ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『マリー・エリー・リリーのアトリエ アトリエカードゲーム』のルール解説。
|
マリー・エリー・リリーのアトリエ
アトリエカードゲーム
Last Update 2019/12/14 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
複数(1 ~ 4人程度)対戦によるポイント獲得戦。プレイヤーは錬金術士となり、妖精さんや仲間の力を借りながらより多くの人々を幸せにする。
● 原作
コンシューマーゲーム『マリーのアトリエ』。
コンシューマーゲーム『エリーのアトリエ』。
コンシューマーゲーム『リリーのアトリエ』。
※本ゲームとは無関係だが、アトリエシリーズは他にも数多く存在する。
● 世界設定
シグザール王国、そこでは錬金術が発達していた。王都ザールブルグにある王立魔術学校で数多くの生徒が学び、生計を立てているのだ。
● 本ゲームについて
錬金術をテーマとするファンタジーゲームのTCGです。さまざまな人数で遊ぶことができるシステムとなっています。
基本構成
勝利条件
- 多人数プレイ: ゲーム終了時に、自分クリアしたイベントカードの記載レベルの合計値が最も高い。
- 1人プレイ: ゲーム終了時に、ゲームカードデッキがより多く残っている。
※基本的には全員のイベントデッキがすべて尽きた時点で、ゲーム終了となる。
事前準備
● ゲームカードデッキ (ゲーム山札: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 50枚ちょうど。
- 構築条件:
キャラクター・アイテム・器具カードで構成されていること。
キャラクターカード: 10枚以下であること。同一カードはデッキに 1枚のみ。
アイテムカード: 同一カードはデッキに 2枚まで。
器具カード: 特に制限なし。
● イベントカードデッキ (イベント山札: 1人分の補助デッキ)
- デッキ枚数:
- 1人プレイ: 10枚
- 2人プレイ: 10枚
- 3人プレイ: 7枚
- 4人プレイ: 5枚
- 5人以上: プレイヤー人数と掛け合わせた時に 20以上となり、かつ最も低い値となる枚数。
- 構築条件:
イベントカードのみで構成されていること。
同一カードはデッキに2枚まで。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ プレイヤーチップ: プレイヤーごとの識別ができる物。それぞれイベントカードデッキの枚数と同数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 勝利ポイント(クリアしたイベントのレベル値合計): 0ポイント。以後蓄積する。
- イベントの解決権利(プレイヤーチップ): イベントカードデッキの枚数と同数。
- 開始手札: 5枚。上限も 5枚(その都度カードを補充して 5枚を維持)。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 無し。
その他構成
● 基本構成細則
- カードの行動表現: 無し。
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 無し(そのまま続行)。
※尽きた状態でさらなるデッキ破棄を強要される場合は、代わりにクリアしたイベント1枚を破棄する。
- 3人以上でのプレイ: 可能(基本的には 2 ~ 4人用)。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 無し。
- イベントカードに(モンスターとの)戦闘の要素は存在するが、直接的な意味での戦闘は発生しない。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれの指定分のプレイヤーチップを獲得する。
- それぞれのゲームカードデッキをシャッフルしゲーム山札とする。
- それぞれのイベントカードデッキをシャッフルしイベント山札とする。
- それぞれ自分のゲーム山札から手札としてカードを 5枚引く。
- 最初のターンプレイヤーとプレイする順番を決定する。
※ターンプレイヤーを基点として、時計回りで順番が回るように並ぶこと。
全体の基本進行
ターンと呼ばれる手順を繰り返し、全員のイベント山札がすべて尽きた時にゲーム終了。
