ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『ミリオンアーサー』のルール解説。
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ミリオンアーサー トレーディングカードゲーム
Last Update 2017/2/4 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるライフ破壊戦。プレイヤーはアーサー(として選ばれた中の 1人)となり、部下である騎士たち率いて相手を撃退する。
● 原作
マルチメディア企画『ミリオンアーサー』シリーズ。
スマートフォン用ゲーム『乖離性ミリオンアーサー』。
● 世界設定
後に伝説として語られることになるアーサー王。だが王権を示す剣を抜いた者は一人ではなかった……ほんの 100万人くらい、かな?
● 本ゲームについて
スマホアプリを原作とするTCGです。盤面の軍勢を維持しつつ戦うタイプではなく、使い切りのカードでやりくりしつつ戦っていくゲームです。
基本構成
勝利条件
事前準備
● デッキ (1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 40枚ちょうど。
- 構築条件:
リーダーカード以外で構成されていること。
同一カード番号カードはデッキに 3枚まで。
バーストアイコンを持つカードがデッキに 15枚ちょうど投入されていること。
限定条件を持つカードは、選択したリーダーカードとカードタイプが一致している物のみ投入できる。
● その他準備
○ リーダーカード: 任意の 1枚。
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ (HP): 20。上限は無し。
- 開始手札: 5枚。上限は 6枚(各ターン内に調整有り)。
- ベースエリアのカード: 3枚(体)。上限も同じ。
- マリガン: 類似概念が存在(1回だけベースエリアのカードを任意数破棄して入れ替え)。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻は1ターン目にはスタートフェイズを行わない)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦: アクティブ(未行動)状態。
- カード横: レスト(行動済み)状態。
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 無し(捨て札を再使用)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し(配置時にアクティブ状態)。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(常にカードの形で存在)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 無色の騎士。自軍ユニーク、先出し生存。
- 騎士の攻撃は常に相手リーダーを対象とし、ブロックする騎士の指定は防御側が任意に選択する。
- 1体の騎士の攻撃を、複数の騎士でブロックできる。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のリーダーカードをリーダーとして場のリーダーエリアに裏向きに配置する。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ自分のリーダーを表向きにする。
- それぞれ自分のデッキから手札としてカードを 5枚引く。
- それぞれ自分のデッキからカードを 3枚引き、場のベースエリアに騎士として表向きに配置する。
※条件が揃えば進化もできる(その結果必要ならば 3体になるように調整する)。
- それぞれ任意で 1回だけ自分のベースエリアのカードを任意数破棄し、その後 3体分になるようにデッキからカードを引き追加配置する。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ スタートフェイズ
▽ ドロー ステップ
- ターンプレイヤーはデッキからカードを 1枚引き手札に加える。
▽ チャージ ステップ
- それぞれ自身のベースエリアのカードが 2体以下の場合、3体になるようにデッキからカードを引き表向きに配置する。
※条件が揃えば進化もできる(必要ならば 3体になるように調整する)。
○ バトルフェイズ
以下の手順でバトルを行う。
バトルフェイズの処理
※ バトルエリアにカードを出す
▽ ファースト ステップ
- ターンプレイヤーが、自分のベースエリアの任意数の騎士をバトルエリアに移動させる。
※すべて同色である必要がある(ただし無色は混ざってもよい)。
※無色はそれぞれのバトルエリアに1枚まで。
※カードのコスト合計は、自身のターン中のコスト(進化時は進化状態コスト)の範囲内であること。
- 相手プレイヤーが、自分のベースエリアの任意数の騎士をバトルエリアに移動させる(出す条件はターンプレイヤーに準じる)。
