ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『アプリモンスターズ』のルール解説。
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デジモンユニバース
アプリモンスターズ カードゲーム
Last Update 2017/4/22 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるライフ破壊戦。プレイヤーはアプモンの相棒となり、仲間となったアプモンを戦わせて相手プレイヤーを打ち倒す。
● 原作
TVアニメーション他マルチメディア展開『デジモンユニバース アプリモンスターズ』。
● 世界設定
インターネットを介して繋がる電脳世界。そこには個別のソフトウェアやアプリケーションに対応するアプモンという電脳生物たちが棲息していた。
● 本ゲームについて
『デジタルモンスター』シリーズに連なるTCGです。
スマートフォンが普及した社会状況に合わせてキャラクターを一新し、旧作とは完全に別設定の作品となっています。
ただしゲームシステムは、昔ながらの作風をほぼそのまま継承しています。
基本構成
勝利条件
事前準備
● デッキ (山札: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 30枚ちょうど。
- 構築条件:
同名カードはデッキに 3枚まで。
※強制ではないが、グレードが“並”のアプモンがそこそこ投入されている必要がある。
● アプモンチップ
※オプションルール採用時に使用。カードではなく玩具用の独自チップで、1人分の第 2の手札として使用する。
- 枚数: 0 ~ 5枚(使用しなくてもよい)。
- 構築条件:
同一イラストチップは 3枚まで。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ (ポイントゲージ): 100(勝利条件に影響)。上限値も同じ。
- 開始手札: 6枚(自ターン内に調整有り)。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 考慮不要(1ターン目から通常処理を行う)。
その他構成
● 基本構成細則
- カードの行動表現: 無し。
- ディスカード: 無し(ただしターン開始時に調整あり)。
- ライブラリアウト: 無し(自分のポイント計算フェイズに捨て札を再利用)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐコスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: アプモン、カードナンバー単位で自軍ユニーク先出し生存。
- バトルはアプモンおよびデジモン同士による 1 対 1で行われる(一方しかいない場合は不戦勝)。
ゲームの流れ
開始準備
- 今回のオプションルール(アプモンチップの使用など)を協議のうえ事前に決定しておく。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキよりカードを 1枚引き、ポイントゲージとして裏向きのまま 100の欄(初期値)に配置する。
- それぞれ自分のデッキより手札としてカードを 6枚引く。
- 先攻・後攻を決定する。
全体の基本進行
ターンと呼ばれる以下の手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
※同一手順内で双方が交互に処理を行うため、純粋な意味でのターンプレイヤーの概念は無い。
ターン(1回の手順)の進行
○ 準備フェイズ
先攻から順に 1回ずつ処理を行う(先攻の準備フェイズの処理が済んでから、後攻が処理を行う)。
手札調整
- 任意で手札を好きなだけ捨てる。ただし手札が 7枚以上の時は必ず 6枚以下になるように捨てること。
- 任意で自分の場のオプションスロットのカードを好きなだけ捨てる。
- 自分の手札が 6枚ちょうどになるように、デッキからカードを引き手札に加える。
※ここでデッキが尽きる場合は可能な範囲で引くこと。
アプリアライズ
- 任意で自分の場のアプモンBOXにいるアプモン/デジモンをすべて捨てる。
- 任意で手札からグレードが“並”のアプモンカード 1枚を、アプモンとして場のアプモンBOXに表向きで配置する。
アプ合体準備
- 任意で任意で手札から“合体相手”となるアプモンカード 1枚を、裏向きで場のパワーBOXに配置する。
※手札を 1枚破棄することで、代用としてアプモンチップを配置できる。
※次に出すアプ合体BOXのカードの合体条件と一致しないカードを配置することもできる。
- 任意で手札から“合体後のアプモン”となるアプモンカード 1枚を、裏向きで場のアプ合体BOXに配置する。
※基本的にはアプ合体条件が記載されているアプモンカードを配置する。
オプションセット
- 任意で手札からオプションカードを、裏向きで自分の場の空いているオプションスロットに配置する。
○ アプ合体フェイズ
アプ合体BOXにカードが存在するプレイヤー限定で、先攻から順に 1回ずつ処理を行う。
※ただし後攻側は相手の行動を見た上で、合体を行わなくてもよい(合体用のカードは破棄される)。
アプ合体
- パワーBOX・アプ合体BOXのカードをすべて表向きにして、アプ合体BOXのカードに記載された合体条件を確認する。
- 合体条件が満たされている場合、アプ合体BOXのカードをアプモンBOXのアプモンの上に重ねることで、アプ合体を行う。
※合体中のアプモンが合体する場合、アプモンBOXには並アプモンと最終状態の 2枚だけを残し、残りのカードはすべて破棄される。
