ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『Vividz』のルール解説。
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Vividz
Last Update 2023/5/27 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるポイント獲得戦。プレイヤーは仮想空間でのゲーム配信者となり、仲間となるキャラを率いて任務達成を目指す。
● 原作
オリジナル作品。
● 世界設定
仮想空間でのバトルゲーム『Vividz』。一部のプレイヤーはストリーマーとして戦いが動画配信されており、人気を博しているのだ。
● 本ゲームについて
美少女キャラクターが戦うオリジナルTCGです。
コロナ渦という社会情勢の中で登場した作品ということもあり、盤面の独立性を重視した作品となっています。
基本構成
勝利条件
- ミッションカード 3枚を、すべてクリアする。
- 相手のデッキが尽きる(自分のスタートドロー・エンドドローの各フェイズ開始時)。
事前準備
● デッキ (1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 50 ~ 70枚。
- 構築条件:
アカウント・ミッション以外のカードで構成されていること。
同名カードはデッキに 4枚まで。
“ミッション情報・特徴・アカウント情報”の記載内容が、使用するいずれかのミッションカードと一致するカードのみ投入できる。
※ただしミッション情報が“☆”と記載されているカードは、ミッションの内容に関係なく投入できる。
● ミッションカード (1人分の補助カード)
- デッキ枚数: 3枚ちょうど。
- 構築条件:
ミッションカードで構成されていること。
同一カードはデッキに 1枚まで。
● その他準備
○ アカウントカード: 任意の 1枚。
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 勝利ポイント (クリアしたミッション): 0枚。以降蓄積する。
- 開始手札: 5枚。上限も通常 5枚(自ターン終了時に上限値まで補充する)。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻は 1ターン目スタートドローでカードを引かず、メインにイベント使用とアタックを行えない)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦: リブート状態。
- カード横: スリープ状態およびミッションのチェック状態。
- カード裏・横: クリアされたミッション。
● 基本構成細則
- ディスカード: 無し(4枚以下の場合は 5枚に補充)。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(カードの形で存在)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 無し。
- キャラのアタックは同じラインの相手キャラを対象とし、ブロック(スライドなど)の指定は防御側が任意に選択する。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれのアカウントカードを、場のアカウントゾーンにリブート状態で配置する。
- それぞれのミッションカードを、任意順で場のそれぞれのミッションゾーンに裏・リブート状態で配置する。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- 以下の方法で、先攻・後攻を決定する。
※同値の場合は、決着がつくまで以下の処理を繰り返す(その分双方のエネルギーが増える)。
- それぞれデッキの 1番上のカードを引いて公開する。
- それぞれ公開したカードの記載コストを比較し、値が大きい側が先攻となる。
- それぞれ公開したカードを、エネルギーとしてエネルギーゾーンに配置する。
- それぞれ自分のデッキから、手札としてカードを 5枚引く。
- 後攻のみ、自分の手札から任意の 2枚をエネルギーとして場に配置する。
- それぞれ自分のミッションカードを、すべて表向き(リブート状態)にする。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、いずれかが勝利条件を満たした時にゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ スタートドローフェイズ
- 自分のアカウントがスリープ状態の場合、リブート状態にする。
- 自分の手札が 5枚以上の場合: デッキからカードを 1枚引き、手札に加える。
自分の手札が 4枚以下の場合: 手札が 5枚ちょうどになるように、デッキからカードを引き手札に加える。
○ メインフェイズ
以下の行動を、任意で行う。
※それぞれの行動を行うごとにミッションチェックが行われる。クリアされておらず条件を満たすミッションがある場合、チェック(スリープ状態)にする。
- キャラのプレイ: 手札(キープゾーンを含む)のキャラカード 1枚を、キャラとして場に配置する。
