ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『ファイナルファンタジー & スクウェア・エニックス諸作品』のルール解説。
|
SQUARE ENIX TCG SYSTEM
ファイナルファンタジー トレーディングカードゲーム
サガコンピレーション トレーディングカードゲーム
Last Update 2024/11/16 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるダメージ押し付け戦。プレイヤーは戦いのリーダーとなり、仲間の戦士たちを率いて相手を撃破する。
● 原作
コンシューマーゲーム『ファイナルファンタジー』シリーズ。
コンシューマーゲーム『Saga』シリーズ。
● 世界設定
さまざまな時代のさまざまな世界。世界は光と闇との戦いにのみこまれ、そこには常にクリスタルが存在した。後、シドも。
● 本ゲームについて
ファイナルファンタジーをはじめとするスクウェア・エニックスのTCGです。新たにメインデッキ以外のカード要素が追加されました。
※ここでは リミットブレイク 追加後のルールについて解説します。
基本構成
勝利条件
- 相手に 7点のダメージを与える(ダメージゾーンのカードが 7枚になる)。
- 相手のメインデッキが尽きる(引くべき時に引けない)。
- 特定カードに記載された勝利条件(または相手の敗北条件)を満たす。
事前準備
● メインデッキ (1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 50枚ちょうど。
- 構築条件:
“リミットブレイク”アイコンを持たないカードで構成されていること。
同一カードはデッキに 3枚まで。
シリーズごとに裏面が異なるため、混ぜて使用する場合は裏面が不透明なスリーブの使用が必要となる。
● リミットブレイク デッキ (LBデッキ: 1人分の補助デッキ)
- デッキ枚数: 8枚以下(使用しなくてもよい)。
- 構築条件:
“リミットブレイク”アイコンを持つカードのみで構成されていること。
同一カードはデッキに 3枚まで。
スリーブを使用する際は、デッキとは異なる柄のスリーブを使用すること。
- リミットブレイクデッキは、事実上の第二の手札としてシャッフルされることなく本人が自由に内容を確認して使用できる(相手は枚数のみ確認可)。
ただしゲーム単位での使用/未使用の概念があり、使用後(表向き)のカードは以後プレイできなくなる。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ 各種表示用カウンター: 必要に応じて。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 敗北ポイント (ダメージ): 0点。以後蓄積する。
- 開始手札: 5枚。上限も 5枚(自ターン内に調整有り)。
- マリガン: 任意で 1回。最初のカードはメインデッキの底に戻す。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻は 1ターン目には引くカードが 1枚のみ)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦: アクティブ(待機)状態
- カード横: ダル(消耗)状態
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 可能(専用レギュレーションが別途存在)。
- 召喚酔い: 有り(配置ターンのアタック等不可・バックアップはダル状態)。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(使用の都度消滅)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 非一般カード、名称単位で自軍ユニーク、先出し生存。
光・闇属性カード、自軍ユニーク、対消滅。
- キャラクターの攻撃は常に相手プレイヤーを対象とし、キャラクターによるブロックは防御側が任意に選択する。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのメインデッキをシャッフルする。
- それぞれのリミットブレイクデッキを裏向きで用意する(事実上の第二の手札となる)。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ自分のメインデッキより手札としてカードを 5枚引く。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ アクティブフェイズ
