ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『うえきの法則』のルール解説。
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うえきの法則 The Card Battle
Last Update 2019/4/29 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるライフ破壊戦。プレイヤーは次期神様候補となり、パートナーに選んだ少年に指示をあたえて相手を脱落させる。
● 原作
TVアニメ『うえきの法則』。
コミック『うえきの法則』(小学館刊)。
● 世界設定
“神様”、それは人の運命や生死を管理する存在。
だがそれは全知全能の存在ではなく、人間を管理する立場の種族である天界人の長にすぎない。
個別の人間や人類の生活環境に対しては絶対の権限を握るものの、種族の概念を直接操作することはできない。
いってみれは神様とは、人間界という動物園を運営する園長さんにすぎないのだ。
おそらくは“神様にとっての神様”というのも存在するのであろう。
そして今、次の任期の神様を決定する時期がやってきた。
その選抜方法は、現・神様の気まぐれで極めて異色の方法に決定したのである。
すなわち「100人の神様候補はパートナーとして人間界の子供(日本でいう中学生相当)を各1人選び、そのパートナーによるバトルロイヤルで次期神様を決定する」と。
● 本ゲームについて
少年サンデーにて連載されていたバトル漫画のTCGです。
本ゲームの特徴は専用の法則ダイス。
その効果はまちまちである上に各プレイヤーごとにダイスの内容が異なるため、毎回違った環境で対戦することができるようになっています。
基本構成
勝利条件
- 相手が相手の才(ざい)が 0枚になる(ターン終了時)。
- 相手のデッキが尽きる(ターン終了時)。
※双方とも勝利条件を満たす場合は、ターンプレイヤー側の勝利となる。
事前準備
● デッキ (1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 30枚ちょうど。
- 構築条件:
同名カードはデッキに 2枚まで。
● 法則ダイス
- 専用の6面ダイスを各 1個。
- ダイスのそれぞれの面には、内容が異なる専用カスタマイズシールを必ず 1枚ずつ貼っておくこと。
- ダイスに張るシールの組み合わせは(同じ物を複数貼れない以外は)任意であるが、できるかぎりデッキ内容に応じたダイスを用意することが望ましい。
- 専用カスタマイズシールのそれぞれの内容は以下の通り。
植木 | カードを1枚引く。 |
森あい | 自分の捨て札 1枚を、自分のデッキの上に移すことができる。 |
テンコ | 全てのプレイヤーは、ランクに +1する。 |
アノン | 全てのプレイヤーは、自分のサポートキャラ 1枚を選んで、自分の才にする。 |
ロベルト | ターン中、自分のランクに +1する。 |
カプーショ | ターン中、自分のバトルカードのコストに -1する。 |
コバセン | ターン中、自分のメインキャラのパワーに +200する。 |
鈴子 | ターン中、自分の全てのサポートキャラのパワーに +200する。 |
B・J | ターン中、自分のバトルカードの追加パワーに +200する。 |
平丸男 | ターン中、自分が追加判定を行う場合、1度だけ法則ダイスを振りなおすことができる。 |
李崩 | ターン中、自分が 500以上のパワー差で勝利した場合、相手の才1枚を捨て札にできる。 |
佐野 | ターン中、相手のバトルカードの「条件」以外のテキストを無効にする。 |
ヒデヨシ | ターン中、全てのキャラのパワーを 1000にする。 |
マリリン | ターン中、全てのバトル参加者のパワーは、それぞれの自分の全てのキャラの本来のパワーの合計と同じ値になる。 |
● その他準備
○ メインキャラ: “能力者”と記載されている任意のキャラクターカードを各 1枚。
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ 各種表示マーカー: ランク表示用マーカーやメガネ好きコインなどを適当数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ (才): 5枚。上限も同じ。
- レイヤーレベル (ランク): 0。上限は 10。
- 開始手札: 5枚。上限は無し。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 類似条件が有り(先攻は1ターン目にはアタック宣言を行えない)。
その他構成
● 基本構成細則
- カードの行動表現: 無し。
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(常にカードの形で存在)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 同名キャラ、自軍ユニーク、先出し生存。
