ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『ダンボール戦機』のルール解説。
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ダンボール戦機 LBX バトルカードゲーム
Last Update 2012/7/16 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるデッキ破壊戦。プレイヤーはロボット玩具バトルのチームリーダーとなり、愛機であるLBXを駆使して相手チームを粉砕する。
● 原作
コンシューマーゲーム『ダンボール戦機』。
※同名のTVアニメと模型シリーズは同一作品を原作とし、本作とは同格の扱いとなる。
● 世界設定
身長10センチ程度で無線操縦方式のロボット玩具LBX。その最大の特徴は実際に外部装甲を破壊して戦うという徹底したリアリズムにあった。
ただその破壊力は子供用商品の域を超えており、人気がありながらも事故の多発から一度は発売禁止に追い込まれてしまう。
しかしながら同時期に登場した強化ダンボールにより事態は一変。
強化ダンボールが持つLBXからの攻撃を無効化できる防護性と、手のひらサイズから一瞬でテーブルサイズへと展開できる伸縮性はLBXの理想的な戦場を作り出す。
ダンボール箱の中で再現されるジオラマ内で戦っている限りは、LBXは人畜無害で安全な玩具でいられるのだ。
● 本ゲームについて
発売前から高い注目を浴びながらも、肝心のTVゲームだけが遅れてしまったロボットバトルのTCGです。
本ゲームは仕様的にTVゲームとかぶる部分があるためか、ロボのカスタマイズ・パーツ破壊や複数ロボの運用といった部分は直接表現せずにチームとしての行動を再現する作りになっています。
よって集中攻撃とか各個撃破はできませんが、代わりに必殺技の発動までの連携を楽しむように作られています。
基本構成
勝利条件
- 相手のデッキが尽きる(ターン終了時)。
※双方が同一ターンに尽きた場合、追加でもう一度だけターンを行い、そのターンでのバトルの勝者がゲームの勝者となる。
事前準備
● デッキ(ライフ: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 30枚ちょうど。
- 構築条件:
同一番号カードはデッキに3枚まで。
LBXカードとサポートカードで構成されていること。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ(ライフ): デッキそのものがライフを兼ねる。
- レベルゲージ(レベル): 0枚。以後蓄積する。
- チャンスゲージ: 0枚。以後増減する。
- 開始手札: 5枚。上限は無し。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 無し。
その他構成
● 基本構成細則
- カードの行動表現: 無し(ただしアクションエリアは視認性の都合から横向き配置となる)。
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定(実質不可)。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(カードの形でのみ存在)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 無し。
- バトルは(LBXの有無に関わらず)プレイヤー同士での同時激突で行われる。LBXの存在(と能力)はそのバトルの勝敗判定部分に用いられる。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれ「よろしくお願いします」と挨拶をかわす。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ「ダ・ン・ボ・ー・ル」と叫ぶとともに、自分のデッキより手札としてカードを5枚引く。
- 先攻・後攻を決定する。
全体の基本進行
ターンと呼ばれる手順を繰り返し、ターン終了時に勝利条件を満たした時ゲーム終了。
※同一ターン内でそれぞれが処理を行う。先攻・後攻の概念はターン内での処理順序に用いられる。
ターン(1回の手番)の進行
○ ドロー
- それぞれ自分のデッキからカードを1枚引き手札に加える。
※双方デッキ切れの後の追加ターンなど、デッキが無い場合にはこの処理を飛ばす。
○ バトル
以下の手順でバトルを行う。
バトルの処理
▽ アタックステップ
- 先攻から順に、双方とも任意で手札のLBXカードを選択し、
そのLBXのレベルとAPを宣言して自分のバトルエリアに配置する。
※あくまでも任意であり、LBXを配置しなくてもよい。
▽ 必殺ファンクションステップ
- 先攻から順に、双方とも任意で場のLBXの必殺ファンクションを使用する。
※自分のLBXがいない場合、当然ながら必殺ファンクションは行えない。