※合体後は 2枚で 1体のアプモンとして扱われ、能力値などは合体後(重ねた方)の記載内容を使用する。
- (合体中止・失敗時を含め)残っているパワーBOX・アプ合体BOXのカードがすべて破棄される(チップの場合はゲームから除外される)。
○ バトルフェイズ
(交互に処理を行う部分を除き)それぞれ同時に処理を行う。
※この時点で双方のアプモンBOXにアプモン/デジモンがいない場合、引き分けとなる。
バトル
- 以下のいずれか 1つの処理を、後攻側から交互に行う(お互いがパスするまで繰り返す)。
- アプリンクを行う(後述)。
- アプモン/デジモンの能力や効果を使用する。
- 使用タイミングがバトル時のオプションカードを使用する。
- それぞれのアプモン/デジモンの今回の攻撃力が、相手側のバトルタイプによって決定される(相手の A, B, C に対応する部分の値となる)。
※この時点で一方のアプモンBOXにアプモン/デジモンがいない場合はいない側のプレイヤーが不戦敗となる。
- それぞれ各種修正を加え、今回の攻撃力を決定する。
- それぞれの攻撃力を比較し、値が大きい側が今回のバトルに勝利する。
※値が同じ場合は引き分けとなる。
- それぞれアプリンクBOXに配置したカードをすべて破棄する(チップの場合はゲームから除外する)。
○ ポイント計算フェイズ
それぞれ同時に処理を行う。
ポイント計算
- 今回のバトルで負けたプレイヤーは、自分側にある“相手アプモンと同じグレード部分”のロストポイントの値分だけゲージを減らす
(ポイントゲージ表示用のカードを数値分だけ移動させる)。
そして自分のアプモンBOXにあるカードを、並アプモンだけを残しそれ以外をすべて破棄する。
※バトルで負けた時に相手がデジモンの場合は、ロストポイントの値は 20となる。
※不戦敗で負けた(こちらにアプモン/デジモンがいない)場合は、ロストポイントに関わらずゲージを 10だけ減らす。
引き分け
- 今回のバトルで引き分けだった場合、それぞれゲージを 10だけ減らす。
※それぞれのアプモンBOXはそのまま変化しない。
山札の更新
- この時点でデッキが尽きたプレイヤーは、バトルの勝敗に関わらず“アプモンBOXの並アプモン”とオプションスロット以外の自分の場のカードをすべて破棄し、
捨て札をシャッフルして新たなデッキとする。
○ ターンエンド
- 今ターンのバトルの勝者が次ターンの先攻となる。
※引き分けの場合は現在の状態のまま変化しない。
1ゲーム終了時の処理
特になし。
ルール細則
基本ルール細則
● バトルタイプと属性について
- アプモンカードおよびデジモンカードにはバトルタイプといった概念が存在し、バトルで使用される。
- バトルタイプは A, B, C の 3種類が存在し、相手の攻撃力が変化する。
- さらにアプモンカードにのみ属性やアプリといった概念が存在し、さまざまな場面で使用される。
● グレードとアプ合体について
- アプモンカードには強さの段階を示すグレードが存在し、さまざまな場面で使用される。
- 本ゲーム内でのアプモンのグレードは、並 → 超 → 極 → 神 の順で強化される。
- アプモンは普段は並(スタンダード)状態であり、他のアプモンと合体(アプ合体)することでグレードが強化される。
- 基本的な並アプモンは一律で“「アプリアライズ」以外では破棄されない。”の能力を持つ。
※一部のカード効果により、破棄防止能力が無効化されることもある。
- 合体アプモンはそれぞれ独立したカードとして並アプモンとは別に存在し、アプ合体という手段により初めて場に存在できる。
- それぞれの合体アプモンごとに、個別のアプ合体条件が記載されている。
通常は特定のアプモン 2体の組み合わせが複数記載されており、その中の任意の組み合わせがアプモンBOXとパワーBOXに各 1体ずつ存在する場合に条件が満たされる。
※組み合わせのどちらがアプモンBOXでどちらがパワーBOXかは問われない。
- 合体したアプモンをさらに合体させることもできる。この場合は最初の並アプモンと最後に合体したアプモンの2枚のみを場に残し、途中で合体した時のカードはすべて捨て札となる。
● アプリンクについて
- アプモンカードは通常のアプモンとしての役割とは別に、場のアプモンをバトル時にサポートするアプリンクの役割を持つ。
- アプリンクはバトルの最中に、手札のアプモンカードをアプリンクBOXに配置することで行われる。
- すべてのアプモンカードにはアプリンク用のプラグが複数個記載されており、アプリンクで使用する側とその効果を受けるアプモンの両方にプラグが使用される。
- プラグは“●”や“■”といったアイコンの形で記載されている。
- バトルを行うアプモンは、記載されたプラグ数分の回数だけ指定プラグのアプリンクを受けることができる。
※例えば“●●”なら、● 2回分のアプリンクを受けられる。
- アプリンクを行うアプモンカードは、記載されたプラグの種類の中から、任意の 1種類のプラグでのアプリンクを行うことができる。
※例えば“●■”なら、●と■のどちらのアプリンクとして使用するかを選択してから使用する。
- アプリンクによって、使用したカードに記載されたアプリンク能力が発動する。
一部のアプリンク能力はプラグの種類が限定されており、今回選択したプラグの種類と一致する能力のみ発動できる。
- アプリンクに使用したカードは、そのバトルの終了時にすべて破棄される。
● アプモンチップについて
- オプションルールとして、玩具用のアプモンチップを使用することができる。
- アプモンチップは正方形のポーカーチップのような存在で、いずれかのアプモンが記載されている。
