ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『結界師』のルール解説。
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結界師 カードバトル
Last Update 2007/10/27 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるキャラクター破壊戦。プレイヤーは烏森での有力者となり、部下である結界師たちを率いて相手キャラクターを追い払う。
● 原作
TVアニメーション『結界師』。
コミック『結界師』(小学館刊)。
● 世界設定
魔物を呼び寄せてしまう特殊な場所である烏森の地。この地の平安を守るため、結界師と呼ばれる術者の一族が長きにわたって存在している。
彼らは結界術という空間を操る特殊な封印技や天穴という輪のついた武器で、夜な夜な妖怪たちを封印してまわっているのだ。
● 本ゲームについて
妖怪バトル漫画のTCGです。ただし妖怪退治の部分ではなく結界師同士での戦いを前提としたシステムとなっています。おそらくは特訓もしくは派閥争いを再現しているかと思われます。
基本構成
勝利条件
- 場に相手のキャラクターカードが存在しない(各ターンエンドの瞬間)。
- 相手の戦闘不能置き場のキャラクターカードが3枚以上となる(各ターンエンドの瞬間)。
事前準備
● デッキ(山札: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 32枚ちょうど。
- 構築条件:
同一番号カードはデッキに3枚まで。
※カードが混じるため、それぞれ異なる柄のスリーブを使用することが望ましい。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ プレイシート: それぞれ任意の1枚。
※本ゲームでは各シートごとにゲームで使用する個別情報が記載されており、
プレイヤーの戦略方針によって任意に選択することができるので、デッキ構築の際にどのシートを使用するのかあらかじめ決定しておくこと。
○ 天穴クリアカード: それぞれ任意の1枚。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 敗北ポイント(戦闘不能置き場): 0枚。以後蓄積する。
- 開始手札: 6枚。上限は無し。
- マリガン: 任意で1回。
- ファーストドロー制限: 無し(ただしそれぞれの1ターン目には、イベントカードを使用できない)。
その他構成
● カードの行動表現
● 基本構成細則
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 無し(捨て札を再使用)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定(シートの構成上、ほぼ不可能)。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(すべてカード自身がコストとなる)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 有り。
- ユニーク処理: キャラクターカード。自軍ユニーク、先出し生存。
- 戦闘はキャラクター同士による1対1で行われ、攻撃対象は常に攻撃側が選択する。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのプレイシートを組み合わせて場を作成する。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ初期配置用の任意のキャラクターカード1枚を、場の自分の陣地のいずれかの位置に裏向きに配置する。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキより手札としてカードを6枚引く。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
- それぞれ場に配置したキャラクターカードを表向きにする(この時配置コストは支払うこと)。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ 手札フェイズ
○ 移動フェイズ
- 場の自分のすべてのキャラクターを、それぞれの行動力の範囲内で移動させる。
※1体につき1回ずつ、必ずすべて移動させること。
※キャラクターにの存在するマスに接する8マス(斜めを含む)のうち、行動力が記載されているマスへ移動することができる。
※他のキャラクターカードを飛び越えて移動することはできない。
※移動先に相手のキャラクターカードがある場合、相手キャラクターを弾く(1マス後退させる)。
ただし弾くことができない場合は、そのキャラクターを囲う(移動キャラクターは元の位置に戻るが、代わりに相手キャラクターのバトルカードの使用を禁止できる)。
※味方のキャラクターカードを弾いたり囲ったりすることはできない。
○ 戦闘フェイズ
- 場のキャラクターカードで、相手のキャラクターカードに任意で戦闘(後述)を行う。
※1体につき1回のみ、任意で戦闘宣言行うことができる。
各戦闘の処理
▽ 戦闘宣言
- 戦闘を行うキャラクターカードの行動力の範囲内の相手キャラクターカード1枚に対し、戦闘宣言を行う。
※戦闘宣言をした側が攻撃側、戦闘対象となる側が防御側となる。
▽ バトルカードの使用
- 攻撃側から順に、双方が使用を終えるまで交互にバトルカードを1枚ずつ使用する。
▽ 勝敗判定
- それぞれの戦闘力に各種修正を加えて、今回の戦闘における戦闘力とする。
- それぞれの戦闘力を比較し、相手の戦闘力以下(同値の場合は双方とも)の側のキャラクターはダメージを受ける。
- それぞれ受けたダメージを適用する。
※元気状態のカードは負傷状態となり、負傷状態のカードは戦闘不能となり戦闘宣言をした側が攻撃側、戦闘対象となる側が防御側となる。
▽ 戦闘終了
○ 出陣フェイズ
- 任意で自分の仕掛札からキャラクターカードを場の自分の陣地に配置する(1ターンにつき1回のみ)。
※場に合計3体のキャラクターまで配置可能。
※自分の陣地にのみ配置できる。
※すでに自分が配置したキャラクターと同名のキャラクターは配置できない。
※すでに他のキャラクターが存在するマスには配置できない。
○ 仕掛フェイズ
- 任意で手札からカードを仕掛札置き場に裏向きに設置する。
※最大5枚まで設置可能。
※不要となった仕掛札は、任意に破棄してもよい。
※それぞれ仕掛札置き場は10マス存在する。効果発動に影響するので、その中のどれに設置するかは任意で決められる。
※仕掛札置き場1マスにつき1枚のみ設置可能。
- ターンエンドを相手に伝える。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● 天穴について
