ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『真空管ドールコレクション』のルール解説。
|
真空管ドールコレクション トレーディングカードゲーム
Last Update 2016/7/3 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるユニット破壊戦。プレイヤーは真空管ドールと呼ばれる機械人形の開発者となり、部下となるドールを率いて相手ドールを敗退させる。
● 原作
オリジナル作品。
● 世界設定
人々はかつての機械部品である真空管の技術を応用することで機械に精神を宿らせることに成功した。特に人間サイズのドールロボット部門での応用は目覚ましく、企業はこぞって新機種の開発にいそしんだ。
そして技術向上の一環として、ドールたちを戦わせる“真空管コレクション”という競技会が開催されたのである。
● 本ゲームについて
レトロフューチャーな世界が舞台となる同人TCGです。
基本構成
勝利条件
- 相手のドールをすべて破壊する(ドール捨て札置き場に送る)。
- 相手のデッキが尽きる(引くべき時に引けない)。
事前準備
● メインデッキ(1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 25枚ちょうど。
- 構築条件:
リソースカードおよびアシストカードで構成されていること。
同名リソース(ユニーク)カードはデッキに 2枚まで。
同名アシストカードはデッキに 2枚まで。
基本リソースカードそれぞれが、他の基本リソースとの枚数差が1枚以内であること(つまり基本リソースが3種とも均等に入っていること)。
● ドールデッキ(1人分の補助デッキ)
- デッキ枚数: 6枚ちょうど。
- 構築条件:
ドールカードのみで構成されていること。
同名カードはデッキに 1枚のみ。
- ※ドールデッキは、事実上の第2の手札としてシャッフルされることなく本人が自由に内容を確認して使用できる。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ 6面ダイス: 適当数。
○ 真空トークン(拡張ルール採用時のみ): 各1個。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ: 現存ドール数がライフに相当する。
- 開始手札: 3枚。上限は無し。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻は1ターン目にはドローフェイズを飛ばす)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード基準線より手前(ドールカード): レディ状態。
- カード基準線より奥(ドールカード): アクティブ状態。
- カード表向き(リソースカード): パラメーターチェック後状態。
- カード裏向き(リソースカード): 配置直後状態。
● 基本構成細則
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し(ただしアクションによる配置はアクティブ状態)。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 実質無し(次ターン開始時に回復)。
- ユニーク処理: 無し。
- ドールのアタックは、常にドール同士による 1 対 1 で行われ、対象ドールの指定はアタック側が任意に選択する。
ゲームの流れ
開始準備
- (拡張ルール採用時のみ)それぞれの真空管置き場に真空管トークンを配置する。
- それぞれのメインデッキをシャッフルする。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれのドールデッキの内容を公開する。
- それぞれのドールデッキから任意の1枚を選択する。
- それぞれ選択したドールカードをドールとして場のドールエリアにレディ状態で配置する。
- それぞれ自分のメインデッキから手札としてカードを 3枚引く。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ レディフェイズ
- それぞれのすべてのドールの防御抵抗値が回復する(記載値とリソース修正分の合算値に戻る)。
- ターンプレイヤーのドールをすべてレディ状態にする。
○ ドローフェイズ
- 自分のメインデッキからカードを 1枚引き手札に加える。
○ メインフェイズ
ドールアクションと選択アクションの2種類のアクションの中から、任意のアクションを実行する。
- ドールアクション: レディ状態のドール1体をアクティブ状態にすることで1回実行できるアクション。
- ワーク: このターンにのみ使用できるアクションポイント(AP)を 1ポイント得る。
- アタック: ドールによる相手ドール絵にアタックを行う(後述)。
- 超能力: ドールの記載超能力を使用する。
- 選択アクション: アクションポイントを1消費することで1回実行できるアクション。
※アクションポイントは、基本的にはドールアクションのワークにより供給される。
- ドロー: メインデッキからカードを1枚引き手札に加える。
- ドールカードのプレイ: ドールデッキから任意のドールカード1枚をドールとしてアクティブ状態で配置する。
- リソースカードのプレイ: 手札からリソースカードを場のドールに付ける形で裏向きに配置する。
- アシストカードのプレイ: 手札からアシストカードを使用する。
- ディスチャージ(拡張ルール): 真空管トークンをゲームから除外することで、自分の破壊されたドールの数だけの APを得る。
各アタックの処理
▽ アタック宣言
- 今回アクティブ状態にしたドールによるアタックを宣言する。
※アタックを行うドールをアタックカードと呼ばれる。
▽ ターゲット指定
- ターンプレイヤーが相手の場のドールから任意の1体をアタック対象に指定する。
※アタック対象のドールをブロックカードと呼ばれる。
▽ フォロー宣言
- 相手プレイヤーは任意でフォローを宣言する。
- フォローを宣言した場合、相手プレイヤーは今回のアタックカードの現在のパワー値分だけメインデッキの上からカードを破棄する。
そして以降の処理を飛ばして、今回のアタックが終了する。
※メインデッキの枚数が必要枚数に満たない場合は、フォローの宣言自体ができない。
▽ ダメージ解決
- それぞれのアタック成功判定(およびそれに伴うダメージ処理)を、ブロックカードの現在の状態により以下の順番で行う。
