ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『蟲神器』のルール解説。
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トレーディングカードゲーム 蟲神器
Last Update 2024/12/21 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるライフ破壊戦。プレイヤーは虫陣戯というゲームのプレイヤーとなり、近隣の虫を呼び寄せて相手を撃退する。
● 原作
オリジナル作品。
● 世界設定
この世界には、虫を自在に操ることができる“蟲神器”という秘宝が存在する。
この秘宝を再現したものが蟲神器形代(ムシジンギカード)であり、微弱ながらも近隣の虫の操作が可能となった。
そして蟲神戯という昆虫対戦が考案され、子どもたちを中心として人気を博すことになったのである。
● 本ゲームについて
100円均一ショップ向けのTCGは以前からありましたが、今度は100均ショップ自らが手掛けたTCGです。
身近な昆虫がテーマとなっており、昆虫図鑑としての役割も担っています。
基本構成
勝利条件
- 相手の縄張りが 0枚の状態で、相手本体への攻撃を成功させる。
- いずれかがデッキが尽きた状態でカードを引くことになった時点で、相手より縄張りの枚数が多い(同値は引き分け)。
- 相手が投了する。
事前準備
● デッキ (山札: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 20枚ちょうど。
- 構築条件:
ゲーム用カード(虫・強化・術カード)で構成されていること。
同名カードはデッキに 2枚まで。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ (縄張り): 6枚。上限は無し。
※直接のライフ概念ではなく、縄張りとなったカード + 無防備の 1回がライフに相当。
- 開始手札: 4枚。上限は無し。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻は 1ターン目にはカードを引かない)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード表向き: 通常状態。
- カード裏向き: 縄張り、一時的な除外状態。
● 基本構成細則
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: ゲームの終了条件となる。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(メインフェイズ終了時に消滅)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 無し。
- 虫の攻撃は相手の虫から任意の 1体を対象とし、相手に虫がいない場合は相手本体が対象となる。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキよりカードを裏向きのまま 6枚引き、縄張りとして場に配置する。
- それぞれ自分のデッキより手札としてカードを 4枚引く。
- 先攻・後攻を決定する。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、いずれかが勝利条件を満たした時にゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ ドローフェイズ
- 自分のデッキからカードを 1枚引き、手札に加える。
○ セットフェイズ
- 任意で手札のカード 1枚を、エサ場に表向きで配置する。
○ メインフェイズ
- 自分のエサ場にあるカードの数だけ、コストが発生する。
- 以下の行動を、任意で行う。
- 手札の虫カード 1枚を、虫として場に配置する。
- 手札の強化カード 1枚を、虫に付ける形で場に配置する。
- 手札の術カード 1枚を使用する。
- 場の虫 1体で、攻撃を行う(後述)。
- 未使用のコストが、すべて消滅する。
各攻撃の処理
▽ 攻撃指定
- ターンプレイヤーが攻撃側・相手が防御側となる。
- 攻撃側が今回攻撃を行う虫として、今ターンに攻撃をしていない虫の中からいずれか 1体を指定することで攻撃を宣言する。
- 攻撃側が今回攻撃を行う虫が持つ技の中から、今回の攻撃技として“<>”が付かない技を 1つ選ぶ。
- 攻撃側が今回の攻撃対象として、相手の虫の中から、いずれか 1体を指定する。
ただし相手の場に虫がいない場合は、攻撃対象として相手本体を指定する。
※場の虫が持つ効果によっては、指定対象などが限定される場合がある。
▽ ダメージ判定
- 攻撃対象として相手の虫を選んだ場合、技の種類により以下の処理を行う。
攻撃力が 0の場合:
攻撃力が 1以上の技の場合:
- 技の攻撃力に各種修正を加え、今回の攻撃力を算出する。
※自分と相手の色の組み合わせによるダメージ修正を忘れないこと。
- 攻撃対象に対して、攻撃力分のダメージを与える。
- 受けたダメージが体力値以上となった虫は、破壊されて捨て札となる。
▽ 縄張りを引く
- 攻撃によって虫を破壊したか攻撃対象が相手本体である場合、以下の処理を行う。
- この時点で防御側の縄張りが 1枚も無い場合、攻撃側がゲームに勝利する。
- 防御側は自分の縄張りから任意のカード 1枚を引く。
引いたカードが<とびだす>技を持つ場合、その記載効果が発動する(基本的には場に配置される)。
<とびだす>技を持たないか効果を発動できない場合は、防御側の手札に加えられる。
- 今回の攻撃が終了する。
○ エンドフェイズ
- ターン終了時までの効果が終了する。
- 場にいる虫が受けているダメージが、すべて 0となる。
- 「ターンエンド」を宣言する。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● 色について
- 虫カードには属性概念として色が存在し、戦闘などで使用される。
