ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『ギルドヒーローズ』のルール解説。
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ギルドヒーローズ
Last Update 2022/11/19 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるライフ破壊戦。プレイヤーはギルドの体験入職者となり、キャラクターの力を借りながら成功体験を身に着ける。
● 原作
オリジナル。
● 世界設定
トゥインクルタウン、ここは生活のほとんどがギルドによって運営されている街である。
食料の生産から司法や警備に至るまで、それぞれ個別のギルドによって維持されている。
そして街の若者は、所属ギルドを決めるための職業体験に参加するのであった。
● 本ゲームについて
オリジナルのファンタジーTCGです。オーソドックスなルールで遊ぶことができます。
基本構成
勝利条件
- 相手のフォートが 0枚の状態で、相手プレイヤーにダメージを与える。
- 相手のデッキが尽きる(引くべき時に引けない)。
事前準備
● デッキ (山札: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 40枚ちょうど。
- 構築条件:
キャラクター・マジックカードで構成されていること。
同名カードはデッキに 4枚まで。
● マナデッキ (1人分の補助デッキ)
- デッキ枚数: 10枚ちょうど。
- 構築条件:
マナカードで構成されていること。
特殊マナはデッキに合計で 4枚まで。
※同一制限は特に存在しない。
● その他準備
○ ベースカード: 任意の 1枚。
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ (フォート): 4枚。上限は不明。
※直接のライフ概念ではなく、フォートとなったカード + 無防備の 1回がライフに相当。
- 開始手札: 5枚。上限は 6枚(自ターン内に調整有り)。
- マリガン: 無し(ただしフォート配置により、ある程度の調整が可能)。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻は 1ターン目にはカードを引かない)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦: ウェイク状態。
- カード横: スペント状態。
- そのターンに配置したキャラクター: スタンバイ状態(攻撃やスペント能力が使用できない)。
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 有り(配置時にウェイク・スタンバイ状態)。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 無し。
- キャラクターの攻撃は、相手プレイヤーかスペント状態のキャラクター 1体を対象とし、ブロッカーの使用は防御側が任意に選択する。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキとマナデッキをシャッフルする。
- それぞれのベースカードを、ベースとして場のマナエリアに配置する。
※ベースがルール改変能力を持つ場合、以降は記載内容に従うこと。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ自分のデッキから、手札としてカードを 5枚引く。
- それぞれ自分の手札から 0 ~ 4の任意のカードを、場にフォートとして裏向きに積み上げる形で配置する。
※フォート置き場は上下各 2枚ずつの二段構成になっており、下段側を配置し終えてから上段側を配置する。
- それぞれ自分のフォートが 4枚未満の場合は、4枚ちょうどになるようデッキからカードを引いて裏向きに配置する。
- それぞれ自分の手札が 5枚未満の場合は、5枚ちょうどになるようデッキからカードを引いて手札を補充する。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、いずれかが勝利条件を満たした時にゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ ウェイクアップフェイズ
- 自分のアタックエリアにいるキャラクターを、すべてディフェンスエリアに移動させる。
- 自分の場のスペント状態のカードを、すべてウェイク状態にする。
○ ドローフェイズ
○ マナフェイズ
- マナデッキからカードを 1枚引き、マナとして場のマナエリアに配置する。
○ メインフェイズ
- 以下の行動を、任意で行う。
- 手札からキャラクターカードを、キャラクターとして場のディフェンスエリアに配置する。
- 手札から進化能力を持つキャラクターカードにより、場のキャラクターを進化させる。
- 手札から装備マジックカードを、場のキャラクターに付ける形で場に配置する。
- 手札から通常のマジックカードの効果を使用する。
- 場のカードの記載効果を使用する。
○ アタックフェイズ
○ ムーブステップ
- 自分のディフェンスエリアにいるスタンバイ状態以外のキャラクターを、任意数だけアタックエリアに移動させる(0体でもよい)。
○ リアクションステップ
- 相手プレイヤーが防御側となり、任意でリアクションアイコンを持つカードを使用する。