- 戦闘は、メインキャラ同士による1対1で行われる。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれメインキャラを場に配置する。
- それぞれ各種表示マーカーを場に配置する。
- それぞれ自分のデッキよりカードを 5枚引き、裏向きのまま場の 才エリアに配置する(このカードが才となる)。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ自分のデッキより手札としてカードを 5枚引く。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ ターン開始
○ 準備フェイズ
以下のいずれか1つを実行する。
- サポートキャラの配置: 手札のキャラクターカード1枚をサポートキャラとして場にを配置する。
- イベントカードの使用: 手札のイベントカード1枚を使用する。
- 宣言能力の使用: 場のキャラの宣言能力を使用する(各キャラごとに1ターン 1回)。
- 法則判定: 法則ダイスを 1回振り、出た目の内容を適用する。
○ 補充フェイズ
- 手札から任意枚数のカードを、コストとするために裏向きにコスト置場に配置する。
○ バトルフェイズ
以下の手順に従ってバトルを行う(1ターンに付き 1回のみ)。
バトルの処理
1.アタック宣言
- ターンプレイヤーは攻撃側として、任意でアタック宣言を行う。
※アタック宣言を行わない場合は、そのままバトルフェイズを終える。
- 攻撃側はアタック宣言の意思表示として手札のバトルカード 1枚を、裏向きにバトルカード置場に配置する(必ず配置すること)。
2.ブロック宣言
- 相手プレイヤーは防御側となり、任意でブロック宣言を行う。
- 防御側は任意で手札のバトルカード 1枚を裏向きにバトルカード置場に配置する(置かなくてもよい)。
3.条件確認
- 自分のどのキャラがバトルに参加するかを、それぞれが1体ずつ指定する。
※パワー値を持たないキャラは、バトルに参加できないことに注意。
- それぞれ自分のバトルカードを表向きにして、コスト支払いや条件確認などを行う。
※条件を満たせなかった場合は破棄され、バトルカード未使用の状態でバトルを行うことになる。
4.追加判定
- それぞれがバトルカードを使用している場合、バトルカードの記載属性のの相性判定をジャンケンの要領で行う(詳細は後述)。
- 相性判定の結果で有利な相性のプレイヤーおよび同一属性だったプレイヤーは、追加判定が行われる。
- 追加判定は、法則ダイスを 1回振ることで行われる。
振った目の内容が、バトルカードの記載マークのいずれか 1つと一致した時に判定成功となる。
- 追加判定に成功した場合は、バトルカードの記載追加パワーが今回のバトルを行うキャラのパワーに追加される。
5.結果判定
- それぞれバトルを行うキャラのパワーに各種修正(バトルカードのパワーや、追加判定成功時の追加パワーなど)を加え、今回のバトルにおけるパワー値を算出する。
※バトルカードを使用しない(できない)場合は、キャラ本来のパワーで戦うことになる。
※法則判定や使用したカードの効果によりパワーの項目が変化している場合は、その指示に従うこと。
- それぞれのパワーを比較し、値が高い側がバトルに勝利する(同値の場合は攻撃側勝利)。
- バトルに敗北した側のプレイヤーは、自分の 才エリアから任意の 1枚を、内容を確認せずに裏向きのままデッキの一番上に送る。
6.バトル終了
- それぞれ使用したバトルカードを、コスト置場に裏向きで移動する。
- バトルカードを使用してバトルを行ったプレイヤーは、自身のランクを 1だけ上げる(最大 10)。
○ ターン終了
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● 属性について
- バトルカードには属性の概念が存在し、バトルの際に使用される。
- 属性は 攻撃系・防御系・変化形 の 3種類が存在する。
- 属性はジャンケンのような三すくみになっており、それぞれ 攻撃系(グー)・防御系(パー)・変化形(チョキ)に相当する。
属性の相性を判定する場合は、三すくみで勝つ側およびあいこの両者が有利な(追加判定を受けられる)側となる。
● ランクについて
- プレイヤーにはレベル概念としてランクが存在し、さまざまなカード使用時の使用条件として使用される。
- それぞれのランクはゲーム開始時には 0であり、最大で 10ランクとなる(それ以上には上がらない)。
- バトルにおいてバトルカードを使用した場合、そのバトルの終了時にランクが1だけ上昇する。
※つまり一番最初のバトルにおいては、それぞれ使用ランクが 0のバトルカードのみが使用できることになる。
● コストについて
- カードにはコストの概念が存在し、バトルカードの使用時には指定値分のコストを支払う必要がある。
- コストはコスト置き場のカードを使用することで支払うことができる。
- 1枚のカードを捨て札とするごとに、コストが 1だけ支払われる。
