ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『怪盗ジョーカー』のルール解説。
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怪盗ジョーカー
謎解きミラクルポーカー
Last Update 2015/3/21 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
多人数(2人 ~ )によるポイント獲得戦。プレイヤーはトランプゲームのポーカーを行いお宝を手に入れる。
● 原作
コミック『怪盗ジョーカー』(小学館刊)。
TVアニメ『怪盗ジョーカー』。
● 世界設定
基本的には現代社会です。
● 本ゲームについて
トレーディング要素を持ったトランプです。スターターのみだと一般的なトランプそのものですが、カードを買い足すことで独自構成にすることができます。
基本構成
勝利条件
- お宝(獲得カードに記載されたお宝マーク)を、合計13個以上獲得する。
事前準備
● デッキ(山札: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 54枚以上。
- 構築条件:
同一数字カードはデッキに合計で8枚まで。
ジョーカーカードはデッキに合計で8枚まで。
※スートについての規定は無い。よってフラッシュ確定の単スートデッキでも問題は無いのだが、
公正を期すために構築範囲などのレギュレーションについては事前に協議をしておくことが望ましい。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 勝利ポイント(獲得したお宝数): 0個。以後蓄積する。
- 開始手札: 5枚。上限も5枚(自手番内に調整有り)。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 無し(全員1手番目からカード交換を行う)。
その他構成
● カードの行動表現
- 表向き: お宝がお宝マークの記載数。
- 裏向き: お宝が1個だけ。
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り(ただし基本的には手札超過は発生しない)。
- ライブラリアウト: 無し(捨て札を再使用)。
- 3人以上でのプレイ: 可能。
- 召喚酔い: 考慮不要。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 考慮不要。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 考慮不要。
- ユニーク処理: 無し。
- 戦闘などは存在せず、役の強弱で判定を行う。
ゲームの流れ
開始準備
- 最初の“親(一番最初に手番を行うプレイヤー)”と、それ以外のプレイヤーのプレイ順番を決定する。
- “親”を起点にして時計回りに順番が進行するように、各プレイヤーは車座になる。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキから手札としてカードを5枚引く。
全体の基本進行
互いに以下の手順を繰り返し、いずれかが勝利条件を満たした時ゲーム終了。
1回の手順の進行
○ 各プレイヤーごとの手番
親から時計回り順にそれぞれ以下の手番を繰り返す。これを2周分(全員が2回ずつ)行う。
各プレイヤーの1回の手番の進行
○ 交換したい手札を選ぼう
- 自分の手札から交換するカードを任意数(0 ~ 5枚)選択する。
※交換する(場に出す)カードがお宝となる(可能性がある)ので、役作りと併せて考慮しておくこと。
○ 謎を出題しよう
交換するカード1枚ごとに、それぞれ以下の処理を行う(処理はカードごとに個別に行う)。
▽ 交換するカードに謎が書かれている場合:
- カードを答えを隠した状態で公開し、自分の左隣(自分の次の番)のプレイヤーに記載の謎を出題する。
※すでに答えが周知の場合は、全員の了承のもとオリジナルのなぞなぞを出すなど別手段を用意することが望ましい。
- 出題されたプレイヤーが、その謎の答えを回答する。
- カードをすべて公開し、答え合わせを行う。
- 交換するカードを場に配置する。ただし謎を正しく答えられたかどうかにより裏表が以下のように変化する。
- 答えられた場合: 裏向きで配置する。
- 答えられなかった場合: 表向きで配置する。
▽ 交換するカードにジョーカー効果が書かれている場合:
- 記載された効果を適用する。
※ただしこのタイミングで発動できない効果の場合は何も起きない。
- 交換するカードを表向きで場に配置する。
○ 手札を5枚にしよう
- 手札が4枚以下の場合、手札が5枚になるようにデッキからカードを引き手札に加える。
- (ジョーカー効果により)手札が6枚以上の場合、手札が5枚になるように手札から任意のカードを捨て札とする。
○ ポーカー勝負
- 全員が同時に手札を公開する。
- それぞれの手札の役(後述)の成立を確認する。
※ジョーカー効果により役の成立条件などが変化する場合もある。
- 成立した役の中で、もっとも強い役を持つプレイヤー1人を今回の勝負の勝者とする。
※勝者を1人に決められない場合、今回は全員引き分けとなる。
