ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『テイルズ オブ マイシャッフル』のルール解説。
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テイルズ オブ マイシャッフル
Last Update 2009/11/7 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるライフ破壊戦。プレイヤーはファンタジー世界の住人となり、仲間たちを率いて相手を打ち払う。
● 原作
コンシューマーゲーム『テイルズ オブ』シリーズ。
● 世界設定
剣と魔法と忍術が交差する世界、街と街との物資輸送は商人たちによって行われている。
街道は比較的治安がいいためモンスターや獣が出現することは少ないが、山賊や窃盗品を売りさばく悪徳商人、それに野良冒険者といった凶悪な犯罪者に襲われる可能性がある。
そこで商人たちは隊列を組むと共に、護衛として冒険者を雇って旅を続けるのであった。
● 本ゲームについて
人気RPGであるテイルズシリーズのTCGです。ただし初登場となるスターターがコアなファン向けのPS2用ミニゲーム集『テイルズ オブ ファンダム Vol.2』の初回特典であるなど、
はなっから初心者お断りの、極めて特化した存在となっています。
基本構成
勝利条件
- 相手のプレイヤーライフ(HP)を0にする(自分のターン終了時)。
事前準備
● デッキ(山札: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 32枚以上。
- 構築条件:
同一カードはデッキに3枚まで。
初期配置用に、ランク1のキャラクターカードが1枚以上投入されていること。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ 各種表示用カウンター: 適当数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ(HP): 7ポイント。上限も同じ。
- 使用コスト(TP): 0ポイント。上限は5。
- 開始手札: 先攻6枚、後攻7枚。上限は無し(ただし手札が6枚上の場合、ドローフェイズでの補充ができない)。
- マリガン: 任意で1回。
- ファーストドロー制限: 類似概念が存在(枚数補正があるほか、先攻は1ターン目にはイベント・バトル・TPフェイズを行わないとともにキャラクターの効果使用ができない)。
その他構成
● 基本構成細則
- カードの行動表現: 無し(擬似的なバトルカードの存在を除く)。
- ディスカード: 無し(ただしディスカードフェイズに任意破棄が可能)。
- ライブラリアウト: 無し(捨て札を再使用)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定(実質不可)。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 考慮不要(常にカードを用いてのTPの形で蓄積)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 同名のキャラクターカード(レベルアップを除く)、自軍ユニーク、先出し生存。
- 攻撃は場のキャラクター全員による総力戦で行われる。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれ自分のデッキから、ランク1のキャラクターカードを1枚選ぶ。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- 先攻・後攻を決定する。
- 先攻から順に、それぞれ最初に選んだランク1のキャラクターカードを、自分のバトルフィールドの任意位置に裏向きに配置する。
- それぞれ自分のデッキより手札として、先攻は6枚・後攻は7枚カードを引く。
- 必要に応じて、先攻から順にマリガン処理を行う。
- それぞれ場のキャラクターカードを表向きにする。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ ドローフェイズ
- 双方とも、手札が6枚になるようにデッキからカードを補充する。
※既に6枚以上ある場合は補充しない。
○ 参戦フェイズ1
- 任意で手札からキャラクターカードを配置する。配置条件は以下のとおり。
- 現在の自分の場のキャラクターの最高ランク+1の値以下の、キャラクターカードが配置できる。
- バトルフィールドの開いている空間に配置できる(最大4枚、なお空間の番号順に詰めたりはしない)。
- 1度に何枚でも配置できる。
- 同名キャラクターを自分の場の別位置に複数配置することはできない。
- 任意で場のキャラクターをレベルアップする(1ターンに付き1回のみ)。
○ イベントフェイズ
- それぞれ任意で手札からイベントカードを使用する(相手も使用可)。
○ バトルフェイズ
- 場のキャラクターを使用してバトルを行う(後述)。
※先攻第1ターンを除き、必ず行わなければならない。
各戦闘の処理
▽ バトル開始
- ターンプレイヤーが攻撃側となり、バトルの開始を宣言する。
▽ キャラクターの行動
- バトルフィールド内の番号順に、双方の各キャラクターが以下の行動を行う。選択できる行動は以下のとおり。
※同一番号内では、攻撃側キャラクター、防御(相手)側キャラクターの順に行動を行う。
※対象となる位置にキャラクターが存在しないときは、パスしか選択できない。
- 連携を行う: 対象のキャラクターがコンボフィールドに移動する。
- バトルカードを使用する: 手札のバトルカードをコンボフィールドに出す。
- 連携とバトルカードの使用を同時に行う
- パスする
▽ ダメージ判定
- それぞれ自分のコンボフィールドに存在するカードの攻撃力の値を、すべて合計する。
- それぞれの攻撃力の合計値を比較する。値が大きいほうが今回のバトルの勝利者となる。
- バトルの勝敗によって、以下のダメージ処理を行う。
- 攻撃側がバトルに勝利する: 防御側プレイヤーのHPを2減らす(ダメージを受ける)。
- 防御側がバトルに勝利する: 攻撃側プレイヤーのHPを1減らす。
- 引き分け: 双方のHPを1ずつ減らす。
▽ バトル終了
- それぞれのコンボフィールドに存在する、
すべてのカード(連携に出したキャラクター、および使用したバトルカード)を破棄する。
○ 参戦フェイズ2
○ TPフェイズ
- 任意でデッキの一番上のカード1枚を裏向きのままTPカウンターへ送る。