○ ドローフェイズ
○ メインフェイズ (その 1)
任意で以下の行動を行う。
- 手札やリミットブレイクからキャラクターカードを配置する。
- 手札やリミットブレイクからアイテムカードを配置する。
- 場のキャラクターのアビリティを使用する。
- 手札やリミットブレイクから召喚獣カードを使用する。
○ アタックフェイズ
場のアクティブ状態のキャラクター(フォワード)で任意にアタックを行う(後述)。
各アタックの処理
▽ アタック準備ステップ
- 攻撃側から交互に、任意でキャラクターのアビリティや召喚獣カードを使用する。
▽ アタック指定ステップ
- アタックを行うアクティブ状態のキャラクター・フォワードを任意に選択する。
同一属性のキャラクターをまとめて、パーティー(後述)という仮想アタックキャラクターを選択することもできる。
選択したキャラクターが今回のアタックキャラクターとなる。
- 選択したアタックキャラクターをダル状態にする。
- このステップでも、任意で攻撃側から交互にキャラクターのアビリティや召喚獣カードを使用できる。
▽ ブロック指定ステップ
- 相手プレイヤーはブロックを行うか任意で選択する。
- ブロックを選択した場合、対象となるブロックキャラクターを選択する。
ブロックキャラクターに選択できるのは、自分の場のアクティブ状態のキャラクター・フォワードのみである。
ブロックキャラクターに選択できるキャラクターが存在しない場合、ブロックはできない。
- このステップでも、任意で攻撃側から交互にキャラクターのアビリティや召喚獣カードを使用できる。
▽ ダメージ解決ステップ
- この時点で、アタック・ブロックキャラクターの今回のアタックにおけるパワー等が確定する。
- ブロックの有無で、それぞれ以下の処理を行う。
- ブロックする場合:
アタック・ブロックキャラクターがそれぞれ自分のパワー分の(キャラクターへの)ダメージを相手側のキャラクターに与える。
アタック・ブロックキャラクターとも、今ターンに蓄積された(キャラクターへの)ダメージが自身のパワーを上回っていた場合に撃破される(ブレイクゾーンに送られる)。
- ブロックしない場合:
相手プレイヤーは 1点の(プレイヤーへの)ダメージを受ける(メインデッキの一番上のカード 1枚をめくり、自分のダメージゾーンに表向きに送る)。
ダメージとしてめくったカードが“EXバースト”のアビリティを持っている場合、その効果が発動する。
○ メインフェイズ (その 2)
メインフェイズ (その 1)と同等の行動を任意で行う。
○ エンドフェイズ
- それぞれのキャラクターの(キャラクターへの)ダメージが 0になる。
- 手札が上限を超えている場合、上限に収まるようにカードを捨てる。
1ゲーム終了時の処理
特に無し。
ルール細則
基本ルール細則
● 属性について
- それぞれのカードには属性が存在し、さまざまな場面で影響を及ぼす。
- 属性は 火・水・風・土・雷・氷・光・闇 の 8種類が存在する。
- 光属性と闇属性は他の属性とは扱いが異なる。具体的には以下のとおり。
- キャラクターカードは、通常は自分の場に両属性あわせて 1枚しか配置できない。
- 配置コストにおいて、指定属性は不要である(数値分のコストでありさえすればよい)。
- 手札から捨ててもコストを発生させることができない。
● コストについて
- それぞれのカードにはコストが存在し、配置や能力使用の際にコストを消費する必要がある。
- コストは CP(クリスタルポイント)という概念で表される。
- コストにも属性が存在する。キャラクター配置のコストはコストの属性のうちいずれか 1つが配置するカードと一致していればよい。アビリティの場合は指定どおりである必要がある。
- コストの支払いには 2種類の方法が存在する。
1つは手札を捨てる方法であり、もう 1つは自分の場に存在するアクティブ状態のキャラクター・バックアップをダル状態にする方法である。
手札のカードを捨てる場合、カードの配置・使用属性のコストが 2コスト分発生する。
バックアップをダル状態にする場合、カードの配置属性のコストが 1コスト分発生する。
- スペシャルアビリティの場合は、通常のコスト支払いとは別に、アビリティを使用するキャラクターと同名カードを手札から 1枚捨てる必要がある。
- リミットブレイクのカードを使用する場合は、通常のコストの他にリミットブレイク専用のLBコストが必要となる。
自分のリミットブレイクデッキにある裏向きのカード 1枚を表向きにすることで、1つ分の LBコストが支払われる。
- 類似概念としてクリスタルが存在する。クリスタルは CPと名前こそ似ているが、専用カウンターで表示される別要素となる。
