ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『Force of the Horse』のルール解説。
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Force of the Horse
Last Update 2025/5/3 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるデッキ消耗競争。プレイヤーは馬主となり、競走馬たちを率いてレースを独走する。
● 原作
日本で行われる中央競馬。
● 世界設定
競走馬、それはただ純粋に速さを追求することを極めた生き物である。
その秘めた力を最大限に発揮して、ひたむきにターフを突き進んでいくのだ。
● 本ゲームについて
日本での競馬を扱うTCGです。実在する競走馬の写真に、幻想的なオーラを纏わせた姿でカードが表現されています。
プレイヤーは観客ではなく競走馬を走らせる側の存在となり、さまざまな馬を用いてレースに挑みます。
基本構成
勝利条件
- 自分の距離エリア群に存在するカード(デッキの残り部分)を、一番最初にすべて引ききって空にする。
事前準備
● デッキ (1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 今回行うレースの距離により、以下のどちらかとなる。
- 2600メートル未満 (短距離・マイル・中距離): 60枚ちょうど。
- 2600メートル以上 (長距離): 80枚ちょうど。
- 構築条件:
今回のレース内容が確定してから用意する。
共通カード以外のカードで構成されていること。
同名の馬カードはデッキにそれぞれ 3枚まで。
同一のサポートカードはデッキにそれぞれ 3枚まで。
枚数指定のあるフォースカードは、デッキにそれぞれ 3枚まで(通常のフォースカードは無制限)。
※このデッキはゲーム開始前での状態であり、ゲーム内では距離エリアという 4分割された存在がデッキ扱いされる。
● 共通カード (全員で共用するカード)
- デッキ枚数: 3枚ちょうど。
- 構築条件: 競馬場・距離・馬場状態の各カードが、それぞれ 1枚ずつ投入されていること。
※内容が先に決まっている時は各 1枚ずつでよいが、直前にランダム決定する場合はそれぞれが複数必要となる(その中から 1枚ずつを決める)。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 勝利カウント: デッキの残り枚数が、勝利へのカウントダウンになる。
- 開始手札: 7枚。上限は無し。
- マリガン: 任意で 1回、すべて戻してシャッフル後に引き直す。
- ファーストドロー制限: 無し。
その他構成
● 基本構成細則
- カードの行動表現: 無し。
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 本作での勝利条件となる。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: サポート(状況)カード、状況すべてで両軍ユニーク、後出し生存。
- 本作では戦闘は発生しない。馬による走破と、それを妨害するためのガードが存在するのみである。
ゲームの流れ
開始準備
- 事前に今回のレースの内容を、以下の条件で決定する。
- 競馬場・距離・馬場状態の各カード 1枚ずつによる、3枚の組合わせによって決定される。
- 全員で協議して決めてもよいし、公式サイトのルーレットなどでランダムに決めてもよい。
- それぞれ今回のレース内容に合わせたデッキを用意したうえでシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキから、手札としてカードを 7枚引く。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
- それぞれ今回のレースの距離内容に応じて以下の枚数のカードを、自分のデッキからファームに内容を確認せずに裏向きのままで送る。
- 1200メートル: 29枚。
- 1400メートル: 25枚。
- 1600メートル: 21枚。
- 1800メートル: 17枚。
- 2000メートル: 13枚。
- 2400メートル: 5枚。
- 2500メートル: 3枚。
- 3000メートル: 13枚。
- 3200メートル: 9枚。
- それぞれ自分のデッキの残りを、自分の 4つの距離エリアに均等になるように内容を確認せずに裏向きのままで配置する。
※2500メートルの時のみ 4の倍数でないため均等にならず余りが出る。最後に残った 2枚は内側の 先行・差しエリア に配置する。
※この距離エリアのカード群が、ゲーム内におけるデッキとなる(左端の逃げエリアから順に使用される)。
- 先攻・後攻を決定する。
※基本的にはそれぞれファームをシャッフルしたうえで 1枚めくり、馬カードが出た側が決定する(決まらなければジャンケン、なおめくったカードは表向きで元に戻す)。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、いずれかが勝利条件を満たした時にゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ ターン開始
- 自分のカードが残っている距離エリアの中で一番左にある分から、カードを 1枚引き、手札に加える。
- 任意で手札のサポート(状況)カード 1枚を、場に状況として配置する。
