ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『白猫プロジェクト』のルール解説。
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白猫プロジェクト トレーディングカードゲーム
Last Update 2020/6/27 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるライブラリ破壊戦。プレイヤーはファンタジー世界の島長? となり、仲間にしたキャラクターたちを率いて相手を撃退する。
● 原作
スマートフォン用アプリゲーム『白猫プロジェクト』。
● 世界設定
無数の島々で構成される世界。人々は移動手段として飛行島を利用していた……え、島!?
● 本ゲームについて
アプリゲームのTCGです。
基本構成
勝利条件
- 相手のメインデッキが尽きる(その瞬間)。
- 相手が投了する。
事前準備
● メインデッキ (山札: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 40枚ちょうど。
- 構築条件:
裏面が黒いカード(タウンカード・リーダーカード以外のカード)で構成されていること。
キャラカード・覚醒キャラカードが合計32枚、モンスターカードが合計 8枚ちょうどで構成されていること。
同名かつ同種カードはデッキに 3枚まで。
“STOP!”の能力を持つカードはデッキに合計で 3枚まで。
● タウンデッキ (1人分の補助デッキ)
- デッキ枚数: 10枚ちょうど。
- 構築条件:
裏面が白いカード(タウンカード)で構成されていること。
同名カードはデッキに 3枚まで。ただしカード名に“ソウル発掘場”を持つカードは何枚でも投入可能。
● リーダーカード (1人分の補助デッキ)
- デッキ枚数: メインデッキに入れた“リーダー化”の能力を持つカードと同枚数
※“リーダー化”を持つカードを使わないのであれば、リーダーカードも使用できない。
- 構築条件:
リーダーカードのみで構成されていること。
“リーダー化”を持つカードで指定されたカードを、リーダー化側とリーダー側で 1 対 1対応になる形でのみ投入できる。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ 各種表示用マーカー: ダメージや状態以上表示用などをそれぞれ適当数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ: メインデッキそのもの(山札)がライフに相当する。
- 開始手札: 先攻 4枚・後攻 5枚。上限は 7枚(自ターン内に調整有り)。
- マリガン: 先攻から順に任意で 1回。任意数戻して引き直し後シャッフル。
- ファーストドロー制限: 有り(開始枚数が異なるうえ、先攻は1ターン目にはメインデッキからカードを引かない)。
その他構成
● カードの行動表現
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 可能(専用のエキスパートタッグルールが存在)。
- 召喚酔い: 有り(次ターンまで攻撃できない)。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 有り。
- ユニーク処理: 同名キャラ、自軍ユニーク、先出し生存。
リーダーカード、自軍ユニーク、後出し生存。
- キャラの攻撃は、常に相手プレイヤー(山札)を対象とし、防御キャラの指定は防御側が任意に選択する。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキ 2種をシャッフルする。
- それぞれリーダーカードを使用する場合は、第2の手札的存在としてゲーム外(手元)にまとめておく。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ自分のメインデッキから手札として、先攻は 4枚・後攻は 5枚カードを引く。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ スタートフェイズ
- 自分のOFF状態のカードをすべて ON状態にする。
- メインデッキからカードを1枚引き手札に加える。
- タウンデッキの一番上のカードを、場のタウンエリアに表向きに配置(建設)する。
○ メインフェイズ
ゲームのほとんどの基本行動がとれる。実行できるのは以下のとおり。
- 手札のキャラカード・覚醒キャラカードをキャラとして配置する。
