ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『爆封スラッシュキズナカードバトル』のルール解説。
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爆封スラッシュ! キズナ カードバトル
Last Update 2005/2/15 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるポイント押し付け戦。プレイヤーは魔封士となり、パートナーたるビーストや部下であるモンスターを率いて相手を封印する。
● 原作
オリジナル作品。
※本製品はPS2用ソフト「爆封スラッシュ! KIZNA嵐」の構成要素です。
※コミック「爆封スラッシュ! キズナ」(小学館刊)は本製品とのタイアップ連載です。
● 世界設定
この世には人知れずモンスターが満ち溢れている。
そんなモンスターたちを人知れぬまま封印するために暗躍する“魔封士”と呼ばれる一団が存在した。
かれらはモンスターのうちより強力な存在“ビースト”と契約し、
独特の“召喚印”を空中で切ることで自在に使役し、
またさまざまなモンスターを封印したカードをかざすことで、その能力を自在に操ることができるのだ。
……えっと、よくわからないのですが、陰陽師とどう違うのですか?
● 本ゲームについて
これは本来はPS2用の体感ゲームの中で使用するためのカードなのですが、
なんと独立してTCGとして遊ぶことができるように作られています。
用語が独特の言い回しのため理解しづらい部分もありますが、要するに相手の怪物を5回倒せばよいのです。
そのために使い捨てのモンスターで時間稼ぎをおこないつつ、
自分の魔方陣に魔力を満たしてパートナーたるビーストを召喚するという手順を踏んでいきます。
基本構成
勝利条件
- 相手のビーストまたはモンスターを5回爆封する(敗北ポイントを5つ発生させる)。
事前準備
● デッキ (魔書: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 30枚ちょうど。
- 構築条件:
同一カードはデッキに3枚まで。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 敗北ポイント (爆封): 0回。以後蓄積する。
- 開始手札: 6枚。上限も6枚(各ターン内に調整有り)。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 無し(双方とも1ターン目から手札調整が発生する)。
その他構成
● カードの行動表現 (各魔封陣)
- カード縦・表向き: バトル中の魔力状態
- カード縦・裏向き: 印を切った状態
- カード横: 縛印(印が封じられた)状態
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 無し(捨て札を再使用)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐコスト蓄積: 無し(コスト概念自体が無い)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 無し。
- ビースト・モンスターの戦闘は、常に1対1の状態で行われる。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ自分のデッキより手札としてカードを6枚引く。
全体の基本進行
ターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
※同一ターン内で双方のプレイヤーが同時に処理を行うため、先攻・後攻の区別はあるもののターンプレイヤーの概念は無い。
ターン(1回の手番)の進行
○ 召喚ステップ
自分のビーストアウトフィールドに、手札から任意のビースト・モンスターカードをいずれか1枚配置する。
※前ターンのビーストが残っている場合、手札を使用せず場のビーストを残すこともできるし、また場のビーストを捨て札として新たに手札からカードを配置しなおすこともできる。
※ビーストを配置した場合は、配置後に自分の“縛印”されている魔封陣のいずれか1つを解除(縛印開放)することができる。解除した縛印に使用されていたカードは自分の手札に加えられる。
○ バトルステップ
以下の手順に従い、バトルを実行する。
バトル成立の判定
それぞれのビーストアウトフィールドのカードの有無により、バトルそのものの成立判定を行う。
- どちらにもカードが存在しない: 双方とも引き分け。“バトル終了”へ進む。
- 一方のみカードが存在する: カードが存在する側がバトル勝利。“バトル終了”へ進む。
- どちらにもカードが存在する: バトル成立、次の“魔力カード配置”へ進む。
魔力カード配置
先攻から順に、交互に魔力とするカードを自分の魔封陣に任意で出していく。
カードは以下の条件で出していき、双方とも出せなくなった(パスをした)時点で次の“魔力対決”へ進む。
- 相手が直前に出したカードの魔力値より大きいこと(合成は例外)。
なおターン開始時は任意の魔力値のカードをだすことができる。
- カードを出す際には、属性が同じ魔封陣に表向きに出していくこと。
- “縛印”された状態の魔封陣には、カードを出すことができない。
- 出したカードがモンスターカードの場合、その効果が発動する。
- “合成”として、同一属性同一魔力値のカード複数を併せて1枚のカードとして出すこともできる。
この場合魔力値は各カードの魔力値の合計値、記載能力無しとなる(属性はそのまま)。
- 単一のプレイヤーが同一のターンに同じ属性のカードを続けて出した場合、以後このターンの間そのプレイヤーは“縛り”としてその属性しか出すことができなくなる
(合成で出したカードは、それ自体は1枚のカードとして判定する)。
魔力対決
以下の方法で魔力対決を行い、今回のバトルの勝敗を決定する。
- それぞれビーストアウトフィールドのカードの魔力値に、今回“魔力カード配置”で自分が一番最後に出したカードの魔力値を合計し、今回のバトルの魔力とする。
