ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『激闘クラッシュギアターボカードゲーム』のルール解説。
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激闘! クラッシュギア TURBO カードゲーム
クラッシュバトルリーグ
Last Update 2018/12/15 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦による領域押し出し戦。プレイヤーはギアファイター(対戦バトルホビーの選手)となり、自慢のギアで相手ギアをぶっ飛ばす。
● 原作
対戦玩具『クラッシュギア』。
TVアニメ『クラッシュギア TURBO』(続編の『クラッシュギア NITRO』は未収録)。
● 世界設定
クラッシュギアとは、専用のミニカーによるバトルホビーである。
ギアと呼ばれる電動車両にさまざまな駆動パーツを取り付け、フィールドと呼ばれる空間内で激突させる。
そして相手のギアをフィールドから押し出したり、ひっくり返して走れなくすることで勝利するのだ。
● 本ゲームについて
対戦玩具アニメのTCGです。車ですがスピードレースでは無くベーゴマや相撲のような激突競技であり、本作もその対戦を忠実に再現しています。
基本構成
勝利条件
- 相手のギアを場のフィールドから押し出す(フィールドラインを超えて外に出す)。
- 相手がギアのダメージを処理しきれなくなる(セッティングカードの配置分を超えるダメージを受ける)。
- 相手の山札と手札が、ともに尽きる。
事前準備
● デッキ(山札: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 11枚ちょうど。
- 構築条件: セッティングカードとアクションカードで構成されていること。
● その他準備
○ ギアカード: 任意の1枚。
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ(ダメージ許容量): 裏向き1枚(2ダメージ許容分)。以後増減する。
- 開始手札: 3枚。上限は無し。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 無し(先攻は1ターン目からカードを引く)。
その他構成
● カードの行動表現
- ギアカードは進行方向となる フロント が記載されており、フィールド内でフロントがマスのいずれか一辺を向くように配置される。
基本的には自走車両(ギア)としてフロントの方向の隣接マスに走行することになる。
● 基本構成細則
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: そのまま続行。さらに手札も尽きた時点でゲームに敗北する。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(蓄積コストの概念が存在しない)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: プレイヤーライフ概念のみ存在。
- ユニーク処理: セッティングカード。自軍配置箇所単位でユニーク、先出し有効。
- アタックは、ギア同士による 1 対 1 で行われる。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれフィールドの向かって手前右側のマスにギアカードを配置する。
この時ギアのフロントを(斜めを除く)隣接マスのいずれかを向くように配置すること。
※その隣接マス方向に走行することになる。なお斜めは隣接マスに含まない。
- それぞれ自分のデッキからカードを1枚引き、裏向きでセッティングカード置き場左端に配置する。
- それぞれ自分のデッキから手札としてカードを3枚引く。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ ドローステップ
- デッキからカードを1枚引き手札に加える(デッキが尽きた場合はそのまま続行)。
○ 移動ステップ
- 以下の行動からいずれか1つを選んで行う。
- セッティングカードを装備する: 手札の任意のセッティングカード1枚を場に配置する。その後タイプ移動を行う。
- アクションカードを使用する: 手札の“移動”を持つ任意のアクションカード1枚を使用する。
- カードを出さずに移動する: タイプ移動のみ行う。
- 移動後に同一マスに相手のギアが存在しない場合、次のアタックステップが発生せずターンが終了する。
ただし3ターン続けてアタックステップが無い場合、ペナルティとしてそれぞれ手札を1枚破棄したうえで、それぞれ1ダメージ受ける。
○ アタックステップ
移動後に同一マスに相手のギアが存在する場合、ターンプレイヤーが攻撃側・相手が防御側となり以下のアタックを行う。
アタックの処理
▽ 向きのチェック
- 攻撃側のギアが該当マスに進入した際の向きにより、今回のアタックにおける攻撃側のパワーを決定する。
- フロント側から侵入: FPの値を使用する。
- サイド側から侵入: SPの値を使用する。
- リア側から侵入: パワーの基準値は 0となる。
- 防御側のギアから見て攻撃側がどの向きから進入したかにより、今回のアタックにおける防御側のパワーを決定する。
- フロント側から侵入: FPの値を使用する。
- サイド側から侵入: SPの値を使用する。
- リア側から侵入: パワーの基準値は 0となる。
▽ アクションチェック
- 防御側から順に、任意で手札からアクションカード1枚を使用する。
- 各種修正を加え、今回のアタックにおける最終的なパワー値をそれぞれ算出する。
▽ ダメージチェック
- それぞれのパワー値を比較し、値の小さい側が両者パワーの差分値分のダメージを受ける。
ただしパワー値が同じ(引き分けの)場合は、双方とも1ダメージを受ける。
- 今回 3ダメージ以上のダメージを受けたプレイヤーのギアは、攻撃・防御側ごとに以下の強制移動が行われる。
なお強制移動によりギアがフィールドラインを超えフィールド外に出てしまったプレイヤーは、ゲームに敗北する。
