ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『陰陽闘神符』のルール解説。
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陰陽大戦記カードゲーム 陰陽闘神符
Last Update 2005/10/3 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるライブラリ破壊戦。プレイヤーは闘神士となり、しもべとして契約した式神を用いて相手を打ち倒す。
● 原作
携帯ゲーム機『陰陽闘神機』。
※コミック『陰陽大戦記』(集英社刊)はタイアップ連載であり、本作より後の作品(立場的には同等)。
※TVアニメ『陰陽大戦記』は本作より後の作品。ただし真伝以降は TVアニメ版も原作としている。
● 世界設定
より凶悪化する妖怪に対し開発されたのが、日本の季節に呼応した二十四節季を司る式神の力を、
簡単な印を描くことで引き出すことができる画期的な呪術機械“陰陽闘神機”であった。
この新装備を装備した陰陽師は“闘神士”と呼ばれ、人知れず日本を守る精鋭として活躍するのである。
● 本ゲームについて
振動方向でコマンド入力を行うゲームは、かつての『ZOKUZOKUヒーロー』や最近の『剣神ドラゴンクエスト』などいろいろありますが、
それを携帯ゲーム機として発売したのが本ゲームの元となる“陰陽闘神機”です。
そして本ゲームはその弟分として登場した TCGなのです。
基本構成
勝利条件
事前準備
● デッキ (士魂: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 30枚ちょうど。
- 構築条件:
同一番号カードはデッキに 3枚まで。
※必須レベルではないが、ギミックの都合上スリーブによる裏面隠匿が望ましい。
● その他準備
○ 陰陽八卦眼: 判定用の専用器具、適当数。
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ: 自分のデッキがライフに相当する。
- 開始手札: 6枚。上限も 6枚(各ターン内で調整有り)。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 無し(先攻は 1ターン目からカードを引く)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード表: 通常状態。
- カード裏: 符術カード(伏)、配置状態。
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 有り(配置時に消耗状態)。
- 手番を跨ぐコスト蓄積: 考慮不要。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 同名カード、自軍ユニーク、先出し生存(真伝以降)。
- 攻撃は陣1にいる式神等が行い、常に相手プレイヤーを対象とする。防御は相手の陣1にいる式神等により行われる。
ゲームの流れ
開始準備
それぞれ自分のデッキより手札としてカードを 6枚引く。
先攻・後攻を決定する。
全体の基本進行
ターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
※同一ターン内で双方のプレイヤーが同時に処理を行うため、先攻・後攻の区別はあるもののターンプレイヤーの概念は無い。
ターン(1回の手番)の進行
○ 降神(エントリー)フェイズ
- それぞれデッキからカードを 1 ~ 2枚の範囲で引き手札に加える。
- それぞれ任意に手札を捨てる。
- 先攻から順に自陣にカードを配置する(配置上限に注意)。
○ 速攻(ラピッド)フェイズ
- 先攻が任意に 2回まで式神の陣替(移動)・転神(交換)を行う。
式神等は隣接する陣へ移ることで 1回分の“移動”となる。このとき移動先の陣に式神がいるならば、1回の移動で両式神の位置が入れ替わることになる。
“交換”は陣にいる式神と手札の同名の式神とを入れ替えることを指す。
- 先攻の陣1(戦闘用の陣)に式神等がいる場合、先攻が攻撃側・後攻が防御側となっての戦闘を行う(後述)。
○ 反撃(カウンター)フェイズ
- 後攻が任意に 2回まで式神等の移動・交換を行う。
- 後攻の陣1に式神等がいる場合、後攻が攻撃側・先攻が防御側となっての戦闘を行う(後述)。
各戦闘の処理
▽ 符術・式神の能力の使用。
- 攻撃側から順に、符術・式神等の能力を使用する。
- 1つの効果は 1ターンにつき 1回まで使用可能で、効果は各フェイズ終了時まで持続する。
▽ 防御側の戦闘能力判定
- 防御側の陣1に式神等がいるかいないかを確認する。
- 防御側の陣1に式神等がいる場合、次は“勝敗判定”の処理に進む。
- 防御側の陣1に式神等がいない場合、次は“防御側プレイヤーへの直接攻撃”の処理に進む(勝敗判定は飛ばす)。
▽ 勝敗判定
- それぞれの陣1にいる式神等の(修正を加えた)戦闘力を比較し、結果により以下の処理を実行する。
- 攻撃側の値が高い(攻撃側勝利): 防御側の陣1にいる式神等を“黄泉”に送る。
さらに、黄泉に送られた式神の闘気の値の枚数分だけ、防御側はデッキからカードを引いて手札に加える。
