ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『サモンナイトTCG』のルール解説。
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サモンナイト トレーディングカードゲーム
Last Update 2004/11/9 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるリーダー撃退戦。プレイヤーはリィンバウムの住人となり、仲間を率いて相手リーダーをやっつける。
● 原作
コンシューマーゲーム(PS他)『サモンナイト』シリーズ(現在は 1&2のみ)
● 世界設定
魔力に満ち溢れた世界“リィンバウム”。住人は平和な世界を守るため召喚および送還術を発達させてきたが、それらの術は逆に悪用され戦乱の世と化してしまった。
だが彼らは絶望することなく、魔法が闊歩する世界でたくましく生活していくのであった。
● 本ゲームについて
発売がのびのびになり、ユーザーをやきもきさせていたTCGでしたが、ようやく発売されました。
原作のほのぼのとした設定画がそのまま使われていて、非常にかわいらしい感じのゲームになっています。
なお、材質的に一般的なTCGよりはるかに傷付きやすいので、ゲームの際には必ず厚めのスリーブを使用してカードを保護してあげてください。
基本構成
勝利条件
- 相手リーダーを倒す。
- 相手のデッキが尽きる(引くべきときに引けない)。
事前準備
● デッキ (1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 40枚以上。
- 構築条件:
リーダーカード以外で構成されていること。
同名カードはデッキに 3枚まで(称号・職業部分が異なるキャラクターは別カード扱い)。
● その他準備
○ リーダーカード: 任意の1枚。
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ サモナイト石表示マーカー: 5種類(の中で自分が使用する種類)のマーカーを各 20個程度。
○ 各種表示用マーカー: ダメージ表示用などを適当数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ: 特に無し(リーダーが存在し続けることのみが重要)。
- 開始手札: 7枚。上限も7枚(自ターン内に調整有り)。
- マリガン: 任意で実行可能。ただし1回ごとに開始手札枚数を 1ずつ減らすこと。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻は1ターン目にはカードを引かない)。
その他構成
● カードの行動表現 (リーダー&キャラクターカード)
- カード縦: 反撃型。
- カード横: 防御型。
- カード裏: 探索中。
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し(ただし防御型で配置)。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 有り(サモナイト石として蓄積)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 同一個人名のキャラクター。両軍でユニーク、先出し生存(探索からの帰還も後出し扱い)。
- 戦闘はリーダー&キャラクター同士での1対1で行われる。
- 攻撃対象は攻撃側が個別に指定するが、相手キャラクターが存在する間はリーダーを対象に指定できない。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれ「よろしくおねがいします」と挨拶する。
- それぞれリーダーカードを裏向きに場に配置する。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ自分のデッキより手札としてカードを 7枚引く。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
- それぞれリーダーカードを表向きにする。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ 探索フェイズ
- リーダーの生産能力分のサモナイト石を獲得する。
- 自分の探索中のキャラクターを帰還させる(表向きにする)。
キャラクターの探索能力分のサモナイト石を獲得する。
- 任意でキャラクターを探索に出す(裏向きにする)。探索中は場に存在しない扱いとなる。
○ タイプフェイズ
- 場のリーダー&キャラクターの反撃型・防御型の配置を任意に変更する。
○ ドローフェイズ
○ メインフェイズ
ゲーム中のさまざまな基本行動を任意で行う。実行できる行動は以下の通り。
- 手札の召喚術カードを使用する。
- 手札のアクセサリーカードを配置する。
- 場のキャラクター・アクセサリーの特殊能力を使用する。
- リーダー&キャラクターで攻撃を行う(後述)。
各攻撃の処理
▽ 攻撃側リーダー&キャラクターの決定
- 現在ターンに攻撃を行っていない場の反撃型のリーダー&キャラクター 1体で、攻撃を宣言する(ユニット化した召喚術を含む)。
▽ 攻撃対象決定
- 攻撃側のプレイヤーが、攻撃対象となる相手リーダー&キャラクター 1体を任意に選択する。
ただし相手キャラクター(ユニット化した召喚術含む)が存在する間は相手リーダーを攻撃対象に指定できない。
▽ 召喚術・特殊能力の使用
- 攻撃側から順に、召喚術、場のカードの能力を任意で望むだけ使用する。
▽ ダメージ適用
- 攻撃側のリーダー&キャラクターに記載された(各種修正を加えた)攻撃力分の数値を、ダメージとして攻撃対象に与える
(“先制攻撃”などの効果などで解決順序が変化する場合があるので注意すること)。
