ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『モンスターコレクションTCG』のルール解説。
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モンスター・コレクション
トレーディングカードゲーム
Last Update 2020/7/25 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦による陣地攻略戦。プレイヤーは召喚術師となってモンスターを呼び出し、そのモンスターで相手召喚術師が構える本陣を攻め落とす。
● 原作
オリジナル作品。ただし富士見書房刊の同名作品ほか、グループSNEの各種ファンタジー作品を下敷きとしている。
● 世界設定
本来ファンタジーRPGに出てくるモンスターや亜人間を紹介するために作られた6つの魔法属性が世界を支配する世界、名づけて“六門世界”。
人々は世界の理“魔法”を支配するための“真の名”を知っていれば、自分の目の前に世界の果てや異世界からありとあらゆる生物を呼び寄せることができた。
でもあの文庫からこういうゲームができるとは、当時は夢にも思わなかったよね。
● 本ゲームについて
国産TCGとしては、ポケモンカードに次ぐ知名度を誇り、各地のプレイルームでは多くのプレイヤーによってプレイされていました。
それまでTRPGで人々に受け入れられてきたファンタジーの決まりごとの部分をストレートに継承した世界設定、
日本で人気を博してきたファンタジーイラストレーターによって描かれた華麗なイラスト群は、まことに日本人好みのTCGといえましょう。
基本構成
勝利条件
- 相手プレイヤーの本陣へ進軍する。
- 双方のデッキが尽きる(その1ターン継続後、どちらが優勢であるか判定を行なう)。
- 特定カードに記載された勝利条件(または相手の敗北条件)を満たす。
- 千日手に陥る(6ターン続いたとき判定を行なう)。
- 相手が投了する。
※トーナメントでは、勝ち方それぞれで勝利点が異なる。
事前準備
● デッキ (山札、デック: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 50枚ちょうど。
- 構築条件: 同一カードはデッキに 3枚まで
(カードに投入枚数が指定されている場合は、カード記述に従う)。
召喚術師ルールを採用する場合、召喚術師カードに記載されたデック制限に従うこと。
※カードが混じるため、それぞれ異なる柄のスリーブを使用することが望ましい。
● その他準備
○ 召喚術師カード: 召喚術師ルールを採用する場合、任意の 1枚。
○ 6面ダイス: 任意数(主にイニシアチブ決定に使用)。
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ: 無し。
- 開始手札: 6枚。上限も 6枚(自ターン内に調整有り)。
- マリガン: 手札にユニットカードが無い時、本人のみ任意で1回。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻は第1ターンに第1手札調整フェイズ・メインフェイズが無い)。
その他構成
● カードの行動表現
- 戦闘中のユニットに限って存在する。
- 戦闘の開始時では互いに未使用状態であり、何らかの戦闘行動(攻撃、特殊能力)を行うことで行動完了とみなす。
- 何もしなくても、自分の側の普通タイミング/同時攻撃タイミングの終了とともに行動完了となる。
- 行動完了状態であっても、戦闘スペルとアイテム: 消耗品の使用は可能。
- 戦闘終了後には行動表現は不要となる(他場所の戦闘には影響が無い)。
- カード縦: 未行動。攻撃、完了型能力が使用可能。
- カード横: 行動完了。
● 基本構成細則
- ディスカード: 調整(6枚を維持)。
- ライブラリアウト: 有り(終了条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐコスト蓄積: 無し(魔力は回数制のため蓄積しない)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 無し。
- 戦闘は、移動行動(進軍)の最中の一行動として発生し、常に移動先の地形(においてのパーティー)ごとにパーティー単位で行う。
ゲームの流れ
開始準備
召喚術師ルールを採用する場合、それぞれの召喚術師を裏向きに配置する。
それぞれのデッキをシャッフルする。
召喚術師ルールを採用する場合、それぞれの召喚術師を表向きにする。
デッキから1枚とって裏向きに場に配置する、これを本陣とする。
それぞれ自分のデッキより手札を 6枚引く。
必要に応じてマリガン処理を行う。
先攻・後攻を決定する。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ 第1手札調整フェイズ