- デッキのカードは本来の役割とは別に、コスト用のカードとして使用される。
- 補充フェイズに手札から任意枚数のカードをコスト置き場に裏向きに配置することで、コスト用カードとすることができる。
- バトルで使用したバトルカードも、コスト置き場に送られる。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ キャラクターカード (配置条件なし)
- 神様選抜バトルの選手や関係者たち。場にキャラとして配置される。
- 基本的にはデッキに入れて使用される。
- ゲーム開始時に配置するメインキャラと、それ以外のサポートキャラに区別される。
※両者の区別はデッキ構築の際に個人の判断で行われるものであり、カードそのものは同種の存在である。
- 自分の場にメインキャラ1体と、サポートキャラ 2体まで配置できる。
サポートキャラがすでに2体いる時は、場に存在するいずれか 1体を破棄することで新たなサポートキャラを配置できる。
- 自分の場に同名キャラを複数配置することはできない。
- パワーの値を持ち、プレイヤーの武器/盾となる。
なおパワーの値を持たないキャラは、バトルに参加することができない。
- 意図的に破棄しない限りは場に残り続ける。バトルのダメージはすべてプレイヤー(才)が受けることになる。
※ メインキャラ
- プレイヤーの分身として使用するキャラクターカード。神様選抜バトルの選手となる。
- “能力者”と記載されているキャラクターカードのみが、メインキャラとして使用できる。
- デッキとは別に用意され、ゲーム開始から終了時まで場のメインキャラ置き場に配置される。
● 瞬間的に使用するカード
○ バトルカード (コストと使用条件が存在)
- バトルにおけるさまざまな攻撃手段など。
- デッキに入れて使用される。
- 使用ランクの値を持ち、現在のランクの値以下のカードのみが使用できる。
- コストの値を持ち、使用する際に指定分のコストを支払う必要がある。
- 属性の項目を持ち、バトルでの判定の際に用いられる。
- パワーと追加パワーの値を持ち、バトルを行うキャラのパワーを強化する。
このうちパワーは無条件で強化する項目で、追加パワーは追加判定に成功した場合に追加で強化する項目である。
- 追加パワーを持つカードは一律でマークの項目を持ち、追加判定の判定条件として使用される。
マークは法則ダイスに貼りつけるシールの中のいずれかであり、各カードに一定数のマークが記載されている。
追加判定では法則ダイスを 1回振って、出た目の内容が記載マークのいずれか 1つと一致すれば判定成功となる。
- バトルの使用後は、捨て札ではなくコストとしてコスト置き場に裏向きに送られる。
○ イベントカード (使用条件のみ存在)
- ゲーム中に起きるさまざまな出来事。効果はさまざま。
- デッキに入れて使用される。
- 使用ランクの値を持ち、現在のランクの値以下のカードのみが使用できる。
場の構成
Support | Main | Support |
| Battle | |
| | |
| Battle | |
Support | Main | Support |
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- それぞれの場は、メインキャラ 1体とサポートキャラ 2体までの計 3体のキャラで構成される(上図は場の構成図)。
- 場には他にも一時的なバトルカード置き場などが存在する。
- 場の他にも、それぞれの才(ざい)を置く 才エリアや、コスト置き場などの空間が存在する。
- 破棄したカードや、イベントカードの使用後は捨て札置き場という空間に集められる。
※バトルで使用したバトルカードは、捨て札置き場ではなくコスト置き場に送られることに注意すること。
商品情報
● メーカー: バンダイ
○ 発売開始: 2005年6月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
Law: 0
| 2005/5
|
| 構築済みスターター(32/420) ※お試し版
|
Law: 1
| 2005/6
| 60
| スターター(31/840)、ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
Law: 2
| 2005/9
| 61
| 構築済みスターター(31/840)、ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
Law: 3
| 2005/11
| 60
| ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
Law: 4
| 2006/2
| 60
| ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
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