※同一ターン内で全員が処理を行う。処理の順番はターンプレイヤーから時計回りで順に行うが、カードの効果などで処理順が反転する場合もある。
ターン(1回の手番)の進行
○ 手札交換フェイズ
ターンプレイヤーから順番に、それぞれ以下の処理を行う。
- 任意枚数の手札を捨てる。
- 捨てた手札の枚数と同じだけの枚数を、ゲーム山札から引いて手札に加える(基本的には 5枚を維持する)。
○ 特殊効果フェイズ
ターンプレイヤーから順番に、それぞれ以下の処理を行う。
- 任意で手札から特殊効果を持つカードを使用する(複数使用可能)。
○ イベントフェイズ
- ターンプレイヤーが自分のイベント山札からカードを1枚引いて、今回のイベントとして場に提示する。
- ターンプレイヤーが、手札からクリア条件を満たすカードを出すことで、イベントをクリア(解決)する。
※各イベントのクリア方法は、イベントカードの記載内容によって異なる(後述)。
※クリアできない(あえてしない)場合は、キャンセル料を支払うことで任意でパスすることができる。
- ターンプレイヤーがイベントクリアしなかった場合、残りのプレイヤーが順番でそれぞれ以下の処理を行う。
- 任意で手札からクリア条件を満たすカードを使用する(ゲーム捨て場に送る)ことで、イベントをクリアする。
※ターンプレイヤー以外のプレイヤーは、キャンセル料を払わずに任意でパスする事ができる。
※いずれかのプレイヤーがクリアした時点で、以降のプレイヤーの順番は飛ばされる。
- 今回のイベントがクリアされたかどうかで、イベントカードに以下の処理を行う。
- クリアされた場合:
イベントをクリアしたプレイヤーのプレイヤーチップ 1個が、今回のイベントの上に載せられる。
今回のイベントカードが、ターンプレイヤーの手元にまとめられる。
- 誰にもクリアされなかった場合: 今回のイベントをターンプレイヤーのイベント捨て場に送る。
- それぞれ手札が5枚になるように、自分のゲーム山札からカードを補充する。
各イベントのクリア判定
イベントの記載レベルが錬金術レベルの場合:
“アイテム(および器具)”を使う方法と“錬金術士”を使う方法の 2種類の解決法が存在するので、いずれか任意の解決法でクリアを行う。
- アイテムおよび器具を使う場合:
- 手札のアイテムカードおよび器具カードを必要なだけ使用することでクリアを試みる。
※アイテムカードの代用として、任意のキャラクターカードを使用することもできる。
- イベントにはいくつかの個数の色や器具といった条件が記載されている。
その記載内容を完全に満たす分のカードを手札から使用することでイベントクリアとなる。
- 錬金術士を使う場合:
- 手札の“錬金術士レベル”を持つキャラクターカード1枚によってクリアを試みる。
※他のクリア手段とはことなり、1枚のカードのみでクリアする必要がある。
- イベントに記載された錬金術レベル以上の錬金術士レベルを持つキャラクターカード 1枚を手札から使用することで、イベントクリアとなる。
イベントの記載レベルがモンスターレベルの場合:
- 手札の“冒険者レベル”を持つキャラクターカードを必要なだけ使用することでクリアを試みる。
- 冒険者レベルの合算値が、イベントに記載されたモンスターレベル以上になる分のキャラクターカードを手札から使用することで、イベントクリアとなる。
○ ターンプレイヤー交代
- ターンプレイヤーの役割が、次の順番のプレイヤーに移る。
1ゲーム終了時の処理
- それぞれ自分がクリアしたイベントのレベル合計値(あるいはゲーム山札の枚数)を集計し、ゲームの勝敗を決定する。
- 他のプレイヤーとカードやチップが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● 色について
- アイテムカードには属性概念として色が存在し、イベントクリアなどさまざまな場面で使用される。
- 色は 赤・青・緑・白 の 4種類が存在する。
- 他にも器具のアイコンが存在し、色に準ずる扱いで使用される。
● キャンセル料について
- ターンプレイヤーが自身で出したイベントをクリアできない(パスする)場合は、キャンセル料を支払う必要がある。
- クリア条件を満たしていても、あえてキャンセル料を払ってクリアをパスする事も出来る。
- キャンセル料はイベントの記載レベルの絶対値分の枚数のカードを、ゲーム山札から破棄することで支払われる。