- まず手札から好きなだけカードを捨てる。
- 手札枚数が上限値(原則 6枚)と同じになるように手札を捨てる、またはデッキから補充する。
○ メインフェイズ
ゲームの基本行動を行う。具体的には以下のとおり。
- ユニットを進軍(&戦闘)させる。
- 地形配置をする(後述)。
- 儀式スペルを使用する(1ターンにつき1回のみ)。
- 自軍ユニット間で、任意にアイテム: 装備品の交換を行う。
▲ 進軍
- 1体のユニットは、1ターンに1度のみ進軍可能である。
- 移動先の地形に相手ユニットが存在する場合、戦闘が発生する。
戦闘は同時に移動したユニットをまとめてパーティーとし、
お互いのパーティー同士で地形単位に解決する。
- 1度進軍に失敗した相手ユニットが存在する地形に対しては、同一ターンに進軍することはできない。
- 2体以上を同時に進軍できる(入れ替え進軍が可能)。
- 同時に2ヶ所の地形で戦闘が発生するような移動は行なえない。
▲ 戦闘
進軍中の行動として発生し、以下の手順に従って解決する(1つの地形単位に解決していくこと)。
▽ 即時召喚タイミング
- 進軍側がアイテム: 装備品を、任意で対象地形の自軍ユニットから破棄する。
- 進軍側が手札の即時召喚ユニットを、任意で進軍側より順に対象地形に召喚する。
- 進軍側が手札のアイテム: 装備品を、任意で対象地形の自軍ユニットに装備する。
- 防御側がアイテム: 装備品を、任意で対象地形の自軍ユニットから破棄する。
- 防御側が手札の即時召喚ユニットを、任意で進軍側より順に対象地形に召喚する。
- 防御側が手札のアイテム: 装備品を、任意で対象地形の自軍ユニットに装備する。
▽ 隊列変更タイミング
- 進軍側が対象の自軍パーティーの隊列(ダメージを受ける順番)を決定する。
- 進軍側が対象地形の自軍パーティー間で、任意にアイテム: 装備品の交換を行う。
- 防御側が対象の自軍パーティーの隊列を決定する。
- 防御側が対象地形の自軍パーティー間で、任意にアイテム: 装備品の交換を行う。
※戦闘中でなければ、隊列はいつ変更してもよい(というか、通常は考慮する必要がない)。
▽ イニシアチブ決定タイミング
それぞれダイスを1つ振って、出た目(に修正値を加えたもの)を比べる。
- ダイス目が異なる: 値が大きいほうが先攻、少ないほうが後攻となる。
- 双方のダイス目が同じ: 今回の戦闘が同時攻撃となる。
▽ 戦闘を実際に処理するタイミング
イニシアチブ決定タイミングの結果に従い、順次に詳細戦闘処理(後述)を行う。
- 通常の場合:
1. 先攻普通タイミングを実行する
2. 後攻パーティーが生き残っている場合、後攻普通タイミングを実行する。
- 同時攻撃: 同時攻撃タイミングを実行する
(ユニットの攻撃/防御力以外の、一切の修正(装備品を含む)を受けない能力値による戦闘を行う)。
★ 詳細戦闘処理(先攻/後攻/同時タイミングいずれについても)
- 1度の戦闘タイミングで各1回ずつのみ行う
- パーティー全員の攻撃力合計を、ダメージとして相手パーティーに与える。
- 相手パーティーは隊列の先頭から、それぞれ防御力分までのダメージを順に引き受け、
防御力分のダメージを受けたユニットはここで死亡する(捨札に送る)。
- ダメージは即時/同時解決する。この時点で死亡に至らなければ、ダメージは0に戻る。
▽ 戦闘終了タイミング
- もし防御側ユニットが1体でも生き残った場合には進軍失敗となり、進軍側は、移動前に存在した地形に戻る。
- 即時召喚ユニットは、そのままパーティーに加えられる。
もしパーティーの合計レベルが地形のリミットを越えた場合は、リミット上限に収まるまで即時召喚ユニットから順に破棄していくこと。
○ 通常召喚フェイズ
- 自分の本陣/自分が支配する地形「魔法陣*」上に、地形のレベル上限の範囲内で手札のユニットを、任意に配置する。
- アイテム: 装備品を、任意で自軍ユニットに(装備範囲内で)装備・破棄する。
- 自軍ユニット間で、任意にアイテム: 装備品の交換を行う。
○ 第2手札調整フェイズ
- まず手札から好きなだけカードを捨てる。
- 手札の枚数が上限値(基本は 6枚)と同じになるようにカードを捨てる、またはデッキから補充する。
○ 終了宣言フェイズ
- 全プレイヤーの行動完了ユニットと召喚術師が未行動状態となる。
- 終了を宣言する。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● 属性
この世界の生き物はすべて“火・水・土・風・聖・魔”の 6つの属性の影響を受けている。
ゲーム中においては、魔法陣からユニットを召喚する際や、ユニットが戦闘スペルを使用する際に属性が影響を及ぼす。
● 地形配置
ユニットは地形上にしか存在できない。地形を配置するルールは以下のとおり。
