ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『五等分の花嫁』のルール解説。
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五等分の花嫁 カードゲーム
Last Update 2025/1/25 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるポイント獲得戦。プレイヤーは恋する乙女となり、嫁力を駆使して意中の相手のハートを射止める。
● 原作
コミック(講談社刊)およびアニメーション『五等分の花嫁』。
● 世界設定
壊滅的な学力をなんとかすべく、成績優秀な同級生の少年を家庭教師として迎え入れた五つ子の少女たち。
しかし自分たちをずっと支えてくれる彼の存在は、いつしか恋愛の対象へと変わっていくのであった。
● 本ゲームについて
ラブコメ漫画のTCGです。字面だけで言えば、花嫁を 3人獲得すれば勝利となります。
ただシステム的には重婚したりするわけではなく、女性側が主人公を落としていくゲームとなっています。
つまりあなたこそが花嫁なのだと、今一つ恋愛に疎い彼の心に二度三度と刻み付けていくのです。
基本構成
勝利条件
- 花嫁を 3枚獲得する。
- 相手のデッキが尽きる(その瞬間)。
事前準備
● メインデッキ (1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 50枚ちょうど。
- 構築条件:
主人公カード以外のカードで構成されていること。
同名カードはデッキにそれぞれ 4枚まで。
● 主人公デッキ (準備時点では 1人分の補助デッキ)
- デッキ枚数: 10枚ちょうど。
- 構築条件:
主人公カードのみで構成されていること。
スタートデッキ封入分の組み合わせを、内容を変更せずそのまま使用する。
※実質共用カードである。本作では先攻プレイヤー側のカードのみを使用し、後攻側のデッキはゲーム中一切使用しない。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 勝利ポイント (獲得した花嫁): 0人。以降蓄積する。
- 開始手札: 5枚。上限は無し。
- マリガン: 任意で 1回。デッキに戻してシャッフル後に引きなおす。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻は 1ターン目にはカードを引かない)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード表向き: 通常状態。
- カード裏向き: 使用済み状態の主人公カード。
● 基本構成細則
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 無し。
- キャラのアプローチは、隣接する 3レーンにある主人公の中からいずれか 1つを対象とする。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのメインデッキをシャッフルする。
- それぞれの主人公デッキをシャッフルする。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のメインデッキから、手札としてカードを 5枚引く。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
- 先攻の主人公デッキを共用の主人公デッキとし、後攻側のデッキは脇にどけておく。
- 先攻が主人公デッキのカードを上から順に、場の主人公レーン 5か所に(向かって)左から順に 1枚ずつ配置していく。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、いずれかが勝利条件を満たした時にゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ スタートフェイズ
- メインデッキからカードを 2枚引き、手札に加える。
○ メインフェイズ
- 以下の行動を、任意で行う。
- 手札のキャラクターカードを、キャラとして場の空いているレーンに配置する(通常配置は 1ターンに 1回まで)。
- 手札のエピソードまたはキャラクターカードを、エピソードとして場のキャラに付ける形で配置する(1ターンに 2枚まで)。
- このタイミングで使用できる、手札のイベントカードを使用する。
○ アプローチフェイズ
- 自分の場にいるアプローチ可能なキャラごとに、後述のアプローチを任意で行う。
各アプローチの処理
▽ アプローチ宣言ステップ
- アプローチを行う側のプレイヤーがアプローチ側、相手プレイヤーが妨害側となる。
- アプローチ側が今回アプローチを行う自分のキャラを指定して、アプローチを宣言する。
アプローチを行えるのは、今ターンにまだアプローチをしていないキャラに限られる。
※望むのであれば、隣接するキャラ(最大 3体)をまとめて 1体扱いでアプローチすることもできる。
- アプローチ側が、今回のアプローチ対象となる主人公 1体を以下の条件で指定する。
※対象主人公を指定できない場合は、アプローチ自体が行えない。
- まだ花嫁を獲得させていない、表向きの主人公である。
- アプローチを行うキャラがいるレーンから見て、正面か隣接位置にある主人公レーンに存在する。
※複数キャラでアプローチする場合は、そのすべてが対象レーンに接している必要がある。
▽ イベントステップ
- 妨害側から交互に、“アプローチ”の記載を持つイベントカードを任意で使用する(双方の使用意志がなくなるまで繰り返す)。
▽ 花嫁判定ステップ
- 今回アプローチを行うキャラの花嫁力に各種修正を加え、今回のアプローチにおける花嫁力を算出する。
※複数キャラを使う場合は、その花嫁力の合算値を使用する。
