ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『斬魔大聖デモンベインTCG』のルール解説。
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斬魔大聖 デモンベイン トレーディングカードゲーム
Last Update 2019/1/12 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
複数(2 ~ 4人)対戦によるライフ消耗戦。プレイヤーはアーカムシティの住人となり、鬼械神の力で相手を粉砕する。
● 原作
PC用ゲーム『斬魔大聖デモンベイン』。
● 世界設定
アーカムシティ。そこは機械と魔術が融合した巨大都市である。そしてその地下社会では鬼械神(デウスマキナ)と呼ばれる巨大ロボットたちが戦い続けていたのだ。
● 本ゲームについて
ニトロプラスの人気作『デモンベイン』のTCGです。イベント(コミックマーケット64)限定作品ということで、
広告では「商売的にやってはいけない事」がいっぱい詰まったお祭り企画とうたっていましたが、実際のところは結構しっかりとしたゲームとして仕上がっています。
※後日通常販売版が発売されました。
基本構成
勝利条件
- ゲーム終了時点で最も残りライフが多い(以降ライフが多い順で順位をつける)。
ゲームは脱落者が 1名発生した時点で終了する。脱落条件は以下の通り(脱落者は無条件で最下位となる。)。
- 3属性あるライフのうち、0枚になっている属性のライフに対してダメージを受ける。
事前準備
● デッキ (ライフ: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 16枚ちょうど。
- 構築条件:
同名カードはデッキに 3枚まで。
※カードスリーブを使用する場合、裏面から 3つの属性が判別できるようにならなければならない。
※勝利条件の都合上、(3つの)各属性のカードはそれぞれ同じくらいの枚数にしたほうがよい。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ 6面ダイス: 適当数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ: 16(デッキ枚数)、上限も同じ。ゲーム中は 3つの属性に分割される。
- 開始手札: 4枚。上限も4枚(自ターン内に調整有り)。
- マリガン: 手札にどちらか一方の種類のカードしか無い時、本人のみ任意で 1回。
- ファーストドロー制限: 無し(それぞれ 1ターン目からカードを引く)。
その他構成
● 基本構成細則
- カードの行動表現: 無し。
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 無し(そのまま続行)。
- 3人以上でのプレイ: 可能。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 考慮不要(コストの概念無し)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 全カード自軍ユニーク、先出し生存。
- 攻撃は常にいずれかの相手プレイヤーを対象とし、防御キャラの指定は防御側が任意に選択する。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキを属性ごとに分けてシャッフルし、ライフとして属性単位ごとで裏向きの山を作る。
- 最初の親を決める。以降のプレイ順は親から時計回り順となる。
- それぞれ自分の任意のライフから手札としてカードを 4枚引く。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
全体の基本進行
ターンと呼ばれる手順を繰り返し、いずれかのプレイヤーが脱落した時にゲーム終了。
※それぞれフェイズ単位で全員が 1回ずつ処理を行う。
ターン(1回の手番)の進行
○ ファーストフェイズ
親から時計回りに、それぞれ以下の処理を 1回ずつ行う。
○ ドローステップ
- 任意で自分の任意のライフからカードを 1枚引き手札に加える。
○ 召喚ステップ
○ バトルフェイズ
親から時計回りに、それぞれ任意でバトルを挑む(それぞれ 1回ずつ)。
※場に鬼械神がいない場合はバトルを挑むことができない。
各バトルの処理
○ 攻撃ステップ
- 現在の処理プレイヤーが攻撃側となり、任意で自身の鬼械神を操る(バトルに参加させる)自身のキャラ1体を指定する。
- 攻撃側が、いずれかの相手プレイヤー 1人を防御側として指定する。
- 防御側が、任意で自身の鬼械神を操る自身のキャラ 1体を指定する。
ただしキャラを指定しない場合は、攻撃側の鬼械神の数値を持つ攻撃属性と同属性の防御側ライフがそれぞれ1枚破棄され、バトルが終了する。
※防御側の鬼械神は存在しなくてもバトルは受けられる。
- 攻撃側から順に、それぞれの鬼械神の特殊能力を処理する。
○ 支援ステップ
