ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『海の仲間たち』のルール解説。
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トレーディングカードゲーム 海の仲間たち
Last Update 2025/9/6 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるライフ破壊戦。プレイヤーは海の支配者? となり、部下となる生物たちを率いて相手を撃破する。
● 原作
イラストサービス『海の仲間たち』。
● 世界設定
海にはさまざまな生き物たちがいる。彼らは我々の想像を絶するほどの、多様な姿や能力を秘めているのである。
● 本ゲームについて
クラウドファンディングを通じて登場した生物系のTCGです。
それぞれのセットには、構成が異なる拡張パックが2種ずつ存在します。
基本構成
勝利条件
- 相手のデッキ(プレイヤーライフ)が 0枚になった状態で、相手プレイヤー自身への攻撃を成功させる。
- 互いにターン進行を円滑に行えない状況になった時点で、相手よりも残りデッキ枚数が多い。
事前準備
● デッキ (ライフ: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 16枚ちょうど。
- 構築条件: 同名カードはデッキにそれぞれ 3枚まで。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ: 10枚、デッキがプレイヤーライフを兼ねる。
※ただし直接のライフ概念ではなく、デッキすべて + 直接攻撃 1回がライフに相当。
- 開始手札: 6枚。上限は無し。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 類似概念が存在(先攻の 1ターン目は、カードを引けるがアタック関連の行動不可)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦: 行動可能状態。
- カード横: 行動不能状態。
● 基本構成細則
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 直接は無し(そのまま続行)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 有り(配置時に横向き状態)。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 無し。
- カードの攻撃は相手プレイヤーまたは相手の海にいるカードのいずれか 1つを対象とする。ただし相手の海に“ガード”がいる時はそちらが優先される。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキから、手札としてカードを 6枚引く。
- 先攻・後攻を決定する。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、いずれかが勝利条件を満たした時にゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ ドロー
- 自分の横向き状態のカードを、すべて縦向き状態にする。
- 任意でデッキからカードを 1枚引き、手札に加える。
○ サポート
- 任意で手札のカード 1枚を、場の仲間に表・縦向きで配置する。
○ 出動
- この時点での自分の仲間に存在するカード枚数が、今ターンの“出動ポイント”となる。
- 出動ポイントの範囲内で、任意で手札のカードを場の海に表・横向きで配置する。
○ 行動
- 場の海にいるカードたちにより、任意でアタック行動を行う(後述)。
各アタック行動の処理
▽ 行動を選ぶ
- ターンプレイヤーがアタックの行動側・相手がアタックの対象側となる。
- 行動側がアタックを宣言し、今回アタック行動を行うカード 1枚を指定する。
なおアタック行動を行えるのは、自分の海にいて今ターンにまだアタック行動を行っていないカードに限られる。
- 行動側が今回のアタック行動として、今回アタック行動を行うカード記載の“アタック”や“アタックわざ”の中からいずれか 1つを指定する。
▽ 対象を選ぶ
- 行動側が、今回のアタック対象をいずれか 1つ選ぶ。
ただし選ぶことができる対象は、相手の海に“ガード”を持つカードが存在するかどうかによって以下の内容となる。
※使用するアタックわざの効果によっては、異なる対象を選べる場合もある。
- “ガード”を持つカードが存在する: ガードを持つカードの中から、いずれか 1枚を対象として選ぶ。
- “ガード”を持つカードが存在しない: 相手プレイヤーか相手の海にいるカードの中から、いずれか 1つを対象として選ぶ。
▽ 勝敗判定
- それぞれがこのタイミングで発動する各種効果を適用する。
- 今回のアタック対象の種類により、それぞれ以下の処理を行う。
相手カードがアタック対象となる場合: 行動をするカードと対象となったカードによる、1 対 1の勝敗判定が以下の内容で行われる。
- それぞれ今回の勝敗判定を行うカードのコスト&パワー値に各種修正を加え、今回の勝敗判定におけるパワー値を算出する。
- それぞれのパワー値を比較し、値が大きい側が勝敗判定に勝利する(同値は双方敗北)。
- 勝敗判定に敗北した側のカードは、自分の海から仲間へと送られる。
プレイヤーがアタック対象の場合: 対象側プレイヤーへのライフ減少処理が以下の内容で行われる。
- この時点で対象側のデッキ(ライフ)が 1枚も無い場合、行動側プレイヤーがゲームに勝利する。
- 対象側のデッキにカードがまだ残っている場合、以下のダメージ処理を 1回行う。
- 対象側が自分のデッキの一番上のカードを引き、表向きにして自分の場の仲間に配置する。
その際に“トラップ”効果を持っている場合、記載効果を発動したうえでの配置となる。
- それぞれがこのタイミングで発動する各種効果を適用する。
- 今回のアタック行動が終了する。
1ゲーム終了時の処理
特に無し。
ルール細則
基本ルール細則
● コストについて
- カードには配置条件としてコストが存在し、(本来の目的である)海に配置するためにはコストを支払う必要がある。
- コストは出動ポイントを使用することで支払われる。
- 自ターン出動開始時における“仲間にあるカードの枚数”が、そのターンで使用できる自分の出動ポイントとなる。
- 出動ポイント 1つを消費することで、コストが 1だけ支払われる。
● ライフとトラップについて
- 本作のデッキは本来の役割とは別に、プレイヤーライフとして用いられる。
ただし直接のライフとは異なる変種的存在で、すべて失った状態でプレイヤーへのダメージを受けた時点でゲームに敗北する。
- プレイヤーへの相手からのアタック行動が成功するごとにライフが 1枚ずつ仲間へと送られる。
その際に送られるカードに“トラップ”の能力が記載されている場合、その効果が発動する。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ ゲーム用カード (コスト必要)
- プレイヤーの部下となる生き物たち。いずれも海洋生物 1体がシンプルなイラストの形で描かれている。
- 本来の目的である海への配置と、コスト源となる仲間への配置の 2つの目的で使用される。
海への配置は記載コストを満たす必要があるが、仲間への配置はコスト不要で行われる。
- コスト&パワーという値を 1つ持ち、配置条件および勝敗判定の判定値という 2つの目的で使用される。
- 自分の海へは、最大 6枚を配置できる。
- “アタック”行動と何らかのわざを、それぞれ 1つずつ持っている。
- アタックは相手へのアタック行動を行う際の基本手段で、コスト&パワーの値を用いていわゆる攻撃に使用される。
- わざはそれぞれで内容が異なる。特に“アタックわざ”は、アタックに準じた行動を行うことができる。
- 海において勝敗判定を行って相手に負けた場合は、海から仲間へと送られる。
場の構成
相手のなかま | 相手の仲間 |
相手の海 | 相手の海 |
|
自分の海 | 自分の海 |
自分のなかま | 自分の仲間 |
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- 場はそれぞれの海と仲間の列に大別される(上図は場の構成図)。
- 海は基本的な行動空間であり、アタックなどは海にいるカードによって行われる。
- 仲間はコスト源となるカード置き場であり、配置することで出動ポイントを供給する。
※本作にはいわゆる捨て札置き場が存在せず、敗北カードやダメージはすべて仲間送りとなる。
商品情報
● メーカー: 海の仲間たち
○ 発売開始: 2023年7月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式
|
はじまりの仲間たち
| 2023/7
| 32
| 構築済みデッキ、拡張パック
|
ゆうがな仲間たち
| 2024/4
| 32
| 拡張パック
|
クールな仲間たち
| 2025/7
| 32
| 拡張パック
|
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