- イベントのプレイ: 手札(キープゾーンを含む)のイベントカード 1枚を使用する。
- 起動能力のプレイ: 場のカードが持つ、起動能力を使用する。
- キャラのアタック: 場のキャラにより、アタックを行う(後述)。
各アタックの処理
▽ アタックステップ
- ターンプレイヤーが、今回のアタックにおける攻撃側となる。
- 攻撃側が今回アタックを行うキャラとして、自分の場のリブート状態のキャラ 1体を指定する。
指定したキャラをスリープ状態とすることで、そのキャラによるアタックを宣言する。
▽ ブロックステップ
- 相手プレイヤーは防御側となり、任意で以下のいずれかの行動を 1回だけ行う。
- 自分の場のカードが持つ、起動能力を使用する。
- 手札 2枚を破棄することで、スライドを行う(自分の任意のキャラ 1体を、キャラがいない隣のエリアゾーンに移動させる)。
▽ スカウトステップ
- 現在の場の状況によって、それぞれ以下の処理を行う。
- アタックしたキャラと同じレーンに、相手キャラがいない: アタックしたプレイヤーが以下の“スカウト”を行う。
- 自分のデッキの 1番上のカードを引いて公開する。
- 公開したカードが“スカウトアイコン”を持っている場合、コストを支払わずそのカードを使用できる。
スカウトアイコンを持っていない(および使用しない)場合は、そのカードをエネルギーとしてエネルギーゾーンに配置する。
- アタックしたキャラと同じレーンに、相手キャラがいる: お互いが“スカウト”を行う。
▽ バトルステップ
- アタックしたキャラと同じレーンに相手キャラがいる場合に、以下の処理を行う(いなければ何もしない)。
- アタックしたキャラのパワーに各種修正を加え、今回のパワー値を産出する。
- 同じレーンの相手キャラに、今回のパワー値分のダメージを与える。
- このターンに受けたダメージの合計が自身のパワー値以上となったキャラは、“退場”としてエネルギーに贈られる。
▽ アタック終了ステップ
- アタックしたキャラがエリアに残っている場合、今回のアタックが成功する(成功時の記載効果が発動する)。
さらに今回のアタックでバトルが行われなかった場合、アタック成功に加えて“P-アタック”が成功する。
- 今回のアタックが終了する。
○ ミッションフェイズ
- 以下の方法で、自分の各ミッションのクリア判定を行う。
- このターンにチェックされているミッションそれぞれに対して、クリア判定を行う。
判定によりすべてのミッションがクリアされたプレイヤーは、ゲームに勝利する。
- カードの記載クリア条件を確認する。
- クリア条件を満たすミッションはクリアとなり、裏向きスリープ状態となる。
条件を満たしていなければチェックが外され、リブート状態となる。
- それぞれのキャラにが受けたダメージが初期化される。
○ チャージフェイズ
- 任意で手札からカード 1枚を、キープゾーンに表向きで配置する。
- 任意で手札から任意枚数のカードを、エネルギーとして場のエネルギーゾーンに表向きで配置する。
○ エンドドローフェイズ
- 自分のアカウントがスリープ状態の場合、リブート状態にする。
- 自分の手札が 5枚以上の場合: デッキからカードを 1枚引き、手札に加える。
自分の手札が 4枚以下の場合: 手札が 5枚ちょうどになるように、デッキからカードを引き手札に加える。
1ゲーム終了時の処理
特に無し。
ルール細則
基本ルール細則
● 属性について
- カードには属性概念が存在し、さまざまな場面で使用される。
- 属性は、ミッション情報・特徴・アカウント情報 の 3要素の複合体として存在する。
- デッキ構築時は、自分が使用するミッションカードに記載された項目と一致するカードのみ投入できる。
ただしミッション情報が無属性に相当する“☆”の場合は、他の条件に関わらず投入することができる。
● エネルギーについて
- デッキに入るカードには、本来の役割とは別にエネルギーとしての役割を持つ。
- 手札からエネルギーゾーンに配置されることで、エネルギーとなる。
● コストについて
- カードにはコストの概念が存在し、カードの使用・配置には指定値分のコストを支払う必要がある。
- コストは場のエネルギーを使用することで支払うことができる。
- エネルギー 1枚を破棄するごとに、コストが 1だけ支払われる。
- 一部のカードは 0コストであり、コスト支払い無しで使用・配置することができる。
- 一部のキャラカードはコストダウンアイコンを持ち、以下の条件で支払いコストを軽減することができる。
- 以下の条件がすべて揃っている時に行うことができる。
- 配置するカードがコストダウンアイコンを持っている。
- 配置するエリアゾーンに、既に他のキャラが存在する(レベルアップの一環として行われる)。
- 配置するカードの記載コストが、現在のキャラ(一番上にあるカード)のコストよりも大きい。
- コストダウンによって、そのエリアゾーンに既に存在するカード(キャラとEXP)の枚数分だけコストが軽減される。
● レベルアップについて
- 既にキャラが配置されているエリアゾーンにキャラを配置する場合は、レベルアップが行われる。
- レベルアップは以下の手順で行われる。
- 配置するカードの記載コストと、現在のキャラ(一番上にあるカード)の記載コストを比較する。