- 今回の勝者となったプレイヤーは、自分が場に出していたカードすべてをお宝として獲得する。
※カードの裏表は変えずにそのままの状態で獲得する(裏向きカードはお宝1個扱いとなる)。
※基本的には他人が出したカードは獲得できない。
※ジョーカー効果により勝者以外がお宝を獲得することもある。
※引き分けの場合は、全員がお宝を獲得できない。
○ 手順の終了
- それぞれ今回獲得されなかった場のカードと、手札をすべて捨て札とする。
- 今回の勝者となったプレイヤーが、次の手順における親となる(全体のプレイ順はそのまま)。
※引き分けの場合は現在の親がそのまま次の親となる。
- それぞれ自分のデッキから手札としてカードを5枚引く。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● 記号(スート)と数字について
- ジョーカー札以外のカードには属性に相当するスートと数字の概念が存在し、さまざまな場面で使用される。
- スートは一般的なトランプと同じくスペード・ダイヤ・ハート・クラブの4種類が存在する。
※本ゲームにおいてはスートの強弱は存在せず、すべて同等とする。
- 数字は一般的なトランプと同じくの A・2 ~ 10・J・Q・K の13種類が存在する。
Aは数字の1(ただし一部の役では14相当)、J・Q・Kはそれぞれ数字の11・12・13として扱う。
数字の強弱を決める時は原則として値が大きいほど強い。ただしAはKより強いカード(14相当)として扱われる。
- 現状は手品用トランプにみられる特殊カード(5番目のスートや白無地、分数や15以上の数など)は存在しない。
● お宝について
- すべてのカードにはお宝として使用されるお宝マークが存在し、勝利条件として機能する。
- 1枚のカードにつき複数のお宝マークが記載され、お宝として獲得された時に記載個数がお宝の数として計算される。
※ちなみに個数は数字の2 ~ 5が4個、6 ~ 10が3個、J ~ Aが2個、ジョーカーは1 ~ 3個(基準は不明)。
- お宝マークは宝石・名画・指輪・王冠・金塊の5種類が存在する。
- お宝マークは属性概念として役作りにも使用される。
※役作りにおいては、個数に関係なくお宝の種類のみが問題とされる。
※お宝は基本的にスートと1対1対応している。ちなみにジョーカーは宝石担当で、現状は他のお宝の代用とはならない。
- カードは裏向きになる場合がある。裏向きのカードは本来の記載に関わらず、種別無しのお宝マーク1個扱いとなる。
- 現状は1枚のカードに異なるマーク(複数属性)や表側でのマーク無し(無属性)は存在しない。
● 役について
- ポーカー勝負のタイミングにおいて自分の手札が特定の条件で揃っている場合、専用の役が成立する。
※役とその強さは本ゲーム専用のものであり、一般のポーカーとは多少異なる。
- 役作りおいては、ジョーカーは本来の種別の代わりに任意のスートと数字のカードとして扱うことができる。
- それぞれの役には強さが存在し、下記の一覧で下の項目の役ほど強くなる。
同時に複数の役が成立する場合は、その中で最も強い役として扱われる。
- 同一役同士であっても、役に含まれるカードの数字(およびジョーカー)により役の中での強さが異なる。
強さを決める必要があるときは、役に含まれるカードの中で最も強いカードの強さにより強弱を決める。
なおカードの強さは原則としてジョーカーが最も強く、次いで A、以降は数字として大きい順となる。
※ノーペアおよび役に使われていないカードについては、数字がなんであろうと判定対象とはならない。
※ジョーカーを他のカードの代用として用いていても、強さ判定ではジョーカーとして扱われる。
※最も強いカードの数字が同じである場合、以降それぞれの次の値で強弱を決める。
※すべての数字が同じ場合や判定対象が無い場合は引き分けとなる。
- ジョーカー効果により、一時的に役の成立条件などが変化する場合がある。
- 本作における役は以下のとおり。
強さ |
名称 |
成立条件 |
弱↑
↓強
| ノーペア(役無し)
| 下記の役が何も揃っていない。
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ワンペア
| 同一数字が2枚揃う。
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ツーペア
| ワンペアが2組揃う。
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スリーカード
| 同一数字が3枚揃う。
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ストレート
| 数字が隙間無く連続して揃う。
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フラッシュ
| すべて同一スートで揃う。
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フルハウス
| スリーカードとワンペアが同時に成立する。
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フォーカード
| 同一数字が4枚揃う。