※手札のリアクション用のマジックカードや、場のカードのリアクション用の効果を使用する。
○ バトルステップ
- ターンプレイヤーが攻撃側となり、任意で自分のアタックエリアにいるキャラクターによるバトルを行う(後述)。
各バトルの処理
▽ アタック
- ターンプレイヤーが攻撃側・相手が防御側となる。
- 攻撃側が今回攻撃を行うキャラクターとして、自分のアタックエリアにウェイク状態でいる中からいずれか 1体を指定する。
- 攻撃側が攻撃キャラクターをレスト状態にすることで、今回の攻撃を宣言する。
- 攻撃側が今回の攻撃対象として、相手プレイヤー(フォート)または相手のスペント状態のキャラクターの中から、いずれか 1体を指定する。
※本作には“ルアー”能力を持つキャラクターが大量に存在するので、実際は可能な範囲内で対象を選択することになる。
▽ ブロック
- プレイヤーが攻撃対象である場合は、防御側が任意でキャラクターにブロックを行わせるかどうかを選択する。
ブロックは、防御側のディフェンスエリアにいるウェイク状態のキャラクター 1体によって行うことができる。
- 防御側がブロックを行わせる場合は、行うキャラクターをスペント状態にすることでブロックを宣言する。
宣言により今回の攻撃対象が、プレイヤーからブロックを行うキャラクターに変更される。
- 今回バトルを行う、攻撃キャラクターと攻撃対象が確定する。
▽ バトルの解決
- 攻撃対象の種類によってそれぞれ以下の処理を行う。
※防御側が勝利した場合は、何も起こらない。
相手キャラクターの場合:
- それぞれバトルを行うキャラクターのアタック値とディフェンスに各種修正を加え、今回のアタック・ディフェンス値を算出する。
- それぞれのキャラクターが自分のアタック値分のダメージを、バトルを行う相手側のキャラクターに与える(攻撃側もダメージを受ける)。
- 受けたダメージの累計値が自身のディフェンス値以上となったキャラクターは、ノックアウトされ自分の捨て札に送られる。
相手プレイヤーの場合:
- 攻撃キャラクターのアタック値に各種修正を加え、今回のアタック値を算出する。
- この時点で防御側のフォートが 1枚も無く、なおかつ攻撃側のアタック値が 1以上の場合は攻撃側がゲームに勝利する。
- 以下の条件で、今回攻撃を受ける防御側のフォートとそのディフェンス値が決定される。
※“フォートの先頭”が指す対象は未確認だが、ここでは上段が尽きることで下段攻撃が可能になるという意味であるとみなして解説を行う。
- フォートの上段側にカードがある場合: 上段側の一番上のカードが対象、ディフェンス値 3。
- フォートの上段側にカードがない場合: 下段側の一番上のカードが対象、ディフェンス値 5。
- 攻撃キャラクターが自分のアタック値分のダメージを、対象のフォートに与える。
- 受けたダメージの累計値が自身のディフェンス値以上となったフォートは破壊され、以下の処理が行われる。
- 防御側が今回の攻撃対象となったフォートを引く。
引いたカードがクイック効果を持つ場合、その記載効果が発動する(発動後は基本的に捨て札)。
クイック効果を持たない場合は、防御側の手札に加えられる。
▽ バトルの終了
○ エンドフェイズ
- 手札が上限を超えている場合、上限に収まるようにカードを捨てる。
- それぞれの場のキャラクターやフォートが受けたダメージが、すべて初期化される。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● 属性について
- ほとんどのカードには属性の概念が存在し、さまざまな場面で使用される。
- 属性は 火・水・木・金・土・風・雷・光・闇 の 9種類が存在する。また無属性も存在する。
● コストについて
- カードにはコストの概念が存在し、カードの使用・配置には指定値分のコストを支払う必要がある。
- コストはマナを使用することで支払うことができる。
- マナを発生させるためには、マナエリアにあるマナカードやベースカードが使用される。
ウェイク状態の該当カード 1枚をスペント状態にするごとに、記載分のマナが発生する。
※標準的な存在である基本マナの場合は、記載属性のマナが 1つ発生する。
- 発生したマナは各カード支払い(またはフェイズ終了)ごとに消滅し、他の支払いには使いまわせない。
- 使用・配置するカードのコスト(登場コストや進化コストを含む)は、各属性単位で値が記載されている。
カードを使用・配置する場合は、各属性ごとのマナを要求分だけ不足なく支払う必要がある。
※ただし要求属性が無属性のコストについては、どの属性のマナによっても支払うことができる。
● フォートとクイックについて
- デッキに入るカードには本来の役割とは別に、フォートとしての役割がある。
- フォートはプレイヤーライフの変種概念で、すべて失った状態でプレイヤーがダメージを受けた時点でゲームに敗北する。
- フォートは場のフォート置き場に、裏向きで(少しずらして)積み重ねる形で配置される。
フォート置き場は上下二段に分かれており、2枚が下段側・残りが上段側に配置される。
※カードを引く時は上段の一番上から順に使用され、それが尽きたら下段の分が使用されると思われる。
- ゲーム開始時に、デッキからフォート置き場に指定枚数分のカードが配置される。
- フォートのカード内容は、ダメージを受けるまでは確認できない。
- バトルでプレイヤーが攻撃対象となる場合は、一番相手側(上段が優先で、その中の一番上)のフォートが攻撃を受ける。
