ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『バトラベラー』のルール解説。
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バトラベラー田舎ード
Last Update 2025/10/4 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるライフ破壊戦。プレイヤーは旅人的な存在となり、現地で知り合ったキャラクターを率いて相手を退散させる。
● 原作
オリジナル作品。
● 世界設定
実在の地域の会社や風土などを擬人化した物。
● 本ゲームについて
魅力的な景色や特産物がありながらもあまり知られていない、さまざまな地域を盛り上げるために作られたご当地TCGです。
複数地域による合同企画となっており、今のところ付知町(岐阜)と佐伯市(大分)が参加しています。
なお通常パックは販売物ですが、スターターは現地観光の記念品という形で配布されています。
※複数ある遊び方の中から、ここではベーシックルールについて解説します。
基本構成
勝利条件
- 相手のプレイヤーライフを 0にする。
- 相手が手札からキャラクターカードを場に出せない(双方が同時に出せなかったときは引き分け)。
※これらは 1ゲームの勝利条件。最終的に 2ゲームを先取した方を勝利者とする。
事前準備
● デッキ (1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 20枚ちょうど。
- 構築条件: 同一カードはデッキにそれぞれ 2枚まで。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ サイコロ: 各種表示マーカー兼判定用に、通常の 6面ダイスを適当数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ: 4。上限は特に指定なし。
- 言霊: 12ポイント。
- 開始手札: 4枚。上限は無し。
- マリガン: 任意で 1回。すべて戻してシャッフル後引き直し。
- ファーストドロー制限: 無し(それぞれ 1ターン目からカードを引く)。
その他構成
● 基本構成細則
- カードの行動表現: 無し。
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 無し(そのまま続行)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 有り(言霊が存在)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 無し。
- 戦闘は、お互いのキャラクター同士による 1 対 1で行われる。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキから、手札としてカードを 4枚引く。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
- それぞれ自分のデッキからカードを裏向きのままで 4枚引き、ライフとして自分のライフエリアに配置する。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、いずれかがゲームの勝利条件を満たした時にゲーム終了。
ターン(1回の手番)の進行
- それぞれ自分の言霊の現在値が 6以下の時に限り、任意で以下の言霊チャージシステムを行う。
- 「チャージ」と叫び、言霊チャージシステムを宣言する。
- 自分の言霊の値を、6だけ増やす(回復させる)。
- 今ターンで言霊チャージシステムを行ったプレイヤー数によって、それぞれ以下の処理を行う。
- 両方とも行っていない: そのまま続行(バトルに突入する)。
- 両方とも行った: バトル引き分け(双方が言霊を増やしただけで終わり)。以降の処理が行われる。
- 一方のみが行った: 言霊チャージシステムを行ったプレイヤーのバトル敗北となり、以下の処理が行われる。
- バトルに敗北した側のプレイヤーが、自分のライフエリアから任意のカードを 1枚引き手札に加える。
※これによりライフが尽きた場合は、相手プレイヤーのゲーム勝利となる。
※引かれたカードが“トリガー”効果を持つ場合、(ゲームに敗北していなければ)記載効果を発動できる。
- 以降の処理を飛ばし、今回のターンを終了する。
- それぞれ自分のデッキからカードを 1枚引き、手札に加える。
※それぞれこのタイミングで使用できるカッペカードが手札にある場合、コストを払って任意で 1枚を使用できる。
- それぞれ自分の手札から任意のキャラクターカード 1枚を、今回バトルを行うキャラクターとして場のバトルエリアに裏向きに配置する。
- それぞれ自分が(キャラクターの使用コストとして)今回消費する分の言霊の値を宣言し、使った分だけ表示値を減らす。
- それぞれが掛け声と共に、場の自分のキャラクターを表向きにする。
なお掛け声は、サイキックならば「サイキック!」・それ以外は「そんなら、やろまいか!」となる。
- それぞれ任意で手札にある、このタイミングで使用できるカッペカードを使用する(カッペカードは 1ターンにつき 1枚まで)。
- それぞれ以下の内容で、場のキャラクター同士によるバトルを行う。
- 両方とも出した: 以下の内容で、今回のバトルの勝敗を判定する。
- それぞれが場に出したキャラクター同士による 1 対 1で、バトルが行われる。
- それぞれが場に出したキャラクターに記載されている属性を確認する。
その属性の内容により、以下の処理が行われる。
属性が同じ:
- それぞれのバトルを行うキャラクターの記載合計能力値に各種修正を加え、今回の戦闘値を算出する。