● パーティーについて
- アタックを行う際に、複数のキャラクターをまとめてパーティーを組んでアタックを行うことができる。
- 強すぎるブロックキャラクターへの対処手段として用いられる。
- パーティーは攻撃時に限り組むことができる。
- パーティーは仮想の 1体のアタックキャラクターとして扱われる。
- パーティーは 1回のアタックごとに解散となる。
- パーティーは参加させるキャラクターのすべての属性が同一属性か、すべてがパーティーアイコンを持つかのどちらかの場合に限り組むことができる。
- そもそもアタックできる条件を満たしていないキャラクターは、パーティーに参加できない。
- パーティーを組むか組まないかは任意。1キャラクターのアタック後に残ったキャラクターでパーティーを組んでもよいし、1つのパーティーのアタック後に残ったキャラクターで別のパーティーを組んでもよい。
- パーティーのパワーは、参加キャラクターのパワーの合計値となる。
- 先制攻撃などはパーティー参加キャラクター全員が持っていない限り無効となる。
- 仮想の 1体として扱われるため、1体のブロックキャラクターに完全にブロックされてしまう。
- 仮想の 1体として扱われるため、(プレイヤーへの)ダメージは 1パーティーにつき 1点のダメージのみ。
- 通常の場合と同様に、アタックキャラクターとして指定することでパーティーすべてがダル状態となる。
- パーティーに対しての(キャラクターへの)ダメージは、防御側がパーティー参加キャラクターに対して好きなように割り振る。
● リミットブレイクについて
- 一部のカードはリミットブレイクアイコン(LB)を持ち、他のカードとは異なる運用が行われる。
- LBアイコンを持つカードは、メインデッキに入れられない。代わりに専用のリミットブレイクデッキとしてまとめられる。
なおスリーブを使用する際は、メインデッキ用のスリーブとは異なるスリーブを使用する必要がある。
- LBアイコンを持つカードは、LBアイコンと後述の専用コストを持つ以外はメインデッキに入るカードと基本的には何も変わらない。
- リミットブレイクデッキは第二の手札のような存在であって、いつでも手札と同じようにカードを使用できる。
ただしその中のカードには未使用/使用済みの概念があり、使用できるのは未使用状態のカードに限られる。
- リミットブレイクデッキ内のカードは、裏向き状態が未使用・表向きが使用済みとなる。
- LBアイコンを持つカードは通常の基本コストに加えて LBコストを持ち、使用するには両方のコストを支払う必要がある。
- LBコストは数値項目であり、(このカード以外の)リミットブレイクデッキにある裏向きのカードを値分だけ表向きにすることで支払われる。
● 顕現について
- 一部のキャラクターカードは顕現のアビリティを持ち、自身の上にカードを重ねる(いわゆる進化を行う)ことができる。
- 顕現の組み合わせはそれぞれ個別に決められており、配置元となるキャラクター側に重ねる側の名称や発動コストが記載されている。
※ FF XVIのギミック再現であり、【ドミナント】のジョブを持つキャラクターの上に対となる【召喚獣】のキャラクターを重ねて一体化する。
- まずコストを支払ってから、デッキの中から指定されたキャラクターカード 1枚を探して取り出す(デッキはその後でシャッフル)。
そのうえで配置元のキャラクターのカードの上に、先ほど取り出したキャラクターカードを重ねることで顕現が行われる。
- 顕現を行ったことで、そのキャラクターは以下の能力を持つ。
- 重なった 2枚のキャラクターカードで、1体のキャラクターとして扱われる。
- カードの状態などは、顕現前の状態が引き継がれる。
- カード情報は上側の内容のみが有効となるが、カード名は両方の名称を備えた物となる。
- 戦闘ダメージなどで場を離れる際は、両方のカードとも指定の場所に送ったうえで、重ねた上側のカードのみがゲームから除外される。
- 重ねる側のカードは顕現専用というわけではない。配置コストを払えば通常のキャラクターとして使用できる。
※顕現元と顕現先を別々に並べることもできる(もちろんこの場合には顕現を行えない)。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ キャラクターカード・フォワード (コストと属性必要)
- プレイヤーの部下たち。場にキャラクターとして配置される。
- パワーの値を持ち、プレイヤーの武器兼盾となる。
- パワー以上の(キャラクターへの)ダメージを受けた場合破壊される。このダメージはターン終了時に初期化される。