- 算出した花嫁力を、対象主人公の必要花嫁力と比較する。
比較の結果花嫁力が必要花嫁力以上であれば、今回のアプローチが成功する。
- アプローチが成功した場合、以下の処理を行う。
- 今回のアプローチ対象となった主人公を、裏向きにする(以降は場に存在しない{主人公としては使えない}扱いとなる)。
- アプローチを行ったキャラの中から任意の 1枚が、“花嫁”となる。
- 花嫁となったキャラクターカードを、獲得した花嫁として自分の花嫁エリアに送る。
- 花嫁がいたレーンにあるカードが、すべて控室に送られる。
※複数キャラによりアプローチした場合、花嫁以外のキャラはそのまま場に残る(ただし今ターンはもうアプローチできない)。
- 今回のアプローチが終了する。
○ エンドフェイズ
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ 主人公カード
- 原作主人公である風太郎の恋愛感情部分。場に主人公として配置される。
- 固定の 10枚を、主人公デッキに入れて使用する。
なお主人公デッキは共用なのだが、一応はそれぞれが用意したうえで先攻側の分のみを共用で使用する。
- ゲーム開始時に、場の主人公レーン 5つにそれぞれ 1枚ずつが表向きでランダム配置される。
- 必要花嫁力の値を持ち、花嫁獲得の条件値として用いられる。
- 花嫁獲得の際に条件として用いられた主人公は、以降は裏向きとなってゲームに存在しない扱いとなる。
※ルール的には達成した主人公を“花婿”として獲得した方がすっきりするのだが、そこはそれ『五等分の花嫁』のゲームだし……
○ キャラクターカード
- 風太郎の花嫁候補となる 5人の女性の思い。場にキャラとして配置される。
- メインデッキに入れて使用される。
- キャラ 1枚が一個人という訳ではなく、カードそれぞれが主人公の心に占める存在的なものとなる。
※そのため同一人物のカードが、大量に並ぶことになる。
- 構築条件には人物の統一制限などは無く、あえて五つ子全員をデッキに入れてもかまわない。
※最終的に自分が獲得する花嫁が、劇中人物としてはバラバラとなる場合もある。
- キャラとして配置する場合は、それぞれ自分の場でキャラが存在しないレーンの先頭部分に各 1体ずつを配置できる。
- 花嫁力の値を持ち、アプローチの際に使用される。
- 花嫁力〔補正値〕の値を持ち、エピソードとして使用する際の修正値として使用される。
- キャラとして主人公にアプローチし、成功すれば花嫁となる。
花嫁となったカードは花嫁エリアに送られ、ゲームの勝利条件として数えられる。
- 本来の役割とは別に、花嫁力〔補正値〕 +2のエピソードカードとして使用できる。
この場合はキャラではなく、エピソードとして場に配置される。
○ エピソードカード
- キャラと主人公の思い出など。場にエピソードとして配置される。
- メインデッキに入れて使用される。
- 自分のキャラに付ける(レーンの後ろに差し込むように並べる)形で場に配置する。
- 1体のキャラに複数付けることができる。
ただし 1ターンに配置できるのは 2枚までとなる(エピソードとして使用するキャラクターカードを含む)。
- 花嫁力〔補正値〕の値を持ち、キャラの花嫁力を強化する。
- 付けたキャラが(花嫁になるなどして)場を離れる際に、すべて破棄され控え室に送られる。
● 一時的に使用するカード
○ イベントカード
- ゲーム中に起きるさまざまな出来事。使い捨てで使用される。
- メインデッキに入れて使用される。
- それぞれ対応する使用タイミングに、手札から任意で使用できる。
- 使用後は控え室に送られる。
場の構成
列列 | | 列列 | |
列列 | | 列列 | |
列列 | 相手の場 |
人 | | 人 | | 人 | |
人 | | 人 |
| | | | | |
| | |
主 | | 主 | | 主 | |
主 | | 主 | 主人公 |
| | | | | |
| | |
人 | | 人 | | 人 | |
人 | | 人 | 自分の場 |
列列 | | 列列 | |
列列 | | 列列 | |
列列 |
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- 場はそれぞれの場と、共用の主人公の置き場(レーン)に大別される(上図は場の構成図)。
- それぞれの場は 5か所のレーンという空間で構成される。
各レーンにはそれぞれ 1体ずつのキャラと、それに付随するエピソードが配置される。
またそれぞれのレーンは隣り合っており、アプローチ時には隣接レーンと併せてのアプローチも可能となる。
- 各レーンに対応する形で、5か所の主人公レーンが存在する。
場のキャラがアプローチする際には、正対および隣接するレーンの主人公に対して行うことができる。
※主人公のさらに向こうには相手のレーンも存在する。ただしお互いのレーンは、正対位置でも(同じ主人公を取り合う間柄ではあるが)パラレルな存在となる。
- 場のほかにそれぞれの花嫁エリアが存在し、花嫁となった自分のキャラクターカードが集められる。
- カードの使用後などは、控え室という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: ブシロード
○ 発売開始: 2024年10月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
スタートデッキ
| 2024/10
| 5種
| 構築済みデッキ(60/1650込)
|
Vol. 1
| 2024/10
| 80
| ブースター(5/440込)
|
Vol. 2
| 2025/1
| 81
| ブースター(5/440込)
|
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