ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『イジンデン』のルール解説。
|
トレーディングカードゲーム イジンデン
Last Update 2024/12/28 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるライフ破壊戦。プレイヤーは擬似的な魔法使いとなり、部下であるイジンを率いて相手を撃退する。
● 原作
オリジナル作品。
● 世界設定
かつてこの世界には魔力を込めたカードを用いて、死者を呼び出し戦闘に用いた魔法使いが存在した。
そして現代。かつての戦いの見た目を再現し、偉人を用いたスポーツとしての召喚バトルが誕生したのである。
● 本ゲームについて
ある意味定番化した、ダイソーの低価格TCGの一作です。今回は歴史上の偉人同士による戦いとなります。
基本構成
勝利条件
- 自分のターンおいて、アタッカーにブロッカーが割り当てられない状態でバトルが行われる(相手を直接攻撃する)。
- 相手のデッキが尽きる(相手ターン開始時)。
- 特定カードに記載された勝利(相手の敗北)条件を満たす。
事前準備
● デッキ (山札: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 40枚以上。
- 構築条件:
同一カードはデッキに 4枚まで(無制限に投入できるカードも存在する)。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: オプションとして存在(10枚以下、かつデッキと合計で60枚以下)。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ (ガーディアン): 4枚。上限は無し。
※直接のライフ概念ではなく、防御要素すべて + 直接攻撃 1回がライフに相当。
- 開始手札: 6枚。上限は無し。
- マリガン: オプションとして存在(任意で 1回、ガーディアン以外を戻して引きなおす)。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻は 1ターン目にはカードを引かない)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦: 起きている状態。
- カード横: 寝ている状態。
- カード裏向き: ガーディアンおよびマリョクとして配置。
● 基本構成細則
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 有り(配置ターンには攻撃不可)。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(配置・召喚権はターン終了時に消滅)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 無し。
- アタッカーとしてのイジンの攻撃は常に相手プレイヤーを対象とし、ブロッカーの指定は防御側が任意に指定する。
- 1体のイジンの攻撃を、複数のブロッカーで防御できる。
ゲームの流れ
開始準備
- 相手との協議により採用するオプションルールを決定し、それに応じたデッキを用意する。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキから、手札としてカードを 6枚引く。
- それぞれ自分のデッキからカードを 4枚引き、ガーディアンとして戦場に裏向きで配置する。
- 先攻・後攻を決定する。
- 必要に応じてマリガン処理を行う(オプション採用時)。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、いずれかが勝利条件を満たした時にゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ スタートフェイズ
- 自分のマリョク配置権が 1となる(値を獲得する)。
- 自分のイジン召喚権が 1となる。
- 自分の戦場にいる寝ているカードを、すべて起きている状態にする。
○ ドローフェイズ
○ メインフェイズ
以下の行動を、任意で行う。
- マリョク配置権を 1消費することで、手札のカード 1枚をマリョクとして魔力ゾーンに配置する。
※通常は裏向きで配置されるが、マリョクカードの場合は表向きで配置できる。
- イジン召喚権を 1消費することで、手札のイジンカード 1枚をイジンとして戦場に配置する。
- 手札のハイケイカード 1枚を、ハイケイとして戦場に配置する。
- 手札のマホウカード 1枚を使用する。
- 戦場の起きている状態のイジンで、バトルを行う(後述、1ターンに 1回のみ)。
各バトルの処理
▽ アタックステップ
- ターンプレイヤーが攻撃側となり、バトルを宣言する。
