ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『六門天外モンコレナイト』のルール解説。
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六門天外 モンコレナイト
オフィシャルカードゲーム
Last Update 2019/9/14 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるポイント獲得競争。プレイヤーはモンコレナイトやコレクション伯爵
(ただしプレイ中の立場は、むしろビギナちゃんあたりのほうが近いかな?)となって、
モンスターの協力によって相手より先にモンモンアイテムを全て揃える。
● 原作
『モンスター・コレクションTCG』(笑)。
TVアニメーション『六門天外 モンコレナイト』。
● 世界設定
説明しよう! 「六門世界」、それは6つの属性に支配されたモンスターのいる世界。
いま人間世界と六門世界をゲートで繋げ、人間とモンスターが平和に暮らせる世界を築くため、モンコレナイトはスットビドラゴンで今日も飛び立つのだ!!
……なんてね~。
● 本ゲームについて
同名のコミック、TVアニメが原作のTCGです。
元々の作品自体が『モンスターコレクションTCG』の世界を基にしているわけですから、TCGを原作とするTCGというなんとも奇妙な存在といえましょう(笑)
システム的にはモンコレにおける進軍中の戦闘部分だけを抽出し、初心者向けに改良したような感じです。
基本構成
勝利条件
- モンモンアイテムを 6枚獲得する。
- ゲーム終了時に獲得しているモンモンアイテムが、相手より多い。
事前準備
● モンスター・デック(モンスター山札: 1人分のメインデッキ)
- デッキ枚数: 30枚ちょうど。
- 構築条件:
モンスターカードのみで構成されていること。
同一カードはデッキに3枚まで。
● キャラクター・デック(キャラクター山札: 1人分の補助デッキ)
- デッキ枚数: 10枚ちょうど。
- 構築条件:
キャラクターカードのみで構成されていること。
同一カードはデッキに3枚まで。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ さいころ: 6面ダイスを適当数(各3個程度)。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 勝利ポイント(モンモンアイテム): 0枚。以後蓄積する。
- 開始手札: 6枚 上限も6枚(ターン内に調整有り)。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 無し(同時進行であるため)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦: 通常状態、能力使用可能。
- カード横: チェック状態、能力使用不可。
- カード裏向き: パスした状態のモンスター。場に存在しない扱いとなる。
● 基本構成細則
- ディスカード: 無し(ただし手札調整がある)。
- ライブラリアウト: 無し(そのまま続行)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐコスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し(モンスターは1ターンごとに使い捨て)。
- ユニーク処理: 無し。
- 戦闘はそれぞれのモンスターによる 2 対 2 で行われる。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのモンスターデックをシャッフルし、モンスター山札とする。
- それぞれのキャラクターデックをシャッフルし、キャラクター山札とする。
- それぞれ自分のモンスター山札から手札としてカードを 6枚引く。
全体の基本進行
ターンと呼ばれる以下の手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たすか10ターン目が終了した時点でゲーム終了。
※各ターンごとに先攻・後攻が決定される。ただし同一ターン内で双方のプレイヤーが処理を行うため、ターンプレイヤーの概念は存在しない。
ターン(1回の手順)の進行
○ キャラクターじゃんけん
- それぞれ「せーの!」の掛け声とともにキャラクター山札からカードを1枚引き、自分のキャラクターカード置き場に通常状態で配置する。
- それぞれが配置したキャラクターカードのじゃんけんマークでじゃんけんを行う。
- じゃんけんの勝者は、キャラクターカードの記載キャラクター能力を発動する。
じゃんけんの敗者(あいこを含む)は、キャラクターカードをチェック状態にする。
○ リミット決定
- それぞれ“スピードダイス”として、さいころを1個振る。