- それぞれが任意で進化を行う。
▽ セカンド ステップ
- ターンプレイヤーが、自分の手札の任意数のカードを騎士としてバトルエリアに出す。
※ファーストステップで自分が出した(無色を除く)色のカードは、出すことができない。
※無色はそれぞれのバトルエリアに 1枚まで。
※カードのコスト合計は、ファーストステップの分と合わせて自身のターン中のコストの範囲内であること。
- 相手プレイヤーが、自分の手札の任意数のカードを騎士としてバトルエリアに出す(出す条件はターンプレイヤーに準じる)。
- それぞれが任意で進化を行う。
※ 相手とバトルを行う
▽ アタック ステップ
- ターンプレイヤーが、任意で自分のバトルエリアのアクティブ状態の騎士単位でアクションを行う。
※アクションを行った騎士はレスト状態になる。
※各騎士ごと記載された役割をアクションとして行う。
- 騎士がアクションとして攻撃を行う場合、(後でブロックするかどうかに関わらず)相手プレイヤーは各攻撃ごとに“デッキバースト”を行う。
デッキバーストは相手プレイヤーのデッキの1番上のカードをバーストエリアに表向きに配置し、バーストアイコンが存在すれば記載のバーストテキストを適用する。
バーストアイコンの有無に関わらず、バーストエリアのカードは即座に捨て札置き場に送られる。
- 騎士が攻撃を行う場合、各攻撃ごとに相手プレイヤーは任意で自分の騎士によりブロック(防御)を行うことができる。
※ブロックはバトルエリアのアクティブ状態の騎士のみが行える。
※1体の騎士の攻撃に対し、複数の騎士でブロックすることができる。
※ブロックを行った騎士はレスト状態になる。
- ブロックを行わない場合は、リーダーへの直接攻撃となり、攻撃側の(各種修正を加えた)スキル値がダメージとなり、数値分だけ HPが減らされる。
- ブロックを行う場合は、ブロックする騎士が楯となり、攻撃側のスキル値からブロック側の(各種修正を加えた)守備値の合算値を引いた差分がプラスの場合のみ、
(貫通ダメージとして)差の値分だけ HPが減らされる。
▽ カウンター ステップ
- 相手プレイヤーが、任意で自分のバトルエリアのアクティブ状態の騎士単位でアクションを行う。
※処理を行うプレイヤーが入れ替わる以外は、アタックステップの処理に準ずる。
- 相手プレイヤーの騎士が攻撃を行う場合、ターンプレイヤーは各攻撃ごとに“デッキバースト”を行う。
※詳細はアタックステップに準ずる。
- 相手プレイヤーの騎士が攻撃を行う場合、各攻撃ごとにターンプレイヤーは任意で自分の騎士によりブロックを行うことができる。
※詳細はアタックステップに準ずる。
▽ チェイン ステップ
- それぞれ自分のバトルエリアのカードの中から任意の1枚を、自分のチェイン置き場に表横向きに並べる形で配置する。
※バトルエリアにカードが無い場合、自分のベースエリアのカードを代わりに置くことができる。
- それぞれ自分のバトルエリアの(残りの)カードをすべて捨て札置き場に送る。
○ エンドフェイズ
▽ リフレッシュ ステップ
- それぞれ自分のベースエリアのカードを任意数破棄する。
▽ クリーン ステップ
- それぞれチェイン置き場が上限を超えている場合、上限に収まるようにカードを捨てる。
- それぞれ手札が上限を超えている場合、上限に収まるようにカードを捨てる。
1ゲーム終了時の処理
特に無し。
ルール細則
基本ルール細則
● カードタイプと色について
- カードには属性概念としてカードタイプ(原作におけるアーサータイプ)と色の 2種類が存在し、それぞれさまざまな場面で使用される。
- カードタイプと色は、関連性はあるもののそれぞれ独立した概念である。
- カードタイプは傭兵・富豪・盗賊・歌姫の 4種類、および共通タイプが存在する。
- 色は 赤・緑・青・黄・紫 の5種類、および無色が存在する。
● コストについて
- 騎士カードにはコストの概念が存在し、バトルエリアに配置する際にはコスト合計が各プレイヤーの保有コストの範囲内である必要がある。
- 各プレイヤーが保有するコストは、リーダーエリアとチェイン置き場に存在する合計カード枚数分の値となる(最低でも 1は確保される)。
- 本ゲームではコストの使用状況を可視化しておらず、毎ターン自身のコスト保有量の範囲内でやりくりする形になるので注意すること。
● 色コストについて
- コストとは別に色コストの概念が存在し、騎士の記載能力の発動などに用いられる。
- 色コストは表向きのチェイン置き場のカードを裏返すことで支払われ、1枚裏返すごとに該当色の色コストが 1だけ支払われる。
※裏向きになった後は、基本的に表向きには戻らない。
- コストと色コストは完全に異なる概念なので注意すること(コストでは枚数のみが問われ、裏表は関係無し)。
● チェインについて
- 騎士カードは本来の役割とは別に、保有コストを示すチェインとして用いられる。
- チェイン置き場に配置されることでチェインとなる。
- 各ターンのチェインステップにおいて、それぞれのバトルエリアの任意の 1枚を横・表向きに配置することでチェインとなる。
- 通常は表向きのままであるが、色コストとして使用することで裏向きとなる。