- 防御側の値が高い(防御側勝利): 何もしない。
- 値が同じ(引き分け): 何もしない。
- 今回の戦闘が終了する(防御側プレイヤーへの直接攻撃は飛ばす)。
▽ 防御側プレイヤーへの直接攻撃
- 攻撃を行った式神等の闘気値の枚数分だけ、防御側のデッキのカードを捨て札とする。
- 今回の戦闘が終了する。
○ 終了(エンド)フェイズ
- それぞれ手札が上限を超えている場合、上限に収まるようにカードを捨てる。
- それぞれの黄泉にあるカードの枚数が異なるとき、多いほうのプレイヤーが次ターンの先攻プレイヤーを任意に決定する。
※黄泉のカード枚数が同じ場合は、先攻・後攻は現ターンと同じまま。ちなみに第 1章発売時とは先攻の決定権を持つプレイヤーが逆転していることに注意。
1ゲーム終了時の処理
特になし。
ルール細則
基本ルール細則
● 属性について
- それぞれの式神等は、陰陽道に対応する 火・水・木・金・土 の 5つの属性がある。
- 攻撃時において、属性の存在により戦闘力の増減や特殊効果の発動にさまざまな影響を与える。
- また属性とは別に、式神等の攻撃系統を示す 心・技・体 の 3つの武系列という類似概念が存在する。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ 式神カード (配置条件有り)
- プレイヤーが使役する式神。
- 戦闘力を持ち、プレイヤーの武器となる。
- 一度に具現化できる上限としての闘気を持ち、1ターンにつき闘気の合計が 5以下まで自陣に配置できる。
- 存在する陣の位置により、個別の能力を発揮できる。ただし攻撃・防御を行えるのは陣1にいる場合のみ。
○ 妖怪カード (配置条件有り)
- いわゆる雑魚。巷に徘徊する妖怪や妖精など。
- 特に指定のない限り、式神カードと同等に扱う。
- 本ゲームでは支援要員だが、原作的には番兵とか式神が使えないときの時間稼ぎ要員。
○ 符術カード(伏) (配置条件有り)
- プレイヤーの使用する術。
- 自陣に伏せて配置する。
- 能力を使用する場合、伏せてあるカードを表向きにすることで効果が発動する。
- 配置方法や使用方法はそれぞれ異なるので、カードの記述に従うこと。
● 瞬間的に使用するカード
○ 符術カード(即) (使用条件有り)
- 符術のうち、瞬間的に使用するもの。
- 手札から直接使用する。
- 使用タイミングなどはそれぞれ異なるので、カードの記述に従うこと。
● その他
○ 陰陽八卦眼
- 属性判定を行うための専用器具。真伝より登場。
- 個別カードの効果で使用される道具である。
- 構造的には偏光板であり、真伝以降のカード裏面の銀色部分に重ねると文字(属性など)が浮かび上がる。
- 陰陽八卦眼には(見た目は大差ないが)裏表が存在し、使用した面の違いにより同じカードに重ねた際の表示文字が異なる。
- 浮き出た文字が目的の文字でなくても、単に効果が発動しないだけで罰則は特に無い。
場の構成
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- それぞれの場は五行陣という 5つの陣で構成されている(上図はゲームにおける自分の陣形の概略図)。
- 自分の五行陣は自陣、相手の五行陣は敵陣と言う。
- それぞれの陣は士魂を中心にした五角形の頂点に存在し、各陣は五角形の一辺を通じて隣接している。
※この五角形は陰陽道の星型の陣を表しているが、隣接位置は星形ではなく五角形で考えること。
- 各陣にはおおまかな役目があり、陣1は戦闘、陣形2・3は支援、陣4・5は符術カード(伏)の配置を担当する。
- 五行陣とは別に特定カードを配置するための櫓という場所が存在する。それぞれの櫓には 1枚のカードのみ配置できる。
- 式神カードが破壊された時は黄泉、瞬間使用カードの使用後や捨て札は狭間という空間に集められる。
- 黄泉と狭間は似ているが、両者は明確に区別される。
商品情報
● メーカー: バンダイ
○ 発売開始: 2003年11月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
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第1章 天の印
| 2003/11
| 42
| ブースター(8/200)、カードダス(4/100)
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真伝 白虎の書
| 2004/11
| 60
| スターター(30/1050)、ブースター(8/210)、カードダス(4/100)
|
真伝 青龍の書
| 2005/1
| 60
| スターター(30/1050)、ブースター(8/210)、カードダス(4/100)
|
真伝 源流の書
| 2005/4
| 60
| スターター(30/1050)、ブースター(8/210)、カードダス(4/100)
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陰陽闘神機
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