- 一般兵とそれ以外に大別される。一般兵は同名キャラクターを複数配置できるが、それ以外のキャラクターは自分の場に同名キャラクターをそれぞれ 1体ずつしか配置できない。
- 場にアクティブ状態で配置されるが、配置ターンにアタックやダル状態化を必要とする行為は通常では使用不可。
- 場のフォワードに(同名制限などを守る限り)何体でも配置できる。
- 一部のカードは独自のアビリティを持つ。アビリティは一定条件で自動的に発動するものと、コストを支払うこと任意発動させるものが存在する。
○ キャラクターカード・バックアップ (コストと属性必要)
- プレイヤーの部下たち。場にキャラクターとして配置される。
- キャラクターカード・フォワードと異なりパワーの値を持たず、アタックに参加することができない。
- キャラクターカード・フォワードと異なり、アクティブ状態をダル状態にすることでコスト支払いを行うことができる。
- キャラクターカード・フォワードと同様、一般兵とそれ以外の区別(および配置上限)が存在する。
- キャラクターカード・フォワードと同様、一部のカードは独自のアビリティを持つ。
- 場にダル状態で配置される。
- 場のバックアップに 5体まで配置できる。
○ キャラクターカード・モンスター (コストと属性必要)
- プレイヤーの部下たち。場にキャラクターとして配置される。
- すべてが一般兵である。
- すべてが独自のアビリティを持つ。
- キャラクターカード・フォワードと異なりパワーの値を持たず、通常はアタックに参加することができない。
- 場にアクティブ状態で配置されるが、配置ターンにアタックやダル状態化を必要とする行為は通常では使用不可。
- 場のフォワードに準ずる位置に何体でも配置できる。
○ アイテムカード (コストと属性必要)
- キャラクターの装備品。キャラクターに付けてそのキャラクターの能力を強化する。
- キャラクターに付ける形で配置され、単独では場に存在できない。
- 武器・防具・アクセサリなどの複数のカードタイプが存在する。
- 1体のキャラクターに対して、アイテムカードを各カードタイプごとにそれぞれ 1枚ずつ付けることができる。
※つまり 1体のキャラクターには同一カードタイプのアイテムを複数付けられない。
- 付けられるのは自軍キャラクターのみであり、相手キャラクターに付けることはできない。
- それぞれ付けられるキャラクターの種類などが“装備”として個別指定されている。
- それぞれ“はずす”というアビリティを持ち、記載コストを支払うことでいつでも場から手札に戻すことができる。
- 付けたキャラクターの一部と化すため、カード状態などは存在しない。
- キャラクターカードと同様に一般/非一般の概念が存在する。
- 付けたキャラクターが場を離れたり付けられない状態になった場合、付けたアイテムカードは破棄される。
● 瞬間的に使用するカード
○ 召喚獣カード (コストと属性必要)
- プレイヤーが呼び出す召喚獣。
- いわゆる呪文カードであり、効果はさまざま。
場の構成
バックアップ | 敵陣 |
フォワード |
|
フォワード | 自陣 |
バックアップ |
- 永続カードは、フィールド(場)という空間に存在する。
- それぞれのフィールドは、フォワードとバックアップに大別される(上図は場の構成図)。
- フォワードにはキャラクター・フォワード/モンスターを何体でも配置できる。
- バックアップにはキャラクター・バックアップを 5体まで配置できる。
- フィールドには他にもモンスターや陣形カードを配置する空間などが存在する。
- 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後はブレイクゾーンという空間に集められる。
- プレイヤーがダメージを受けた時は、ダメージという空間に集められる。
なおこの空間はプレイヤー専用であり、キャラクターへのダメージには関係しない。
- ブレイクゾーンとダメージは似ているが、両者は明確に区別される。
商品情報
● メーカー: スクウェア・エニックス/ホビージャパン
○ 発売開始: 2011年2月
- ○ ラインナップ: ファイナルファンタジー TCG
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
秘められた希望
| 2024/3
| 124
| ブースター(12/400+税)
|
秘められた試練
| 2024/8
| 130
| ブースター(12/400+税)
|
秘められた伝説
| 2024/11
| 126
| ブースター(12/400+税)
|
Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
◆ Back ◆