- 手札のキャラカードによりキャラチェンジを行う。
- 手札の覚醒キャラカードにより覚醒を行う。
- 手札のモンスターカードを使用する。
- 手札のバーストの効果を持つカードを使用する。
- 手札のリーダー化の効果を持つカードの使用により、リーダーカードをリーダーとして配置する。
- 場のキャラで攻撃を行う(後述、ON状態のキャラごとに1ターンにつき 1回のみ)。
- 場のカードの記載効果を使用する。
各攻撃の処理
▽ 攻撃宣言
- ターンプレイヤーは攻撃側となり、自分の場のON状態のキャラ 1体を OFF状態にすることで、そのキャラを攻撃キャラとする攻撃を宣言する。
※通常配置したキャラは配置ターンには攻撃できないが、キャラチェンジや覚醒したキャラはそのターンから攻撃できる。
▽ 防御選択
- 相手プレイヤーは防御側となり、任意で自分の場の ON状態のキャラにより防御を行うかどうか選択する。
- 防御をおこなう場合、ON状態のキャラ 1体を OFF状態にすることで、そのキャラによる防御が行われる。
- 防御側の有無により、攻撃対象と次に行う処理が決定される。
- 防御キャラがいる: 防御キャラが攻撃対象。“戦闘”の処理に進む。
- 防御キャラがいない: 相手プレイヤー(相手のメインデッキ)が攻撃対象。以降の処理を飛ばし“相手プレイヤーダメージ”の処理に進む。
▽ 戦闘
- 各種修正を加え、今回の攻撃キャラと防御キャラの最終的な攻撃力が決定される。
- 攻撃キャラと防御キャラそれぞれが、自身の攻撃力の値分のダメージを相手キャラに与えあう。
- それぞれの自身の HP以上の累積ダメージを受けたキャラが撤退する(捨て山に送られる)。
- 以降の処理を飛ばし、今回の攻撃が終了する。
▽ 相手プレイヤーダメージ
- 攻撃キャラの攻撃力の値分のダメージを、防御側である相手プレイヤーに与える。
- 防御側は自分のメインデッキのカードの上から、今回のダメージの値分の枚数分めくってダメージエリアに表向きに配置する。
ただしめくっている途中でダメージ処理を打ち切る効果を持つカードが出た場合、その時点でめくるのを中断する。
- 防御側のダメージエリアのカードにトリガー(トリガーアイコンが付いた効果)がある場合、任意順で記載効果を使用する。
- ダメージエリアのカードをすべて捨て山に送る。
- 今回の攻撃が終了する。
○ エンドフェイズ
- 双方の毒状態のキャラにそれぞれ 1ダメージ与える。
- 自分のキャラの上にある感電マーカーをすべて取り除く。
- 手札が上限を超えている場合、上限に収まるようにカードを捨てる。
1ゲーム終了時の処理
特に無し。
ルール細則
基本ルール細則
● 色について
- ほとんどのカードには属性概念として色が存在し、さまざまな場面で使用される。
- 色は今のところ 赤・青・黄・緑・紫・橙・虹 と無色の計 8種類が存在する。
- メインデッキに入るカードには、コスト欄やルーンアイコンの部分に色が記載されている。
● コストについて
- カードにはコストの概念が存在し、カードの使用・配置には指定値分のコストを支払う必要がある。
- コストは場のタウンエリアのソウルを使用することで支払うことができる。
- ON状態のソウル1枚をOFF状態にするごとに、対応する色のコストが 1だけ発生する。
- キャラカードは通常のコストとキャラチェンジコストという2種類のコスト欄を持ち、使用目的により使い分ける。
- コスト欄には色が1色指定されており、コストのうち最低1つはコスト欄の色と一致している必要がある。
● キャラチェンジと覚醒について
- 場のキャラはキャラチェンジおよび覚醒という進化概念を持ち、効率的に強化することができる。
- 場のキャラ 1体の上に手札の条件を満たすキャラカードまたは覚醒キャラカード 1枚を配置することで、キャラチェンジ・覚醒が行われる。
- キャラチェンジを行うにあたり、以下の条件が存在する。
- 手札のキャラカードを使用する。
- 進化元のカード名やルーンの色に関係なくキャラチェンジを行うことができる。
- 進化元となる場のキャラの記載レベルより、レベルが 1だけ高いキャラのみが配置できる。
- 配置コストはコスト欄ではなくキャラチェンジコスト欄の数値を使用する。ただし色はコスト欄の色がそのまま指定される。
- 覚醒を行うにあたり、以下の条件が存在する。
- 手札の覚醒キャラカードを使用する。
- 進化元となる場のキャラと同名の時にのみ行うことができる。
- 進化元となる場のキャラの記載レベルより、レベルが 1だけ高いキャラのみが配置できる。