- デッキが尽きてキャンセル料を支払えない場合は、代わりに自分がクリアしたイベントカード 1枚が破棄される。
※キャンセル料の値に関わらず、破棄するイベントは1回につき1枚。デッキをすべて使い切った上でイベントの処理を行うこと。
- ターンプレイヤー以外のプレイヤーは、キャンセル料を払わないで自由にパスすることができる。
カード構成
● 一時的に使用されるカード
○ イベントカード (コスト不要)
- ゲーム中に解決すべきさまざまな出来事。場にイベントとして配置される。
- イベントカードデッキに投入される。
- 1ターンに付きターンプレイヤーのイベントカード 1枚が、そのターンのイベントとして場に配置される。
- クリアするための条件が記載されており、条件を満たした場合は達成したプレイヤーのプレイヤーチップが載せられる。
- クリア条件としてレベルの値を持ち、以下の種類が存在する。
- 錬金術レベル:
“錬金術レベル”の値と、いくつかの色(器具アイコンが併記されている場合もある)の 2つの項目が記載されたカード。
1枚のイベントカードごとに、錬金術士カードでクリアする方法とアイテムカード(および器具カード)でクリアする方法の 2通りのクリア方法が存在する。
- モンスターレベル:
“モンスターレベル”の値が記載されたカード。冒険者カードによってクリアすることができる。
- レベルの値は勝利条件の値としても用いられ、絶対値部分がそのまま勝利条件の値となる。
- クリアされたイベントは、クリアしたプレイヤーのプレイヤーチップが載った状態でターンプレイヤーの手元に配置される。
クリアされなかった場合は、イベント捨て場に送られる。
○ キャラクターカード (コスト不要)
- 錬金術に関わるさまざまなキャラクター。イベントクリアの目的で使用される。
- ゲームカードデッキに投入される。
- 記載内容により、以下の種類が存在する。
- 錬金術士カード: “錬金術士レベル”の値を持つ。
- 冒険者カード: “冒険者レベル”の値を持つ。
- 特殊効果カード: レベルの値を持たず、特殊効果フェイズに使い捨てで使用できる特殊効果を持つ。
- 基本的にはいずれか 1つのレベルの値を持ち、イベントをクリアする際の条件として使用される。
- いずれのカードも本来の役割とは別に、1個分の任意の色を持つアイテムカードとして使用することができる。
○ アイテムカード (コスト不要)
- 錬金術用の原料など。イベントクリアの目的で使用される。
- ゲームカードデッキに投入される。
- それぞれ 1個分のいずれかの色を持ち、イベントをクリアする際の条件として使用される。
- 一部のカードは個別の特殊効果を持ち、本来の役割とは別に特殊効果フェイズに使い捨てで使用できる。
※カードによっては発動条件として、指定された特定カードを同時に捨てる必要がある。
※カードによっては特殊効果フェイズではなく、個別に指定されたタイミングに使用される。
○ 器具カード (コスト不要)
- 錬金術で用いるさまざまな道具。イベントクリアの目的で使用される。
- ゲームカードデッキに投入される。
- それぞれ 1個分の器具アイコンを持ち、イベントをクリアする際の条件として使用される。
● その他のカード
○ リストカード・SPカード
- ゲーム要素を持たない純粋なトレーディングカード。本ゲームでは使用しない。
場の構成
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- 場は共用の空間であり、今回のイベント 1枚とそれぞれの一時的なカードたちが配置される。
- ゲームカードデッキのカードの使用後は、それぞれのゲーム捨て場という空間に集められる。
- クリアされたイベントカードは、その持ち主の手元(クリア済みカード置き場というべき空間)にまとめて集められる。
- クリアされなかったイベントカードは、その持ち主のイベント捨て場という空間に集められる。
- クリアされたイベントとされなかったイベントカードは、それぞれ明確に区別される。
商品情報
● メーカー: デジキューブ
○ 発売開始: 2001年6月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
基本セット
| 2001/6
| 196
| スターター(60/1500)、ブースター(10/300)
|
Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
◆ Back ◆