- 自軍が配置した地形に縦横隣接する本陣以外のエリアに、任意で地形カードを配置することができる。
- 自軍ユニットが存在する地形に縦横隣接する本陣以外のエリアに、任意で地形カードを配置することができる。
- 本陣を配置しなおすことはできない(ただし、本陣そのものは移動する場合がある)。
● 代理地形
- 地形カードがない場合に、デッキの1番上のカードを裏向きに配置することで、代理の地形カードとして利用できる。
- 代理地形は、1ターンにつき1枚だけ配置できる。
- 代理地形のリミットレベルは 8となる。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ ユニットカード (配置条件が存在)
- 部下のモンスター。攻撃/防御力を持つ。
- 防御力以上のダメージを受けると破壊される。このダメージは攻撃処理ごとに初期化される。
- ユニットごとに固有のレベル(大きさのようなもの)を持っており、1つの地形の上には、その地形のリミットレベルの値までしか味方ユニットたちは存在できない。
※ 即時召喚ユニット
- レベル表記が黒地に白字のユニット。即時召喚タイミングに召喚が可能。
○ アイテム(装備品)カード (配置条件が存在)
- ユニット1体を強化する。ユニットの記述の適用範囲内で使用すること。
○ 地形カード (配置条件が存在)
- ユニットが存在するための空間。固有のリミットレベルを持つ。
- 本陣、代理地形も広い意味で地形と見なす。
- 儀式スペルの要素を持つ地形も存在する。
○ 召喚術師カード (専用ルールでのみ使用)
- プレイヤーの分身。オプションルールである召喚術師ルールでのみ使用する。
- 召喚術師カードに記載されている効果は、全てのルールに優先して適用される。
● 瞬間的に使用するカード
○ アイテム(消耗品)カード (使用条件が存在)
- ユニットが使用する使い捨てのアイテム。戦闘中にユニットの記述の適用範囲内で使用すること。
○ 戦闘スペルカード (使用条件が存在)
- ユニットが使用する呪文、戦闘中にユニットの記述の適用範囲内で使用する。
○ 儀式スペルカード (使用条件が存在)
- プレイヤーが使用する呪文。1ターンにつき1回のみ使用可能。
- 使用するには、発動条件(基本的には地形“ストーンサークル”の支配)を満たす必要がある。
- “スロット継続”と記載された儀式スペルを使用する場合、“スロット”と呼ばれる専用空間にて継続維持される。
各プレイヤーごとにスロットは3個ずつ用意されており、スロットに空きがなければこの儀式スペルは使用できない。
場の構成
- 永続カードは、共用の場という空間に存在する。
- 場は 3 * 4 のフィールドで構成される(上図が場の概略図)。
- フィールドはただそれだけでは何も無い空間であり、フィールドに地形が配置されて初めて場として機能する(例外的にフィールド外に配置できる地形も存在する)。
- 上図で“自”と記載された部分が自分の本陣、“敵”と記載された部分が相手の本陣となる。
- ユニットはフィールド等に配置された地形の上にのみ存在する。
- 本陣は、リミットレベル 10の地形として扱われる。
- カードの使用後は捨札という空間へ送られる。
商品情報
● メーカー: 富士見書房(現:KADOKAWA)/ グループSNE/ ブロッコリー(神霊獣の咆哮 以降)/ ブシロード(2011 ~ 14年)
○ 発売開始: 1997年9月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
基本セット
| 1997/9
| 362
| スターター(60/1300)、ブースター(16/400)
|
古代帝国の遺産
| 1998/4
| 144
| ブースター(16/400)
|
魔道士の黙示録
| 1998/9
| 170
| ブースター(16/400)
|
聖都の決闘者
| 1998/12
|
| 構築済みスターター(2500)
|
空中庭園の降臨
| 1999/4
| 150
| ブースター(16/400)
|
黄金樹の守護者
| 1999/9
| 150
| ブースター(16/400)
|
太陽王の覚醒
| 2000/3
| 150
| ブースター(16/400)
|
モンスターコレクション2
| 2000/9
| 250
| スターター(60/1300)、ブースター(16/400)
|
放浪王の帰還
| 2000/12
| 113
| ブースター(10/300)
|
灼熱の百年戦争
| 2001/3
| 150
| ブースター(16/400)
|
ビギナーズセット
| 2001/4
|
| 構築済みスターター
|
魔法帝国の興亡
| 2001/9
| 238
| スターター(62/1300)、ブースター(16/400)
|
冥界の六皇子
| 2002/3
| 150
| ブースター(16/400)