出た目が今ターンにおけるそれぞれの“基本スピード”の値となる。
※他のさいころと区別するため、スピードダイスはキャラクターカードの上にでも載せておくこと。
- 双方の基本スピードの合計値が、今ターンにおけるそれぞれの“リミット”の値となる。
○ 手札調整
- それぞれ手札から任意枚数のカードをポイする(表向きで捨て山に送る)。
- それぞれ手札が6枚になるように、モンスター山札からカードを補充する。
○ 前列モンスター召喚
- それぞれ手札から任意のカード1枚を、自分の前列モンスター置き場に裏向き通常状態で配置する。
※配置する(前列後列の)モンスターのレベルの合計値が、必ず今回のリミットの値以下であること(パスした分は値に含まれない)。
※手札(および山札)が尽きていて出せない場合は、前列後列に関わらず出せないままでゲームが進行する。
- それぞれ「せーの!」の掛け声とともに、前列に配置したカードを表向きにする。
※配置したカードをモンスターとして使用しない(できない)場合、「パス!」と叫ぶことで任意でパスを行う。
パスを行う際はカードを裏向きのままチェック状態にして、その位置にはモンスターは存在しない扱いとなる。
○ 後列モンスター召喚
- それぞれ手札から任意のカード1枚を、自分の後列モンスター置き場に裏向き通常状態で配置する。
- それぞれ「せーの!」の掛け声とともに、後列に配置したカードを表向きにする(必要ならばパスを行う)。
○ スピード決定
- それぞれ今回の基本スピードに(自分の表向きのモンスターの記載能力などの)各種修正を加え、今回のそれぞれの“スピード合計”を算出する。
- それぞれのスピード合計の値を比較し、値の大きい方が今回の先攻・小さい方が後攻となる。
※値が同じ場合は先攻・後攻が存在せず、戦闘において“同時こうげき”が行われる。
○ モンスター戦闘
“スピード決定”での判定により、以下の“通常の戦闘”か“同時こうげき”のいずれか一方の処理を行う。
通常の戦闘 (先攻・後攻が存在する場合の処理)
▽ 先攻のプレイヤーの「こうげき」
- 先攻が任意で自分の通常状態のモンスターをチェック状態にすることで、記載の必殺わざ(モンスター能力の一種)を使用する。
※前列・後列どちらも行えるし、任意の順番で両方とも行って構わない。
- 先攻が自分のまだ通常状態であるモンスターをチェック状態にすることで、“こうげき”を行う。
- 先攻のこうげきを行ったモンスターの攻撃力の合計値に各種修正を加え、今回の攻撃力を算出する。
- こうげきを行ったモンスター群の攻撃力分のダメージを、後攻のモンスター群に対して与える。
- 後攻は受けたダメージを、前列のモンスターから順にそれぞれの防御力分まで割り振っていく。
※防御力分のダメージを与えられた時点で、そのモンスターは“KO”となりモンスター捨て場に送られる。
※“KO”されなかったモンスターは、ダメージ0の状態に戻る(蓄積されない)。
▽ 後攻のプレイヤーの「こうげき」
- 後攻が任意で自分の通常状態のモンスターをチェック状態にすることで、記載の必殺わざを使用する。
- 後攻が自分のまだ通常状態であるモンスターをチェック状態にすることで、“こうげき”を行う。
- 後攻のこうげきを行ったモンスターの攻撃力の合計値に各種修正を加え、今回の攻撃力を算出する。
- こうげきを行ったモンスター群の攻撃力分のダメージを、先攻のモンスター群に対して与える。
- 先攻は受けたダメージを、前列のモンスターから順にそれぞれの防御力分まで割り振っていく。
同時こうげき (先攻・後攻が存在しない場合の処理)
▽ 双方の「こうげき」
- それぞれのモンスターの持つモンスター能力のうち、“特殊能力”以外の能力が同時こうげき中は失われる。
※キャラクター能力などはそのまま。
- それぞれの通常状態であるモンスターすべてをチェック状態にすることで、“こうげき”を行う。
- それぞれのこうげきを行ったモンスターの攻撃力の合計値に各種修正を加え、今回の攻撃力を算出する。
- それぞれ自分のモンスター群の攻撃力分のダメージを、相手のモンスター群に対して同時に与えあう。
- それぞれが受けたダメージを、自分の前列のモンスターから順にそれぞれの防御力分まで割り振っていく。
○ 勝利判定
- “モンスター戦闘”の処理の結果により、それぞれ以下の処理をおこなう。
- いずれかが勝利(一方のプレイヤーの場にだけモンスターが存在する場合):
勝利した側のプレイヤーは、自分のキャラクター置き場のカードすべてをモンモンアイテムとして獲得する(アイテム置き場に送る)。
勝利した側のプレイヤーは、自分のキャラクター置き場のカードすべてをポイする。
- 引き分け(双方の場にモンスターが存在するか、どちらにもモンスターが存在しない場合):
それぞれ自分のキャラクター置き場のカードをすべてチェック状態にする。
- それぞれ自分の戦場にあるモンスターカード(パスした分を含む)をすべてポイする。