- 配置コストはコスト欄ではなくキャラチェンジコスト欄の数値を使用する。ただし色はコスト欄の色がそのまま指定される。
- 進化前のカード(もともとのキャラ)はルーンアイコン以外の情報がすべて失われ、ルーンの追加分として新たなキャラの下に蓄積される。
- 新たに配置したキャラは以前のキャラとは別の存在扱いとなる。
配置前のダメージや状態異常が全て初期化(マーカー類が全て除去)され、さらに配置したターンから攻撃ができる。
※つまり攻撃直後のキャラに対してキャラチェンジすれば、結果的に 2回攻撃できる。
● ルーンと必要ルーンについて
- メインデッキに入るカードにはルーンを表すルーンアイコンが存在し、さまざまな用途で使用される。
- 通常はカード1枚に付き 1つのルーンアイコンが存在する。
- 場のキャラは配置時点では自身に記載された 1つ分のルーン(ルーンアイコン)のみを持つ。
その後キャラチェンジ・覚醒などで1体で複数のルーンを持つことができる。
- 一部のキャラは、場に存在する時に発動する個別能力を備えており、その発動条件として必要ルーン(一定数のルーンの保有)が存在する。
- 必要ルーンには特定の色のルーンがいくつか指定されており、能力を使うキャラが該当分のルーンを持っていることで条件が満たされる。
ルーンは消費概念ではなく、持っているだけでよい。
- ルーンの中でも虹色のルーンは、場において必要ルーンのすべての色の代用として使用することができる(もちろん 1つで必要ルーン 1つ分のみ)。
また無色の必要ルーンは、いずれの色のルーンでも条件が満たされる(逆に無色のルーンは無色の必要ルーンにしか使えない)。
- 能力によっては必要ルーンとコスト支払いの両方が必要な場合もある。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ タウンカード (コスト不要)
- 飛行島に建設されるさまざまな施設(とはいえほとんどが採掘場)。場にソウルとして配置される。
原作ではそれなりの大きさがある島のようだが、移動手段を資源として消費してしまって本当に大丈夫なのかは不明。
- タウンデッキに投入される。
通常は同名カードはデッキに 3枚までだが、カード名に“ソウル発掘場”を持つカードは(デッキ上限まで)何枚でも入れられる。
- 自ターン開始時に1枚ずつタウンエリアに配置され、主にコスト支払いに使用される。
○ キャラカード (コスト必要)
- プレイヤーの部下たち。場にキャラとして配置される。
- メインデッキに投入される。
- 攻撃力と HP(ヒットポイント)を持ち、プレイヤーの武器・盾となる。
- キャラとして新規に配置することもできるし、既存のキャラの上にキャラチェンジして配置することもできる。
※配置コストは通常配置の場合はコスト欄、キャラチェンジの場合はキャラチェンジコスト欄の値を使用する。
- それぞれ場に 4体までのキャラを配置できる。同名キャラはそれぞれ 1体のみ。
- HP以上のダメージを受けた場合破壊される(場から撤退する)。
ダメージはキャラにダメージカウンターを載せることで表示され、ダメージカウンターはキャラが場を離れるまで蓄積される。
- 名称に“ ~ Ver.”とつくカードが存在するが、これらはこの部分を含めてキャラ名称となる。
○ 覚醒キャラカード (コスト必要)
- 秘めた力に目覚めたキャラ。場にキャラとして配置される。
- メインデッキに投入される。
- 基本的にキャラカードと同等の存在であるが、覚醒アイコンが記載され別種のカード扱いとなっている。
※メインデッキにキャラカード 3枚と覚醒キャラカード 3枚の、合計 6枚の同名カードを投入できる。
- 通常のキャラチェンジの代わりに覚醒を行うことができ、場の同名キャラに対してのみ追加配置ができる。
※キャラカードと同じように、コストを支払って新規配置を行うこともできる。
- 覚醒の仕様上、同名のキャラカードが必ず存在する。そして覚醒キャラは元のキャラよりレベルが 1だけ高い。
○ リーダーカード (配置条件が存在)
- キャラが指導者の任に付いた状態。場にリーダーとして配置される。
- メインデッキやタウンデッキとは別に用意され、ゲーム開始時には第2の手札のような存在としてゲーム外にまとめられる。
- 横向きのカードであり、カード名・ルーンアイコンと固有の能力のみが記載されている。
- 一部のキャラカードが持つ“リーダー化”の能力によってのみ場に配置される。
※記載コストを払い対象のキャラカードを手札から取り除くことで、そのカードに対応するリーダーカードが配置される。
※リーダーカードとリーダー化能力を持つキャラカードは完全に 1 対 1対応しており、イラストも(トリミングが異なる)同一の物が使用されている。