- 攻撃側がアタッカーとして、自分のターン開始時から戦場にいて起きている状態のイジンを任意数だけ選択する。
- 攻撃側がアタッカーを、すべて寝ている状態にする(さらに攻撃中を示すため、一時的に位置を少しずらしておく)。
▽ ブロックステップ
- 相手プレイヤーが防御側となり、各アタッカーごとにブロッカーを割り当てるかどうかを任意で選択する。
割り当てる場合は、ブロッカーとしてそれぞれ以下のいずれかを任意数だけ指定する(一時的に位置を少しずらしておく)。
- 自分の戦場にいる、起きている状態のイジン。
- 自分の戦場にいる、起きている状態のガーディアン(通常は単独で使用される)。
- 今回のアタッカーおよびブロッカーが確定する。
▽ バトル解決ステップ
- 各アタッカーごとに、以下のバトル処理を行う。
- そのアタッカーにブロッカーが割り当てられていない場合、その時点でターンプレイヤーがゲームに勝利する。
※ブロッカーがいる場合は、そのまま以下のバトル解決が行われる。
- 攻撃側のアタッカーのパワーに各種修正を加え、今回のアタッカーのパワーを算出する。
- 防御側のブロッカーのパワーに各種修正を加え、今回のブロッカーそれぞれのパワーを算出する(ただしガーディアンはパワーを持たない)。
- 今回のアタッカーのパワー値を、ブロッカーのパワー値の合計値と比較する。
アタッカー ≦ ブロッカーの合計値の場合、アタッカーはバトルに敗北する。
※ブロッカーがガーディアンのみの場合、アタッカーのパワー値が 0以下であればそのアタッカーは敗北する。
- 今回のブロッカーそれぞれが、パワー値をアタッカーのパワー値と比較する。
ブロッカー ≦ アタッカーの場合、そのブロッカーはバトルに敗北する。
※ブロッカーがガーディアンの場合、アタッカーのパワー値が 0より大きければそのガーディアンは敗北する。
※要するに複数ブロックの場合、アタッカーはブロッカー全体と比較し、ブロッカーは個別にアタッカーと比較することになる。
- バトルに敗北したアタッカー/ブロッカーがすべて破壊され、それぞれの墓地に送られる。
※破壊はアタッカー/ブロッカーともに同時に行われ、遺業能力を持つ場合はこの時点で発動する。
- 今回のバトルで残ったカードは、アタッカー/ブロッカーとしての枠割を終える(寝ている/起きている状態はそのままだが、ずらした位置は元に戻る)。
▽ バトルの終了
○ エンドフェイズ
- 未使用の配置権と召喚権が消滅する。
- 今回のターンが終了する。
1ゲーム終了時の処理
特に無し。ただしオプションとして 3ゲームマッチを行う場合は、次のゲームの準備を行う(2ゲーム目に限り、1ゲーム目の後攻だった側が先攻となる)。
ルール細則
基本ルール細則
● マリョクついて
- カードには本来の役割とは別に、マリョクとしての役割を持つ。
- カードが魔力ゾーンに裏向きに配置されることで、マリョクとして使用される。
ただしマリョクカードは、魔力ゾーンにそのまま表向きに配置することができる。
- 表向きのマリョクは記載の色とレベルがそのまま参照され、裏向きのマリョクは色を持たないレベル 1扱いとなる。
- マリョクを 1枚配置するためには、自ターンに供給されるマリョク配置権を 1だけ消費する必要がある。
- 配置されたマリョクは、他のカードの配置・使用条件およびコストとして使用される。
条件としてマリョクが持つ色とレベルが使用され、マリョクの破棄がマホウカードのコストとなる。
● 色について
- カードには属性概念として色が存在し、さまざまな場面で使用される。
- 色は現在 赤・青・緑・黄・紫 の 5種類、および無色が存在する。
- 色はマリョク以外の目的で手札からカードを配置・使用する際の、条件として用いられる。
手札からカードを配置・使用する際には、そのカードと同色のマリョクが魔力ゾーンに 1枚以上表向きで存在する必要がある。
- なお色は消費概念ではない。ある色のマリョクが 1枚だとしても、同色のカードを何枚でも使用できる。
● レベルについて
- マリョク以外の目的で手札からカードを配置・使用する際には、条件として色と共にレベルが必要となる。
- 手札からカードを配置・使用する際には、そのカードの記載レベル以上のレベルが、自分の魔力ゾーンに存在する必要がある。
- 魔力ゾーンに存在するマリョクのレベルの合計値が、そのプレイヤーのレベル条件となる。
なお表向きのマリョクは記載レベル値をそのまま使用し、裏向きのマリョクはレベル 1として扱われる。
- レベルは消費概念ではない。手札のカードを何枚配置・使用しても、魔力ゾーンのレベル自体は変化しない。
● コストについて
- マホウカードにはコスト概念として魔力コストが存在し、カードの使用には指定値分のコストを支払う必要がある。
- 魔力コストは消費概念で、マリョクを破棄することによって支払うことができる。