比較により新規に配置する側のコストのほうが大きい場合、レベルアップが成功する(同値は失敗)。
- レベルアップに成功した場合、従来分のカードすべてが“EXP”としてキャラの下に配置される。
失敗した場合は、従来分のカードすべてが破棄される。
- 新規のキャラカードが、新たなキャラとして対象のエリアゾーンに配置される。
※コストダウンの判定は、ここで行われる(レベルアップの判定には影響を与えない)。
- レベルアップに成功したうえで新たなキャラが“レベルアップ”の効果を持っていれば、配置時に記載効果が発動する。
- レベルアップしたキャラは、下にある EXPを含めて 1体のキャラとして扱われる。
ただし記載項目はキャラの分だけが有効となり、EXPは基本的に枚数のみが参照される。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ アカウントカード (コスト不要)
- プレイヤーの分身。場にアカウントとして配置される。
- デッキとは別に用意される。
- ゲーム開始時にアカウントゾーンに配置され、ゲーム終了時まで永続する。
- 戦闘などは行わないが、それぞれ強力な能力を持っている。
○ ミッションカード (コスト不要)
- プレイヤーたちが達成すべき任務。場にミッションとして配置される。
- デッキとは別に用意される。
- ゲーム開始時にミッションゾーンに配置され、ゲーム終了時まで永続する。
- ミッション情報・特徴・アカウント情報の項目を持ち、デッキの構築条件となる。
- それぞれチェック条件とクリア条件が記載されている。
チェックされたうえでクリア条件を満たすことが、本ゲームの目的となる。
○ キャラカード (コスト必要)
- プレイヤーの部下たち。場にキャラとして配置される。
- デッキに入れて使用される。
- デザイン的にアカウントカードの当人が、キャラカードとしてそれぞれ複数存在する。
これらは本人の行動(繰り出す技)という扱いらしく、同一人物が場に併存しても特に問題はない。
- ミッション情報・特徴・アカウント情報の項目を持ち、デッキ構築の際に参照される。
- 各エリアゾーンにそれぞれ 1体ずつ、リブート状態で配置される。
- パワーの値を持ち、アタック時に使用される。
- パワー値以上のダメージを受けた場合に退場となり、エネルギーに送られる。
このダメージはミッションフェイズ終了時に初期化される。
● 一時的に使用するカード
○ イベントカード (コスト必要)
- ゲーム中に起きるさまざまな出来事。効果はさまざま。
- 基本的に使い捨てで、デッキに入れて使用される。
- ミッション情報・特徴・アカウント情報の項目を持ち、デッキ構築の際に参照される。
- 一部のカードはスカウトアイコンを持っており、スカウト処理で引かれた際に任意で使用できる。
場の構成
A | | A | | A | | 相手エリアゾーン |
M | | M | | M | | 相手ミッションゾーン |
A | | M | | M | | 自分ミッションゾーン |
A | | A | | A | | 自分エリアゾーン |
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- 場は 3本のレーンという空間に大別される(上図は場の構成図)。
各レーンごとに、自分の場の部分と相手の場の部分が存在する。
- 各レーンのそれぞれの場は、ミッションゾーンとエリアゾーンに分けられる。
- エリアゾーンはキャラの置き場であり、それぞれに 1体ずつが配置される。
キャラのアタックは、基本的には同一レーンの相手キャラに対して行われる。
- 場の他に アカウントゾーン、エネルギーゾーン、キープゾーンなどの空間が存在する。
- エネルギーゾーンはエネルギーの蓄積空間であり、コスト支払いなどで使用される。
- キープゾーンは第二の手札に相当する空間である。
最大でカード 1枚を表向きで蓄積でき、追加配置する際には従来分が破棄される。
- 永続カードが破壊された時や使い捨てカードの使用後は、トラッシュゾーンという空間に集められる。
- ゲームから除去されたカードは、リムーブゾーンという空間に集められる。
- トラッシュゾーンとリムーブゾーンは似ているが、両者は明確に区別される。
商品情報
● メーカー: ブロッコリー
○ 発売開始: 2022年8月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
スタートデッキ
| 2022/8
| 2種
| 構築済みデッキ(54/1600+税)
|
サイバー:ジェネシス
| 2022/8
| 80
| ブースター(6/350+税)
|
サイバー:エクステンド
| 2022/11
| 80
| ブースター(6/350+税)
|
ファンタジー:プロローグ
| 2023/2
| 80
| ブースター(6/350+税)
|
スペシャルデッキ(天乃ムラクモ)
| 2023/5
|
| 構築済みデッキ(55/2000+税)
|
ファンタジー:エンカウント
| 2023/2
| 80
| ブースター(6/350+税)
|
Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
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