フォートには段ごとに異なるディフェンス値が存在し、上段が値 3、下段が値 5となる。
- ディフェンス値以上のダメージを受た場合に破壊される。このダメージはターン終了時に初期化される。
- 破壊されたフォートはプレイヤーの手札となる。クイック効果が記載されていた場合は、その効果が発動する。
● 進化について
- 一部のキャラクターは通常の配置方法に加えて、進化という配置手段を持つ。
- 進化は強制では無い。進化能力を持つカードは、通常配置と進化のどちらか 1つ選んで場に配置できる。
ただし大抵は、そのまま進化による配置することでコストが軽減される。
- 進化は、コスト欄の部分に進化に関する項目(進化元キャラクターと進化コスト)を持つキャラクターカードのみが行うことができる。
- 進化は手札の進化能力を持つキャラクターカードを、自分の場に存在する進化元として指定されたキャラクターの上に重ねることで行われる。
- 進化する場合は、コストとして(登場コストでは無く)進化条件の進化コスト欄の値を使用する。
- 重ねたカード全体で 1体のキャラクターとして扱われ、一番上のカードの値と効果のみが有効となる。
- 進化しているキャラクターがノックアウトされた場合は、下に重ねたカードもすべて捨て札となる。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ ベースカード (コスト不要)
- プレイヤーが職業体験でお世話になるギルド施設。場にベースとして配置される。
- デッキとは別にそれぞれ 1枚ずつ用意される。
ゲーム開始時にマナエリアに配置され、ゲーム終了時まで場に残り続ける。
- それぞれいずれか 1属性のマナ発生能力と、何らかの固有能力を持つ。
※能力によっては、ゲームの基本数値を改変する場合もある。
○ マナカード (コスト不要)
- この世界のエネルギー源。場にマナとして配置される。
- マナデッキに入れて使用される。
- いずれか 1属性のマナを発生できる基本マナと、独自のマナ発生効果を持つ特殊マナに区別される。
- 基本マナの場合は、ウェイク状態からスペント状態にすることで記載属性のマナを 1つ発生する。
○ キャラクターカード (コスト必要)
- プレイヤーの先輩にあたる者たち。場にキャラクターとして配置される。
人間だけでなく、ギルドでの作業を共にする動物? たちも存在する。
- デッキに入れて使用される。
- 記載の登場コストを支払うことで場に配置される。
なお一部のカードは進化能力を持ち、通常の配置に加えて前述の進化による配置を行うこともできる。
- アタック/ディフェンスの値を持ち、プレイヤーの武器/盾となる。
- 場に望むだけの数を配置できる。
- 場のディフェンスエリアに配置され、必要に応じてアタックエリアに移動して攻撃を行うことができる。
- ディフェンス値以上のダメージを受けた場合にノックアウトされる。このダメージはターン終了時に初期化される。
● 一時的に使用するカード
○ マジックカード (コスト必要)
- プレイヤーが唱える呪文。効果はさまざま。
- デッキに入れて使用される。
- 瞬間的に使用する通常のマジックと、永続配置する装備マジックが存在する。
- 通常のマジックの場合は、効果発動後に捨て札となる。
- 装備マジックの場合は、以下の条件で場に永続する。
- 場のキャラクターに付ける形で場に配置される。
- 1体のキャラクターに対して、1枚だけ付けることができる。
- 何らかの能力を持ち、付けたキャラクターの能力を強化する。
- 付けた対象が場を離れた際は、捨て札となる。
場の構成
マナエリア | 相手マナエリア |
ディフェンスエリア | 相手ディフェンスエリア |
アタックエリア | 相手アタックエリア |
|
アタックエリア | 自分アタックエリア |
ディフェンスエリア | 自分ディフェンスエリア |
マナエリア | 自分マナエリア |
- 永続カードは、それぞれの場という空間に存在する。
- それぞれの場は、ディフェンスエリアとアタックエリアという空間に大別される(上図は場の構成図)。
キャラクターは基本的にディフェンスエリアに配置され、必要に応じてアタックエリアに移動し攻撃を行うことができる。
- 場のほかに、マナエリアやフォート置き場という空間が存在する。
- マナエリアにはベースカードとマナカードが配置され、コスト支払いなどに用いられる。
- それぞれのプレイヤーは、フォート置き場という空間にプレイヤーライフとしてフォートが蓄積される。
フォート置き場は上下二段に細分化されており、プレイの進行状況が協調されている。
- 永続カードが破壊された時や使い捨てカードの使用後は、捨て札置き場という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: ギルドヒーローズ
○ 発売開始: 2022年11月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
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スタートデッキ
| 2022/11
| 4種
| 構築済みデッキ(51/1600+税)
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はじまりの物語
| 2022/11
| 144
| ブースター(6/350+税)
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