- 互いの魔力を比較し、値の大きいほうが今回のバトルに勝利する。
- 次の“バトル終了”へ進む。
バトル終了
バトルの勝敗に応じて、以下の処理を行う。
- バトル勝利: ビーストアウトフィールドのカード内容に応じて、以下の処理を行う。
- ビーストカード: ビーストアウトフィールドのカードはそのまま永続する。
相手の任意の魔封陣1つを選択し封印(縛印)する(バトル敗北側の処理参照)。
- モンスターカード: ビーストアウトフィールドのカードを捨て札にする。
- バトル敗北: 爆封および縛印の処理を以下のように行う。
- 爆封(敗北ポイント)として、ビーストアウトフィールドのカードが爆封置き場へ送る。
ビーストアウトフィールドにカードが無い場合は、任意の手札1枚を爆封置き場へ送ること。
- 相手がビーストでバトルに勝利した場合、相手が選択した自分の魔封陣のいずれか1つが封印(縛印)される。
指定された魔封陣に配置されているカードのうち任意の1枚を裏向き(横)に配置し、残りをすべて捨て札とする。魔封陣にカードが無い場合は、デッキの1番上のカード1枚を裏向き(横)に配置すること。
- 引き分け: それぞれビーストアウトフィールドのカードを捨て札にする。
○ 終了ステップ
- それぞれ自分の各魔封陣に表向きのカードがある場合、任意でその魔封陣の“印を切る”。
具体的には、配置されているカードのうち任意の1枚を裏向き(縦)に配置し、残りをすべて捨て札とする。
※既に印を切ってある魔封陣については、印として前のカードを残してもいいし新しいカードを残してもいい。
- それぞれ任意に手札からカードを捨てる(ただし、手札が必ず6枚以下になるようにすること)。
- それぞれ手札が6枚になるように、デッキからカードを補充する。
- 今回のバトルの勝利者が、次のターンの先攻となる(引き分けの場合はそのまま)。
1ゲーム終了時の処理
特になし。
ルール細則
基本ルール細則
● 属性について
- それぞれのカードには属性が存在し、ゲーム中においてさまざまな影響を及ぼす。
- 属性は 地・白・炎・鋼・黒・水・風 の7種類が存在する。
- プレイヤーはそれぞれの属性に対応した魔封陣という空間を持っており、これに魔力を蓄える(印を切る)ことでビーストの召喚などを行う。
- 各魔封陣には対応する属性のカードのみ配置することができる(縛印のカードは例外)。
- 各魔封陣に配置したカードは、バトル中の攻撃力増強魔力として機能し、ターン終了時に印を切るさせることで魔力蓄積状態となる。
- ビーストでバトルに勝利することで、相手の魔封陣の任意の1つを一時的に封印(縛印)することができる。
- 封印(縛印)された状態の魔封陣は、開放するまで使用することができない状態となる。
カード構成
● 永続・瞬間的に使用するカード
○ ビーストカード (ビーストアウトフィールド配置時には使用条件が存在)
- 自分のパートナーとして常により従う魔物。
- ビーストアウトフィールドに配置することで部下として機能し、各魔封陣に配置することで魔力として機能する。
- カード記載の召喚印の光っている部分に対応する自分の魔封陣がすべて“印を切っている”状態の場合のみ、ビーストアウトフィールドに配置することができる。
- それぞれ魔力値を持っており、バトル時の攻撃力および攻撃力増強用の魔力として使用する。
- 部下として使用しバトルに勝利した場合、次ターンに永続する。
- 部下として使用しバトルに勝利した場合、相手の任意の魔封陣を封印(縛印)することができる。
- 部下として使用した場合、魔封陣の封印を開放(縛印開放)することができる。
- 部下として使用した場合に発動する特殊効果を備えている。
○ モンスターカード (コスト・使用条件不要)
- 一時的に呼び出した使い捨ての魔物。
- ビーストアウトフィールドに配置することで部下として機能し、各魔封陣に配置することで魔力として機能する。
- それぞれ魔力値を持っており、バトル時の攻撃力および攻撃力増強用の魔力として使用する。
- ビーストカードと異なり、部下として使用してもこのターンのみの使い捨て。
- ビーストカードと異なり、部下として使用しても縛印をすることはできない。
- ビーストカードと異なり、部下として使用しても縛印開放をすることはできない。
- 魔力として使用した場合に発動する特殊効果を備えている。
場の構成
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- それぞれの場はビーストアウトフィールドと、魔封陣という空間に大別される(上図は一人分の魔封陣の構成図)。
- ビーストアウトフィールドは、バトルを行う部下が配置される。
- 魔封陣は、召喚条件を満たすための 7つのという空間で構成される。
- バトルで敗北した部下(および身代わりの手札)は爆封として専用の空間(便宜上爆封置き場とする)に集められる。
- 通常時におけるカードの使用後は捨て札置き場という空間に集められる。
- 爆封置き場と捨て札置き場は似ているが、両者は明確に区別される。
商品情報
● メーカー: バンダイ
○ 発売開始: 2004年11月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
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第1弾
| 2004/11
| 59
| スターター(30/787)、ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
ダブルスラッシュ
| 2005/2
| 59
| スターター(30/787)、ブースター(6/158)、カードダス(4/100)
|
爆封スラッシュ! KIZNA嵐
| 2004/11
|
| ※関連玩具
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Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
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