリア条件の種類によって 攻撃・兵力・一騎打ち の3種に分けられ、併せて条件達成のための対応値が記載されている。
• 施設カードと合わせて、自分の場に2枚まで配置できる（解決済みの分は別扱い、2か所ある中での配置順は任意）。
• 配置後に自分のキャラクターを派遣してクリア条件を満たすことでクリア（解決）され、記載のVPを獲得できる。
• 相手の配置したミッションを解決することもできる（先に条件を満たした側がクリアしたことになる）。
• クリア後はクリアした側のプレイヤーの専用置場に並べる形で配置され、VPの計算に用いられる（セットで駐留キャラクターが配置される）。
• VPの値はそれぞれ2つずつ記載されている。
  左側がこのミッションを自分でクリアした時の（配置した当人の）獲得値で、右側が相手がクリアした時の（相手が獲得する）値となる。

○ 施設カード （コスト不要）

• さまざまな構築物。場に建設中の施設として配置される。
• ミッションの変種的存在であり、キャラクターを派遣してクリア（建設）することが出来る。
  相手は建設の代わりに建設阻止を行うことができる。
• 建設力の値をクリア条件としており、さらに（相手の）阻止条件として攻撃力の値が併記されている。
• クリアされ自分の解決済みミッションの置き場に存在することで、記載効果を発動する。
• 施設自体はVPの値は持たないが、自分で 2つの施設を建設するごとに 1VPを獲得できる。

場の構成

• 永続カードは、場という空間に存在する。
• それぞれの場にはミッション（および施設）の置き場が2つずつ存在する。
  そして各ミッションの横に、そのミッションに対して派遣された双方のキャラクターが配置される（上図は場の構成図）。
  ※キャラクターの派遣は自分・相手それぞれのミッションに対して行えるため、カードが混じらないよう必ず向かって右側に配置される。
• 解決（クリア）されたミッションおよび施設は、駐留キャラクターとともに手前の専用置き場に集められる。
  ※相手のミッションをクリアした場合は、逆位置で配置するなど自分のカードと区別がつくようにしておくこと。
• 他にも総大将カードの置き場などがが存在する。
• 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後は捨て場という空間に集められる。

商品情報

● メーカー： コナミ
○ 発売開始： 2001年9月

○ ラインナップ

名称	発売時期	種類数	発売形式 （封入枚数／価格）
基本セット	2001/9	315	構築済みスターター（50/1280）、ブースター（10/300）
VOL. 2	2001/12	146	ブースター（10/300）
VOL. 3	2002/7	149	ブースター（10/300）
VOL. 4	2002/10	146	ブースター（10/300）
第2章	2003/3	267	構築済みスターター（51/1280）、ブースター（10/300）
第2章 VOL. 2	2003/7	298	ブースター（10/300）
第2章 VOL. 3	2004/1	246	ブースター（10/300）
約束の地へ	2004/6	432	ブースター（10/315）
第2章 VOL. 4	2004/9	307	ブースター（10/315）

◆ Back ◆