- それぞれの場のリーダーエリアに 1枚だけ配置できる。
新たに別のリーダーを配置する場合、従来のカードは捨て山に送られる。
- リーダーは(出自はともかく)キャラとは異なる存在である。キャラを対象とする効果は受けないし、同名キャラと同時に存在できる。
● 瞬間的に使用するカード
○ モンスターカード (コスト必要)
- 相手が偶発的に遭遇する障害。効果はさまざまだが相手に不利な影響を与える。
- メインデッキに投入される。
- 使い捨ての存在であり、使用後は捨て山に送られる。
場の構成
タウンエリア | 敵軍タウンエリア |
キャラエリア | Leader | 敵軍キャラ・リーダーエリア |
|
Leader | キャラエリア | 自軍キャラ・リーダーエリア |
タウンエリア | 自軍タウンエリア |
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- それぞれの場はキャラエリア、タウンエリア、リーダーエリアといった領域に大別される(上図は場の構成図)。
- それぞれのキャラエリアには 4体までのキャラを配置できる。
- それぞれのタウンエリアにはソウルが蓄積される。
- それぞれのリーダーエリアにはリーダーを 1体だけ配置できる。
- 場のほかにダメージエリアが存在し、ダメージとなったカードの一時的処理が行われる(処理後は捨て山へ送られる)。
- 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後は捨て山という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: コロプラ TOYS
○ 発売開始: 2017年5月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
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月と太陽のディスティニー
| 2017/5
|
| 構築済みデッキ(50/1500+税)
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冒険への旅立ち
| 2017/5
| 120
| ブースター(8/300+税)
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ストラクチャーデッキ(Dreamer/ Memory)
| 2017/7
| 2種
| 構築済みデッキ(50/1500+税)
|
託されし意志
| 2017/8
| 120
| ブースター(8/300+税)
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ストラクチャーデッキ(ハロウィン/ Petit)
| 2017/10
| 2種
| 構築済みデッキ(50/1500+税)
|
橙光の一閃
| 2017/11
| 120
| ブースター(8/300+税)
|
ストラクチャーデッキ(Black Impact)
| 2018/1
|
| 構築済みデッキ(50/1500+税)
|
みんなでネコカ! 私立茶熊学園
| 2018/2
| 120
| ブースター(8/300+税)
|
新月の覚醒者
| 2018/6
| 120
| ブースター(8/320+税)
|
バーサス
| 2018/9
| 120
| ブースター(8/320+税)
|
WORLD END - 運命の光 -
| 2018/12
| 120
| ブースター(8/320+税)
|
スタートダッシュ!
| 2019/3
|
| 構築済みデッキ(50/1800+税)
|
ネコフェス - 私立茶熊学園ネコカフェスティバル -
| 2019/3
| 120
| ブースター(8/320+税)
|
ドーンブリンガー - 夜明けを導く者 -
| 2019/7
| 120
| ブースター(8/320+税)
|
THRONES
| 2019/11
| 120
| ブースター(8/320+税)
|
Majesty
| 2020/3
| 120
| ブースター(8/320+税)
|
冒険の先へ - Future of Adventure -
| 2020/6
| 120
| ブースター(8/320+税)
|
Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
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