ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『デルトラクエスト』のルール解説。
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デルトラクエスト カードゲーム
Last Update 2007/8/30 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるポイント獲得戦。プレイヤーは冒険者となり、あまたの冒険を経てデルトラのベルトにはめる7つの宝石を獲得する。
● 原作
TVアニメ『デルトラクエスト』。
小説『デルトラクエスト』シリーズ(岩崎書店刊)。
コミック『デルトラクエスト』(講談社刊)。
●世界設定
デルトラ王国、そこは歴代国王が所有するベルトにはめ込まれた7つの宝石の力で守護されていた。
しかし影の大王率いる闇の勢力がベルトの破壊に成功することで、王国は恐怖と暴力で支配され、民は疲弊し衰退していった。
もっとも、7つの宝石は闇の力では破壊できないため秘境に分割して封印するにとどまることとなる。
デルトラの地を闇から開放するためには、復元したベルトに宝石を集めて王族に装着させるしかない。そして宝石探索の旅が始まったのである。
● 本ゲームについて
海外のファンタジー作品のTCGです。
第1期シリーズでの目的である宝石捜索をテーマとしており、冒険を再現するためにいわゆる事件解決型のゲームシステムを採用しています。
基本構成
勝利条件
- 宝石(勝利ポイント)を7個獲得する(同時獲得の場合はターンプレイヤーの勝利)。
事前準備
● デッキ(山札: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 30枚以上。
- 構築条件:
同一カードはデッキに3枚まで。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ 宝石(獲得勝利ポイント表示カウンター): 7種を各1個ずつ。
※種類については後述するが、ゲーム的には7種類の識別さえできれば何でもよい。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 勝利ポイント(獲得宝石数): 0個。以後蓄積する。
- 開始手札: 5枚。上限も5枚(自ターン内に調整有り)。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻は1ターン目にはカードを引かない)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード表: 通常のカード使用
- カード裏: 時間カードとして使用
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 無し(捨て札を再使用)。
- 3人以上でのプレイ: 可能。先行から時計回りにターンを進める。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(配置条件には勝利ポイントを使用し、コスト概念自体が存在しない)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 無し。
- 戦闘はクエスト達成の一環として行われ、キャラクターがクエスト達成を妨害するモンスターに対して攻撃を行う。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキより手札としてカードを5枚引く。
- 先攻・後攻を決定する。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ ドローフェイズ
○ 経過フェイズ
- ターンプレイヤーが配置した各クエストカードにおいて、そのカードに付いている時間カードを1枚ずつ破棄する。
○ メインフェイズ
ゲームのほとんどの基本行動が任意で行える。実行できるのは以下のとおり。
- 場のいずれかのクエストカードに、キャラクターカードを配置する(各クエストカードごとに、1ターンに1回ずつのみ)。
キャラクターの配置によりクエストカードの達成条件を満たした場合、クエスト達成となる。
※クエスト達成により、任意種類の宝石を1つ獲得できる。
- 場のいずれかのクエストカードに、モンスターカードを配置する(各クエストカードごとに1枚のみ)。
1枚のクエストカードにモンスターカードとキャラクターカードが存在する場合はバトル(後述)となる。
- 手札のイベントカードを使用する。
各バトルの処理
- キャラクターカードのバトルポイントを合計し、今回のキャラクター側のバトルポイントを算出する。
- キャラクター側とモンスターカードのバトルポイントを比較し、比較結果により以下の処理を行う。
- キャラクター側の値がモンスターの値以上: バトルに勝利し、モンスターカードが破棄される。
- モンスターの値のほうが大きい: そのまま(戦闘継続扱い)。
○ クエストフェイズ
- 任意で手札から場にクエストカードを配置する。
このとき時間カードとして、クエストカードに記載されている制限時間の値の枚数だけデッキからカードを引き、裏向きのままクエストカードの下側にに付ける形で配置する。
○ 失敗フェイズ
- ターンプレイヤーが配置したクエストカードの中で、付いている時間カードが0枚になっているカードが、クエスト失敗として破棄される。
※失敗したクエストカードにペナルティ(赤文字)の項目がある場合、この時点で発動する。
○ ディスカードフェイズ
- 手札が5枚を超えている時、5枚になるようにカードを捨てる。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● 宝石について
- 原作におけるデルトラのベルトにはまっていた7つの宝石を表現したもの。
- 全部で7種類存在し、これをすべて獲得することでゲームに勝利する。