- 必殺ファンクションを使用する場合、LBXの性能や属性などが記載内容に変化する。
▽ アクションステップ
- それぞれのLBXの現在のAPの値を比較する。
- APの値の高い方から順に、双方とも任意でアクションを使用する。
※APの値が同値の場合、先攻が先に行動する。
※自分のLBXがいない場合のAPは0扱い。そもそもアクション自体無意味。
- それぞれアクション判定を行い、成功すればLBXのAPにアクションのアクションAPが追加される。
▽ サポートステップ
- それぞれが任意で手札のサポートカードや、場のLBXのサポート時用の記載効果を使用する。
※サポートカードは、それぞれ1ターンに付き1枚だけ使用できる。
※適用順序が問題になる場合は、先攻側の処理が優先となる。
▽ チェックステップ
- この時点でそれぞれのLBXの今回の最終的なAPが確定する。
- それぞれのLBXの有無とAPの値を比較し、今回のバトルの勝敗を決定する。
- 双方ともLBXが存在:
- 双方のAPの値が異なる: 値の高い側がバトルに勝利する。
- 双方のAPの値が同値: 先攻がバトルに勝利する。
- どちらか一方にだけLBXが存在: 存在する側がバトルに勝利する。
- どちらにの場もLBXがいない: バトルが引き分けとなる。
- バトルに勝利したLBXは、相手にダメージを与える。
ダメージを受けた側は、ダメージとして受けた値分の枚数だけデッキ(ライフ)からカードを破棄する。
※特に修正が無い場合、相手へのダメージは 1ダメージとなる。
※敗北した側にLBXがいない場合、相手へのダメージは本来のダメージに +2 される。
○ エンド
- それぞれバトルに勝利したLBXを自分のチャンスゲージに送り、
バトルに敗北したLBXを自分のレベルゲージに送る。
- それぞれのアクションエリア・サポートエリアのカードを破棄する。
○ ターン終了
- 今回のバトルの勝者が、次のターンでの先攻となる。
※引き分けの場合、このターンの先攻が次のターンでもそのまま先攻となる。
1ゲーム終了時の処理
特に無し。
ルール細則
基本ルール細則
● 属性について
- LBXカードには属性が存在し、バトルやコスト支払いなどで用いられる。
- 属性は 斬・貫・衝 の3種が存在する。
- コスト支払いの際には、指定の属性のカードを指定量分だけ支払う必要がある。
チャンスゲージに存在する任意のカード1枚を破棄することで、指定属性のコストが1だけ支払われる。
コストの中には属性を問われない(コストだけ支払えばよい)場合も存在する。
- コスト支払いの際には、LBXのタイプ名も属性に準ずる概念として用いられる。
指定コストの中で、赤帯(LBX名の地の部分の赤の延長部分)が被さっている部分のコストはネームコストと呼ばれ、
属性一致と共にコストのLBX名がバトルゾーンのLBX名かLBXタイプ名のどちらかと同一でなければコストとして認められない。
なお一部LBXカードはチームの概念を持ち、本来の機体の他に指定された機体(原作におけるチームメイト)のネームコストとしても使用できる。
- 属性に似た概念としてカードの色が存在する。色は 青・赤 の2種が存在する。
● ゲージについて
- レベル表示やコスト蓄積の概念として、ゲージが存在する。
- ゲージはレベルゲージとチャンスゲージの2種類が存在する。
- ターン終了時にバトル終了後のLBXカードが、本来の役目を終了してゲージとなる。
- ゲージのカードは、すべて表向きに配置される。
- バトルの勝敗で送られるゲージが異なる。
バトルの勝者がチャンスゲージ、敗者がレベルゲージへ送られる。
- レベルゲージはプレイヤー自身のレベルを示す概念で、基本的に消費されること無く蓄積していく。このレベルゲージの枚数がLBXの戦闘力の決定やサポートカードの使用条件となる。
- チャンスゲージは蓄積コストとなる概念で、必殺ファンクション使用時などで消費される。
● 必殺ファンクションについて
- 一部のLBXカードは必殺ファンクションという能力を持ち、通常とは異なる強力な技を使用することができる。
- 必殺ファンクションはコストを消費して任意で発動させる効果であり、強制的に使用するものではない。
- 使用することで、バトル中のAPやダメージ量(通常1)が本来の値から必殺ファンクションの値に変更される共に、記載効果が発動する。
- 使用することで、そのターンの自分のアクション判定が必ず成功する(つまりLBXの属性が全属性となる)。
● アクションについて
- すべてのカードは本来の使い方とは別に、アクションとして用いることができる。
- すべてのカードには左肩の部分に、アクション属性とアクションAPが記載されている。
- アクションは、アクションステップにおいて任意で使用する。
- アクションは手札からではなく、デッキの一番上のカード1枚をめくって使用する。
- 使用するアクションは場のアクションエリアに、表横向きに配置する。