- ブロックカードがレディ状態:
- ブロックカードによるアタックカードに対してのアタック成功判定を以下のように行う。
○ 各アタック成功判定の処理
- まずアタック成功判定を行う側のカードのプレイヤーがダイスを振り、
6の目(無条件成功)または判定対象の現在のスピードの値より大きな値の目を出した場合、(この部分処理での)アタック成功となる。
- アタックが成功した場合は、アタック成功判定を行う側の現在のパワーの値分だけのダメージを判定対処に与える。
判定対象は受けたダメージの値分だけ防御値の値を減らし、値が 0以下となる場合は即座に破壊されてドール捨て札置き場に表向きで送られる
(破壊されなければ、防御値は次ターン開始時に回復する)。
- ドールが破壊され場に1体もいない場合、そのプレイヤーはすぐさまドールデッキから任意の1体のドールをレディ状態で配置しなければならない(できなければゲームに敗北する)。
- アタックカードによるブロックカードに対してのアタック成功判定を行う。
- ブロックカードがアクティブ状態状態:
- アタックカードによるブロックカードに対してのアタック成功判定を行う。
- ブロックカードによるアタックカードに対してのアタック成功判定を行う。
1ゲーム終了時の処理
特に無し。
ルール細則
基本ルール細則
● パラメーターチェックについて
- リソースはドールに裏向きで付けられるが、以下のタイミングでパラメーターチェックを行うことですべてを表向きにすることができる。
- プレイヤーが任意タイミングで自分のドールのパラメーターチェックを宣言したとき。
- アタックによりドールがアタックカード・ブロックカードとなったとき。
- 超能力の使用により超能力開放コストの条件を満たしているか確認が必要なとき。
- カード効果でドールの能力値の確認が必要なとき。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ ドールカード (アクションポイント消費のみでコスト不要)
- プレイヤーの部下たち。場のドールエリアにドールとして配置される。
- ワイドサイズのカードであり、ドールデッキに入れて使用される。
- 自分のドールがすべて破壊されたときに、ゲームに敗北する。
- ゲーム開始時にそれぞれ1体が配置され、以降はメインフェイズなどに配置される。
- それぞれの場に 4体まで配置できる。
- 攻撃電磁波パワーの値を持ち、プレイヤーの武器として相手ドールへの攻撃値となる。
- 防御抵抗値の値を持ち、自身の防御値となる。
防御抵抗値の値が 0以下となった場合に破壊される。なお防御抵抗値は次のターン開始時に元の値に戻る。
- CPUスピード周波数の値を持ち、相手ドールからのアタック成功判定の際の回避のためのスピード値となる。
- 一部のカードは超能力と超能力開放コストを持ち、超能力開放コストで指定された分のリソースが付けられている時に記載能力を使用することができる。
○ リソースカード (アクションポイント消費のみでココスト不要)
- ドールの強化パーツ。リソースとして場のドールに付ける形で場に配置される。
- メインデッキに入れて使用される。
- 場の各ドール直下のリソースエリアに、ドール単位で配置される。
- 上限修正が無い限りは、各ドールごとに最大 5枚まで配置できる。
上限を超えて配置された場合は、上限値に収まるように超過分を破棄すること。
- 付けていたドールが破壊された時は、すべてリソース捨て札置き場に送られる。
- 配置時には裏向きに付けられるが、対象のドールに対してパラメーターチェックが行われた時に表向きとなる。
- 基本リソースとリソース(ユニーク)カードの2種類に大別される。
※ 基本リソースカード
- ドールの基本性能を強化するためのパーツ。
- 電磁波・防御抵抗・スピードの3種類が存在し、それぞれドールの攻撃電磁波パワー・防御抵抗・CPUスピード周波数の値に対応している。
- ドールに表向きで1枚付くごとに、ドールの対応する項目の値が1だけ上昇する。
- また付けられたドールの超能力使用のための解放条件の役割も果たす。
なお開放コストは指定分のリソースが付くことで条件が満たされるので、超能力を使用てもリソースは破棄されない。
- 本来の使用方法とは別に、手札から捨てることでアシストカードの使用コストとしても用いられる。
※ リソース(ユニーク)カード
- ドールに特殊機能を追加するためのパーツ。
- ドールに表向きで付くことで、ドールに記載能力を追加する。
● 瞬間的に使用するカード
○ アシストカード (アクションポイントとコスト必要)
- プレイヤーによる一時的支援。効果はさまざま。
- メインデッキに入れて使用される。
- 物語上では“ダンプラ”と呼ばれる小型のホビーロボットによる支援で、ドールと異なり常駐はしない。
- 使用する際のコストとして、対応する基本リソースカードを指定分だけ手札から捨てる必要がある。
場の構成
- 永続カードは、プレイエリアという空間に存在する。
- プレイエリアはドールエリアやリソースエリアという空間に大別される。
- それぞれのドールエリアは配置位置により行動表現が行われ、基準となる部分の前後にずらすることで表現する。
- それぞれのリソースエリアは、統一空間というよりは各ドールごとの個別保有空間として存在する。
- プレイエリアは他にも真空管置き場などが存在する。
- ドールが破壊された時はドール捨て札置き場、リソースの破壊時やアシストの使用後などはリソース捨て札置き場という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: JHラボ
○ 発売開始: 2013年12月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
ベーシックセット
| 2014/3
|
| スターターデッキ(35/1800+税)
|
電源ノイズの逆襲
| 2014/12
| 20
| ブースター(5/415+税)
|
スターターデッキ
| 2015/5
|
| 構築済みデッキ(31/1450+税)
|
テスラコイルの波動
| 2015/5
| 20
| ブースター(5/450+税)
|
死のスカラー場
| 2015/11
| 40
| ブースター(5/450+税)
|
表アキバの神装置/ 裏アキバの怪装置
| 2016/5
| 38
| ブースター(5/450+税)
|
Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
◆ Back ◆