- それぞれの戦闘値を比較する。
比較の結果、値が大きい側が今回のバトルに勝利する(同値は双方勝利)。
属性が異なる:
- 今回の属性で有利な側(ジャンケンをしたら勝つ側)の属性を、今回の有利属性とする。
- それぞれのバトルを行うキャラクターの記載有利属性の値に各種修正を加え、今回の戦闘値を算出する。
- それぞれの戦闘値を比較する。
比較の結果、値が大きい側が今回のバトルに勝利する。
ただし値が同じ場合は、以下の再判定処理が行われる。
- それぞれのバトルを行うキャラクターの記載合計能力値に各種修正を加え、今回の再戦闘値を算出する。
- それぞれの再戦闘値を比較する。
比較の結果、値が大きい側が今回のバトルに勝利する(これも同値の場合は双方勝利)。
- 両方とも出せない: 引き分けという形で、(残りライフに関わらず)今回のゲームが終了となる。
- 一方のみが出した: キャラクターを出した側が、(バトルを行わずして)そのまま今回のゲームに勝利する。
- 今回のバトルに敗北した側のプレイヤーが、自分のライフエリアから任意のカードを 1枚引き手札に加える。
これによりライフが尽きた場合は、相手プレイヤーのゲーム勝利となる。
※引かれたカードが“トリガー”効果を持つ場合、(ゲームに敗北していなければ)記載効果を発動できる。
- それぞれ自分が場のバトルエリアに出したキャラクターを、自分のトラッシュエリアに送る。
- 今回のターンが終了する。
1ゲーム終了時の処理
- 基本的には複数ゲームによるマッチ戦であり、各対戦ごとに次の試合の準備を行う。
ルール細則
基本ルール細則
● 属性について
- キャラクターカードには属性の概念が存在し、さまざまな場面で使用される。
- 属性は 勇者・龍神・妖精 の 3種類が存在する。ちなみにグチパは存在しない。
- 属性は三すくみとなっており、それぞれ 勇者 = グー・龍神 = チョキ・妖精 = パー に相当する。
- 属性はバトルにおいても使用される。
ただし三すくみそのもので勝敗をつけるのではなく、対決に用いる値の選定方法として活用されている。
● 言霊と言霊チャージシステムについて
- カードにはコストの概念が存在し、カードの使用には指定値分のコストを支払う必要がある。
- コストは自分の言霊を使用することで支払うことができる。
言霊の値を減らすことで、減らした分だけのコストが支払われる。
- 言霊はゲーム開始時に、それぞれ 12ずつが供給される。
- 言霊の現在値が 6以下となっている場合、ターン開始時に任意で言霊チャージシステムを行うことができる。
- 言霊チャージシステムを行うことで言霊の値が 6だけ回復する。
ただし言霊チャージシステムを行うことで、そのターンのバトルに無条件敗北した扱いとなる。
※双方のプレイヤーが同時に行った場合は、バトル引き分けとしてライフを減らすことなくターン終了となる。
● ライフとトリガーについて
- 本作のデッキは本来の役割とは別に、プレイヤーライフとして用いられる。
- ゲーム開始時にそれぞれ 4枚が、ライフとしてライフエリアに裏向きで配置される。
そして相手のカードをすべて取り除きライフを 0にすることが、ゲームの主目的となる。
- バトルに敗北するごとに、ライフエリアに配置されたカードからいずれか 1枚が持ち主の手札に加えられる。
その際に引かれたカードに“トリガー”の能力が記載されている場合、その効果を発動できる。
カード構成
● 一時的に使用するカード
○ キャラクターカード (コスト必要)
- プレイヤーの部下というか出会った人たち。場にキャラクターとして一時配置される。
- 基本的には地元企業や風土などを擬人化した存在で、中にはマスコットキャラらしき物も登場している。
- それぞれ 1ターンに 1枚を場に出して、1 対 1でのバトルに挑むために用いられる。
なお手札切れやコスト不足により場にキャラクターを出せない場合は、ゲームに敗北する。
- いずれか 1つの属性を持ち、バトルにおいて参照される。
- 3種類の属性値を持ち、バトルにおける戦闘力としていずれかの値が使用される。
また属性値の合計能力値も記載され、こちらの値もバトルにおける戦闘力の 1つとして使用される。
- バトル終了後は一律でトラッシュエリアに送られる。
○ カッペカード (コスト必要)
- プレイヤーが唱える呪詛。効果や使用タイミングはさまざま。
- 内容は牧歌的で、田舎の悲哀というよりは田舎あるあるといったニュアンスが強い。
※単純に地域の面白ネタを紹介しているカードもある。
- それぞれ任意で、1ターンにつき 1枚まで使用することができる。
- 使い捨てで効果を発揮し、使用後はトラッシュエリアに送られる。
場の構成
- 永続カードは、それぞれの場という空間に存在する。
- 場はそれぞれのバトルエリアという空間で構成される。
- 場のほかに、プレイヤーライフとなったカードが配置されるライフエリアという空間が存在する。
- 永続カードが破壊された時や使い捨てカードの使用後は、トラッシュエリアという空間に集められる。
商品情報
● メーカー: ゴシンボク、バトラベラー田舎―ド サイキック実行委員会
○ 発売開始: 2021年8月
- ○ ラインナップ
| 名称
| 発売時期
| 頒布形式
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| バトラベラー田舎―ド
| 2021/8
| スターター、パック販売
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| NEOつけち バトラベラー田舎―ド
| 2024/9
| スターター、パック販売
|
| バトラベラー田舎―ド サイキック
| 2024/10
| パック販売
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