- マリョクを 1枚破棄することで、魔力コストが 1だけ支払われる。
- 魔力コストとは別に、コスト概念としてマリョク配置権とイジン召喚権が存在する。
これらは自ターンごとに 1ずつ供給され、該当カードを配置する際に 1枚に付き 1ずつ消費される。
● ガーディアンと遺業能力について
- カードには本来の役割とは別に、ガーディアンとしての役割を持つ。
- カードが戦場に裏向きに配置されることで、ガーディアンとして使用される。
- バトルにおいて、相手のアタッカーからの攻撃を防ぐブロッカーとして使用することができる。
- パワーの値を持たず、基本的には 1回のアタックを防いだ時点で破壊される。
※パワーが無いと言いつつも 0よりは大きく 1よりも小さな値を持っているらしく、状況によっては生き残る可能性がある。
- 一部のカードには遺業能力が存在し、戦場から墓地に送られる場合に記載能力を発動する。
- 遺業能力は戦場にいることが前提となるため、主にガーディアンとして使用された際に効果を発揮する。
ただしイジンとハイケイは、本来の目的においても効果が発揮できる。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ マリョクカード (配置権が必要)
- マリョク専用として使用されるカード。場の魔力ゾーンにマリョクとして表・起きている状態で配置される。
- 魔力ゾーンに望むだけの数を配置できる。なお配置するために配置権を消費するため、1ターンに配置できるのは通常 1枚までとなる。
- レベルの値を持ち、他のカードの配置・使用条件として参照される。
- いずれかの色を持ち、他のカードの配置・使用条件として参照される。
○ イジンカード (配置条件と召喚権が必要)
- プレイヤーの部下となる歴史上の人物たち。場の戦場にイジンとして表・起きている状態で配置される。
- 戦場に望むだけの数を配置できる。なお配置するために召喚権を消費するため、1ターンに配置できるのは通常 1枚までとなる。
- 色の項目とレベルの値を持ち、配置するための条件となる。
- パワーの値を持ち、バトルにおいて使用される。
- バトルにおいて、相手のパワー値の方が大きい場合に破壊される。
※パワー値の比較方法は、攻撃時と防御時で若干異なる。
※遺業能力を持つ場合、破壊時に効果が発動する。
○ ハイケイカード (配置条件が存在)
- 戦いの舞台となる場所など。戦場にハイケイとして表・起きている状態で配置される。
- 色の項目とレベルの値を持ち、配置するための条件となる。
- 戦場に配置されることで、記載効果を発動する。
● 一時的に使用するカード
○ マホウカード (使用条件とコストが存在)
- プレイヤーが使用する魔法の技。効果はさまざま。
- 色の項目とレベルの値を持ち、使用するための条件となる。
- 魔力コストの値をアイコンの個数の形で持ち、使用するための必要コストとなる。
- 使用タイミングはカードごとに異なり、指定されたタイミングに使用できる。
- 基本的に使い捨てのカードで、使用後は墓地に送られる。
● その他のカード
○ ルールカード
- ゲームの解説書。ゲームに必須ではあるが、直接使用するものではない。
- 本作にはルールシートなどは存在せず、すべてカードでの説明となっている。
場の構成
相手 魔力ゾーン | 相手 魔力ゾーン |
相手 戦場 | 相手 戦場 |
|
自分 戦場 | 自分 戦場 |
自分 魔力ゾーン | 自分 魔力ゾーン |
- 永続カードは、場所という空間に存在する。
- それぞれの場所は、戦場と魔力ゾーンに大別される(上図は場所の構成図)。
- 永続カードが破壊された時や使い捨てカードの使用後は、墓地という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: 大創産業
○ 発売開始: 2023年7月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
スターターセット
| 2023/7
| 3種
| 構築済みデッキ(40/100+税)
|
ブースターパック
| 2023/7
| 80
| ブースター(5/100+税)
|
スターターセット(三国)
| 2023/12
|
| 構築済みデッキ(40/100+税)
|
ブースターパック 2
| 2023/12
| 80
| ブースター(5/100+税)
|
スターターセット(医療)
| 2024/6
|
| 構築済みデッキ(40/100+税)
|
ブースターパック 3
| 2024/6
| 81
| ブースター(5/100+税)
|
ブースターパック 4
| 2024/12
| 81
| ブースター(5/100+税)
|
Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
◆ Back ◆