- 宝石の種類は ダイアモンド・エメラルド・ラピスラズリ・トパーズ・オパール・ルビー・アメジスト である。
- クエストを達成することで任意の宝石を1つ獲得することができる。
- 獲得宝石は各プレイヤーごとに独立存在しているため、プレイヤー間での奪い合いなどは特に考慮しなくてよい。
- 同一の宝石を複数獲得することはできない。
- クエストカードと宝石の種類との間に関連はない(原作での展開は特に気にしなくてよい)。よってクエスト達成時に達成したプレイヤーが獲得宝石を任意に決定できる。
- 1枚のクエストカードに対し、複数のプレイヤーのキャラクターでクエスト達成を行うことができる。
この場合は達成に関わったプレイヤー全員が各1個ずつの宝石を獲得するが、宝石の種類は単一でなければならない。よってどの宝石を獲得するかは獲得プレイヤー間で協議して決定すること。
- いうまでもないが、ゲームをするにあたって本物を用意する必要はない。あくまでゲーム内における宝石であり、実際のゲームでは何らかのマーカーで表現できさえすればよい。
● キャラクターの能力とクエスト達成について
- キャラクターカードにはいずれかの能力項目が存在し、クエスト達成に用いられる。
- 能力は力・勇・智の3種類存在する。
- 各クエストカードに記載された必要能力の項目を満たすだけのキャラクターカードを、そのクエストカードに派遣した場合、そのクエストが達成される。
ただしクエストカードにモンスターカードが付いている間はそのクエストを達成することはできない。
- 各クエストカードには時間制限が存在し、制限以内にクエストを達成できない場合はクエスト失敗となる。
- クエストを達成した場合、クエストカードに付いていたキャラクターカードはすべて破棄され、時間カードは持ち主の手札となる。
またクエストを失敗した場合、クエストカードに付いていたキャラクター・モンスターカードはすべて破棄される。
● 時間カードについて
- カードは本来の使用方法とは別に、時間カードとして用いられる。
- 時間カードは個別のクエストカードの制限時間を表すマーカーとして存在する。
- 時間カードはクエストカードの下側に裏向きに配置される。
- クエストカード配置時に、記載の制限時間の値の枚数だけ時間カードが配置される。
- 時間カードはデッキの1番上のカードをそのまま配置することで使用される。。
- 時間カードはそれぞれの経過フェイズにおいて、各クエストカードごとに1枚ずつ破棄されていく。
- クエスト達成により残った時間カードは、配置プレイヤーの手札となる。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ クエストカード(配置条件なし)
- 冒険の達成のために必要な、さまざまな試練。
- 達成することで、勝利条件となる宝石を獲得することができる。
- クエスト達成のために必要なキャラクターの能力とその数が必要能力として示されており、その値を合計で上回るだけのキャラクター(の持つ能力)をクエストカードに配置することで、クエストが達成される。
- 獲得できる宝石の種類は特に決められていない。
- 場に出てから達成されるまでに時間制限が存在し、配置時に付けられた時間カードによって表される。
- 時間制限の間に達成されない場合、クエスト失敗として破棄される。
その際ペナルティ(赤文字で記載された項目)を生じるカードも存在する。
○ キャラクターカード(配置条件なし)
- プレイヤーの仲間や部下たち。キャラクター本人というよりキャラクターの貢献部分を形にした物。
- 大抵はいずれかの能力の項目を持ち、クエスト達成の条件となる。
- バトルパワー(BP)の値を持ち、障害となるモンスターの排除のために使用される。
- クエストに付ける(挑む)形で配置され、クエスト達成/失敗の際に一緒に破棄される。
- 1枚のクエストカードに対して、1ターンにつき1枚だけ配置できる(合流など特殊能力を持つ場合を除く)。
- 自分以外が配置したクエストカードに対しても、キャラクターカードを配置することができる。
○ モンスターカード(配置条件存在)
- 冒険の行く手を阻むさまざまな怪物たち。
- クエストに付ける(守護する)形で配置され、付いている限りクエストの達成はできなくなる。
- バトルなどで排除されるか、クエスト失敗の際に一緒に破棄されるかしない限り、場に永続する。
- バトルパワー(BP)の値を持ち、バトルにおいてキャラクターカードのバトルパワーがこの値を上回ることで排除することができる。
- 1枚のクエストカードに対して1枚だけ配置できる。
- 自分以外が配置したクエストカードに対しても、モンスターカードを配置することができる。
● 瞬間的に使用するカード
○ イベントカード(配置条件存在)
場の構成
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後は捨て札置き場という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: バンダイ(デルトラBOXは講談社)
○ 発売開始: 2007年4月(デルトラBOXは3月)
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
デルトラBOX
| 2007/3
|
| プレビューセット(30/1470)
|
基本セット
| 2007/4
| 54
| 構築済みデッキ(30/1260)、ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
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7つの宝石編
| 2007/8
| 54
| ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
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