- 親から時計回りに、任意で手札の任意数のキャラクターカードを支援カードとして場に伏せる。
※攻撃・防御側以外のプレイヤーも伏せることができる。その場合どちらを支援するかは明確にしておくこと。
※効果として発動するのは“支援能力”のみであるが、ブラフとして能力の無いカードを伏せることもできる。
- それぞれの支援カードをすべて表向きにして、攻撃側の分から順に記載効果を処理する。
○ 精算ステップ
- 攻撃・防御側それぞれが、バトルに参加するキャラの攻撃属性の値に鬼械神の攻撃属性や各種修正を加え、今回のバトルにおける値とする。
- 今回のバトルが、攻撃側の鬼械神の値を持つ攻撃属性で行われる。鬼械神が複数の攻撃属性を持つ場合、対象属性すべてで行うことになる。
- 今回のバトルの属性それぞれにおいて、攻撃・防御側の該当する攻撃属性の値を比較する。
- 比較の結果で攻撃側の方が大きい場合、防御側はダメージとして該当属性のライフが 1枚破棄される(破棄できなければゲーム脱落)。
※防御側の値が大きい時は何も起こらない。
- 今回バトルに参加したキャラを、それぞれの手札に戻す。
○ 終了フェイズ
親から時計回りに、それぞれ以下の処理を 1回ずつ行う。
※次のターンは、時計回りで隣のプレイヤーが新たな親となる。
- 能力発動に失敗したカードのうち、終了フェイズに手札に戻るカードがここで戻る。
- 手札が上限を超えている場合、上限に収まるようにカードを捨てる。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● 属性について
- カードには属性の概念が存在し、さまざまな場面で使用される。
- 属性は 斬・魔・聖 の 3種類が存在する。
- 本作では属性ごとにカードの裏面が異なり、各デッキは属性ごとに分けられたライフとして配置される。
- 自身の属性とは別に、攻撃属性の項目を持つ。バトルは鬼械神が数値として持つ攻撃属性ごとに行われる。
● 特殊能力について
- 一部のカードは特殊能力を持ち、さまざまな場面で使用される。
- 特殊能力はそれぞれは以下のような処理タイミングが存在する。
- 支援能力: 支援ステップにおいて、手札から使用する支援カード時用の能力。
- 鬼械神能力: 鬼械神カードが持つ個別能力で、バトル使用時に用いられる。
- その他: 各カードごとにさまざまな処理タイミングが記載され、そのタイミングで使用される。
- 特殊能力には任意と強制の2種が存在し、強制の場合は場に出た時点で効果が発動する。
- 特殊能力には一定の確率で成功する物が存在し、成功判定にダイスが使用される。
判定が必要な能力には達成確率が記載されており、ダイスの目が達成確率以下の場合に成功となる。
- 特殊能力を使用する代償としてリスクが存在し、使用時に適用される。代表的なリスクは以下のとおり。
※達成確率を持つ能力の場合、その成否に関わらずリスクが適用される。
- 即座に破棄される。
- 即座に持ち主の手札に戻る。
- ターン終了時に持ち主の手札に戻る(戻るまで使用できない)。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ 鬼械神(デウスマキナ)カード (コスト不要)
- 各種巨大ロボをはじめとしたキャラが使用する武器。場に鬼械神として配置される。
- 自分の場に 1体だけ配置できる。
- 攻撃属性として各属性ごとの攻撃力の値を持ち、バトルにおいて使用される。
鬼械神の攻撃属性は数値を持つ属性と持たない属性が存在する。バトルでは値を持つ属性のみで数値比較が行われる。
攻撃属性の数値自体は、キャラの攻撃属性の値と合計してバトルで使用される。
○ キャラクターカード (コスト不要)
- 人間や人サイズの存在など。場にキャラとして配置される。
- 自分の場に 3体まで配置できる。
- 攻撃属性として各属性ごとの攻撃力の値を持ち、バトルにおいて使用される。
※キャラクターカードの攻撃属性は、原則としてすべての属性に数値が記載されている。
- 本来の使い方とは別に、支援カードとして手札から使用することもできる。
場の構成
- カードは場という空間に存在する。
- カードが破壊された時はゴミ箱という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: ブロッコリー
○ 発売開始: 2003年8月(一般販売は10月)
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
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基本セット
| 2003/8
| 47
| ブースター(8/476)
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Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
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