- 任意で手札からエリアに付けるタイプのサポートカードを、対象エリアに対して出す。
○ 走破フェーズ
- ターンプレイヤーが任意で手札から馬カード 1枚を場に出すことで、走破を行うかどうかを宣言する。
この際に任意で手札から、馬に付けるタイプのサポートカードを同時に出すことができる。
※走破を行う際には、使用コストとして指定分のフォースを手札から同時に出す必要がある。
※走破を行わない場合は、そのままフェーズが終了する。
- 走破が行われた場合、相手プレイヤーが任意で手札から馬カード 1枚を場に出すことで、ガードを宣言する。
この際に任意で手札から、馬に付けるタイプのサポートカードを同時に出すことができる。
※ガードの場合はフォースは不要だが、馬カードの記載距離が今回のレース内容と一致してる必要がある。
- 走破した側から任意で、それぞれが手札から馬に付けるタイプのサポートカードを自分の馬に対して出す。
- 走破が行われた場合、以下の処理が行われる。
- 走破を行うプレイヤーの、現時点(走破の前時点)での手札枚数を確認する。
- 走破を行う馬に記載された走破数に(距離や脚質などの)各種修正を加え、今回の基準走破値を算出する。
- ガードが行われた場合、ガードを行う馬に記載されたガード数に各種修正を加え、今回のガード値を算出する。
- 基準走破値からガード値を引いた値が、今回の走破値となる。
※ガードが行われない場合は、初期走破値がそのまま走破値となる。
- 走破値が 1以上の場合、走破成功として以下の処理を行う。
- ターンプレイヤーが、走破の値分だけ距離エリアからカードを引き手札に加える。
引くカードは一番左(逃げ)側のエリアの上から順番に引いていき、一つのエリアが尽きたらその右のエリアのカードへと移っていく。
※最終的に追込エリアの分をすべて引いた時点で、ゲーム勝利となる。
- ターンプレイヤーが、走破の前時点の手札枚数に 1加えた枚数のカードを手札として残す(どれを残すかは任意)。
この時点での手札枚数が残す分の数を超えている場合、その超過分のカードを自分のファームに送る。
- 今回の走破フェーズでそれぞれが場に出した(走破・ガードに用いた)カードすべてが、それぞれのファームに送られる。
○ ターン終了
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● 距離区分について
- カードには属性概念として距離区分が存在し、さまざまな場面で使用される。
- 距離区分は事前に共通カードによって決定され、デッキの構築条件となる。
また走破時の修正値やガードの使用条件など、さまざまな行動において参照される。
- 本作では国際基準の“SMILE”などとは異なる独自基準を採用しており、その内容は以下の通り。
※ゲームでの使用分のみなので、それぞれの区分の間には空白が存在する。
- 短距離(短): 1200m ~ 1400m。
- マイル(マ): 1600m ~ 1800m。
- 中距離(中): 2000m ~ 2500m。
- 長距離(長): 2600m以上。
● フォースについて
- 馬カードにはコスト概念としてフォースが存在し、走破を行う場合は指定分のコストが必要となる。
- フォースは走破の際にのみ必要であり、ガードを行う際には用いられない。
- コストは手札のフォースカードを使用することで支払うことができる。
このフォースカードは走破する馬と同時に場に出し、馬と共に場を離れる。
- フォースカード 1枚が、馬カードの要求フォース値 1つ分となる。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ 共通カード (コスト不要)
- 今回のレースの内容。場に共通カードとして配置される。
- デッキとは別に、全員で同じカード一組を使用する。
- あらかじめゲーム開始前に今回の使用分が決められ、ゲーム終了まで変わることなく場に存在する。
各プレイヤーはその内容を踏まえて、それぞれのデッキを構築する。
- 競馬場・距離・馬場状態の 3種類が存在する。
1回のゲームに対して、各種類のカードが 1枚ずつ使用される。
- 競馬場カードは以下の特徴を持つ。
- 今回のレースを行う施設。日本に実在する競馬場名が記載されている。
- 他の 2種に比べてゲーム的な意味は低い。プレイヤーのモチベーションを上げるための存在といえる。
- 距離カードは以下の特徴を持つ。
- レース内容の詳細部。馬が走る距離と、芝かダートかの 2項目で構成される。
- デッキ構築の条件になるなど、共通カードの中では最も重要な存在と言える。
- 競馬場カードと距離カードの組み合わせによっては、現実には存在しえない組み合わせとなる場合がある。
※実在のレース再現を意識しないのであれば、現実と異なっていても特に問題はない。
- 馬場状態カードは以下の特徴を持つ。
- レースコンディション。地面状態(水分量からくる走りやすさ)が記載されている。
- 内容によっては、ゲーム進行に多大な影響を与える場合がある。
● 一時的に使用するカード
○ 馬カード (コストまたは配置条件達成が必要)
- プレイヤーが手塩にかけた競走馬。手札から場に馬として一時配置される。
※本作は 1レースを一頭の馬カードで走り続ける訳ではないため、もしかしたら歴代のソウル? が実馬に一時的に憑依した姿なのかもしれない。
- デッキに入れて使用される。
- 自ターンに任意で手札から 1枚を出すことで、レースに対する走破が行われる。
- 走破とは別に、相手ターンにおいて相手の走破をガードするために使用できる。
- 走破とガードでは、手札から出す際の条件が異なる。