- チェイン置き場の上限は基本的には 9枚で、超過分はエンドフェイズに調整する。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ リーダーカード (コスト不要)
- プレイヤーの分身。アーサー王の候補者の中の 1人となる。
- ゲーム開始時に場のリーダーエリアにリーダーとして配置される。
- 破壊されることなくゲーム終了まで存在し続ける。
● 永続・瞬間的に使用するカード
○ 騎士カード (コスト必要)
- プレイヤーの部下たち。場のベース・バトルエリアに騎士として配置される。
※基本的には超古代技術製の人造人間たちだが、妖精や(同僚である)アーサーなども若干混じっている。
- あらかじめ役割としてのスキルが固定されており、その目的のために使用できる。
またスキルの種類に関わらず、すべてのカードがブロックを行うことができる。
- スキル値/守備値を持ち、プレイヤーの武器/盾となる。
- スキルは現在は攻撃・回復・支援・妨害の4種類が存在し、それぞれの役割は以下のとおり。
- 攻撃: スキル値分、相手の HPにダメージを与える。
- 回復: スキル値分、自分の HPを回復する。
- 支援: 自分の攻撃・回復・妨害のいずれかのカード 1枚の数値と守備をスキル値分上げる( +X/+X する)。
- 妨害: 相手の攻撃・回復・支援のいずれかのカード 1枚の数値と守備をスキル値分下げる( -X/-X する)。
- バトルエリアでの騎士は各ターンごとの使いきりであり、基本的にはターン終了時に除去される。
バトルエリアへは、ベースエリアからの移動と手札からの直接配置の 2通りの配置方法が存在する。
- 配置時の制限として、ベースエリアからバトルエリアに移動させたカードと(無色を除く)同色のカードは、手札から出すことができない。
- 場に望むだけの数を配置できる。
- 一部のカードは本来の役割とは別に、デッキバーストで用いられるバーストアイコンとバーストテキストを持つ。
※ 進化について
- 一部の騎士は進化を行うことでコストを軽減することができる。
- 進化時のコストは、通常のコストではなく進化状態コストの値が適用される。
- 進化ができる騎士カードは、進化前の騎士名が記載されており、対象の騎士を元にして進化することができる。
※乖離進化のように多重進化できるカードも存在する。
- 進化元のカードの上にカードを重ねることで進化が行われる。
- 重ねたカードでまとめて 1体の騎士として扱われる。
- 能力値などは進化後の能力が適用される。
- 進化に頼らず単独の騎士として配置することもできる(通常のコストの値を使用する)。
場の構成
ベースエリア | Leader | 敵軍リーダー・ベースエリア |
バトルエリア | 敵軍バトルエリア |
|
バトルエリア | 自軍バトルエリア |
Leader | ベースエリア | 自軍リーダー・ベースエリア |
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- それぞれの場はバトルエリアを中心に、リーダーエリアやベースエリアで構成される(上図は場の構成図)。
他にもバーストエリアやチェイン置き場などの空間も存在する。
- バトルエリアは実質的な意味での自分の場で、毎ターン使いきりではあるが騎士が配置される。
- ベースエリアは控室(あるいは第2の手札)というべき空間で、カードを騎士の状態で蓄積できる。
- リーダーエリアにはそれぞれのリーダーが存在し続ける。
- バーストエリアはバーストチェックの際に用いられる一時空間で、使用したカードは即座に捨て札となる。
- チェイン置き場はコスト源となるチェインの蓄積空間で、通常は 9枚になるまで 1ターンに 1枚ずつ蓄積される。
- 騎士カードの使用後は捨て札置き場という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: スクウェアエニックス
○ 発売開始: 2016年4月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
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スターターデッキ(傭兵/歌姫)
| 2016/4
| 2種
| 構築済みデッキ(41/1000+税)
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円卓の騎士たち
| 2016/4
| 109
| ブースター(7/300+税)
|
スターターデッキ(貴族/義賊)
| 2016/6
| 2種
| 構築済みデッキ(41/1000+税)
|
蒼の妖精と三人の魔女
| 2016/6
| 110
| ブースター(7/300+税)
|
選ばれし運命の歯車
| 2016/10
| 114
| ブースター(7/300+税)
|
天の定めに剋する者
| 2017/2
| 113
| ブースター(7/300+税)
|
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