|
真珠竜の秘宝
| 2002/4
|
| 構築済みスターター(60/1500)
|
六王国の戦火
| 2002/9
| 216
| 半構築済みスターター 6種(59/1500)、 ブースター(10/300)
|
金剛石の守護神
| 2002/10
|
| 構築済みスターター(60/1500)
|
竜皇の凱歌
| 2003/3
| 152
| ブースター(10/300)
|
時間獣の封印
| 2003/6
| 86
| ブースター(10/350)
|
新聖紀の胎動
| 2003/9
| 152
| ブースター(10/350)
|
聖王の刻印
| 2003/12 2004/3
| 144 152
| 半構築済みスターター(57/1600) ブースター(10/350)
|
神霊獣の咆哮
| 2008/7
| 156
| ブースター(10/400)
|
ベストカード・デック
| 2008/12
| 2種
| 構築済みスターター(60/1800)
|
千年皇国の栄光
| 2009/2
| 156
| ブースター(10/400)
|
スタートアップ・デック(夢幻の輪舞曲/鷹眼の行進歌)
| 2009/7
| 2種
| 構築済みスターター(60/1800)
|
英雄王の星誕
| 2009/8
| 156
| ブースター(10/400)
|
復活の破壊神
| 2009/11
| 36
| ブースター(6/250)
|
星剣姫の烙印
| 2009/11
| 156
| ブースター(10/400)
|
スタートアップ・デック(蒼天界の神馬/豪天城の戦鬼)
| 2010/6
| 2種
| 構築済みスターター(60/1800)
|
伏龍殿の覇者
| 2010/8
| 156
| ブースター(10/400)
|
アペンド・カードセット
| 2010/11
| 72
| ブースター2種(6/250)
|
暗黒卿の秘儀
| 2011/2
| 156
| ブースター(10/400)
|
トライアルデック (火竜/剣姫)
| 2011/8
| 2種
| 構築済みスターター(53/1575)
|
アルフレアの不死鳥
| 2011/8
| 154
| ブースター(7/330)
|
タイトルデック ゴッドイーターバースト
| 2011/9
| 2種
| 構築済みスターター(50/1575)
|
ソラステルの堕天使
| 2011/11
| 69
| ブースター(7/330)
|
タイトルブースター ゴッドイーターバースト
| 2011/12
| 69
| ブースター(7/500)
|
トライアルデック (魔女/戦天使)
| 2012/2
| 2種
| 構築済みスターター(53/1575)
|
ヴァローカの精霊祭
| 2012/3
| 154
| ブースター(7/330)
|
サーガランドの貴公子
| 2012/5
| 69
| ブースター(7/330)
|
トライアルデック (海皇竜/巨神姫)
| 2012/7
| 2種
| 構築済みスターター(53/1575)
|
煉獄のガルシルト
| 2012/8
| 100
| ブースター(7/330)
|
銀嶺のリヒテルス
| 2012/10
| 100
| ブースター(7/330)
|
トライアルデック (妖貴妃/金剛神)
| 2013/2
| 2種
| 構築済みスターター(53/1575)
|
サザンの聖角獣
| 2013/3
| 100
| ブースター(7/330)
|
アポカリプスの魔剣
| 2013/5
| 100
| ブースター(7/330)
|
トライアルデック (獅子姫/闇騎士)
| 2013/7
| 2種
| 構築済みスターター(50/1575)
|
マーシュラントの魔竜
| 2013/8
| 100
| ブースター(7/330)
|
ジオテランの歌姫
| 2013/10
| 100
| ブースター(7/330)
|
トライアルデック (ホーリィの手記)
| 2013/12
|
| 構築済みスターター(50/1575)
|
不滅なる聖騎士
| 2013/12
| 100
| ブースター(7/330)
|
トライアルデック (雷姫/風神竜)
| 2014/2
| 2種
| 構築済みスターター(50/1575)
|
アゾールの黒い旋風
| 2014/3
| 100
| ブースター(7/330)
|
悠久のハルシオン
| 2014/5
| 100
| ブースター(7/314+税)
|
太陽の金の竜姫
| 2017/3
| 150
| ブースター(7/350+税)
|
月の銀の魔狼
| 2017/3
| 150
| ブースター(7/350+税)
|
Deus
| 2019/5
|
| 構築ゲーム(128/4500+税)
|
Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
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