- 攻撃側: そのままの向きで今回のマスに進入する直前のマスに強制移動させられる(弾き返される)。
- 防御側: そのままの向きで攻撃側が進入してきたマスの反対方向に1マス分強制移動させられる(弾き飛ばされる)。
- それぞれ受けたダメージを処理する。処理しきれなかったプレイヤーはゲームに敗北する。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● ギアの移動について
- ギアはフィールド内を電動ミニカーとして常時走行している。その際にさまざまな移動を行うことができる。
- フィールド上のギアは、自分のターンに複数回(通常は2回分)の移動を行うことができる。
- 移動は指定分だけ必ず行う必要があり、移動せずその場に留まったりすることはできない。
- 1回の移動の種類は以下のとおり。
- 直進: フロント方向の隣接マスへ1マス分移動する。
- 回頭直進: その場で任意方向へ90度回転し、回転後にフロント方向へ1マス分移動する。
- スライド: サイド(側面)方向のどちらかの隣接マスへ1マス分移動する。
- それぞれのギアが行える移動方法と移動回数は、後述のタイプ移動により指定される。
またアクションカードの効果により、通常とは異なる移動が行われることもある。
● タイプ移動について
- ギアカードは属性概念としてタイプを持ち、それぞれで使用できる移動方法(タイプ移動)に差が存在する。
- 各タイプにより1ターンに行える タイプ移動は以下のとおり。
※2つある移動のどちらから先に行うかは任意選択。
- ニュートラル タイプ: 直進を1回、回頭直進を1回行う。
- スピン タイプ: スライドを1回、直進と回頭直進のどちらかを1回行う。
- ダッシュ タイプ: 直進を1回、直進と回頭直進のどちらかを1回行う。
- セッティングカードを配置することで、ギアのタイプが変更される場合がある。
● ダメージ処理について
- ギアはいわゆるプレイヤーライフとして一定のダメージ許容量を持ち、限界を超えるダメージを受けると走行不能となり敗北する。
- ダメージ許容量は、それぞれのギアに対して配置したセッティングカードで表示される。
- いわゆる初期ライフとして、ゲーム開始時にそれぞれ裏向きのカードが1枚(2ダメージ分)配置される。
以降カードの配置やダメージ処理などで、カード枚数は増減する。
- ダメージの処理はセッティングカード置き場の左側(配置が古い順)から順に行われる。
- ダメージは対象のカードの状態により、1ダメージごとに以下のように処理される。
- 裏向きカード: 表向きにすることで、1ダメージ分を相殺する(次のダメージはこの表向きカードで処理する)。
- 表向きカード: 捨て札置き場に送ることで、1ダメージ分を相殺する。
- セッティングカード置き場からカードがなくなり、すべてのダメージを処理(相殺)できなくなった時にゲームに敗北する。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ ギアカード(コスト不要)
- 競技用の電動ミニカー。場にギアとして配置される。
- デッキには投入されず、ゲーム開始時から終了までフィールドにそれぞれ1体ずつ配置される。
- 各種項目は横向きカードとなる形で記載されているが、ゲーム運用上は縦向き(前面のフロントと後方のリア、左右がサイド)となる。
- FP(フロントパワー)とSP(サイドパワー)の2種類の値を持ち、プレイヤーの武器となる。
このうちFPは正面位置で戦うとき、SPは側面位置で戦うときの戦闘力として使用される。
- ニュートラル・スピン・ダッシュ の3種の基本のタイプのいずれかを持ち、それぞれで移動種類が異なる。
- フィールド内をマスからマスへ移動する。このフィールドから外に出されることでゲームに敗北する。
○ セッティングカード(コスト不要)
- ギアを強化する追加パーツ。能力値上昇に加え、ギアのダメージ許容量(いわゆるプレイヤーライフ)も強化する。
- ギアには直接配置されず、専用の置き場に左詰めで表向きに配置される。
- 配置されることで、ギアの能力値を向上させたりタイプ変更が行われる。
- ギアへの設置場所を示すアイコンを持つ。
設置場所は フロントウェポン・ホイール・ギア(内部の歯車の方)・モーター・シャーシ の5種類が存在する。
- 同一設置場所のアイコンを持つカードが複数配置された場合、先に配置したカードの効果のみが有効となる。
- セッティングカードはプレイヤーライフを兼ねており、ダメージ処理により破棄される場合がある。
● 瞬間的に使用されるカード
○ アクションカード(コスト不要)
- ギアによる特殊攻撃など。効果はさまざま。
- 使用可能なステップなどのタイミングは、各カードごとに異なる。
● その他
○ スペシャルシール
場の構成
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- 場はフィールドという共用空間を中心に構成される(上図はフィールドの構成図)。
フィールドは 3 * 3 の9マスで構成され、ゲーム開始時にはそれぞれの手前右側のマスにギアが配置される。
- フィールドの外周部分はフィールドラインと呼ばれ、ギアはフィールドラインを超えてしまうと場外となりゲームに敗北する。
- フィールドの他にそれぞれのセッティングカードの置き場が存在する。
配置されたセッティングカードは、いわゆるプレイヤーライフとしても用いられる。
- カードの使用後は捨て札置き場という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: バンダイ
○ 発売開始: 2002年1月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
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基本セット
| 2002/1
| 36
| カードダス(3/100)
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