- 特定のキャラクターは天穴の能力を使用し、さまざまな効果を発動することができる。
- 天穴の発動は、それぞれの陣地部分のマス(計10箇所)に存在する灰色の部分に、天穴クリアカードの窓部分を重ねて文字を浮き上がらせることで行われる。
- 天穴クリアカードは縦向きで使用するが、裏表どちら側で行うかは任意(裏表で表示文字が異なる)。
- 天穴クリアカードにも、それぞれ使用キャラクターの条件が存在する。
よってどの天穴クリアカードを使用するかは、デッキ構築時に決めておくこと。
● 仕掛札について
- キャラクターカードや一部のバトル・イベントカードは直接手札から使用できない。
一度仕掛札置き場に設置し、そこから使用することではじめて使用可能となる。
- 仕掛札は擬似手札といった存在であり、仕掛札置き場は場とは別の空間とみなされる。
- バトルカードなど仕掛札の位置が重要な意味を持つカードが存在するので、設置には注意すること。
- 一度に5枚まで設置できるが、同一マスには1枚のカードしか設置できない。
- 基本的にはキャラクターカード以外は瞬間的に使用されるが、一部永続するカードも存在する。
● コスト支払いについて
- キャラクターカードを場に配置する場合や、バトル・イベントカードの使用時にはコストを支払う必要がある。
- コストはその値分の枚数のカードを捨て札にすることで支払われる。
ただし使用カードの種類によりコストとなるカードが異なる。カードとコストの関係は以下のとおり。
- キャラクターカード: 手札をコストとして使用する。
- 仕掛札から使用するバトル・イベントカード: 手札をコストとして使用する。
- 手札から使用するバトル・イベントカード: 仕掛札をコストとして使用する。
- 初期配置に使用するキャラクターカードについても、コスト支払いは発生するので注意すること。
● 属性について
- バトル・イベントカードには属性が存在し、いくつかのカードの効果において影響を与える。
- 属性には 力・技・術 などが存在する。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ キャラクターカード(コスト必要)
- 烏森近隣に住まう結界師などの人々や妖など。
- 相手のキャラクターカードを排除することが、本ゲームの目的となる。
- 戦闘力を持ち、プレイヤーの武器となる。
- 8方向のうちいずれか数箇所に対して行動力を持ち、その方向に対して移動・戦闘を行うことができる。
なお行動力の値については、各カードの方向ごとに異なる。
- 1度仕掛札として設置した後、1ターンに1枚だけ配置可能である。
- ダメージを2回受けた時に破壊される。このダメージは蓄積する。
● 永続・瞬間的に使用するカード
○ バトルカード(コスト必要)
- キャラクターが使用する戦闘におけるさまざまな技。
- 使用キャラクターなどの条件は各カードごとに異なる。
- 戦闘力の値を持ち、キャラクターの戦闘力を強化する。
- 仕掛アイコンが記載されているカードは仕掛札として場に設置してから使用し、記載されていないカードは直接手札から使用する。
- 基本的には瞬間使用される。
- 仕掛アイコンが記載されているカードは、戦闘をする自分のキャラクターと(横に)同一列の仕掛置き場に配置されている場合に限り使用できる。
○ イベントカード(コスト必要)
- ゲーム中に起きるさまざまな出来事。
- 使用タイミングや使用条件は各カードごとに異なる。
- 仕掛アイコンが記載されているカードは仕掛札として場に設置してから使用し、記載されていないカードは直接手札から使用する。
- 基本的には瞬間使用されるが、一部仕掛札から表になっても永続する物が存在する。
- 原則的に、同一タイミングに使用できるイベントカードは各1枚のみ。
● その他のカード
○ 天穴クリアカード
- 天穴の判定を行うための専用器具。
- 場のキャラクターが使用し、特定のカードの効果を発動するために使用するための道具である。
- “天穴”と記述された側の左下部分に、このカードを使用できるキャラクターの条件が記載されており、対象となったキャラクターカードのみが使用できる。
- 構造的には偏光板であり、場の陣地部分に記載された灰色部分に重ねると文字が浮かび上がる構造になっている。
- 裏表が存在し、使用した面の違いにより同一のマスに重ねた際の表示文字が異なる。
場の構成
|
| 仕 | 仕 | 仕 | 仕 | 仕 | |
仕 | 敵 | 敵 | 敵 | 敵 | 敵 | 仕 |
仕 | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | 仕 |
仕 | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | 仕 |
仕 | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | 仕 |
仕 | 自 | 自 | 自 | 自 | 自 | 仕 |
| 仕 | 仕 | 仕 | 仕 | 仕 | |
|
- 永続カードは、共用の場という空間に存在する。
- 場は 5 * 5 の計25個のマスで構成される(上図が場の概略図)。
- マスのうち最も手前側の1列が、それぞれの陣地となる(上図で“敵・自”と記載された部分)。
- 場を取り囲む形で、それぞれ10マスの仕掛札置き場が存在する(上図で“仕”と記載された部分)。一部のカードは仕掛札としてここに設置された後使用される。
- キャラクターカードがダメージによって破壊された時は、戦闘不能置き場に集められる。
- コストの支払いや瞬間使用カードの使用後は捨て札置き場という空間に集められる。
- 戦闘不能置き場と捨て札置き場は似ているが、両者は明確に区別される。
商品情報
● メーカー: バンダイ
○ 発売開始: 2006年11月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
第1章
| 2006/11
| 79
| 構築済みスターター(32/1050)、ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
第2章
| 2007/2
| 67
| ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
第3章
| 2007/5
| 74
| 構築済みスターター(32/1050)、ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
第4章
| 2007/10
| 56
| ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
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