1ゲーム終了時の処理
特になし。
ルール細則
基本ルール細則
● 属性について
- モンスターカードには属性の概念が存在し、さまざまな場面で使用される。
- 属性は 火・水・土・風・聖・魔 の6種類が存在する。また無属性も存在する。
- キャラクターカードには属性は存在しない。代わりに じゃんけんマーク が存在する。
カード構成
● 一時的に使用するカード
○ モンスターカード (配置条件が存在)
- プレイヤーの部下たち。場にモンスターとして配置される。
- 攻撃力/防御力を持ち、プレイヤーの武器/盾となる。
- 各ターンごとに戦場の前列と後列のモンスター置き場に、それぞれ1体ずつ配置できる。
- 1ターンのみの存在であり、ターン終了時にすべてモンスター捨て山に送られる。
ただし途中で防御力以上のダメージを受けた場合は、 KO(ノックアウト)された扱いとなり即座にモンスター捨て山に送られる。
なおダメージ判定は各ダメージごとに行われるため、ダメージが蓄積されることはない。
- レベルの値を持ち、配置条件として使用される。
各ターンごとのリミットの範囲内で、自分の場の前後列に合計2体まで配置できる。
※配置しない(できない)分は、パスとして裏向きで存在しない扱いのままとなる。
- 一部のカードは個別のモンスター能力を持ち、戦闘などで使用される。
モンスター能力は アイテム・戦闘スペル・能力・特殊能力 の4種に大別される。
※この“アイテム”は、モンモンアイテムとは無関係。
- 一部のモンスター能力には“チェックマーク”が存在し、マークを持つ場合はモンスターを通常状態からチェック状態にすることで能力を発動する。
チェックマークが無い場合は、条件を満たしていればいつでも使用できる(能力発動しつつ、こうげきも行える)。
※チェックマークを持つ能力は、基本的にはこうげきの代わりに行う“必殺わざ”として使用される。
※チェックマークを持つ能力の中で感嘆符マークを持つ場合は、指定タイミング(相手のこうげきを受けた瞬間など)にのみ使用できる。
○ キャラクターカード (コスト不要)
- プレイヤーを手助けしてくれるであろう人たち。場にキャラクターとして配置される。
- キャラクターとしての役割に加えて、勝利ポイントであるモンモンアイテムとしても使用される。
- 各ターン開始時に、キャラクター置き場にそれぞれ1枚ずつ配置される。
- じゃんけんマークとキャラクター能力を持ち、キャラクターじゃんけんで勝利した場合に記載能力が発動する。
- 戦闘で勝利した場合、モンモンアイテムとして自分のキャラクター置き場のカードすべてが獲得される。
戦闘で敗北した場合、自分のキャラクター置き場のカードすべてがポイされキャラクター捨て山に送られる。
- 基本的には1ターンのみの存在である。ただし戦闘が引き分けた場合はチェック状態で場に蓄積され、次のターンに扱いが託される。
場の構成
| 後 | | 敵軍後列 |
前 | 敵軍前列 |
人 | | 人 | キャラクター |
| 前 | | 自軍前列 |
後 | 自軍後列 |
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- 場はキャラクターの置き場とそれぞれの戦場という空間に大別される(上図は場の構成図)。
- それぞれの戦場は前列モンスター置き場と後列モンスター置き場で構成され、それぞれの置き場にモンスターを1体ずつ配置できる。
- キャラクター・カード置き場にはそれぞれのキャラクターが1体ずつ配置される(引き分けにより前ターン分が蓄積される場合もある)。
- 戦闘で使用したモンスターカードは、モンスター捨て山という空間に集められる。
- 戦闘で勝利した場合、自分がキャラクター・カード置き場に配置しているすべてのカードは、アイテム置き場という空間に集められる。
※アイテム置き場には 火 ~ 魔 の属性が記載されている。これは雰囲気を出すための装飾要素であり、ゲーム的には配置枚数のみが問われる。
- 戦闘で敗北した場合、自分がキャラクター置き場に配置しているすべてのカードは、キャラクター捨て山という空間に集められる。
- アイテム置き場とキャラクター捨て山は似ているが、両者は明確に区別される。
商品情報
● メーカー: 富士見書房(グループSNE)、玩具菓子は東ハト
○ 発売開始: 2000年7月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
基本セット
| 2000/7
| 160
| スターター(50/1200)、ブースター(10/280)
|
聖魔大戦
| 2000/10
| 40
| ブースター(10/280)
|
モンコレナイト スナック
|
|
| 玩菓、カード1枚
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