- 攻撃対象が破壊されず、なおかつ反撃型である場合、攻撃対象に記載された(各種修正を加えた)攻撃力分の数値をダメージとして攻撃したリーダー&キャラクターに与える。
- 破壊されたカードがキャラクターカードの場合、“遺産”としてサモナイト石を獲得する。
- 破壊されたカードに付いていたカードはすべて捨て札となる。
○ 終了フェイズ
- リーダー&キャラクターカードのダメージがすべて0になる。
- 自分の場のユニットタイプの召喚術の維持コストを支払う。支払わなければそのカードは捨て札となる。
- 任意でどちらかの行動を1回だけ行う。
- 基本キャラクターカードを1枚場に配置する。
- クラスチェンジを1回行う(条件を満たした場合のみ)。
- 手札が上限を超えている場合、上限に収まるようにカードを捨てる。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● コストと属性について
- カードの使用や効果を適用する場合は、コストとしてサモナイト石を消費する。
- サモナイト石を1減らすことで、1つ分のコストが発生する。
- サモナイト石は各自ターン開始時にリーダーが生産するが、それとは別にキャラクターの探索で獲得することもできる。
- サモナイト石には 機(白)・鬼(赤)・霊(紫)・獣(緑)・闇(黒) の 5種類が存在し、コストとして使用する際には指定された石が指定数だけ必要となる。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ リーダーカード (配置コスト不要)
- 召喚術を備えた勇者。プレイヤーの分身となる。
- このカードが破壊されるとプレイヤーの敗北となる。
- 反撃型・防御型の2種類の形態を持ち、それぞれの型において個別の攻撃力/ HPの値を持つ。
- 攻撃力/HPの値を持ち、相手を倒す武器となる。
- HP以上の蓄積ダメージを受けると破壊される。このダメージは各ターン終了時に初期化される。
- 自ターン開始時に、生産の欄に記載された個数のサモナイト石を作り出す。
○ キャラクターカード (配置コスト不要)
- リィンバウムの住人たち。
- 基本キャラクターと、経験を積んで強くなったクラスチェンジキャラクターの 2種類が存在する。
- 反撃型・防御型の 2種類の形態を持ち、それぞれの型において個別の攻撃力/ HPの値を持つ。
- 攻撃力/ HPの値を持ち、プレイヤーの武器/楯となる。
- HP以上の蓄積ダメージを受けると破壊される。このダメージは各ターン終了時に初期化される。
- 自ターン開始時に“探索”を行うことで、翌々ターンに探索の欄に記載された個数のサモナイト石を獲得することができる。
- クラスチェンジ・ユニーク処理以外の理由により破壊された場合、“遺産”として探索の欄に記載された個数のサモナイト石を獲得する(従来のルールから改定)。
※ クラスチェンジ
- キャラクターが戦闘による経験を得て強化した姿。
- カードに“CLASS CHANGE”と記載された物がクラスチェンジキャラクターであり、記載されていないのが基本キャラクターである。
- キャラクターカードの一種であり、配置方法以外は基本キャラクターと同じ扱いである。
- 同一個人名の基本キャラクターと入れ替える形でクラスチェンジキャラクターを場に配置することで、“クラスチェンジ”が行われる。
入れ替えた基本キャラクターは捨て札となる(破壊扱いとはならない)。
- 相手キャラクターを1体以上ダメージによる破壊したターンにのみクラスチェンジできる。
○ アクセサリーカード (配置コスト必要)
- リーダーが使用する魔法の道具。
- 2種類の異なる能力を備えており、使用コストを支払うことで効果を発動する。
● 永続/瞬間的に使用するカード
○ 召喚術カード (使用コスト必要)
- 魔力により異世界から召喚されたさまざまな生命体。
- 大きく分けて瞬間使用する使い捨てタイプ、1体のキャラクターに付ける憑依&異常タイプ、場に残り戦闘を行うユニットタイプの 3種が存在する。
- 使い捨てタイプは使用した瞬間に効果を発揮し、カードは即座に捨て札となる。
- 憑依&異常タイプは特定のキャラクターに付けて使用し、そのキャラクターの能力の強化・低下を行う。
1体のキャラクターに何枚でも付けることができるが、リーダーに付けることはできない。
- ユニットタイプは場に配置した時点でキャラクターカードと同様に扱われる。
キャラクターカード扱いということでユニーク処理なども行われるが、探索は原則できないし状態は常に反撃型のままであり防御型になることは無い。
● その他のカード
○ タロットカード
- 大アルカナのタロットカード。ゲームには使用しない。
○ シーンカード
- 12の各月にあわせたイメージシーンのカード。ゲームには使用しない。
場の構成
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後は捨て札置き場という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: バンプレスト / ムービック
○ 発売開始: 2003年8月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
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基本セット
| 2003/8
| 169
| スターター(50/1238)、ブースター(9+タロット1/333)
|
Vol.2
| 2004/9
| 102
| ブースター(9+シーン1/357)
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Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
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