走破時はフォースとして、記載分のフォースカードをコストとして同時に出す必要がある。
ガード時は配置条件として、馬カードの距離適性のいずれかが今回のレース内容と一致している必要がある。
- 走破数の値を持ち、プレイヤーの武器となる。
- ガード数の値を持ち、ガードの際に用いられる。
- 芝かダートかの適正を持ち、一致してないレースで走破した時は -1の修正を受ける。
- 距離適正として複数の項目を持ち、いずれとも一致してないレースで走破した時は -1の修正を受ける。
この距離適性が、ガード時の配置条件としても使用される。
- 脚質として複数の項目を持ち、走破時にいずれかが現時点でカードを引く距離エリアと一致していれば +1の修正を受ける。
※万能などの特殊な項目を持つ場合もある。
- 走破フェーズ終了時に使用終了となり、関連カードともども自分のファームに表向きで送られる。
○ サポートカード (使用条件が存在)
- プレイヤーによる競走馬へのさまざまな支援。手札から場にサポートとして一時配置される。
- デッキに入れて使用される。
- 状況・アイテム・ジョッキーの 3種類が存在する。
- 状況カードは以下の特徴を持つ。
- レース中に起きる突発事態など。専用の状況置場に状況として配置される。
- 自ターン開始時のカードを引いた直後に、任意で 1枚だけ場に配置できる。
- 両軍ユニークであり、自他を問わず新たな状況カードが場に出されると従来の状況カードは破棄される。
- アイテムカードは以下の特徴を持つ。
- レースに用いられるさまざまな道具。手札から指定対象に付ける形で場に配置される。
- それぞれ“エリア”や“馬”などの指定対象を持ち、対象ごとに使用タイミングなどが異なる。
- それぞれ個別の効果を持ち、付けた対象の強化などを行う。
- エリアを対象とするカードは、自ターンの走破フェーズ前に任意で使用できる。
そして指定エリアにおいて記載効果を発揮する。
- 馬を対象とするカードは、自他を問わず走破フェーズに任意で使用できる。
そして走破フェーズ終了時に、馬ともども自分のファームに送られる。
- ジョッキーカードは以下の特徴を持つ。
- 競走馬を操る騎手(の中でも優秀な者たち)。手札から馬に付ける形で場に配置される。
- 使用は任意であり、使わなくても無名の騎手が騎乗している扱いとなる。
- それぞれ個別の効果を持ち、馬の能力を強化する。
- “馬”の指定を持っており、自他を問わず各走破フェーズに任意で 1枚を使用できる。
そして走破フェーズ終了時に、馬ともども自分のファームに送られる。
○ フォースカード (コスト不要)
- 本作のコスト源、手札からフォースとして使用される。
- イラスト内容に関わらず、すべて同一のカードと見なされる。
- 自ターンの走破時にのみ使用される。なおガード時には別の使用条件が存在するためフォースカードは不要となる。
- 自分の馬を走破させる際に、記載分のフォースカードを同時に出して馬に付ける形で場に配置される。
- 走破フェーズ終了時に、馬ともども自分のファームに送られる。
● その他のカード
○ エリアカード
- 距離エリアの位置を表示するためのマーカーカード。専用プレイシート使用時は不要となる。
場の構成
追込 | 差し | 先行 | 逃げ | 相手 距離エリア |
状況 | 馬 | | 相手 馬・状況 |
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共通 | 共通カード |
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| 馬 | 状況 | | 自分 馬・状況 |
逃げ | 先行 | 差し | 追込 | 自分 距離エリア |
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- 場は共通カードの置き場とそれぞれ固有の置き場に大別される(上図は場の構成図)。
- 共通カードの置き場には、今回のレース内容となるカード一組が配置される。
- それぞれの場には馬やサポート(状況)カードの置き場と、これから馬が走っていく距離を表す距離エリアが存在する。
- 距離エリアは 逃げ・先攻・差し・追込 の 4項目で構成され、それぞれに同数のカードが裏向き配置される。
このカードを逃げ側から順に引いていき、最終的にすべて引ききることがゲームの目的となる。
- カードの使用後は、ファームという空間に集められる。
なおゲーム開始時に送られた分はファームに裏向き、開始以降の分は表向きにまとめられる。
※カード効果などで自分のファームからカードを取り出す際は、裏表に関わらず自由に確認して選ぶことができる。
商品情報
● メーカー: FRAMELUNCH
○ 発売開始: 2025年4月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
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スターターキット
| 2025/4
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| 構築済みデッキ(88/2500込)
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競馬、新章
| 2025/4
| 90
| ブースター(5/550込)
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