○ ディスカードフェイズ
1ゲーム終了時の処理
特になし。
ルール細則
基本ルール細則
● コストについて
- バトル・イベントカードには使用コストとしてTPの項目があり、値分のTPを消費することで使用が可能となる。
- 本ゲームではTPについての説明は一切存在しないが、おそらくは“テクニカルポイント”の意味だと思われる。
- TPはTPフェイズにおいて、TPカウンターにカードを1枚配置することで1ポイント分蓄積される。
- TPカウンターに存在するカードを1枚破棄することで、1ポイント分のTPが支払われる。
- TPカウンターには5ポイント分のTPまで蓄積できる。
● レベルアップについて
- 場のキャラクターに手札の同名のキャラクターカードを積み重ねることで、キャラクターを強化することができる。これをキャラクターのレベルアップと呼ぶ。
- 自分の場のキャラクターと、手札の同名のキャラクターカードによってのみ行われる。
- 1ターンにつき1回だけレベルアップさせることができる。
- 複数ターンをかければ、1体のキャラクターを何度でもレベルアップさせることができる。
- 参戦フェイズ・参戦フェイズ2に行うことができる。
- レベルアップはキャラクター配置(参戦)の一種として扱われる。よってレベルアップで“プレイ”の効果は適用されるし、通常の配置条件も満たしている必要がある。
- 積み重ねたカード一組で、1体のキャラクターとして扱われる。
また破棄される際には一組がまるごと破棄となる。
- 1番上のカードの記載情報のみが適用される。
ただし攻撃力は、1番上のカードの記載攻撃力に“下にある(1番上以外の)カードの枚数”を追加した値となる。
カード構成
●永続的に場に残るカード
○キャラクターカード (配置条件存在)
- 旅の仲間たちなど。場にキャラクターとして配置される。
- 攻撃力を持ち、プレイヤーの武器となる。
- 職業などを表すタイプの項目を持ち、所属タイプにより使用できるバトルカードなどが異なる。
- それぞれ独自の性格を持ち、一部の効果などに影響を与える。
- 配置条件としてランクの値を持つ。場に配置する際には、自分の現在の場のキャラクターのランクの最大値に +1した値のランク以下のキャラクターカードのみが配置できる。
- 指定の配置位置(前・後衛やさらにその中での前後)にいる場合にのみ発揮される効果を持つ場合がある(あくまで効果の発動条件についてなので、配置自体は別位置に対しても自由に行える)。
- 参戦フェイズ1・2において、場の空いているバトルフィールドに配置する。
- 場に前衛2体、後衛2体の計4体まで配置できる。
- バトルフェイズにおいて連携(捨て身攻撃)に使用した場合に破壊される。
- 自分の場に、同名キャラクターを複数配置することはできない(レベルアップを除く)。
● 永続/瞬間的に使用するカード
○ イベントカード (使用条件とコスト必要)
- キャラクターが使用する特殊能力など。効果はさまざま。
- 場に存在する、このカードの使用条件を満たすキャラクター(あるいはキャラクターのタイプ)のみが使用できる。
- 各プレイヤーとも1ターンに付き1枚だけ使用できる(プレイヤーの指示で1体のキャラクターが使用するという扱いになる)。
- イベントフェイズにおいて、場のイベントフェイズに出して使用する。
- 通常は瞬間使用だが、“ステイ”の効果を持つ場合はイベントフィールドに永続する。
● 瞬間的に使用するカード
○ バトルカード (使用条件とコスト必要)
- キャラクターが行うさまざまな攻撃。
- 場に存在する、このカードの使用条件を満たすキャラクター(あるいはキャラクターのタイプ)のみが使用できる。
- 攻撃力の値を持ち、使用するキャラクターの攻撃力を強化する。
- 1回のバトルフェイズに付き、各キャラクターとも1枚ずつのバトルカードを任意で使用できる。
- バトルにおいて“連携”を行っているキャラクターも、バトルカードを同時に使用できる。
- バトルフェイズにおいて、場のバトルフェイズに出して使用する。
※ 擬似的なバトルカード
- すべてのカードは、本来の役割とは別に擬似的なバトルカードとして使用できる。
- 擬似的なバトルカードは、バトルフェイズにおいて裏向きに場に出すことで使用される。
- 擬似的なバトルカードは、使用条件無し・消費TP0で、“攻撃力+1”の能力を持つカードとして扱われる。
- 本来のバトルカードも、(使用条件の都合などにより)擬似的なバトルカードとして使用することができる。
場の構成
イベント | 敵軍イベントフィールド |
|
4 | 3 | 2 | 1 | 敵軍バトルフィールド |
コンボ | 敵軍コンボフィールド |
|
コンボ | 自軍コンボフィールド |
1 | 2 | 3 | 4 | 自軍バトルフィールド |
|
イベント | 自軍イベントフィールド |
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- それぞれの場はバトルフィールドとコンボフィールド、およびイベントフィールドという空間に大別される。
- キャラクターを常駐配置するバトルフィールドは、左から順に1 ~ 4の番号が振られた4つの空間に大別される。
この内1と2の空間を前衛・3と4の空間を後衛として扱う。
また、バトルにおけるキャラクターの行動順序は、それぞれが存在する空間の番号順となる。
- 場とは別に、使用コストとしてのTPを配置するTPカウンターという空間が存在する。
- 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後は捨て札ポジションという空間に集められる。
商品情報
● メーカー: バンダイ
○ 発売開始: 2007年6月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
スターター
| 2007/6
|
| PS2用ゲームの初回特典(32/6090)
|
1st
| 2007/7
| 64
| ブースター(10/420)
|
2nd
| 2007/12
| 76
| ブースター(10/420)
|
3rd
| 2008/3
| 64
| ブースター(10/420)
|
コレクションボックス
| 2009/10
|
| 構築済みデッキ(40/1470)
|
ドリームエディション
| 2009/10
| 64
| ブースター(10/420)
|
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