- 使用するアクションに記載されたアクション属性の中のいずれか1つが、自分のバトルエリアのLBXの属性と一致する場合に、アクション判定に成功した扱いとなる。
※必殺ファンクション使用中は、属性に関係無くアクション判定に成功した扱いとなる。
- アクション判定に成功した場合、バトルエリアのLBXのAPの値に、アクションAPの値が追加される。
カード構成
● 瞬間使用(ターン内のみ永続する)カード
○ LBXカード(コスト不要)
- 場にLBXとして配置されるロボット玩具。
ただしこのカードが表しているものは、LBXそのものではなく(チーム内の1体の)LBXの攻撃動作である。
- 各レベルごとのAP(戦闘力)を持ち、プレイヤーの武器となる。
- レベルは自分の場のレベルゲージの枚数により決定する。
複数ある記載レベルの中で、現在のレベルゲージの枚数以下の値のレベルでもっとも近い値のレベルが、そのLBXのレベルとなる。
※ゲーム開始時点から使えるように、ほとんどのLBXカードが0レベルの項目を備えている。
- アタックステップにおいて、場のバトルエリアに配置して使用する。
- カードによっては必殺ファンクションの能力を持ち、指定コストを支払うことでその効果を発動する。
- ターン終了時にいずれかのゲージに送られる。送られるゲージはバトルの勝敗により異なる。
- それぞれにLBX名(機体名称)が存在し、一部は機体名称と併せてLBXのタイプ名を持つ。
タイプ名を持つ機体は派生型や合体機であり、タイプ名はLBXとしての総称を意味する。
そしてコスト支払いの際にLBXと同名(タイプ名を含む)のコストが必要となる場合があるため、
1種のLBXに対して同名別ナンバーのカードがいくつか存在し、デッキ構築でもある程度は機種を統一する必要がある。
- 直接記載されてはいないが、必殺ファンクションなどを使用しない時の基準ダメージの項目を内包しており、
すべてのLBXともレベルに関わらずダメージの値は 1となっている。
○ サポートカード(使用条件が存在)
- 仲間の助言や作戦など。
- サポートステップにおいて、場のサポートエリアに配置して使用する。
- 1ターンに1枚だけ使用可能である。
- ターン終了時に破棄される。
- 場のLBXが指定機種の場合のみ使用可能な、特定機種専用のサポートカードも存在する。
● その他のカード
○ 必殺ファンクション リストカード
- 必殺ファンクションの一覧が記されているカード。ゲームで直接使用するものではない。
- LBXの機体名単位で、現状その機体が持っている必殺ファンクションの内容と、
その技が記載されているカードのカードナンバーの一覧が記されている。
場の構成
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- それぞれの場はバトルエリアを基本とし、他にアクションエリアやサポートエリアなどが存在する。
- バトルエリアのLBXカードの使用後は、チャンスゲージとレベルゲージのどちらかの空間に集められる。
- ダメージやアクション・サポートエリアのカードの使用後は、トラッシュエリアという空間に集められる。
- チャンスゲージ・レベルゲージとトラッシュエリアは似ているが、それぞれは明確に区別される。
商品情報
● メーカー: バンダイ
○ 発売開始: 2011年4月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
第1弾
| 2011/4
| 2種 95
| 構築済みデッキ(31/945)
ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
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第2弾
| 2011/7
| 1種 66
| 構築済みデッキ(31/945)
ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
第3弾
| 2011/9
| 2種 66
| 構築済みデッキ(31/945)
ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
第4弾
| 2011/11
| 66
| ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
ベストセレクションパック
| 2011/12
| 55
| ブースター(6/158)
|
第5弾
| 2012/1
| 51
| ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
第6弾
| 2012/7
| 30
| ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
(参考)ウエハース
| 2011~
|
| 玩具菓子(1/105)
|
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