- 色は 青(グーに相当)・赤(チョキ)・緑(パー) の 3種類が存在し、いわゆる三すくみの状態になっている。
相手の虫に対する攻撃でのダメージ計算においては、三すくみ的に有利な色の場合はダメージが 2倍扱いとなる。
- それぞれの色は、虫の食性を表しているらしい。
※食性が多岐に及ぶ場合もいずれか 1色。成長期ごとに別カードとして分けている場合もある。
※本作では色とコストは無関係。肉食であってもエサ場の虫を食べるわけではない(虫の技はまた別の話)。
※いわゆる無色(羽化後は何も食べない虫)も、一部に存在する。
● エサ場とコストについて
- カードは本来の役割とは別に、他のカードを使用・配置するためのコスト源としての役割を持つ。
- 手札のカードをエサ場に配置することで、コストを発生させることができる。
- エサ場にはカードを何枚でも蓄積できる。ただしエサ場に配置されたカードは、記載効果がすべて失われる。
- 自分のメインフェイズ開始時にエサ場にあるカード枚数分のコストが発生し、未使用分はフェイズ終了時に消滅する。
- 手札のカードを使用・配置する場合は、指定値分のコストを支払う必要がある。
コストを支払う場合は、発生中のコストから指定分を過不足なく消費すること。
● 縄張りと<とびだす>について
- デッキのカードは本来の役割とは別に、縄張りとして用いられる。
- 縄張りはプレイヤーライフの変種概念で、すべて失った状態で相手本体がダメージを受けた時点でゲームに敗北する。
- 縄張りはそれぞれ専用の置き場に裏向きで横一列に配置される。
- 縄張りはゲーム開始時に、それぞれデッキから 6枚だけ配置される。
- 縄張りのカード内容は、カードが引かれるまでは確認できない。
- プレイヤー本体が攻撃を受けた際に、ダメージとしていずれか任意の縄張り 1枚が引かれる。
- 引かれたカードに<とびだす>と記載された技が記載されていた(虫カードの)場合は、記載効果が発動する。
<とびだす>技の発動にはコストなどは存在せず、そのまま発動する。
- 引かれたカードが<とびだす>技を持たないか発動できない場合は、そのまま手札に加えられる。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ 虫カード (コスト必要)
- プレイヤーの部下となる昆虫たち。場に虫として配置される。
※本カードは作品内においては、それぞれ固有の虫を遠隔操作できる電子デバイスとなっている。
- 日本や海外に実在する、さまざまな昆虫が収録されている。
※いずれも写真ではなくイラスト。蜘蛛や百足といった広義のムシも存在する。
- 場に望むだけの数を配置できる。
- いずれかの色を持っており、攻撃の際に相手の虫との相性として参照される。
- 1つ以上の技を持ち、プレイヤーの武器となる。技には以下のような種類が存在する。
- 攻撃力が 0の技: 攻撃の際に使用し、何らかの記載効果を発揮する。
- 攻撃力が 1以上の技: 攻撃の際に使用し、記載攻撃力分のダメージ(あれば追加効果)を与える。
- <とびだす>技: 縄張りから引いた際に、記載効果を発動する(縄張りから以外では効果を発揮しない)。
- <とびだす>以外の<>を持つ技: 何らかの永続効果を発揮し続ける。
- 体力の値を持ち、記載値以上のダメージを受けた場合に破壊される。このダメージはターン終了時に初期化される。
- ゲーム外要素として、それぞれに実在の昆虫に関する解説文が記載されている。
○ 強化カード (コスト必要)
- 場の外にいるであろう虫からの支援など、場に強化として配置される。
- 場の虫に付ける形で場に配置する。
- コスト項目は存在するのだが、その多くが値 0(コスト消費無し)である。
- 1体の虫に対して、望むだけ付けられる。
- 何らかの能力を持ち、付けた虫の能力を強化する。
- 付けた対象が場を離れた際は、捨て札となる。
● 一時的に使用するカード
○ 術カード (コスト必要)
- プレイヤーが自ターンに使用する(蟲神器形代に込められた)秘術など。効果はさまざま。
- 使い捨てのカードであり、使用後は捨て札となる。
● その他のカード
○ ルールカード
- ゲームの解説書。ゲームに必須ではあるが、直接使用するものではない。
- 本作にはルールシートなどは存在せず、すべてカードで説明されている。
- ゲームルール本体の他、イメージキャラクターの解説カードなども存在する。
場の構成
エサ場 | 相手 エサ場 |
縄張り | 相手 縄張り |
場 | 相手の 場 |
|
場 | 自分の 場 |
縄張り | 自分 縄張り |
エサ場 | 自分 エサ場 |
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- それぞれの場には、虫や強化カードが配置される。
- 場に加えて、それぞれの縄張りとエサ場という空間が存在する(上図は全体の構成図)。
- 永続カードが破壊された時や使い捨てカードの使用後は、捨て札という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: 大創産業
○ 発売開始: 2022年11月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
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スターターセット
| 2022/11
|
| 構築済みデッキ(50/100+税)
|
ブースターパック
| 2022/11
| 106
| ブースター(5/100+税)
|
ブースターパック 2
| 2023/6
| 55
| ブースター(5/100+税)
|
命脈の供物
| 2023/11
| 60
| ブースター(5/100+税)
|
無垢の黎明
| 2024/7
| 64
| ブースター(5/100+税)
|
覚醒の真価
| 2024/12
| 64
| ブースター(5/100+税)
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