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スリーペア
| ワンペアが3組以上揃う (要ミラクルナンバーカード)。
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ストレートフラッシュ
| ストレートとフラッシュが同時に成立する。
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ロイヤルストレートフラッシュ
| ストレートフラッシュの中で数字が10・J・Q・K・A。
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ファイブカード
| 同一数字が5枚揃う。
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お宝ファイブ
| お宝マークが5種類揃う (全スートとジョーカーが揃う)。
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ダブルストレート
| ミラクルナンバーカードのみで作られたストレート。
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ジョーカーファイブ
| ジョーカーが5枚揃う。
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カード構成
○ 数札・絵札
- スートと数字がそれぞれ1種ずつ記載されたカード。本ゲームでは数札と絵札はとくに区別されない。
※本作すべてのカードがイラスト仕様なので厳密にいえば数札・絵札という分け方自体おかしいのだが、便宜上従来の区分に準じている。
- 本作では同一数字をそれぞれ8枚まで使用でき、一般のトランプとは異なり構成に偏りが生じる。
- それぞれ独自の謎(なぞなぞ)とその答えを持つ。この謎が対戦相手に答えられてしまうと場に裏向きで出すことになる。
※カードの持ち主は答えを知っているため、実のところ一人だけ無双か全員が即答かといった事態を招くだけで謎の存在は枷にしかならない。
よって記載とは別のなぞなぞやコイントスのような別手段など、何らかの対処法を用意することが望ましい。
※ ミラクルナンバーカード
- 左上部分のスートと数字がそれぞれ2種ずつ記載されたカード。
- ポーカー勝負の際に2つ分のスート・数字を持つ扱いとなり、任意でこのカードをカード2枚扱いにすることができる。
※もちろん通常通り1枚の数札・絵札として使うこともできる。
- 役を作る時に2枚扱いにできるだけで、通常時(手札やデッキ構築など)は1枚の数札・絵札として扱う。
- このカードがなければ成立しない特殊な役も存在する。
- 現時点では同一スート・番号が2つ記載されたカードのみが存在する。
よってこのカード1枚でワンペアが、同一数字の2枚ならフォーカードが保障される。
○ JOKER(ジョーカー)札
- スートと数字を持たず“JOKER”と記載されたカード。
※ちなみにメインキャラクターの名称由来がトランプなだけに、カードイラストの大半がジョーカー当人である。ただし別キャラクターのジョーカー札も存在する。
- 本作では最大8枚まで使用できる。
- 多くは謎の代わりに専用のジョーカー効果を持つ(謎を持つ場合もある)。
ジョーカー効果の記載効果はそれぞれ異なるが、その効果は絶大である。
場の構成
- カードは場という空間に一時的に存在する。
- 場の他に役を公開するための一時空間も存在する。
- カードの使用後はそれぞれの捨て札という空間に集められる。
- ポーカー勝負で獲得したカードは、お宝としてそれぞれ専用の置き場に集められる。
- 捨て札とお宝の置き場は似ているが、両者は明確に区別される。
参考
ひとつの山札で遊ぶ場合
一般的なポーカーのように、全員で1つのデッキ(山札)を以下のルールで共用することもできる。
- デッキの構築を行う場合、全員が構成内容を把握すること。
- 捨て札は全員で共用する。
商品情報
● メーカー: バンダイ
○ 発売開始: 2014年10月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
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第1弾 スタータートランプ
| 2014/10
|
| 構築済みデッキ(54/1200+税)
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第1弾 ブースターパック
| 2014/10
| 60
| ブースター(5/150+税)、カードダス(3/100)
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第2弾 ブースターパック
| 2015/3
| 60
| ブースター(5/150+税)、カードダス(3/100)
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(参考)ウエハースチョコ
| 2015~
|
| 玩具菓子(1/100+税)
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