- アプモンチップは第二の手札として機能し、アプ合体やアプリンクにおいてアプモンカードの代わりに使用できる。
※代用は補助目的に限られ、アプモンBOXに配置するアプモンとしては使用できない。
- アプモンチップを使用する時は、ゲームでの未使用と使用済み(除外)状態がそれぞれ区別できるように、ゲーム開始時に適当な場所に配置しておく。
- アプモンチップを場に配置する際は、チップ 1枚につき専用の配置コストとして手札1枚を破棄する必要がある。
- アプ合体で使用する場合、アプ合体準備での合体相手としてパワーBOXに配置できる。
- アプリンクで使用する場合、アプリンク効果は一律で“攻撃力 +100”を持ち、すべての種類のプラグを持つ(使用時にどのプラグとして使うかは選択)。
- 一度使用したアプモンチップはゲームから除外され、そのゲーム中は使用できない。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ アプモンカード (配置条件が存在)
- 新世代のデジタルモンスター。場にアプモンとして配置される。
- 単独で存在できる並アプモンと、複数のアプモンの融合体である合体アプモンに大別される。
※本ゲームではグレードが並のアプモンからスタートし、さらにゲーム中に合体を行う場合がある。
- 攻撃力をはじめとするさまざまな数値を持ち、プレイヤーの武器となる。
- グレードとバトルタイプの項目を持ち、バトルにおける相手の性能が変化する。
※こちらのグレードで相手のロストポイント、バトルタイプで相手の攻撃力がそれぞれ決定される。
- 通常は何らかの効果や能力が記載された固有のアビリティを持つ。
- バトルで敗北した時に、合体アプモンは並アプモンだけ残して破棄される。
また山札の更新時やアプリアライズ時の意図的な除去で、アプモンBOXが空となることもある。
- メインとなるアプモンとしての役割の他に、アプ合体の相手役やアプリンク要員としても用いられる。
- 旧デジモンカードゲームと異なり、今回はアプモンが場に 1体もいなくてもゲーム的には問題ない(バトルで不戦敗となるだけ)。
○ デジモンカード (配置条件が存在)
- 今となっては懐かしいデジタルモンスター。場にデジモンとして配置される。
- 本作においては異世界からの来訪者。そのためか従来のデジモンとは異なり助っ人的な扱いで登場する。
※カード記述からするとレベル 3は並アプモンのように残り続けはせず、進化も重ねる必要は無いらしい。またアッパーデック版以上にデジヴァイスが肝となる。
- アプモンに準ずる存在ではあるが、アプモンでは無いのでアプモンに対する効果の対象とはならない。
- 出現条件は各カードごとに異なるが、いずれも自分のオプションスロットに《デジヴァイス》の存在が必須であり、その上でバトル中に手札から配置する。
- グレードを持たずレベルの項目を持つ。ただし相手のロストポイントにレベルは使用されず値は一律 20となる。
- 属性・アプリ・プラグなどの項目は持たず、アプモンのようにアプリンクやアプ合体を行うことはできない。
- バトルでの敗北やオプションカードの《デジヴァイス》の除去などで破棄される。
● 永続・瞬間的に使用するカード
○ オプションカード (事前に場への配置が必要)
- 戦闘や合体を補助する特殊プログラムなど。
- 基本的には瞬間使用だが、一部カードは指定時まで永続する。
- 直接手札からは使用できず、事前にオプションスロット上に裏向きで配置されている必要がある。
各オプションスロットにはそれぞれ 1枚のカードを配置でき、使用するか破棄されるまでは永続配置される。
- それぞれ記載された条件を満たす必要がある。条件は事前配置時ではなく使用時に必要となる。
- それぞれ記載された使用タイミングに表向きにして使用することができる。
場の構成
- 永続カードは、それぞれの場という空間に存在する。
- 場はアプモン/デジモンを配置するアプモンBOXと、アプモンの補助に用いるアプ合体BOX・パワーBOX・アプリンクBOXなどで構成される。
- それ以外にも 3ヶ所用意されたオプションスロットやポイントゲージ表示用の空間が存在する。
- アプモンチップ専用に、未使用のチップと使用済みのチップそれぞれの置き場が存在する。
- アプモン/デジモンが破棄された時やオプションカードの使用後は、捨て札という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: バンダイ
○ 発売開始: 2016年10月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
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スターターセット 第1弾
| 2016/10
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| 構築済みデッキ(30/900+税)
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ブースターパック 第1弾
| 2016/10
| 56
| ブースター(8/200+税)、カードダス(4/100)
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ブースターパック 第2弾
| 2016/12
| 56
| ブースター(8/200+税)、カードダス(4/100)
|
ブースターパック 第3弾
| 2017/4
| 52
| ブースター(8/200+税)、カードダス(4/100)
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